バンガード・米国長期債券ETF【BLV】の2021年9月の分配金は2.8459ドル

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バンガード・米国長期債券ETF【BLV】が2021年8月31日に分配金を発表しました。2.8459ドルです。2021年8月31日の終値は105.23ドル、過去1年分配金額は6.2004ドルなので、利回りは5.89%になります。

※このページでは過去1年の分配金をもとに利回りを計算します

【BLV】はロングターム・キャピタルゲインやとショートターム・キャピタルゲインを4月と12月に分配する傾向があります。ただし、毎年出しているわけではありません。これらを加えて利回りを計算するかどうかは判断の難しいとこです。

仮に、キャピタルゲインなしで計算すると、過去1年分配金額は3.0302ドルで、2021年8月31日の終値は105.23ドルなので、利回りは2.88%で約半分になります。

 

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基本情報を確認しよう

【BLV】のベンチマークは、残存期間が10年超の米国債、政府機関債、社債および米国政府が保証する米国外の発行体による米ドル建て債券をカバーする、バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(10年超)インデックスです。経費率は年0.05%。構成債権銘柄数は2756と広く分散されています。

下の表は、主な比較的利回りの高い米国債券ETFです。【LQD】は投資適格社債、【JNK】はハイイールド社債、【PFF】は優先証券・ハイブリッド証券です。

利回り(過去1年)は過去1年の分配金から算出したものです。

利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました

 

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【BLV】の格付け別の比率は?

主要な債券ETFに組み込まれている債券の格付けを比較します。通常「BBB」以上が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。下の図では【JNK】が「BB」以下ばかりです。

【BLV】の中身は信用格付けの高いものが多いです。総合債券【BND】や短期債券【BSV】と比べると、やや格付けが下がります。長期なので仕方ないですね。Yahoo! financeのデータです。

【BLV】の残存期間別構成比率は?

【BLV】の平均残存期間は23.6年です。内訳は20年以上が約70%を占めており、長期の債権が中心です。

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【BLV】の過去の分配金は?

【BLV】が設定されたのは2007年4月です。下の表は2014年以降の分配金の一覧です。背景が黄色の部分が、通常の配当とは別に、ロングターム・キャピタルゲインやショートターム・キャピタルゲインが出たもので、それらも含めて計算しています。

【BLV】の通常の分配金は0.25~0.30ドルの間で安定しています。ただし最近は0.25ドル近辺と漸減傾向です。

 

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【BLV】の期別の分配金は?

下のグラフは毎月の分配金を1年ごとに積み重ねたものです。12月は翌月の1月分が12月末に支払われるため、2回の支払いとなります。

毎月の分配金を、通常分配金とキャピタルゲイン(CP)に分けて表示します。キャピタルゲインは4月と12月に支払われています。そこで、4月のキャピタルゲインを、12月のキャピタルゲインを濃い灰色にして、棒グラフの一番上に配置しました。

2020年12月はキャピタルゲインが2.2869ドルもありましたので、年間配当額は例年の約2倍になりました。

キャピタルゲインを除いて考えると、分配金は長期でみると少しずつ減っています。とくに、2021年はかなり減少しています。

【BLV】の年間分配金と増配率は?

【BLV】の分配金と増配率を1年ごとにまとめました。2010、11、12、20年が多いですが、これはキャピタルゲインの影響です。

【BLV】の年間分配金と株価は?

株価は年末のものです。少しずつ切り上げていますね。コロナ・ショック後はやや株高です。

 

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2015年以降の配当利回りは?

2015年以降の【BLV】の株価と配当利回り、キャピタルゲインを入れないで計算した利回りを見てみましょう。利回りは過去1年の年間配当金額から算出しました。青線が株価(左軸)、赤線が利回り(右軸)、黄線がキャピタルゲインを入れない利回り(右軸)です。

利回りは4%前後で推移していましたが、2019年1月以降は株価が上昇していますので、最近は3%台に減りました。キャピタルゲインを含めないで計算すると、現在の利回りは2.88%です。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

利回りのそれなりに高い米国の債券や優先証券ETFを比較します。米国長期債券ETF【BLV】、米国総合債券ETF【BND】、米国ハイイールド社債【JNK】、米国投資適格社債ETF【LQD】を比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年9月から2021年8月までの10年間を比べます。

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年8月には【BLV】は1万8800ドル、【PFF】が1万8400ドル、【JNK】が1万7000ドル、【LQD】は1万6800ドルになっていました。

【BLV】はなかなか優秀です。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンです。過去10年のリターン(年平均)は【BLV】が6.5%、【PFF】6.3%、【JNK】5.5%、【LQD】5.4%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

トータルリターンの一番成績の悪かった【LQD】が、すべての値が最も良い結果になりました。

【BLV】はシャープレシオやソルティノレシオが【PFF】とほぼ同じでした。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【PFF】が7700ドル、【JNK】が7600ドル、【BLV】が6000ドル、【LQD】が4200ドルでした。

【BLV】は2020年の特別分配金が利いていますね。

 

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【BLV】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(3.0302ドル)と1、3、5年前の同時期の過去1年分配金額(3.3061ドル、3.4570ドル、3.5779ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。特別分配金がありで計算すると偏った結果になるので、特別分配金はなしで計算します。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【BLV】株を2021年8月31日の終値105.23ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。さらに、分配金が変化しない場合のYOCも計算しました。

年間増配率は過去1年がマイナス8.3%、過去3年がマイナス4.3%、過去5年がマイナス3.3%、特別分配金を含めない現在の利回りは2.88%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが2.15%なので、年間分配金額は215ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は203ドル、10年目の分配金額は131ドルになります。分配金額が変化しなかった場合は5年目の分配金額は288ドル、10年目の分配金額は288ドルになりそうです。分配金額288ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.88%です。

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は224ドル、10年目の分配金額は157ドルになります。分配金額が変化しなかった場合は5年目の分配金額は321ドル、10年目の分配金額は368ドルになりそうです。分配金額368ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.68%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は215ドルではなく、税引き後の155ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は157ドル、10年目の分配金額は108ドルになります。分配金額が変化しなかった場合は5年目の分配金額は224ドル、10年目の分配金額は247ドルになりそうです。分配金額247ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.47%です。

 

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まとめ

【BLV】は少しずつ分配金が減っているのが気になります。ただ、株価は長期にわたってわずかに上昇しています。4月と12月にキャピタルゲインを支払うことがあるので、それを期待して少し保有するという手もあります。

 

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