3月は分配金・配当の季節です。そこで米国主要ETFの分配金(配当金)日程をまとめました。日本の大手ネット証券会社の外貨建て口座で買えるもので、利回りの高いもの、運用総額の大きいものはほぼあります。地域銘柄、1回限りだけ高配当ETFは対象外です。
3月の主要ETFの権利落ち日カレンダー
2023年3月の主要ETFの権利落ち日をカレンダーにまとめました。権利落ち日の前営業日(権利付最終日の大引け)までに購入していれば、分配金がもらえます。なお、月曜日が権利落ちの場合は、前の週の金曜日までに購入する必要があります。
3月の主要ETFの分配金(配当金)スケジュール
権利落ち日の早い順に並んでいます。一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。テーブルの一番上にソート機能をつけましたので、利回り順などで並び替えも可能です。
「会社」はETFの運用会社で、「V」がバンガード、「B」がブラックロック、「S」がステートストリート、「G」がグローバルX、「W」がウィズダムツリー、「F」がファーストトラスト、「J」がJPモルガン・アセット・マネジメント「A」がアンプリファイ、「VE」がヴァンエック、「I」がインベスコです。
一番左の列の「期」というのは、分配金の支払われる回数です。「毎」が毎月、「4」が年4回、「2」が年2回です。
「種類」に補足がないものは、基本的には米国が対象です。
右端の「詳細」をクリックすると、そのETFの詳細ページに移動します。ただし、最新ではなく数カ月前のデータのものもあります。
「利回り」は2月25日頃のマネックス証券のものを使用させていただきました。【JEPQ】【DJIA】はこれまでの直近の分配金から算出しました
上記以外の分配金(配当金)の日程は?
上記以外のETFの分配金の年間日程は、以下のリンクから確認してください。公式サイトのpdfが別ウインドウで開きます。「EX」というのが権利落ち日です。
バンガード社の分配金日程はこちら
ここからは運用会社ごとの分配金の日程と結果です。先月との比較、1年前の同期との比較があります。債券と超高配当ETFは増配せずに一定額の分配金が支払われる傾向が強いので、先月と比べてマイナスになっていないかをチェックしましょう。権利落ちの前営業日までに購入していれば、分配金がもらえます。
まずはバンガード社の権利落ちです。債券ETFは1日が権利落ち。株式ETFは【VYM】【VT】【VXUS】が20日、【VTI】【VTV】は23日、【VIG】【VOO】、セクターETFは24日が権利落ちです。
ブラックロック社を確認
ブラックロック社の債券ETFは、債券ETFが1日が権利落ち。【HDV】【DVY】など株式ETFは23日が権利落ちです。
ステートストリート社を確認
ステートストリート社も債券ETFは1日が権利落ち。【SPYD】【SDY】など株式ETFは17日が権利落ちです。
グローバルX社は個人投資家に人気のETFがズラリ
グローバル社の高配当ETFは3日が権利落ち。カバードコールETFは20日が権利落ちです。
※【SDIV】【SRET】は2022年12月19日に3対1の株価併合を行いました。前年3月の分配金は3倍にして調整しています。
マネックス証券では、グローバルX社の人気高配当ETF【QYLD】【XYLD】【PFFD】などの買付手数料が実質無料。全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中!
ウィズダムツリー、ファーストトラスト社の分配金日程
ウィズダムツリー社はバラエティに富んだラインナップです。27日が権利落ちです。普通系高配当ETFで毎月分配金の【DHS】は結構貴重です。
ファーストトラスト社はアクティブ運用に強みのあるETFをラインナップ。24日が権利落ち。
JPモルガン、ヴァンエック、アンプリファイ、インベスコ社をチェック!
JPモルガンの【JEPI】は人気ETFです。1日が権利落ち。
ヴァンエック社も同じく1日が権利落ち。
アンプリファイ社の【YYY】は29日が権利落ちです。
BDC銘柄は新規購入不可!
最後はBDC銘柄。日本の証券会社からは新規購入はできなくなりました。背景が黄色の部分は、特別配当も含めた金額です。【MAIN】と【ORCC】の「特」は特別配当が、通常配当とは異なる権利落ち日を迎えるという意味です。BDCをやめた【NEWT】の最初の配当は0.18ドルと、かなり減りました。
※NMFC、CGBD、NEWTを追加しました
SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。
超高配当ETFのコロナ・ショック後の分配金推移
下のグラフはグローバルX社のETF【QYLD】【PFFD】【SDIV】【DIV】【SRET】【ALTY】と、アンプリファイ社の【YYY】の分配金を、コロナ・ショック直前の2020年2月を100とした場合の推移です。
【ALTY】は2021年9月末に大幅な銘柄入れ替えを行いました。上に突き抜けている2021年12月の【QYLD】の数値は210です。
まとめ
3月は四半期タイプの分配金の季節です。今年最初の大一番を迎えます。

