BDC銘柄ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が特別配当0.15ドルを今後4回続けて支払うと発表

2022年2月22日にBDC銘柄のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が特別配当(追加配当)を発表しました。0.15ドルです。通常配当は0.33ドルのままです。なお、この0.15ドルの特別配当(追加配当)は今後四半期連続で支払われる模様です。

【HTGC】の2022年2月25日の終値は17.87ドル、通常配当のみの年間配当は1.32ドルになる予定で、利回りは7.39%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

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ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の過去の配当、年間増配率

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は、四半期ごとに配当を支払っています。3、8、8、11月という少し特殊なパターンです。次回の配当落ちは3月8日です。

背景が黄色が特別配当です。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。過去1年配当は通常配当のみで計算しています。

特別配当は?

BDC銘柄は利益のほとんどを配当として支払う義務があります。予想していたよりも業績が良い場合は、利益を特別配当(追加配当)として支払うことがあります。

以下が【HTGC】の特別配当です。2018年の11月以降は、かなり高い確率で特別配当を出しています。今回の0.15ドルは通常をはるかに上回っています。業績が好調だったと考えられます。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の期別の配当は?

下のグラフは2009年以降の期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。2014~17年は横ばいでしたが、その後は少しずつ増えています。

通常配当は2013年11月以降は0.31ドルで、2019年5月に0.32ドルに、そして2021年11月に0.33ドルになりました。2018年11月以降は特別配当が目立ちます。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間配当額は?

年間の配当金です。特別配当も含めた額です。リーマン・ショック後の2010年は大きく減らしましたが、その後は徐々に回復しました。特別配当を含めた年間配当額では、2020年は過去最高です。

通常配当は過去最高が2008年の1.32ドル。2021年は1.29ドル、そして2022年はこのままのペースだと1.32ドルになって、2008年と並ぶ予定です。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間増配率は?

年間増配率は2009年と10年はマイナス(減配)でした。その後はプラスか横ばいが続いています。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当の関係は?

株価と通常配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。株価と年間配当額はそれなりに連動していますが、株価の方が動きが激しいですね。

 

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最近のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約9.1%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、4月3日に約19.3%まで上がりました。2020年11月頃から株価は急上昇して、現在の配当利回りは7.39%です。

 

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過去10年間の利回り、YOC、株価は?

過去にハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年2月25日の終値は17.87ドル、年間の配当金額は1.32ドルなので、現在の配当利回りは7.39%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。

コロナ・ショックの2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約17.3%になっていました。また、2012年5月頃に購入していればYOCは約12.8%でした。

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものなどを選びました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は約1.59倍で少し割高ですね。【MAIN】もこの値が高いです。それだけ期待されているという見方もできます。

配当利回り(過去1年)は過去1年の配当から算出したものです。特別配当込みです

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。特別配当は含めていません



日本の証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

サクソバンク証券

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どんな会社なのか

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は2003年に設立し、創業以来540社以上の新興成長企業に資金提供を行っています。

IPO前やM&A前の、ベンチャーキャピタルに支援された革新的な高成長企業です。投資先は、ライフサイエンス、テクノロジー、再生可能技術産業などです。

第一抵当権のシニアローンが約77%と高く、なかなか安全です。

2021年12月31日現在、75の投資先の株式ポジションを保有し、97社のポートフォリオ企業のワラント・ポジションを保有しています。40社のポートフォリオ企業が、IPOまたはM&Aイベントを発表しています。

 

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業績と予想

モーニングスターのデータです。コロナ・ショックでBDC銘柄は2020年の当期利益が減るケースがほとんどですが、【HTGC】は強さを見せました。売り上げも順調に伸びています。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ハーキュリーズ・キャピタル【HTGC】と主要BDC銘柄のエイリス・キャピタル【ARCC】、メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】、そして全米ETF【VTI】のトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2012年2月から2022年1月までの10年間を比べます。税金や手数料は考慮しません。

2012年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2022年1月には【HTGC】は4万8200ドル、【MAIN】が4万2700ドル、【VTI】は4万400ドル、【ARCC】は3万5800ドルになっていました。【HTGC】は【VTI】をアウトパフォームしていますね。

ライバル銘柄とのトータルリターン比較

BDC銘柄【MAIN】【ARCC】【PSEC】【HTGC】【NEWT】、カバードコールETF【QYLD】、高配当【VYM】、全米【VTI】の過去1、3、5、10年のトータルリターンを比較しました。現在の利回りはピンク色の★です。

BDC銘柄は過去5年や10年の長期でも成績が素晴らしいです。【HTGC】は【VTI】をほとんどの期間で上回っています。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

【HTGC】の過去リターンはもっとも素晴らしかったですが、シャープレシオやソルティノレシオの値は他の銘柄と比較すると、今ひとつですね。BDC銘柄は最大ドローダウン値は悪いです。【VTI】のが安定感はあります。

過去の分配金はどのくらいか?

2012年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合の年間にもらえる配当の推移です。税金は考慮しません。

10年間の配当金の合計は【NEWT】が最も多く4万6300ドル、【HTGC】が2万1800ドル、【MAIN】が1万7700ドル、【PSEC】が1万6500ドル、【ARCC】が1万6400ドル、【QYLD】が1万1400ドル(8年間)、【VYM】が6000ドル、【VTI】が3700ドルでした。BDC銘柄はいずれも物凄いインカムですね。

【HTGC】の過去の配当額はかなり多いですね。

 

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過去3年増配率を使って今後のYOCを予想する

現在と過去の配当金額を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【HTGC】株を2022年2月25日に買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

ライバルETFと比較します。BDC銘柄の【ARCC】【HTGC】、高配当ETF【VYM】と比較します。

「配当を再投資しない」「配当を再投資する(税引き後)」の2パターンで検証します。なお、特別配当は考慮せず、通常配当のみを対象とします。

まずは過去3年増配率を使って将来のYOCを予想します。増配率は、BDC銘柄の場合は現在と過去の同時期の比較、ETFは過去1年分配金と○年前の過去1年分配金の比較で算出します。

過去3年増配率は【HTGC】が2.1%、【ARCC】が1.6%、【MAIN】が2.4%、【VYM】が5.3%でした。

現在の利回りは【HTGC】が7.39%、【ARCC】が7.72%、【MAIN】が5.99%、【VYM】が2.80%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。

もっとも成績が良かったのは【HTGC】10年後のYOCは9.1%、20年後のYOCは11.2%。次点は【ARCC】で10年目のYOCは9.1%、20年後のYOCは10.7%でした。

配当を再投資する場合(税引き後)

次に配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。再投資する配当金額は、現在と3年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。配当は28%の税金を引いた72%で計算します。

もっとも成績が良かった【ARCC】10年後のYOCは11.2%、20年後のYOCは24.5%。次点は【HTGC】で10年目のYOCは10.8%、20年後のYOCは24.4%でした。

 

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過去5年増配率を使って今後のYOCを予想する

今度は過去5年増配率を使って将来のYOCを予想します。

過去5年増配率は【HTGC】が1.3%、【ARCC】が2.0%、【MAIN】が3.1%、【VYM】が7.0%でした。

配当を再投資しない場合

配当を再投資しないケースを見てみましょう。

もっとも成績が良かった【ARCC】10年後のYOCは9.4%、20年後のYOCは11.5%【HTGC】は10年目のYOCは8.4%、20年後のYOCは9.5%でした。

配当を再投資する場合(税引き後)

配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。再投資する配当金額は、現在と5年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。配当は28%の税金を引いた72%で計算します。

もっとも成績が良かった【ARCC】10年後のYOCは12.0%、20年後のYOCは29.1%【HTGC】の10年目YOCは10.2%、20年後のYOCは21.0%でした。

BDC銘柄は現在の利回りが高いので、増配率が低くても、再投資をするとYOCがどんどん上がっていきます。ただし、日本の証券会社で新規購入できなくなったがのが残念です。

 

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まとめ

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の2021年の年間総コミットメント額が26.4億ドルで、前年同期比122.1%増で過去最高を記録。また、年間総資金調達額は15.7億ドル、前年比106.0%増となり、こちらも過去最高を記録しました。

特別配当(追加配当)0.15ドルは、今後4回(1年間)にわたって支払われるとのことです。好調のようです。

 



日本の証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

サクソバンク証券