2024年7月と8月の日本株高配当ETFの分配金が出揃いました。
対象は【1489】、【2564】、【1577】、【1698】、【1494】、【2529】、【1478】、【1651】の8つのETFです。東証に上場されている日本株高配当ETFの指数連動型から、規模の大きな8つのETFです。いずれも新NISAの成長投資枠の対象です。
今回は最新データを使って、それらのETFの様々な比較していきます。分配金の傾向、トータルリターン、暴落耐性、増配率、分配金利回り、将来YOC予想、上位銘柄、業種、信託報酬などを比べます。
なお、グラフで使用するカラーは以下の8つで統一します。【1489】が紅色、【2564】がオレンジ色、【1577】が緑色、【1698】が水色、【1494】が紺色、【2529】がピンク色、【1478】が黒色、【1651】が紫色です。
ある程度コーポレートカラーを意識しました。
序盤は8つETFの基本データを比較
前半は、8つETFのコンセプトや組込上位銘柄、業種比率など基本データを1つずつ紹介
後半は、業種、利回り推移、増配率、トータルリターンなどをグラフで比較
最後に、今回のデータを項目ごとにランク付け、気になるトップは?
直近の分配金を確認しよう
まずは、直近の2024年7月と8月の分配金データと前年同期との比較です。
【1494】だけは直近が4月で、残りは7月か8月に分配金が出ました。
※クリックで拡大します
すべてのETFが好調で、前年の同期よりも二桁パーセントのプラスでした。
【2564】は前年同期が0だったので、計算はできません。
【1489】【2564】【1577】【2529】【1651】は年4回分配金を出しますが、今回は分配金が少ない回だったので、あまり気にする必要はないですかね。
全体的に好調でした。次回の10月は分配金が多いETFが多いので、楽しみですね。
主な東証上場日本株高配当ETFの詳細データ比較
8つのETFの基本データ比較です。表内の赤い文字はもっとも優れており、オレンジ色は次点です。
※クリックで拡大します
上から4行目と5行目がETFの大まかな特徴です。左の4つ【1489】、【2564】、【1577】、【1698】はオーソドックスな高配当ETF。その中では【2564】が中小型株が多めで、残りは大型株中心です。
【1494】と【2529】が「増配系」です。中小型株が多いです。下落相場でなかなか強さを発揮します。
右端の2つ【1478】と【1651】は超大型株が多く、高配当というよりは中配当に近く、株価上昇も結構狙えるタイプです。
信託報酬が低いETFは?
それでは信託報酬をグラフで確認します。
右端の2つ【1478】、【1651】が0.209%と低いです。高配当よりもインデックスに近い【1478】と【1651】が信託報酬が低いのは妥当な気がします。
高配当ETFは、一般的に信託報酬がやや高めの傾向です。【2564】はもっとも分配金利回りが高いためか、信託報酬も0.429%と少し高いです。残りは.0.308%が多いです。
最近規模が大きくなったETFは?
ETFの規模である純資産総額を確認しましょう。3カ月前の2024年5月と、現在の2024年8月のデータの比較です。
【1489】は2440億円から、2834億円に増えました。圧倒的に規模が大きいです。
次に大きいのは【1577】で、1228億円から1366億円に増えました。3番手は【1478】で、810億から941億円に増えました。
【2564】は765億円から745億円に減りました。やや苦戦です。【2529】が520億円から695億円に増えており、好調です。
純資産と分配金利回りの関係は?
それでは純資産総額と分配金利回りを散布図で比較します。
縦軸が純資産、横軸が分配金利回りです。純資産が大きいETFが上に位置し、分配金利回りが高いほど右に来ます。
【1489】が純資産が2834億円と圧倒的にトップ、分配金利回りは2番手グループです。
【2564】は分配金利回りが3.75%と最も高く、純資産は3番手グループとなかなかです。
【1577】は純資産は2番手、分配金利回りは2番手グループですね。
分配金利回りは【1489】【1577】【1698】【1494】が3%前後でほぼ同じです。
1489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)
【1489】(NF日経高配当50)。NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信。
※クリックで拡大します
日経平均225社の中から、基本的に配当利回り上位50銘柄が対象です。
予想配当利回りや流動性などで組み入れ比率を決めるので、配当利回りの高い大型株が上位に入ります。配当加重に近いイメージです。
純資産総額は約2800億円で、高配当ETFの中では断トツです。
【1489】の分配金の推移は?
分配金の推移です。2018~2021年にかけては横ばいでしたが、2022年はかなり増えました。
直近2024年7月の分配金は5円で、前年同期と比べて44.2%増でした。
【1489】の過去1年分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
取引所価格は2020年の後半ぐらいから伸び始めています。分配金は、2022年の中盤から後半にかけて一気に増えましたが、その後は横ばいです。
【1489】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が利回りで、分配金利回りのことです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。現在の分配金利回りは2.86%です。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在の取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2020年7月頃に購入していれば、現在YOCは7.8%ほどになっていました。平均分配金利回りは3.9%ぐらいなので、現在の分配金利回りは平均的より低いです。
日本株の高配当銘柄を個別に買うよりも、このETF1本にまとめてしまうという方法もありですね。
2564(グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF)
つぎは【2564】(GXスーパーディビ)。グローバルX社の「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF」です。
※クリックで拡大します
設定されたのは2020年で、今回紹介するETFの中では一番新しいです。
配当利回りの高い25銘柄が対象で、均等加重です。
流動性、時価総額、配当継続性、セクターバランスなどの条件でスクリーニングしますが、条件は結構緩く、今回の8ETFの中でもっとも分配金利回りが高いです。
【2564】の分配金の推移は?
分配金の推移です。最初に分配金が支払われたのが2020年10月なので、コロナ・ショックは経験していません。
2023年の年間分配金は105円。前年の2022年と同じでした。
直近の2024年7月は15円と好調で、前年同期は0円でした。ただし前回4月が48円で、前年同期より減っていたので、年間単位で考えると前年と同じくらいのペースです。
【2564】の過去1年分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
2023年4月頃にかけて過去1年分配金は増えていましたが、その後は少し足踏み状態です。前回4月終了時点では結構減っていましたが、今回は増えました。
取引所価格は順調に上がっています。日本株はここ数年いずれも好調ですね。
【2564】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が分配金利回りです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2020年10月頃に購入していれば、現在YOCは7.0%ほどになっています。
平均分配金利回りは4.4%ぐらいです。株価は上昇傾向ですが、分配金が今ひとつなので、分配金利回りは下がっています。
【2564】は分配金利回りは魅力ですが、組込銘柄が少し特殊なので、サテライト的に保有するのが良さそうです。
1577(NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信)
野村アセットマネジメントの【1577】(NF日本株高配当70)。NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信。
※クリックで拡大します
このETFは、国内上場普通株式の中から今期予想配当利回りが高い70銘柄を均等に組み入れます。過去3年の経常利益がマイナスは除外、流動性や規模の小さな銘柄を除外するなどの条件でスクリーニングします。
コンセプトは米国の【SPYD】と似ていますが、株価上昇や分配金の増配はコチラが優れています。
純資産総額は約1366億円と東証上場高配当ETFの中では2番目に大きいです。
【1577】の分配金の推移は?
分配金の推移です。2019年までは右肩上がりでしたが、2020年と2021年は分配金が伸び悩んでいました。2022年は分配金が好調でした。年間単位では前年よりも27.2%増。2023年も好調で、前年より11.2%増。
直近2024年7月の分配金は103円で、前年同期と比べて47.1%増でした。
【1577】の分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
他の日本株高配当ETF同様、最近の価格の上昇は素晴らしいです。
分配金も好調です。直近1年は横ばいです。
【1577】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が利回りで、分配金利回りのことです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
設定されたばかりの2013年3月頃に購入していれば、現在YOCは7.0%ほどになっていました。
平均分配金利回りは3.0%ぐらいです、現在の利回りは2.78%なのでやや低い状態ですね。価格が上昇しすぎて、分配金利回りが下がっているわけですね。
1698(上場インデックスファンド 日本高配当(東証配当フォーカス100))
【1698】(上場高配当)です。日興アセットマネジメント社の「上場インデックスファンド 日本高配当(東証配当フォーカス100)」です。
※クリックで拡大します
設定が2010年と、日本株高配当ETFの中では最古参です。
TOPIX1000と東証REIT指数の構成銘柄から、時価総額と予想配当利回りに注目した「東証配当フォーカス100指数」に連動したETFです。株式90銘柄、REIT10銘柄です。配当利回りの高い銘柄を抽出し、時価総額の大きな順に選ぶイメージです。
ポイントは3月決算9月決算と、6月決算12月決算でポートフォリオを分けて同じ比率にすることですね。そのため、年4回の分配金の差が少ないのが特徴です。
【1698】の分配金の推移は?
分配金の推移です。【1698】は「3月決算・9月決算」と、「6月決算・12月決算」でポートフォリオを分けて同じ比率にします。
そのため、年4回の分配金のブレが少ないのが特徴です。ほとんどの高配当ETFは年4回と言っても、実質年2回みたいな感じなので、そういう意味では、このETFは貴重です。
2022年は分配金がかなり好調でした。年間単位では前年の2021年よりも38.2%増。2023年は前年より10.2%増で好調を維持しています。
直近2024年7月の分配金は23.8円で、前年同期と比べて16.1%増でした。
【1698】の分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。設定から10年以上経過しています。どちらも順調に伸びています。
分配金は2020年後半から2021年後半にかけて停滞しましたが、その後、一気に伸びました。株価もコロナショックの2020年半ばごろは軟調でしたが、現在は高いですね。
【1698】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が利回りで、分配金利回りのことです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在の取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2012年5月頃に購入していれば、現在YOCは10.9%ほどになっていました。長期で見ると、かなり分配金が増えているということです。
平均分配金利回りは2.8%ぐらいなので、現在の分配金利回りは平均と同じくらいです。
1494(One ETF 高配当日本株)
つぎは【1494】(One高配当)。アセットマネジメントOne社の「One ETF 高配当日本株」です。純資産総額は375億円。
※クリックで拡大します
東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄から、時価総額や流動性などの基準に適合した銘柄のうち、10年以上増配または配当水準を維持などの基準を満たした40~50銘柄が対象です。つまり累進配当銘柄を集めたETFですね。
配当利回り加重平均なので、配当利回りの高い銘柄が上位になります。
増配ETFで配当利回り加重というと、米国ETFの【SDY】と同じですね。
【1494】の分配金の推移は?
分配金の推移です。コロナ・ショックの2020年に減配していないのが、増配系の特徴を現わしています。暴落時に強さを見せるのが、分配金からわかりますね。分配金は年2回なので、少し物足りないという人もいるかもしれません。
2023年の年間分配金は792円で、前年より15.5%増えました。直近2024年4月の分配金は491円で、前年同期と比べて28.5%増でした。
【1494】の分配金と株価の関係
過去1年分配金と株価の比較です。最近の株価はかなり好調です。分配金も着実に増えています。
【1494】を過去に買った場合は?
株価、分配金利回り、YOCです。赤い線が利回りで、分配金利回りのことです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在の取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
株価、分配金利回り、YOCです。分配金が増えているわりに、株価があまり上がらなかったですが、最近は他の高配当ETF同様に株高です。
2020年7月頃に購入していれば、現在YOCは6.2%ほどになっていました。長期で見ると、かなり分配金が増えているということです。
平均分配金利回りは3.0%ぐらいなので、現在の分配金利回りは平均と同じくらいです。
2529(NEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信)
【2529】(NF株主還元70)。NEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信。純資産総額は270億円です。
※クリックで拡大します
時価総額が大きく、流動性の高い約500銘柄から、過去3年間の実績配当や自社株買い、増資などに基づいた「ネット総還元利回り」の高い70銘柄を抽出します。「金融・保険業」は対象外です。珍しいコンセプトです。
このETFは時価総額平均加重方式を採用し、ウエイト上限は2%です。金融が対象外で、株主還元がコンセプトの増配系ETFです。
【2529】の分配金の推移は?
分配金の推移です。設定が2019年と最近なので何とも言えませんが順調に増配しています。
2020年に本格的に分配金を支払い始めたので、コロナ・ショックでのダメージがあったかどうかは何とも言えませんね。
2023年までは順調に分配金を増やしました。直近2024年7月の分配金は5円で、前年同期と比べて25.0%増でした。
【2529】の分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
期間は短いですが、分配金と取引所価格、両方ともに順調に伸びています。直近1年半の分配金は横ばいですね。
【2529】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。
赤い線が分配金利回りです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。分配金利回りはあまり変化はないです。
青い線の取引所価格は2020年は低迷しましたが、その後はかなりのペースで上昇しています。
黄色の線が、YOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在の取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2020年7月頃に購入していれば、現在YOCは5.4%ほどになっていました。
たとえば、同じ野村アセットマネジメントの【1489】をコアにした場合、サテライトとしてこの【2529】を保有するという方法は相性が良いかもしれませんね。
1478(iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF)
つぎは【1478】(iSMSCI高配当)。ブラックロック社の「iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF」です。
※クリックで拡大します
日本株市場の約85%をカバーしているMSCIジャパン指数が母集団で、その中から配当性向や配当の継続性、財務指標の要件を満たした銘柄を抽出し、配当利回りの高い銘柄を時価総額加重平均で組み入れます。
超巨大企業が多くを占めており、ディフェンシブな業種が結構組入れられており、インデックスに近いです。
米国ETFなら、同じブラックロック社の【HDV】と【DGRO】を足したようなイメージですかね。
純資産総額は941億円で、高配当ETFの中では3番目に規模が大きいです。経費率0.209%は今回の8ETFの中では最低水準です。
【1478】の分配金の推移は?
【1478】の分配金は年2回支払われます。
2020年と2021年は年間57円とやや低迷していましたが、2022年は年間76円になりました。2023年は年間69円とやや低調。直近2024年は2月が44円、8月が45円で、年間89円と好調です。
【1478】の分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
2022年の8月に分配金が一気に増えました。直近の取引所価格はかなり上昇していましたが、8月に入って下がりました。
【1478】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が分配金利回りです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。
青い線の取引所価格は、最近急上昇しています。
赤い線の利回りは、やや不安定です。3.5%を超えることも、2.5%以下もあります。平均分配金利回りは約2.8%で、現在の分配金利回りは平均的です。
黄色の線が、YOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在における取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2016年6月や2020年7月頃に購入していれば、現在YOCは5.5%ほどになっていました。長期で見ると、分配金は増えていますね。
1651(iFreeETF TOPIX高配当40指数)
【1651】(iF高配当40)です。大和アセットマネジメント社の「iFreeETF TOPIX高配当40指数」です。
※クリックで拡大します
TOPIX100の中から、配当利回りの高い40銘柄で構成。時価総額加重平均で組み入れます。
経費率は0.209%と今回の8ETFの中でこちらも最低水準です。
配当利回りの高い超大型株が対象ですが、時価総額加重平均で組入れるため、分配金利回りは低くなります。現在の分配金利回りは約2.2%と、今回の8つのETFの中でもっとも低いです。
米国ETFの【VYM】とコンセプトが少し似ていますが、分配金利回りは結構低いです。
【1651】の分配金の推移は?
分配金の推移です。
2019年が多かったですが、それ以外は緩やかな右肩上がりです。
直近2024年8月の分配金は3円とまずまずでした。5月の分配金が23円とかなり多かったので、年間分配金は前年を上回るペースです。
【1651】の分配金と取引所価格の関係
過去1年分配金と取引所価格の比較です。
最近の株価はかなり好調でしたが、8月に暴落しました。分配金は横ばいでしたが、前回2024年5月の分配金が23円と多かったので、直近2回の青い棒グラフは好調です。
【1651】を過去に買った場合は?
取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が分配金利回りで、過去1年分配金を株価で除して計算しました。
黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在取得価額に対する利回りがどうなっているかということです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価が好調&増配傾向にあるといえます。
2020年7月頃に購入していれば、現在YOCは5.7%ほどになっていました。長期で見ると、分配金は増えています。
平均分配金利回りは約2.9%なので、現在の分配金利回り2.30%は平均と比べると少し低いです。株価が上がりすぎている感があります。
上位銘柄の比較
それでは、組入上位10銘柄を比較します。
※クリックで拡大します
2つに分類できますね。【1489】、【1698】、【1478】、【1651】は日本を代表する超大型株が多いです。そして上位10銘柄の比率も高いです。なので、超大型株をたくさん保有したい人向けと言えます。
逆に【2564】、【1577】、【1494】、【2529】は超大型株は少なめです。とくに【2564】と【1494】はマイナー銘柄が結構入っていますね。上位10銘柄の比率も低いです。【2564】は25銘柄と少なく、均等加重のため、上位10銘柄の比率は41.8%と多いです。
上位業種はどのような傾向か?
それでは組入銘柄の上位5業種を比較します。
※クリックで拡大します
銀行業は4つのETFに入っており、【1489】【1577】【1698】は1位で、【1651】は2位です。銀行が入っていない理由としては、【1494】は増配系のため、【2529】は金融が対象外のため、【1478】は財務の健全性を重視しているためです。
【卸売業と海運業も高配当ETFの定番です。海運業は【1489】【2564】に入っています。卸売業は【1698】【1494】【2529】【1478】【1651】に入っています。商社のことです。
【1494】と【2529】は増配系なので、業種がかなり似ています。上位5業種の内、4つが同じです。化学、建設業、卸売業、医薬品です。
【1478】と【1651】、は高配当というよりは市場全体にやや近いETF。卸売業、情報・通信業、保険業と3つの業種が重複しています。
組入れ銘柄の規模はどう違うのか?
それでは組入銘柄の規模を比較します。参考までに、一番下にTOPIXのETF【1306】も入れておきます。
【1478】と【1651】、は超大型銘柄がTOPIXよりも多いですね。【1651】は64.9%、【1478】は49.4%も入っています。
【1489】と【1698】も超大型銘柄が多めです。どちらも30%以上入っています。
残りの【2564】、【1577】、【1494】、【2529】は超大型銘柄が少なめです。とくに【2564】と【1494】は10%以下と少ないですね。先ほどの上位10銘柄でもマイナー銘柄が目立っていましたね。この2ETFは他の高配当ETFと重複が少ないため、分散投資する上でのサテライトとして重宝しそうです。
トータルリターンを比較する
トータルリターンを比較します。トータルリターンとは分配金を再投資したプライス・リターンのことです。2024年7月末基準のデータです。
期間は1、3、5、10年で、年率です。参考として、一番右にTOPIX連動型ETF【1306】のデータも入れておきます。
まずは1年と3年のリターンです。
【1489】が1年リターンが36.7%、3年リターン33.5%で、どちらもトップです。純資産が圧倒的なのも納得です。
【1651】は1年リターンが35.1%、3年リターン29.1%で、どちらも2番目に素晴らしいです。3番手は【1577】、4番手は【1478】ですね。
長期のリターンを比較する
続いて5年と10年のリターンです。
5年リターンは【1489】が22.6%で首位、【1651】が21.5%で2位、【1478】が19.2%で3位です。1年や3年とほぼ同じです。
10年リターンは2つしかありません。【1698】が11.7%、【1577】が11.1%です。わずかにTOPIXを上回っています。
全体的に見ると【1489】と【1651】が素晴らしく、【1478】と【1577】が続いていましたが、それ以外のETFもTOPIXを上回っていました。
リターン、リスク、シャープレシオを散布図で比較
トータルリターン、リスク、シャープレシオを比較します。縦軸がトータルリターン、横軸がリスク、括弧内の数値がシャープレシオです。
シャープレシオは投資効率の良さを示したものです。リターンが高く、リスクが低いと、シャープレシオは高くなります。
表の左上がローリスク・ハイリターンで理想です。右下がハイリスク・ローリターンで良くないです。ただし、一般的にはリターンが高いとリスクも高くなります。
まずは3年です。
【1489】がリターンが圧倒的で、リスクも高く、シャープレシオは2.38です。
【1494】はリターンは低いですが、リスクがかなり低く、シャープレシオは2.37で、【1489】とほぼ互角です。【1651】はリターンは2番手で、シャープレシオは2.15。
暴落時の強さとリスクの関係
暴落耐性について考えます。こちらは、先ほど使用したグラフの、シャープレシオのところを2024年7月31日から8月5日の基準価額の成績に変更しました。
いずれもマイナス20%前後と大幅下落をしたわけですが、ある特徴が見えてきます。
【1494】、【2529】、【2564】、【1698】など左側のリスクが低い銘柄の成績がよく、マイナス19%以内に収まっていました。
逆に、右側のリスクの高い銘柄の成績が悪く、マイナス20%以上でした。
リスクの低い増配系などが、暴落耐性があったといえます。
暴落時の強さと超大型株の関係
こちらは、少し前に紹介したETFの組入れ銘柄の規模のデータに、7月31日から8月5日までの基準価格のリターンを右端に追加しました。
マイナス17%台からマイナス18%台が成績が良いという意味で、赤い文字にしました。
これら成績の良いETFには共通した特徴がありました。赤いエリアの超大型株の下に黒い線を引きました。
【2564】、【1698】、【1494】、【2529】など、成績の良いグループは、超大型株の割合が低いです。【1698】は超大型株が34.2%と少し多いですが、暴落時の成績がよかったです。これは例外的なケースです。
全体的にリスクが低く、超大型株の少ないETFが暴落時に強さを見せたことになります。
5年のシャープレシオはどうか?
元に戻って、5年のトータルリターン、リスク、シャープレシオの比較です。【2564】はありません。
こちらもリターンは【1489】がもっとも高く、シャープレシオは1.37。
【1651】はリターンは2番手ですが、リスクがやや抑えられており、シャープレシオは1.35で、【1489】と互角です。
【1478】はリターンは3番手で、リスクはさらに低く、シャープレシオは1.30。
【1494】はリターンは【1698】や【1577】とほぼ同じですが、リスクが低いので、シャープレシオは1.23となかなかです。
10年のシャープレシオはどうか?
最後に10年です。【1698】【1577】のみです。
リターン、リスク、シャープレシオ、いずれも【1698】に軍配が上がっています。シャープレシオは【1698】が0.85、【1577】が0.75。
分配金利回り推移を確認しよう
それでは過去10年の分配金利回りの推移を比較しましょう。分配金利回りは過去1年分配金から算出しました。取引所価格は月に1度、月末のものです。
分配金を支払い始めてから1年後から分配金利回りが出るので、【1698】【1577】以外は、途中からの登場です。
現在の分配金利回りは【2564】が3.75%で一番高く、【1489】【1494】【1698】【1577】が3.0%前後です。
10年で8つのグラフだと、ごちゃついており、わかりづらいですね。
過去3年の分配金利回りの推移
過去3年の分配金推移を見てみましょう。
【2564】がいずれの期間も最も分配金利回りが高いですね。
【1489】が2番目に高いですね。ただし最近は取引所価格が上がりすぎてしまい、以前よりも分配金利回りが下がっています。
3番手以降は接戦です。最近は【1651】、【1478】の分配金利回りが低いです。
平均分配金利回りから分配金利回りの目安を考える
こちらは現在の分配金利回りと、過去3年、5年、7年、10年の分配金利回りの平均です。
いずれのETFも現在の分配金利回りが、過去の平均分配金利回りと比べて、低くなっています。
人気ETFの【1489】は現在の分配金利回りが低いですね。現在が約3%ですが、過去の平均は4%ぐらいなので、1%ほど低いです。
過去の分配金利回りの平均は、左端がもっとも高く、右に行くにつれて下がっています。例外は【2564】が最も高く、2番手は【1489】ということですね。
過去に購入したら、現在YOC(取得価額に対する利回り)はどうなったか?
過去にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているかというグラフです。いわゆる自分利回りというやつです。
グラフが左肩上がりなら、増配しており、株価が好調というイメージです。
上の表は現在の分配金利回りと3年前、5年前、10年前に購入したら、現在YOCがどうなっているかというデータです。グラフの中にも、3年前、5年前、10年前の地点を書いておきました。
3年前に購入した場合、現在のYOCは【1489】が5.85%と最も高く、【2564】が5.49%で続いています。
5年前に購入した場合、現在のYOCは【1489】が6.84%と最も高く、【1698】、【1494】が5.6%台で続いています。
10年前は2つのETFしかありません。現在のYOCは【1698】が6.50%で、【1577】が5.84%です。
どのETFも、なるべく早く購入して売らずに保有しつづければ、増配してYOCが上がるということですね。
過去の増配率は?
増配率を見ていきましょう。表の上段は1年ごとの過去1年分配金と、前年からの増配率です。背景ピンク色がマイナスです。
※クリックで拡大します
表の下段は現在を起点とした1年から5年、そして7年、10年の増配率。年率です。背景のオレンジ色が濃いほど、増配率が高いという意味です。この部分をグラフで見てみましょう。
1年、2年増配率は?
まずは1年、2年増配率です。
1年増配率は【1651】が36.8%とトップ、【1478】が29.0%で2番手。【1494】が24.1%で3番手です。ETFによってかなり差が出ましたが、【1478】と【1651】は昨年までの分配金がイマイチだったので、盛り返したという感じです。
2年増配率は【1494】が17.5%とトップ。【1698】が15.0%で2番手です。
1年と2年増配率では【1494】が素晴らしいですね。ただ、増配率は長期のデータが重要です。
3年、4年増配率は?
3年、4年増配率を見てみましょう。【2564】の4年はありません。
3年増配率は【1698】が21.4%でトップ、【1489】が18.5%で2番手です。
4年増配率は【1489】、【1698】、【1494】が13%台で首位グループです。
3年と4年増配率では【1489】、【1698】が素晴らしかったですね。
5年、7年、10年増配率は?
5年、7年、10年増配率を見てみましょう。データがないETFが結構あります。
5年増配率は【1494】が12.9%で首位で、【1489】と【【1698】が10%前後で2番手グループ。
7年と10年増配率はあまりデータはありませんが、【1698】が一番良かったです。
3年以上の増配率では、【1489】、【1698】、【1494】が安定して高水準でした。
増配率、分配金利回り、トータルリターン(年率)を比較しよう
増配率、分配金利回り、トータルリターンをバブルチャートで比較します。
縦軸が増配率、横軸が分配金利回り、バブルの大きさがトータルリターンです。バブルの近くの数値もトータルリターンです。
まずは3年です。
【1489】がリターンが33.5%と首位で、増配率と分配金利回りは2位と素晴らしいです。
【1651】はリターンが29.1%と2番目によいです。ただし、分配金利回り、増配率がもっとも低いです。
【2564】は分配金利回りが4.3%で最も高かったです。【1698】は増配率が21.4%でトップです。
増配率、分配金利回り、トータルリターンの5年を比較
続いて5年を見てみましょう。【2564】と【2529】はありません。
【1489】が分配金利回り、リターンがトップで、増配率も9.8%となかなか高いです。
【1494】は増配率が12.9%と高いです。
【1651】はリターンは21.5%と高いですが、増配率と分配金利回りはイマイチです。
増配率、分配金利回り、トータルリターンの10年を比較
最後に10年を見てみましょう。長期実績高配当の【1698】と【1577】のみです。
リターンは【1698】が11.7%、【1577】が11.1%なので、【1698】が優勢。
増配率も【1698】がやや優勢、分配金利回りはわずかに【1577】が優勢。
この2つのETFは、様々な局面で競っています。
将来YOCはどうなるか
それでは、いまETFを購入したら、将来、取得価額に対する利回り(YOC/Yield On Cost)がどのくらいになるのかをシミュレーションします。
現在の分配金利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。3年、5年、7年、10年の増配率を使用します。
「分配金は再投資しない。税引き前」という設定にします。
現在の分配金利回りは【2564】が3.75%と最も高く、【1489】【1577】【1698】【1494】が3%前後で、2番手集団です。
まずは3年増配率を使った将来YOC予想です。
3年増配率は【1698】が21.4%で最も高く、【1489】が18.5%で続いています。
20年目のYOC予想は、首位は【1698】で120%、2番手は【1489】で77.4%、3番手は【2564】で50.4%でした。
ほとんどのETFが素晴らしい数値を叩き出しましたが、3年増配率は高すぎるため、このペースが続く可能性は低いです。
5年増配率から将来YOCを予想する
続いて5年増配率を使った将来YOC予想です。【2564】と【2529】はありません。
5年増配率は【1494】が12.9%でもっとも高く、【1698】が10.1%、【1489】が9.8%と続いています。
20年目のYOC予想は、首位は【1494】で30.1%とダントツです。2番手は【1698】で19.0%、差なく3番手は【1489】で18.1%でした。
【1494】は3年増配率の時はイマイチでしたが、5年増配率を使ったYOC予想は素晴らしかったです。
7年増配率から将来YOCを予想する
続いて7年増配率を使った将来YOC予想です。【1577】、【1698】、【1478】の3つです。
7年増配率は【1698】が10.9%でもっとも高く、【1577】が9.7%と続いています。
20年目のYOC予想は、首位は【1698】で21.7%。2番手は【1577】で17.2%、3番手は【1478】で11.3%でした。
10年増配率から将来YOCを予想する
最後は10年増配率を使った将来YOC予想です。【1577】と【1698】、長期実績高配当の2つのみです。
10年増配率は【1698】が11.6%、【1577】が10.0%でした。
20年目のYOC予想は、【1698】が24.1%、【1577】は18.3%でした。【1698】が上回っています。
全体的に見ると、【1698】が素晴らしく、【1489】、【1494】もかなりよかったです。【1577】も高いレベルで安定していました。
ただ、日本株はここ数年の増配率が高すぎるので、将来的にどのくらいに落ち着くかはわかりませんね。そんな中、長期実績のある2つのETF、【1698】と【1577】は信頼できそうな感じはします。
それぞれの項目をまとめると?
これまで取り扱ったデータを項目別にランクづけしました。「A」が最高で「B」「C」「D」の順です。相対比較で、やや強引に差をつけました。参考程度にしてください。今回は「D」はありません。
【1489】が素晴らしいです。「A」が多く「C」が1つです。純資産、トータルリターン、シャープレシオ、増配率、過去や将来のYOCという注目したいデータに「A」が並んでいます。人気があるわけですね。
【2564】は分配金利回りが素晴らしいです。リスクもまずまず低いです。
【1577】は歴史と銘柄分散がよかったです。「B」が多く、安定しています。
【1698】は歴史と分配金支払いのバランス、リスクや下落耐性、増配率、将来YOC予想が良かったです。
【1494】はリスクや下落耐性、増配率、将来YOC予想が素晴らしいです。
【2529】は同じ増配系の【1494】と比べるとやや劣っています。今年に入ってからの分配金が今ひとつのためです。今後に期待です。
【1478】は中配当よりなので、配当関連のデータは今ひとつです。やや地味ですが、ディフェンス力は高いです。
【1651】は経費率が低く、トータルリターンやシャープレシオが優れていました。配当面は今ひとつです。
ランキングの数をまとめると?
ABCDの数値をまとめたデータです。ざっとみたところ、【1489】は良いですが、残りはほとんど互角ですね。
「A」の数は【1489】が7個で最多です。次点が【1698】で5個です。
「B」の数は【1577】が9個で最多、6個で4つのETFが続いています。
「A」と「B」の数の合計は【1489】が13個で最多、【1577】が11個で2番手、9個で3番手なのが【2564】、【1698】、【1494】です。
「C」の数は【1651】が8個で最多でした。
日本株高配当ETFの決算日と分配金支払日
最後に、日本株高配当ETFの決算日と分配金支払日を確認しましょう。
まずは決算日の一覧です。
※クリックで拡大します
東証上場ETFは決算日の2営業日前が権利付最終日なので、その日に保有していれば分配金が貰えます。
背景が濃い黄色と薄い黄色があります。背景が濃い黄色は分配金が多い時で、薄い黄色は分配金が少ない時です。
【1489】、【2564】、【1577】、【2529】は1月と7月が少なく、【1651】は2月と8月は少ないです。
年4回分配金の中でも【1698】だけは、分配金がほぼ同じです。わりと貴重なETFと言えます。
分配金の支払日を確認
続いて、分配金の支払日を確認しましょう。
※クリックで拡大します
東証上場ETFは決算日の約40日後ぐらいに分配金が支払われます。厳密にいうと、38日後ぐらいが多いです。
背景が濃い赤色と薄い赤色があります。背景が濃い赤色は分配金が多い時で、薄い赤色は分配金が少ない時です。
ざっと見ると、5月と11月の半ばが多いですね。
それ以外だと、【1698】の2月と8月、【1478】の3月と9月、【1651】の6月と12月は貴重と言えます。
この3つのETFは分配金の支払日を分散させようと思った場合、良さそうです。ただし、【1478】と【1651】は分配金利回りは低めです。
ウィブル証券(Webull)のご案内 【PR】
ウィブルグループはFinTech企業として世界16カ国にビジネスを展開しているグローバル企業で、日本では2023年よりウィブル証券株式会社として証券事業を開始しました。
スマートフォンのアプリは、全世界で4000万ダウンロードを突破しました。使いやすさや取引手数料の低さから、日本でも利用者が増加中です。ウィブル証券の口座開設はコチラ
ウィブル証券の主な特徴は?
ウィブル証券の特徴としては、米国株の取引手数料0.2%と安いことです。他社は0.45%の場合が多いので、これはうれしいですね。
さらに、様々なキャンペーンを実施しています。たとえば、米国株の入庫キャンペーンがあります。条件をクリアすれば、抽選で6000円がもらえます。
また、クイック入金サービスを開始しました。提携銀行のネットバンキングサービスをご契約の方は、手続き不要で使用できます。振込手数料は無料で、24時間いつでも使用可能です。
たかにんもウィブル証券を利用しています。これを機会にウィブル証券で口座開設を考えてみるのもいいかもしれません。
自分にピッタリな証券会社を見つけて口座開設をしよう【PR】
2024年に始まった新NISAに合わせて、各証券会社が様々なサービスやキャンペーンを実施しています。自分に合った証券会社を見つけて、資産運用を行いましょう。
新NISAを始めるなら楽天証券
マネックス証券では米国株デビューで最大3万円キャッシュバック、米国ETF21種類の買付手数料が実質無料になるプログラムを実施中!
moomoo証券(ムームー証券)はツールが充実、キャンペーン豊富)
まとめ
直近の分配金は、8つのETFはいずれも好調。前年の同期との比較では大幅プラスでした。
大型株や超大型株が多く、分配金利回りを重視するなら【1489】、【1698】。
超大型株で市場全体に近いETFは【1478】、【1651】。
増配系の【1494】と【2529】は中小型株が多く、【1494】の方がマイナー銘柄が多めです。
【2564】は中小型株が多めの高配当銘柄。サテライト向きですね。
【1577】はSPYDの日本版のようなコンセプトですが、長期の増配実績があります。
暴落時に強いのは小型株&リスクの低い【1494】、【2529】、【2564】。【1698】は大型株が多いがリスクが低く、暴落耐性もあります。
どのETFを買っても大失敗ということはなさそうです。規模の大きな8つのETFなので、売れ行きと価格上昇の実績があり、安心できるというわけですね。
たかにんは【1489】、【1698】、【2529】を新NISAで保有。【2564】と【1478】を特定口座で保有しています。【1577】と【1494】も買おうかなと考えています。【1651】は分配金利回りが低いのが少し気になります。リターンは素晴らしいですが。