バンガード・米国グロースETF【VUG】の2021年9月分配金は0.3166ドル。前年同期から22.1%減

バンガード社のバンガード・米国グロースETF【VUG】が、2021年9月22日に分配金を発表しました。0.3166ドルです。1年前の同期は0.4062ドルでしたので、1年前の同期との比較では22.1%減です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年10月8日の終値は294.30ドル、過去1年の分配金額は1.5317ドルなので、利回りは0.52%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VUG】は米国の大型・並びに中型のグロース株が対象です。ベンチマークはCRSP USラージキャップ・グラース・インデックス。1株当たり利益(EPS)の短期並びに長期の予想成長率、1株当たり利益(EPS)の過去3年成長率、売上高の過去3年成長率、現在の投資対資産比率、資産収益率という6項目に基づいて銘柄を選定しています。

下の表は米国ハイテク・グロースの代表的な4つのETFの基本情報です。成長銘柄が多いため、利回りはいずれも1%を切っています。その中でも【XLK】と【VGT】の利回りが高いですね。

【VUG】は運用総額が約9.5兆円で、かなり売れています。経費率は0.04%とほぼゼロです。

 

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【VUG】のセクター別のファンド構成比は?

【VUG】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、全体の半分弱を占めています。以下、一般消費財、通信サービス、ヘルスケアと続いています。

 

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【VUG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VUG】の組込比率上位20銘柄です。ベンチマークは、CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスです。上位20銘柄で全体の約57%を占めています。構成銘柄数は全部で285銘柄です。情報技術セクターが多いですね。

 

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2020年8月以降の上位銘柄は?

2020年8月以降の組込上位20銘柄の推移です。1年前との比較では、上位陣の顔ぶれはほとんど変わっていません。アマゾン【AMZN】とマスターカード【MA】が比率を下げています。アルファベット(グーグル)【GOOGL】【GOOG】の比率が上がっています。

 

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【VUG】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VUG】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VUG】の上位10銘柄は【QQQ】に8つ組み込まれています。【VGT】には4つです。GAFAM比率は【VUG】と【QQQ】はあまり変わりません。

重複率は【QQQ】が62%、【VGT】が45%。【VOO】は56%、【VTI】は52%です。高配当ETFにはほとんど組み込まれていません。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年8月末、【HDV】【DVY】は9月22、23日、その他のETFは9月14日頃のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は9月17日の利回り(%)です。

 

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【VUG】の過去の分配金と増配率は?

【VUG】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

2021年9月の【VUG】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.3166ドル、前年の同期が0.4062ドルなので22.1%の減配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.5317ドル、前年の同期が1.7311ドルなので、11.5%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

 

【VUG】の期別分配金は?

2021年9月の分配金0.3166ドルは、過去の9月と比較しても少ないですね。

【VUG】の年間分配金額と年間増配率は?

【VUG】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年間分配金額は2018年がピークで、そこから緩やかな右肩下がりです。

【VUG】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金と株価の比較です。デコボコしていますね。長期で見ると分配金は増えていましたが、ここ2~3年は足踏み状態です。株価は伸びています。

【VUG】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金と株価の比較です。2020年以降の株価はかなり上昇しています。過去1年分配金額は2019年の3月を頂点に、少しずつ減っています。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VUG】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが0.9%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りは約1.3%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック以前を大きく上回り、利回りは0.52%です。

 

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現在の【VUG】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.5317ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.5317ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VUG】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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過去の利回り、株価、YOCは?

過去に【VUG】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年10月8日の終値は294.3ドル、過去1年の分配金額は1.5317ドルなので、現在の利回りは0.52%です。過去10年の平均利回りは約1.1%です。

過去10年の株価は右肩上がりだったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2011年12月に買っていたら、現在YOCは約2.5%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

ナスダック100ETF【QQQ】、情報技術セクターETF【VGT】、そして全米S&P500【VOO】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年10月から2021年9月までの10年間を比べます。

2011年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年9月には【VGT】が7万9700ドル、【QQQ】が7万5300ドル、【VUG】は5万8400ドル、【VOO】は4万6300ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3年以上の期間では【VUG】は【VGT】【QQQ】より劣っていますが、【VOO】は上回っています。過去10年のリターン(年平均)は、【VGT】が23.4%、【QQQ】が23.1%、【VUG】は19.3%、【VOO】は16.6%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【VUG】の最大ドローダウンは【QQQ】【VGT】よりも優れています。いずれのETFもシャープレシオ、ソルティノレシオともに素晴らしいです。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

【VUG】は【QQQ】と同じぐらいです。【VGT】は増配率が高いため、2020年には【VOO】とほぼ同じまで増えました。

10年間の分配金の合計は【VOO】が4500ドル、【VGT】が3400ドル、【VUG】が2700ドル、【QQQ】は2500ドルでした。

 

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【VUG】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(1.5317ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(1.7311ドル、1.7213ドル、1.432ドル、0.742ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VUG】株を2021年10月8日の終値294.3ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年がマイナス11.5%、過去3年がマイナス3.8%、過去5年が1.4%、過去10年が7.5%でした。現在の利回りは0.69%です。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの0.52%です。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-11.5%)で推移すると、5年後のYOCは0.28%、10年後のYOCは0.15%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.5%)で推移すると5年後のYOCは0.75%ドル、10年後のYOCは1.07%です。

10年前に購入して配当再投資をしない場合の現在のYOCは約2.5%でした。現在【VUG】を買って過去10年増配率で推移した場合の10年後YOC予想は1.07%です。

結果が異なるのは、【VUG】の10年前の利回りが約1.2%だったのに対して、現在の利回りが0.52%と差があるためです。現時点での利回りが高いかどうかが、将来YOCの伸びにとって重要です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは0.52%ではなく、税引き後の0.37%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-11.5%)で推移すると、5年後のYOCは0.20%、10年後のYOCは0.11%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.5%)で推移すると5年後のYOCは0.54%ドル、10年後のYOCは0.77%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-11.5%)で推移すると、5年後のYOCは0.29%、10年後のYOCは0.15%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.5%)で推移すると5年後のYOCは0.77%ドル、10年後のYOCは1.14%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは0.52%ではなく、税引き後の0.37%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-11.5%)で推移すると、5年後のYOCは0.21%、10年後のYOCは0.11%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.5%)で推移すると5年後のYOCは0.55%ドル、10年後のYOCは0.81%です。

 

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まとめ

グロース銘柄のETFなので、分配金は少なく、多少増えたり減ったりしても気にする必要はないです。株価の伸びは素晴らしいです。

なお、次回は12月27日が権利落ちの予定なので、その前日までに購入すれば分配金がもらえます。

 

 

 

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