グローバルX 米国優先証券 ETF【PFFD】が2021年6月の分配金を発表。0.109ドルで11カ月変化なし

グローバルX 米国優先証券 ETF【PFFD】が2021年6月3日に分配金を発表しました。0.109ドルです。1年前の同期は0.1135ドルでしたので、1年前の同期との比較では4%の減配です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年6月3日の終値は25.74ドル、過去1年の分配金額は1.3125ドルなので、利回りは5.10%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【PFFD】は米国の優先株をまとめたETFです。優先株は議決権がない代わりに、利回りが高いものが多く、【PFFD】の利回りは5%前後です。ベンチマークは、ICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス。

下の表は、主な優先株とハイイールド社債の代表的なETFです。半年前まではどれも利回りは5%前後でしたが、最近は4.5%ぐらいまで下がっています。【PFFD】は設定日が2017年と遅く、先行する【PFF】に対抗するため、経費率を0.24%と低くしているのが特徴です。

 

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【PFFD】の格付けは?

【PFFD】と債券ETFの組み込まれている銘柄の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。債権ETFの代表格【BND】や【LQD】は、ほぼすべて「BBB」以上と安全なものばかりです。ただし【BND】や【LQD】の利回りは約2.5%とやや低いです。

【PFFD】は「BBB」が約50%、「BB」が25%ぐらいです。【JNK】や【HYG】などのハイイールド債は「BB」以下ばかりなので、それらに比べると安全といえます。それでいて利回りは5%前後と【PFFD】のが上回っています。そのあたりが【PFFD】や優先株のストロングポイントといえます。ただし「その他」が20%ほどあるのが気になるところです。

上のグラフはYahooファイナンスを元に作成しました。【PFFD】だけは運用元であるグローバルX社の情報です。

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【PFFD】のセクター比率は?

【PFFD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。金融が約56%と圧倒的に多く、公益事業、不動産と続きます。セクター比率は高配当ETF【SPYD】に少し似ていますね。

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【PFFD】と【PFF】の上位組込銘柄を比較する

【PFFD】の上位組込銘柄はどのようなものでしょうか? 表の左側が【PFFD】の上位20位までの組込銘柄です。金融が目立っています。

ちなみに表の右側は【PFF】の上位20銘柄です。【PFFD】のベンチマークはICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス、【PFF】のベンチマークはICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックスと異なりますが、中身はかなり似ています。

 

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【PFFD】の過去の配当金と増配率は?

【PFFD】が設定されたのは2017年9月です。下の表は過去の配当金の一覧です。ほとんど変化はありませんが、わずかに減っています。

※背景がになっているのが減配です

【PFFD】の年間配当額と年間増配率は?

【PFFD】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。設定から日が経っていませんが、漸減傾向かもしれないですね。

【PFFD】の期別配当は?

毎月の分配金を重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあります。2019年と2020年は1回ずつ分配金が減りました。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【PFFD】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の配当利回りは5.5%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月16日には利回りが約7.8%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前まで戻り、2021年6月3日の利回りは5.10%です。

 

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【PFFD】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【PFFD】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 上場されてから時間が経っていないので、現在から2年10カ月前までの株価、利回り、YOCを見ていきます。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2021年6月3日の終値は25.74ドル、年間の予想配当金額は1.3125ドルなので、現在の配当利回りは5.10%です。過去2年10カ月の平均配当利回りは約5.6%です。過去の株価は少しだけ上昇していますが、分配金はわずかに減っているため、いつ買ってもYOCはあまり変わりません。コロナショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約6.0%になっていました。

 

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過去のトータルリターンはどうか?

【PFFD】が設定されて以降のトータルリターンはどうなっているでしょうか? ライバルの【PFF】、ハイイールド社債ETF【JNK】【HYG】と比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2017年10月から2021年5月までの3年8カ月を比べます。

2017年10月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年5月には【PFFD】が1万2400ドル、【PFF】が1万2100ドル、【JNK】と【HYG】は1万1800ドルになっていました。

年次リターン

1年ごとでリターンを比較しました。成績は似ていますが、2019年以降はハイイールド社債の【JNK】と【HYG】がやや苦戦しています。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1年、3年、3年10カ月の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3年以上では、【PFFD】のリターンは他よりも優秀です。

分配金はどのくらいか?

2017年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

3年8カ月間の配当金の合計は【PFFD】【PFF】【JNK】が2000ドル、【HYG】が1900ドル。ほぼ同じでした。

 

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長期のトータルリターンはどうか?

長期のトータルリターンを比較しようと思ったのですが、【PFFD】は設定から3年8カ月ほどしか経っていないので、データがありません。そこで、ライバルの【PFF】のデータを参考にしてみましょう。【PFF】、ハイイールド社債ETF【JNK】、高配当ETF【VYM】、S&P500【VOO】で比較します。

2011年6月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年5月末には【VOO】が3万8200ドル、【VYM】が3万1800ドル、【PFF】が1万7200ドル、【JNK】が1万6100ドルになっていました。

過去10年のトータルリターンは、年平均で【VOO】が14.4%、【VYM】が12.3%、【PFF】が5.6%、【JNK】が4.9%でした。優先株【PFF】やハイイールド社債【JNK】のリターンは、あまりよくないですね。

長期の配当金はどのくらいか?

2011年6月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の合計で得られるインカムは【JNK】が7400ドル、【PFF】が7300ドル、【VYM】が5700ドル、【VOO】が3600ドルでした。増配率の高い【VYM】の伸びが顕著ですが、元々の利回りの高い【PFF】や【JNK】が、10年間トータルの分配金は上回っていました。ただ、20年経過すると抜かれそうですね。

 

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【PFFD】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.3125ドル)と1、2年前の同時期の過去1年分配金額(1.3646、1.3844ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【PFFD】株を2021年6月3日の終値25.74ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年がマイナス4.1%、過去2年がマイナス2.6%でした。現在の利回りは5.10%です。比較対象が少ないので、分配金が変化しなかった場合とも比べます。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが5.10%なので、1年目の年間配当額は510ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の配当額は436ドル、10年目の配当額は359ドルになります。分配金が同じだった場合を当てはめると5年目の配当額は510ドル、10年目の配当額は510ドルになりそうです。分配金額510ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.10%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は524ドル、10年目の配当額は524ドルになります。配当金が同じだった場合を当てはめると5年目の分配金額は619ドル、10年目の配当額は789ドルになりそうです。分配金額789ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.89%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は510ドルではなく、税引き後の367ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は359ドル、10年目の配当額は340ドルになります。配当金が同じだった場合を当てはめると5年目の分配金額は423ドル、10年目の配当額は504ドルになりそうです。分配金額504ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.04%です。

 

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まとめ

いかがでしたか? 【PFFD】はなかなか興味深いETFですね。【PFF】よりもリターンが良いケースが目立ちました。これが経費率の差なのか、誤差の範囲内なのかは、データが少ないため判断に迷うところです。

分配金は11カ月連続で同じ額だったので、安定しています。今後もある程度計算できそうです。ただ、株価の値上がりは期待できません。

 

 

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