高利回りETFアンプリファイ・ハイインカム【YYY】の2021年8月分配金は0.12ドルで、7.7%減!

アンプリファイ社のアンプリファイ・ハイインカム【YYY】が、2021年8月27日に分配金を発表しました。0.12ドルです。前回までは0.13ドルだったので、7.7%減りました

2021年8月27日の終値は17.25ドル。今回の分配金が今後も続いたと仮定すると1年間の分配金額は1.44ドル。そこから算出した利回りは8.35%になります。

※このページでの利回りは直近の分配が今後も続いたと仮定して、計算します。なお、特別配当を含めません

 

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なぜ減配になったのか?

2021年8月に【YYY】は減配となりました。その理由について考えます。公式サイトには、以下のような記載があります。

【YYY】は2021年7月19日に、構成銘柄数が従来の30銘柄から45銘柄に変更されました。

インデックス構成銘柄の初期ウエイトは、最大で3%を超えないように設定され、有価証券の6カ月間の平均日次取引額と1,000万ドルとの比率の100%を超えないように設定されている。

インデックスの評価、再構成、リバランスを従来の年1回から年2回(1月と7月)に変更しました。

 

つまり、構成銘柄数が1.5倍になり、2021年7月19日に銘柄入れ替えが行われたということですね。構成銘柄が増えると、管理する経費がかかるので、この影響で今回の分配金が減った可能性はあります。

【YYY】の経費は0.50%で通常の超高配当ETFと変わりませんが、投資対象となる対象ファンドの投資顧問料や管理費などの手数料・費用が1.95%もかかるため、合計で2.45%になります。今回、構成銘柄の大幅な変更により、この部分がかさんだ可能性があります。

銘柄入れ替え前と後の違い

2021年以降の【YYY】の上位10銘柄の推移です。銘柄入れ替え前と後では、10銘柄中8銘柄が入れ替わりました。上位10銘柄の組込比率の合計は44%から32%に下がりました。

大幅な銘柄入れ替えによる経費の計上のために分配金が減ったのなら、次回は元に戻るかもしれません。可能性は低そうですが。

銘柄入れ替え前と後の違い

銘柄入れ替え前と後の利回りを比較しましょう。少しデータが古いのですが、2021年の1月末と2021年8月末を比較します。入れ替えが行われたのは7月19日で、その前の入れ替えは遅くても1月中旬ごろなので、一応入れ替え前後の比較になっています。

背景色に色がついているのが、入れ替わらずに組み込まれたままの20銘柄です。30銘柄中10銘柄が除外となりました。新たに25銘柄が加入したようですね。

利回りの比較では、組込比率を考慮した計算で、銘柄入れ替え前が7.3%、入れ替え後が7.5%とわずかに上がっています。(1月31日データの利回りは8月末のものなので、参考程度にしてください)

ただ、【YYY】は最近の利回りの平均が約9%なので、経費率も考えても、無理して分配金を支払っている可能性がありますね。

現在の株価17.25ドル、1カ月の分配金0.12ドルで年間分配金は1.44ドル。利回り8.35%です。現在の組込銘柄に合わせて利回り7.5%にするならば、年間分配金は1.3ドルぐらい。1カ月の分配金は0.11ドル弱の計算になります。

銘柄数を変更した理由は?

銘柄数の変更理由は定かではありませんが、FRBがコロナ・ショック後に買い入れた社債の売却を、夏ごろから年内をメドに終わらせると発表したことと関係があるかもしれません。

仮にこれまでFRBが大量買い付けした社債の中に、【YYY】に組み込まれているファンドが含まれていることが判明したため、それらを除外するための大幅な銘柄入れ替えと、銘柄数の変更を行った可能性も否めません。

いずれにせよ【YYY】の銘柄数を多くしてポートフォリオをマイルドにすることで、テーパリング対する備えをしたかもしれません。

 

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基本情報を確認しよう

【YYY】は45種類のクローズドエンド型のファンドに投資しています。投資対象はハイイールド社債がメインです。かつては「イールドシェアーズ・ハイインカムETF」という名称でしたが、2020年10月に運用会社が変更となり、現在のアンプリファイ・ハイ・インカムETFになりました。

下の表は、超高配当ETFと利回りの高いBDC銘柄の比較です。いずれも毎月分配型です。【ARCC】はBDC銘柄のため、国内の大手証券会社では楽天証券では購入可能ですが、SBI証券やマネックス証券では購入不可です。

【YYY】の直接的な管理費は0.5%ですが、取得したファンドの手数料と費用に1.95%かかるため、合計で経費率が2.45%と高くなります。【ALTY】も同様ですね。

利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました。こちらは特別配当を含んでいません

 

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【YYY】のアセットとセクターの比率は?

【YYY】のアセットとセクターの比率です。株と債券の割合は、株が約12%、債券が88%です。債権の中では社債(ハイイールド社債)が多いですね。SeekingAlphaのデータをもとにグラフにしました。

 

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【YYY】の国別の比率は?

国別では米国が7割強と圧倒的です。それ以外ではケイマン諸島、英国、カナダ、メキシコ、ブラジルと続いています。ケイマン諸島はイギリスの海外領土で、税制が優遇されているためファンドの在籍地として使われます。Fidelityのデータをグラフにしました。

 

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【YYY】に組み込まれているアセットの種類は?

【YYY】にはさまざまな種類のファンドが組み込まれています。マルチセクター・ボンド・ファンドが1カ月前と比較して6ポイントほど増えて首位になりました。ローン・パーティシペーションは4ポイント減りました。優先株式が新たに加わり、4番目に多いですね。

マルチセクター・ボンド・ファンドは、さまざまなタイプ(セクター)の債券に分散投資するファンドです。

ハイ・イールド・ボンド・ファンドは、利回りの高い社債に投資します。

ローン・パーティシペーションとは、金融機関などからの貸出債権に係る権利義務関係を移転させずに、貸出債権に係る経済的利益やリスクを、貸出債権の原債権者から参加者に移転させることを目的とする取引のことです。

 

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【YYY】の組込銘柄は?

【YYY】の上位組込銘柄です。全部で45のファンドに投資しており、上位10ファンドが占める割合は31.0%。それなりに、分散は利いています。

アンプリファイ・ハイ・インカムETF【YYY】の公式サイトはこちら

 

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【YYY】に組み込まれているファンドの会社は?

【YYY】に組み込まれているファンドの会社別比率です。ピムコ、ヌビーン、ブラックロックなど債券大手が上位を占めています。

 

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【YYY】の格付けは?

主要な債券ETFに組み込まれている債券の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。有名な総合債権ETF【BND】は「A」以上が大多数、社債ETF【LQD】はほとんどが「BBB」以上と安全なものばかりです。

【YYY】は「BB」以下が主流ですが、投資適格の「BBB」以上も15%ほど含まれています。

上のグラフはYahooファイナンスを元に作成しました。

 

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【YYY】の最近の分配金(配当金)は?

2019年以降の【YYY】の分配金(配当金)です。背景が黄色の2019年12月の「0.19285ドル」は通常の分配金「0.13ドル」と特別分配金「0.06285ドル」を合わせたものです。つまり、最近はずっと0.13ドルが続いていました。ただ、今回0.12ドルに減配となりました。

※背景がになっているのが減配です

【YYY】の期別分配金(配当金)は?

分配金を月別に重ねて棒グラフにしました。2016年までは毎月0.16ドルでしたが、2017年2月に0.13ドルになり、以降は2019年12月の特別分配金を除けば、ずっと同じ金額でした。今回は55カ月ぶりに減配となりました。

【YYY】の年間分配金と年間増配率は?

【YYY】の分配金を1年ごとにまとめました。分配金が毎月支払いとなった2013年8月以降のデータです。2017年以降は横ばいが続いています。コロナ・ショックの2020年も減配がなかっただけに、今回の減配は意外です。2021年は8月までのデータです。

【YYY】の年間分配金と株価は?

【YYY】の分配金と株価を比較しました。結構連動しています。2017年以降は、株価・分配金ともにほぼ横ばいです。

 

 

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2020年以降の分配金利回りは?

2020年以降の【YYY】の株価と分配金利回りを見てみましょう。利回りは、今後1年の年間分配額予想から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月の利回りは約8.7%でしたが、2月半ば以降は株価が急落したため、3月23日には利回りが約15.0%まで上昇しました。その後株価はコロナ・ショック前まで回復して、2021年8月9日の利回りは8.35%です。

 

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【YYY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【YYY】を買った場合、現在の購入単価当たりの分配利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年8月27日の終値は17.25ドル、今後1年の分配金予想は1.44ドルなので、現在の利回りは8.35%です。過去5年の平均利回りは約9.1%です。

5年前と比較すると分配金は多少減っており、株価もやや右肩下がりなので、早い時期に買ってもYOCは上がりません。コロナ・ショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約11.3%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【YYY】と同じくファンド・オブ・ファンズ形式で経費率の高い【ALTY】、超高配当ETF【QYLD】、超高利回りBDC銘柄【ARCC】とトータルリターンを比較します。もっとも後発の【ALTY】が設定されたのが2015年7月なので、PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2015年8月から2021年7月までの6年間を比べます。

2015年8月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年7月には【ARCC】が2万2000ドル、【QYLD】が1万7300ドル、【YYY】が1万5300ドル、【ALTY】が1万5100ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、6年の年平均トータルリターンです。どのETFもすべての期間でプラスです。【ARCC】の強さが目立ちますね。過去5年のリターン(年平均)は【ARCC】が16.2%、【QYLD】が11.2%、【YYY】は6.9%、【ALTY】が5.7%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【YYY】は超高配当にしては最大ドローダウン値は悪くないです。ただ、シャープレシオとソルティノレシオは今ひとつですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2015年8月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

5年間の分配金の合計は【QYLD】が7900ドル、【ARCC】が7800ドル、【YYY】が6700ドル、【ALTY】が6000ドルでした。6年でこの数字は凄まじいですね。

 

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【YYY】の今後の分配金予想は?

現在の分配金額(0.12ドル)と1、3、5年前の同時期の分配金額(0.13ドル、0.13ドル、0.16ドルを比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。なお、特別分配金は含めません。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【YYY】株を2021年8月27日の終値17.25ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。さらに、分配金が変化しない場合のYOCも計算しました。

増配率は過去1年がマイナス7.7%、過去3年が2.6%、過去5年はマイナス5.6%でした。現在の利回りは8.35%です。

分配金を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが8.35%なので、年間分配額は835ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は606ドル、10年目の分配金額は406ドルになります。分配金額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は835ドル、10年目の分配金額は835ドルになりそうです。分配金額835ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.35%です。

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は822ドル、10年目の分配金額は721ドルになります。分配金額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は1174ドル、10年目の分配金額は1797ドルになりそうです。分配金額1797ドルはYOC(購入額に対する利回り)17.97%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は835ドルではなく、税引き後の601ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は545ドル、10年目の分配金額は444ドルになります。分配金額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は770ドル、10年目の分配金額は1051ドルになりそうです。分配金額1051ドルはYOC(購入額に対する利回り)10.51%です。

 

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まとめ

【YYY】は経費率が高いですが、超高配当ETFが軒並み減配した2020年は、分配金を維持していました。ところが今回減配となりました。

ただ、今回の銘柄数の増大と入れ替えが、【YYY】を強固にするものだといいですね。

 

 

 

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