米国高配当ETF【VYM】(バンガード 米国高配当株式ETF)が2021年9月の分配金を発表。0.7488ドル。前年同期から6.2%増

バンガード社のバンガード 米国高配当株式ETF【VYM】が、2021年9月17日に分配金を発表しました。0.7488ドルです。1年前の同期は0.7053ドルでしたので、1年前の同期から6.2%増です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2021年9月17日の終値は104.86ドル、過去1年の分配金額は2.9671ドルなので、利回りは2.83%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VYM】は今後1年の予想分配金が市場平均を上回る銘柄を、時価総額加重平均で組み入れています。リートは対象外です。配当利回りの高い米国大型株が中心のETFです。

【VYM】と米国の高配当ETF【HDV】【SPYD】【DVY】を比較します。【VYM】は利回りが低いですね。運用総額は圧倒的で、組込銘柄数も多いです。経費率は【DVY】以外は0.1%を切っています。

 

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【VYM】のセクター別の構成比は?

【VYM】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。2021年8月31日のデータです。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。Fidelityのデータです。

金融の割合が多いのが特徴です。ヘルスケアと生活必需品がほぼ同じで続き、その後は情報技術です。セクターのバランスはいいですね。

 

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【VYM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VYM】の組込比率1%以上の銘柄です。上位組込銘柄のセクターはバラエティに富んでおり、なかなかバランスがいいですね。上位6銘柄の利回りが3.0%未満で、それほど高配当銘柄というわけではないですね。

ベンチマークは、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスです。組込比率1%以上は32銘柄あり、全体の約52%を占めています。

組込順位や構成比は2021年8月末日、時価総額や配当利回りは9月16日のデータです。

 

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2020年4月以降の上位銘柄は?

2020年4月以降の組込比率1%以上の銘柄の推移です。上位銘柄の傾向は、先月との比較では、あまり変化はありませんでした。ここ数カ月では、ファイザー【PFE】シスコ・システムズ【CSCO】比率と順位を上げています。エクソン・モービル【XOM】シェブロン【CVX】などエネルギー・セクターがやや低調です。

※3月に銘柄入れ替えを行ったので、太い線を引いておきます

 

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【VYM】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VYM】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【VYM】は高配当銘柄ですが、上位銘柄は連続増配【VIG】、NYダウ【DIA】と結構重なっていますね。どちらのETFにも【VYM】の上位20銘柄中10銘柄が入っています。また、【HDV】に組み込まれている上位銘柄は比率の高さが目立ちます。

【VYM】との重複率は【SPYD】が24%、【HDV】36%、【DVY】30%、【SDY】25%、【VIG】49%、【DIA】26%、【VOO】33%、【VTI】29%、【VUG】6%、【QQQ】15%、【VGT】11%です。【VYM】と【VIG】はほぼ半分が同じです。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年8月末、その他のETFは9月14日のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は9月16日の利回り(%)です。

 

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【VYM】の過去の分配金と増配率は?

【VYM】が設定されたのは2006年11月です。下の表は過去の分配金の一覧です。下の表の一番右側の「過去1年分配金額の対前年同期増減率」は2011年以降ずっとプラスでしたが、2021年6月は久しぶりにマイナスになりました。

※背景がになっているのが減配です

【VYM】の期別分配金は?

期ごとの分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。2021年9月の分配金は、前年同期よりも多いですね。年単位で見ても、2021年の分配金は2020年を上回っています。

【VYM】の年間分配金額と年間増配率は?

【VYM】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年間増配率は10年前に比べると下がっていますね。

【VYM】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金額と株価を比較しました。期によって分配金額にバラつきがありますが、長期的には上昇しています。連続して減ることはほとんどないので、安心できます。

【VYM】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VYM】の株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。2020年3月のコロナ・ショックは、株価にダメージがありましたが、分配金への影響は少なかったです。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【VYM】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが3.0%強で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約4.5%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは2.83%です。

 

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現在の【VYM】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく2.9671ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ2.9671ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、【VYM】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【VYM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VYM】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年9月17日の終値は104.86ドル、過去1年の分配金額は2.9671ドルなので、現在の利回りは2.83%です。過去5年の平均利回りは約3.0%なので、現在はやや割高です。

過去10年で株価は上昇して増配率も高かったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2011年10月に買っていたら、現在YOCは約6.8%になっていました。また、コロナ・ショック時の2020年3月に買っていた場合も、YOCは約4.2%になりました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VYM】とライバルの高配当ETF【HDV】【DVY】とトータル・リターンを比較します。参考までにS&P500ETF【VOO】も用意しました。PORTFOLIO VISUALIZERを使って10年間を比べます。

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年8月には【VOO】が4万5300ドル、【VYM】が3万4600ドル、【DVY】が3万2900ドル、【HDV】が2万7100ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンです。過去10年のリターン(年平均)は、【VOO】が16.3%、【VYM】が13.2%、【DVY】は12.7%、【HDV】は10.5%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

高配当ETFの中では【VYM】がすべての数値で秀でています。とくにソルティノレシオは1.61と好成績ですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【DVY】が6600ドル、【HDV】が6500ドル、【VYM】が6200ドル、【VOO】が4100ドルでした。

高配当ETFの中では【HDV】と【DVY】が【VYM】よりも少し分配金が多いですね。いずれのETFも過去10年の増配率が高いため、かなりのペースで増えていますね。

 

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【VYM】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(2.9671ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.8756ドル、2.5535ドル、2.138ドル、1.265ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VYM】株を2021年9月17日の終値104.86ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が3.2%、過去3年が5.1%、過去5年が6.8%、過去10年が8.9%でした。現在の利回りは2.83%です。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの2.83%です。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(3.2%)で推移すると、5年後のYOCは3.31%、10年後のYOCは3.87%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.9%)で推移すると5年後のYOCは4.33%ドル、10年後のYOCは6.64%です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは2.83%ではなく、税引き後の2.04%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(3.2%)で推移すると、5年後のYOCは2.38%、10年後のYOCは2.79%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.9%)で推移すると5年後のYOCは3.12%ドル、10年後のYOCは4.78%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(3.2%)で推移すると、5年後のYOCは3.78%、10年後のYOCは5.17%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.9%)で推移すると5年後のYOCは5.03%ドル、10年後のYOCは9.68%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは2.83%ではなく、税引き後の2.04%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(3.2%)で推移すると、5年後のYOCは2.62%、10年後のYOCは3.44%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.9%)で推移すると5年後のYOCは3.48%ドル、10年後のYOCは6.28%です。

 

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まとめ

【VYM】の2021年9月の分配金は1年前と比較すると、約6%増えました。2021年に入ってからの3回の分配金合計額は、前年をやや上回っています。

なお、次回の分配金は12月20日が権利落ち予定日なので、その前日までに購入すれば分配金がもらえます。

 

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