グローバルX 米国優先証券 ETF【PFFD】は【PFF】よりも優れているのか?

興味深いETFを扱っているグローバルX社は、米国株投資家から注目を集めています。今回は、経費率の低さで話題のグローバルX 米国優先証券 ETF【PFFD】を取り上げます。

 

 

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基本情報を確認しよう

【PFFD】は米国の優先株をまとめたETFです。優先株は議決権がない代わりに、利回りが高いものが多く、【PFFD】の利回りは5%前後です。ベンチマークは、ICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス。

下の表は、主な優先株とハイイールド社債の代表的なETFです。いずれも利回りは5%前後で、株価の変動や増配はほとんどありません。【PFFD】は設定日が2017年と遅く、先行する【PFF】に対抗するため、経費率を0.24%と低くしているのが特徴です。

※モーニングスターレーティングは2020年11月末のものです

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【PFFD】の格付けは?

【PFFD】と債券ETFの組み込まれている銘柄の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。有名な債権ETFの【BND】や【LQD】は、ほぼすべて「BBB」以上と安全なものばかりです。ただし、【BND】や【LQD】の利回りは約2.5%とやや低いです。

【PFFD】は「BBB」と「BB」が半々ぐらいです。【JNK】や【HYG】などのハイイールド債は「BB」以下ばかりなので、それらに比べると安全といえます。それでいて利回りは5%前後と変わりません。そのあたりが【PFFD】や優先株のストロングポイントといえます。

上のグラフはYahooファイナンスを元に作成しました。ただし、【PFFD】だけは運用元であるグローバルX社の情報です。

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【PFFD】のセクター比率は?

【PFFD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。金融が約65%と圧倒的に多く、公益事業、不動産と続きます。セクター比率は高配当ETF【SPYD】に少し似ていますね。

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【PFFD】と【PFF】の上位組込銘柄を比較する

【PFFD】の上位組込銘柄はどのようなものでしょうか? 表の左側が【PFFD】の上位20位までの組込銘柄です。金融が目立っています。

ちなみに表の右側は【PFF】の上位20銘柄です。【PFFD】のベンチマークはICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス、【PFF】のベンチマークはICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックスと異なりますが、中身はかなり似ています。

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【PFFD】の過去の配当金と増配率は?

【PFFD】が設定されたのは2017年9月です。下の表は過去の配当金の一覧です。ほとんど変化はありませんが、定期的にわずかに減らしています。

※背景がになっているのが減配です

【PFFD】の年間配当額と年間増配率は?

【PFFD】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。設定から日が経っていませんが、漸減傾向かもしれないですね。

【PFFD】の期別配当は?

毎月の配当を重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあります。

 

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2020年以降の配当利回りは?

2020年以降の【PFFD】の株価と配当利回りを見てみましょう。配当利回りは、過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の配当利回りは5.5%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月16日には配当利回りが約7.8%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前あたりまで戻り、2021年1月11日の配当利回りは5.28%です。

 

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過去のトータルリターンはどうか?

【PFFD】が設定されて以降、過去3年3カ月のトータルリターンはどうなっているでしょうか? ライバルの【PFF】、ハイイールド社債ETF【JNK】、S&P500【VOO】と比較します。

2017年10月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VOO】が1万5800ドル、【PFFD】が1万2200ドル、【PFF】が1万1800ドル、【JNK】が1万1600ドルになっていました。

過去3年3カ月のトータルリターンは、年平均で【VOO】が15.2%、【PFFD】が6.4%、【PFF】が5.4%、【JNK】が4.9%でした。【PFFD】はライバルの【PFF】よりリターンがよかったですね。

配当金はどのくらいか?

過去3年3カ月の配当金(分配金)を比較します。下のグラフは、2017年10月に1万ドル投資し、配当金を再投資した場合のもらえる配当金額です。税金は考慮しません。どのETFも似たような結果になりました。年500~600ドル、利率にして5~6%、増配はしない、で一致しています。

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短期のトータルリターンはどうか?

2020年以降、過去1年のトータルリターンを比較しましょう。

2020年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VOO】が1万1800ドル、【PFFD】が1万800ドル、【PFF】が1万700ドル、【JNK】が1万500ドルになっていました。

過去1年のトータルリターンは、年平均で【VOO】が18.3%、【PFFD】が8.4%、【PFF】が7.4%、【JNK】が5.0%でした。コロナ・ショックでのダメージは【VOO】が一番ありましたが、その後の回復力も【VOO】が最も優れていました。【PFFD】は短期のリターンでも【PFF】をわずかに上回りました。

 

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長期のトータルリターンはどうか?

それでは長期のトータルリターンを比較しましょう。と思ったのですが、【PFFD】は設定から3年4カ月ほどしか経っていないので、データがありません。【PFF】のデータを参考にするといいかもしれません。ライバルの【PFF】、ハイイールド社債ETF【JNK】、S&P500【VOO】で比較します。

2011年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VOO】が3万6400ドル、【PFF】が1万7700ドル、【JNK】が1万6700ドルになっていました。

過去10年のトータルリターンは、年平均で【VOO】が13.8%、【PFF】が5.9%、【JNK】が5.3%でした。優先株【PFF】やハイイールド社債【JNK】は、10年間では【VOO】にかなり差をつけられました。

長期の配当金はどのくらいか?

それでは過去10年の配当金(分配金)を比較します。下のグラフは、2016年1月に1万ドル投資した場合の配当金です。配当金は再投資します。【PFF】と【JNK】はわずかに増配した程度で、ほぼ横ばいです。【VOO】は年々増配をしましたので、配当額が伸びています。ただし、利回りの差がありますので、10年ぐらいでは追いつかないようです。

2020年の配当額は【JNK】が約830ドル、【PFF】は約750ドルに対して、【VOO】は550ドルほどです。インカム狙いなら、優先株やハイイールド社債のほうがよさそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 【PFFD】はなかなか興味深いETFですね。【PFF】よりもリターンが良いケースが目立ちました。これが経費率の差なのか、誤差の範囲内なのかは、データが少ないため判断に迷うところです。

最近株価が上がりすぎて高配当ETF【VYM】などの利回りが下がっていますので、インカム狙いの人は優先株【PFFD】【PFF】やハイイールド社債【JNK】【HYG】などを検討してみてもいいかもしれません。

 

 

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