BDC銘柄ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を発表。0.33ドルで前期から3.1%増! 特別配当は0.07ドル

2021年10月26日にBDC銘柄のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を発表しました。通常配当が0.32ドルから0.33ドルに上がります。特別配当は0.07ドル。合計0.40ドルです。

【HTGC】の2021年10月29日の終値は17.67ドル、通常配当のみの年間配当は1.32ドルになる予定で、利回りは7.47%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものなどを選びました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は約1.5倍で少し割高ですね。【MAIN】もこの値が高いです。それだけ期待されているという見方もできます。

配当利回り(過去1年)は過去1年の配当から算出したものです。特別配当込みです

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。特別配当は含めていません

 

日本の証券会社で購入可能なBDC銘柄は楽天証券が9銘柄ほど、PayPay証券が2銘柄です。PayPay証券は【ARCC】と【MAIN】を取り扱っています。楽天証券で取り扱っているのは【ARCC】【PSEC】【MAIN】【HTGC】【ORCC】【NMFC】【NEWT】【BBDC】【SSSS】などです。

 

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どんな会社なのか

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は2003年に設立し、創業以来540社以上の新興成長企業に資金提供を行っています。

IPO前やM&A前の、ベンチャーキャピタルに支援された革新的な高成長企業です。投資先は、ライフサイエンス、テクノロジー、再生可能技術産業などです。

第一抵当権のシニアローンが8割強なので、なかなか安全です。

2021年9月30日現在、71の投資先の株式ポジションを保有し、94社のポートフォリオ企業のワラント・ポジションを保有しています。33社のポートフォリオ企業が、IPOまたはM&Aイベントを完了または発表しています。

 

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業績と予想

楽天証券のデータです。コロナ・ショックでBDC銘柄は2020年の当期利益が減るケースがほとんどですが、【HTGC】は強さを見せました。売り上げも順調に伸びています。

2021年と2022年はコンセンサスの予想です。利益が減る見立てですが、どうでしょうか。

 

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ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の過去の配当、年間増配率

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は、四半期ごとに配当を支払っています。次回の配当落ちは11月9日です。

背景が黄色の部分は通常の配当のほかに特別配当が支払われた期で、その金額も含めたものです。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の期別の配当は?

下のグラフは2010年以降の期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。2014~17年は横ばいでしたが、その後は少しずつ増えています。

基本配当は2013年11月以降は0.31ドルで、2019年5月に0.32ドルに、そして今回2021年11月に0.33ドルになりました。2018年11月から特別配当を出すことが増え、その金額は0.01~0.08ドルです。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間配当額は?

年間の配当金です。特別配当も含めた額です。リーマン・ショック後の2010年は大きく減らしましたが、その後は徐々に回復して、2020年の年間配当額は2008年を上回りました。2021年は過去最高を大きく更新しました。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間増配率は?

年間増配率は2009~10年以外でマイナスの年はないです。2015~17年は横ばいですが、それ以外はプラスです。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当の関係は?

は株価と配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。株価と年間配当額は多少連動していますが、株価の方が動きが激しいですね。

 

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最近のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは9.1%前後でしたが、2月半ば以降は急降下したため、4月3日に約19.3%まで上がりました。2020年11月頃から株価は急上昇して、現在の配当利回りは7.47%です。

 

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現在のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.32ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.5%ごとに株価を出しました。今後、ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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過去10年間の利回り、YOC、株価は?

過去にハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年10月29日の終値は17.67ドル、年間の配当金額は1.32ドルなので、現在の配当利回りは7.47%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。

コロナ・ショックの2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約17.3%になっていました。また、2011年11月頃に購入していればYOCは約14.3%でした。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】と主要BDC銘柄のエイリス・キャピタル【ARCC】、メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】、プロスペクトル・キャピタル【PSEC】と比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年11月から2021年10月までの10年間を比べます。

2011年11月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年10月には【MAIN】が5万4000ドル、【HTGC】が4万7000ドル、【ARCC】が3万5700ドル、【PSEC】が2万8000ドルになっていました。【HTGC】のリターンはなかなか良いです。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去10年のリターン(年平均)は【MAIN】が18.4%、【HTGC】16.7%、【ARCC】は13.6%、【PSEC】は10.8%でした。【HTGC】は過去3年以上の期間ではリターンが安定していいですね。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

最大ドローダウンはいずれの銘柄も悪いですね。金融&超高配当らしく、暴落耐性はあまりないです。シャープレシオやソルティノレシオの値もリターンのわりに低いですね。つまりリターンはいいけど、危険度は高いですよという意味です。

過去の配当金はどのくらいか?

2011年11月に1万ドル投資して配当を再投資した場合の年間にもらえる配当の推移です。配当は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【MAIN】が2万2500ドル、【HTGC】が2万1200ドル、【PSEC】が1万8100ドル、【ARCC】が1万6800ドルでした。

いずれの銘柄も素晴らしい配当金額です。

 

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ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の今後のYOC予想は?

現在の配当金額(0.33ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(0.32ドル、0.31ドル、0.31ドル、0.22ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【HTGC】株を2021年10月29日の終値17.67ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

増配率は過去1年が3.1%、過去3年が2.1%、過去5年が1.3%、過去10年が4.1%でした。現在の利回りは7.47%です。

「配当を再投資しない」「配当を再投資しない(税引き後)」「配当を再投資する」「配当を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

配当金を再投資しない場合

まずは配当金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの7.47%です。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(1.3%)ペースだと5年後のYOCは7.95%、10年後のYOCは8.47になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(4.1%)で推移すると5年後のYOCは9.15%、10年後のYOCは11.21%になります。

10年前に購入して配当再投資をしない場合の現在のYOCは約14.3%でしたね(6つ前の画像です)。現在【HTGC】を買って過去10年増配率で推移した場合の10年後予想YOCは11.21です。

結果が異なるのは、【HTGC】の10年前の利回りが約9.5%だったのに対して、現在の利回りが7.47%と差があるためです。現時点での利回りが高いかどうかが、将来YOCの伸びにとって重要です。

配当金を再投資しない場合(税引き後)

次に配当金を再投資しないケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは7.47%ではなく、税引き後の5.38%になります。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(1.3%)ペースだと5年後のYOCは5.73%、10年後のYOCは6.10%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(4.1%)で推移すると5年後のYOCは6.59%、10年後のYOCは8.07%になります。

配当金を再投資する場合

それでは配当金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(1.3%)ペースだと5年後のYOCは11.23%、10年後のYOCは17.25%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(4.1%)で推移すると5年後のYOCは13.18%、10年後のYOCは25.15%になります。

配当金を再投資する場合(税引き後)

最後に配当金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは7.47%ではなく、税引き後の5.38%になります。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(1.3%)ペースだと5年後のYOCは7.36%、10年後のYOCは10.23%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(4.1%)で推移すると5年後のYOCは8.59%、10年後のYOCは14.53%になります。

【HTGC】は増配率はそれほど高くないですが、現在の利回りが高いので、配当再投資をし続ければ、将来YOCは着実に伸びそうです。

 

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まとめ

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の2021年第3四半期の決算はまずまずだったようです。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の配当は2019年5月に0.32ドルに増配した後は、2年以上にわたって同じ額で、特別配当で調整していました。今回の増配は意味のあるものと言えそうです。

なお、次回の権利落ちは11月9日なので、その前日までに購入していれば、配当金をもらえます。

 

2021年7月現在、日本の証券会社では楽天証券のみの取り扱いです。SBI証券やマネックス証券では購入できないのが残念です。
楽天証券

 

 

 

 

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