iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF【PFF】の2021年9月分配金は0.1518ドル

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iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF【PFF】が2021年8月31日に分配金を発表しました。0.1518ルです。先月は0.1505ドルでしたので、0.9%です。

1年前の同期は0.1602ドルでしたので、5.2%減です。

2021年9月10日の終値は39.32ドル。利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、過去1年の分配金額は1.739ドルなので、利回りは4.42%になります。

今回の分配金が今後も続くと仮定して利回りを計算すると、今後1年の分配金額は1.822ドルなので、利回りは4.77%になります。

※このページでの利回りは直近の分配が今後も続いたと仮定して、計算します

 

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基本情報を確認しよう

【PFF】は米国の優先株など、ハイブリッド証券をまとめたETFです。ベンチマークは、ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックス。

下の表は、主な優先証券とハイイールド社債の代表的なETFです。【PFFD】は2017年に設定されたグローバルX社のETFです。【PFF】と同じ優先証券などをまとめたETFです。経費率を0.24%と低く設定して、【PFF】に挑んでいます。運用総額は10倍ほどの差がついています。

利回り(過去1年)は過去1年の分配金から算出したものです。

利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました。こちらは特別配当を含んでいません

 

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優先証券とは何か?

優先証券とは、株式と債券の性格を持つハイブリッド証券の1つです。議決権がない代わりに、利回りが高いのが特徴です。債券のように配当率は決まっています。株価の変動は、債券と比較すると大きいです。

 

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【PFF】の格付けは?

【PFF】と債券ETFの組み込まれている銘柄の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。

【PFF】は「BBB」が49%、「BB」が23%で、【PFFD】とほぼ同じです。【JNK】や【HYG】などのハイイールド債はほとんどが「BB」以下なので、それらよりも格付けは高いですね。ただし「その他」が23%ほどあるのが気になります。

上のグラフはYahooファイナンスを元に作成しました。【PFFD】だけは運用元であるグローバルX社の情報です。

 

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【PFF】と【PFFD】の上位組込銘柄を比較する

【PFF】の上位組込銘柄はどのようなものでしょうか? 表の左側が【PFF】の上位20位までの組込銘柄です。金融が多い句ですね。規模の大きい会社ばかりです。

ちなみに表の右側は【PFF】の上位20銘柄です。ベンチマークは異なりますが、中身はかなり似ています。

組込銘柄数が【PFF】は509、【PFFD】が260なので、【PFF】のが分散が利いており、上位20銘柄の合計比率が少ないです。

 

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運用総額の変化は?

運用総額の変化です。表の上に伸びている緑棒が資金が流入(売れた)、下に伸びている赤棒が資金流出(売られた)です。過去3年で27.6億ドル(約3000億円)ほど増えています。ETF Databaseのデータです。

ライバル【PFFD】の追い上げはあるのか?

ちなみにこちらは【PFFD】の過去3年運用総額の変化です。3年間で21.9億ドル(約2400億円)ほど増えています。【PFF】とほぼ同じですね。

現在の規模は【PFF】が2兆円、【PFFD】が2600億円と10倍ほど差があります。【PFFD】が設定されたのは約4年前です。最近3年は互角の売れ行きですね。また【PFFD】は赤棒の流出が少ないですね。好調と言えます。

 

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【PFF】の過去の配当金と増配率は?

【PFF】が設定されたのは2007年3月です。下の表は過去の配当金の一覧です。背景が赤の箇所は、対象月との比較でマイナスです。芳しくない状況が続いています。

※背景がになっているのが減配です

【PFF】の期別分配金は?

毎月の分配金を重ねて棒グラフにしました。12月は2回権利落ちがあります。少しずつ減っています。2021年に入ってから毎月0.16ドルを下回っており、前年よりも厳しいペースです。

【PFF】の年間分配金と年間増配率は?

【PFF】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。最盛期の2009年頃は年間2.8ドルありましたが、昨年2020年は1.85ドルです。

【PFF】の年間分配金と株価は?

【PFF】の分配金と株価の関係です。株価は横ばいです。

 

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【PFF】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の利回りは5.2%台でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月18日には利回りが約7.9%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前まで戻りましたが、分配金が減ったので、2021年9月10日の利回りは4.42%です。

 

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【PFF】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【PFF】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 上場されてから時間が経っていないので、現在から3年前までの株価、利回り、YOCを見ていきます。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2021年9月10日の終値は39.32ドル、年間の予想分配金額は1.7391ドルなので、現在の利回りは4.42%です。過去5年の平均利回りは約5.5%です。株価はほぼ横ばいで、分配金は減っているので、早い時期に買ってもYOCは上がりません。コロナショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約5.0%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

ハイイールド社債ETF【JNK】【HYG】、高配当ETF【VYM】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年9月から2021年8月までの10年間を比べます。

2011年9月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年8月には【VYM】が3万4600ドル、【PFF】が1万8400ドル、【HYG】が1万7300ドル、【JNK】が1万7000ドルになっていました。【VYM】が圧倒的ですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1年、3年、5年、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去10年のリターン(年平均)は【VYM】が13.2%、【PFF】が6.3%、【HYG】は5.7%、【JNK】が5.5%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【PFF】は最大ドローダウンは【JNK】や【HYG】より悪いですが、ソルティノレシオでは、わずかに上回っています。値動きは激しいけれど、危険度はそれほどないと言えそうです。

分配金はどのくらいか?

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の分配金の合計は【PFF】が7700ドル、【JNK】が7600ドル、【HYG】が7300ドル、【VYM】が6200ドルでした。【VYM】以外は、ほとんど差がないです。

ただし、年間分配金は2020年の時点で【VYM】が最も多くなっています。スタート時の利回りは【VYM】は低いですが、増配率が高いので、長期保有で再投資した場合、ある時点で逆転するということですね。

 

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【PFF】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.7391ドル)と1、3、5年前の同時期の過去1年分配金額(1.9713、2.0905、2.2454)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【PFF】株を2021年9月10日の終値39.32ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス11.8%、過去3年がマイナス6.0%、過去5年がマイナス5.0%でした。現在の利回りは5.10%です。分配金が変化しなかった場合とも比べます。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが4.42%なので、1年目の年間配当額は442ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の配当額は268ドル、10年目の配当額は143ドルになります。分配金が変化しなかった場合を当てはめると5年目の配当額は442ドル、10年目の配当額は442ドルになりそうです。分配金額442ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.42%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と5年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の配当額は310ドル、10年目の配当額は184ドルになります。分配金が変化しなかった場合を当てはめると5年目の配当額は526ドル、10年目の配当額は653ドルになりそうです。分配金額653ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.53%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は442ドルではなく、税引き後の318ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の配当額は214ドル、10年目の配当額は124ドルになります。分配金が変化しなかった場合を当てはめると5年目の配当額は361ドル、10年目の配当額は422ドルになりそうです。分配金額422ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.22%です。

 

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まとめ

【PFFD】の分配金は、2020年の後半から低迷しています。ハイイールド債ETFの【JNK】や【HYG】と比べると、減少率は少ないですが、苦戦しています。

経費率の0.46%が、後発の【PFFD】が0.24%と少し差があるのも気になります。

 

 

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