BDC銘柄オウル・ロック・キャピタル【ORCC】が配当を発表。0.31ドルで変わらず

BDC銘柄のオウル・ロック・キャピタル【ORCC】が2021年8月4日配当を発表しました。これまでと変わらずに0.31ドルです。

【ORCC】の2021年8月6日の終値は14.50ドル、年間配当は1.24ドルの予定で、利回りは8.55%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。オウル・ロック・キャピタル【ORCC】は上場が2019年と比較的新しいですが、規模は2番目に大きいです。中堅企業の融資に特化した専門金融会社です。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。オウル・ロック・キャピタル【ORCC】は1倍をわずかに切っており、まあまあ安いです。

配当利回りは過去1年の配当から算出したものと、直近の配当を1年分に換算したものの2つを出しました。

 

日本の証券会社で購入可能なBDC銘柄は楽天証券が9銘柄ほど、PayPay証券が2銘柄です。PayPay証券は【ARCC】と【MAIN】を取り扱っています。楽天証券で取り扱っているのは【ARCC】【PSEC】【MAIN】【HTGC】【ORCC】【NMFC】【NEWT】【BBDC】【SSSS】などです。

 

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貸し出しのアセットクラスは?

第一抵当権のシニアローンが76%を占めており、なかなか安全です。投資先は29業種、129社なので、かなり分散されています。

 

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投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり細分化されています。情報技術(IT)、ヘルスケア、金融・不動産が多いですね。

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業績と予想

楽天証券のデータです。2021年と2022年はコンセンサスの予想です。売り上げはかなりのペースで伸びています。2020年の当期利益が少し減りましたが、2021年には回復しそうです。

 

EPSは2019年がピークです。その後は安定期に入りそうな気がします。

 

 

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オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の過去の配当、年間増配率

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】は、年4回の配当を支払っており、通常配当は0.31ドルです。次回の配当落ちは9月29です。背景が黄色の部分は通常の配当のほかに特別配当が支払われた期で、その分も含めています。

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の期別の配当は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。通常配当は0.31ドルです。2020年は特別配当がいずれも0.08ドルだったので、期ごとの配当は0.39ドルでした。2021年に入ってからは特別配当はなく、通常配当の0.31ドルのみです。

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の年間配当額と年間増配率は?

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の配当金と増配率を1年ごとにまとめてグラフ化しました。配当を支払い始めて間もないので、これといった傾向は出ていないです。

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当の関係は?

下のグラフは株価と配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。このデータもあまり意味はないですね。

 

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最近のオウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のオウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約7.0%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月23日に約15.0%まで上がりました。現在、株価はコロナ・ショック前あたりまで戻ってきて、現在の配当利回りは8.55%です。

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現在のオウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.24ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.5%ごとに株価を出しました。今後、オウル・ロック・キャピタル【ORCC】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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オウル・ロック・キャピタル【ORCC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にオウル・ロック・キャピタル【ORCC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 上場されてから時間が経っていないので、現在から2年1カ月前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきます。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年8月6日の終値は14.5ドル、年間の予想配当金額は1.24ドルなので、現在の配当利回りは8.55%です。過去2年1カ月の平均配当利回りは約9.0%です。通常配当は0.31ドルで変化がありませんので、利回りとYOCはずっと同じなので、黄色赤色の線が重なっています。2020年10月頃に買っていたら、現在YOCは約10.9%になっていました。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】と主要BDC銘柄のエイリス・キャピタル【ARCC】、メイン・ストリート・キャピタル 【MAIN】、さらに高配当ETFの代表格【VYM】と比較します。オウル・ロック・キャピタル【ORCC】が上場したのが2019年7月なので、PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2019年8月から2021年7月までの2年間を比べます。

2019年8月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年7月には【ARCC】が1万3000ドル、【VYM】が1万2700ドル、【ORCC】が1万1200ドル、【MAIN】が1万1400ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、2年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去2年のリターン(年平均)は【ARCC】が14.1%、【VYM】13.1%、【ORCC】は5.9%、【MAIN】が5.6%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【ORCC】の最大ドローダウン値は、他のBDC銘柄と比較すると安定しています。【VYM】との比較では、いずれのデータも劣っています。

過去の分配金はどのくらいか?

2019年8月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

2年間の配当金の合計は【ORCC】と【ARCC】が1900ドル、【MAIN】が1200ドル、【VYM】が680ドルでした。

 

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オウル・ロック・キャピタル【ORCC】の今後の配当予想は?

現在の配当金額(0.31ドル)と1年前の同時期の過去1年配当金額(0.31ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。オウル・ロック・キャピタル【ORCC】株を2021年8月6日の終値14.5ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年が0%でした。現在の配当利回りは8.55%です。比較対象が少ないので、増配率が1%、2%、マイナス1%だった場合とも比べます。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが8.55%なので、1年目の年間配当額は855ドルです。

もっとも増配率の低い増配率マイナス1%のペースだと5年目の配当額は821ドル、10年目の配当額は781ドルになります。増配率2%の場合を当てはめると5年目の配当額は926ドル、10年目の配当額は1022ドルになりそうです。配当額1022ドルはYOC(購入額に対する利回り)10.22%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と1年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い増配率マイナス1%のペースだと5年目の配当額は1130ドル、10年目の配当額は1573ドルになります。増配率2%の場合を当てはめると5年目の配当額は1291ドル、10年目の配当額は2241ドルになりそうです。配当額2241ドルはYOC(購入額に対する利回り)22.41%です。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は855ドルではなく、税引き後の616ドルになります。

もっとも増配率の低い増配率マイナス1%のペースだと5年目の配当額は746ドル、10年目の配当額は936ドルになります。増配率2%の場合を当てはめると5年目の配当額は849ドル、10年目の配当額は1304ドルになりそうです。配当額1304ドルはYOC(購入額に対する利回り)13.04%です。

 

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まとめ

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】は、上場してからあまり時間が経っていないので、傾向がはっきりしません。

短期間のうちにBDC銘柄の中で2番目に規模が大きくなったのは期待されているということですね。投資対象の8割弱が第一抵当権のシニアローンなので安心できます。

コロナ・ショック後の株価の戻りは、他のBDC銘柄と比較すると今ひとつです。NAV倍率はそれほど高くないので、割安といえそうです。

ただ、2021年に入ってから特別配当を払わなくなったのが気になるところです。

オウル・ロック・キャピタル【ORCC】は2021年6月現在、日本の証券会社では楽天証券のみの取り扱いです。SBI証券やマネックス証券では購入できないのが残念です。
楽天証券

 

 

 

 

 

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