QYLDの2023年10月の分配金は0.1668ドル。先月よりも3.0%減(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)

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グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF【QYLD】の分配金が2023年10月20日に発表されました。0.1668ドルです。

先月(2023年9月)の分配金は0.1719ドルなので、先月との比較では3.0%減です。

権利付最終日である10月20日(第3金曜日)の終値は16.71ドル、基準価額NAV)は16.72ドル、今回の分配金は0.1668ドルなので、基準価額(NAV)から算出した分配金は1.00%。1%の満額を獲得した可能性が高いです。

2023年10月20日の終値は16.71ドル、過去1年の分配金は2.0417ドルなので、分配金利回りは12.22%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

■このページの概要■
序盤は【QYLD】の分配金についてのデータを紹介
前半は【QYLD】とライバルETFとの基本データを比較
中盤は【QYLD】の基本情報、組込銘柄やセクターなど、【QYLD】の中身に迫ります
後半はライバルのカバードコールETF【XYLD】【JEPI】【RYLD】など、トータルリターン、株価、分配金などのデータを比較します
最後に、いま【QYLD】買ったら将来どのくらいの分配金利回りになるか予測します

 

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【QYLD】の過去の分配金と増配率は?

【QYLD】が設定されたのは2013年12月です。下の表は過去の分配金一覧です。

※背景が赤色になっている箇所は、対象月と比べてマイナスです

 

【QYLD】の毎月の分配金は?

【QYLD】は毎月分配金が支払われます。月ごとの分配金を棒グラフにして1年ごとに重ねました。

2021年12月は0.4994ドルとかなり多いですね。その理由は、ショートターム・キャピタルゲインが含まれていたからです。詳しくはこちら

2022年は株価が低迷したので、分配金の上限も減り、前年の2021年よりも減っています。

2023年の分配金は前年2022年よりもやや少ないペースです。

 

【QYLD】の分配金と株価の関係は?

【QYLD】の分配金と株価はある程度、連動しています。株価は漸減傾向です。2022年は株価が下がり、分配金の上限も減りました。

2023年はあと2回分配金が出ます。

 

【QYLD】の年間増配率は?

年間分配金の増配率を見てみましょう。2014年から2017年にかけてはマイナスでしたが、2018年に一気に増えました。2022年はマイナス23.2%でした。設定来で見ると、横ばいですね。

 

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最近の分配金と基準価額(NAV)の関係は?

グローバルX社のカバードコールETFの分配金でもっとも重要なのは、基準価額の上限の1%(もしくは0.5%)を獲得できているかどうかです。

下のグラフは「QYLD」の毎月の分配金と第3金曜日(権利付最終日)の基準価額の比較です。赤い折れ線の基準価額と、青い棒線が分配金が、ちょうど重なっていれば1%の満額を獲得したということです。

2021年の12月だけは、イレギュラーな分配金、いわゆるキャピタルゲイン分配金が0.4994ドルあったので、青い棒グラフが突き抜けています。

【QYLD】は2022年の1月以降は、22カ月連続で1%のほぼ満額を獲得しています。つまりオプション取引がうまくいっているということです。

ただし、2022年の年初から、ナスダック100の株価が軟調なため、右側の赤い折れ線棒グラフは下落してます。そのため、分配金の上限も減っています

全体を見ると、2020年1月以降は、かなりの期間で1%の満額というのがわかりますね。2021年6月から11月は、1%には到達していません。

 

オプション・プレミアムと分配金の関係

グローバルX社のカバードコールETFは、分配金の上限が決まっています。【QYLD】や【XYLD】などは、獲得したオプション・プレミアムの金額の半分、もしくは基準価額(=純資産額/NAV)の1%です。つまり、オプション・プレミアムを2%以上獲得できていれば、分配金の上限は基準価額の1%になります。

グローバルX社の公式サイト(英語版)には、獲得したオプション・プレミアムと分配金の比率が掲載されているPDFファイルが公開されています。下の画像です。

2022年1月以降は、1%の満額が続いています。赤く囲った箇所です。2023年5月だけは0.96%で、わずかに足りなかったです。

 

オプション・プレミアムと分配金の関係をグラフにする

先ほどの画像を、グラフ化します。獲得したオプション・プレミアムと分配金の月ごとのデータです。NAVに対して分配金がどのくらいの割合だったかです。単位は%です。

100%カバードコール戦略の場合、赤い棒グラフのオプション・プレミアムが2%以上なら、青い棒グラフの分配金は満額の1%となります。

※一番右の2023年10月の分配金は予想です。オプション・プレミアムは発表されていません

 

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オプション・プレミアムとボラティリティの関係

カバードコール戦略はボラティリティが大きいと、プレミアムをたくさん稼ぐことができると言われていますが、本当でしょうか? 下のグラフは、ナスダック100指数のオプション価格から算出されるボラティリティを示す【VXN】と、【QYLD】が獲得したオプション・プレミアムの関係です。

オプション・プレミアムのデータは、分配金の支払われた月に合わせています。

ほぼ連動していますね。オプション・プレミアムが2%を超えるには、【VXN】の値が20ぐらいが目安のようです。2021年5~9月の【VXN】は超えたり超えなかったりと微妙でしたが、11月以降は高い数値になっています。

直近の【VXN】は25ぐらいで、上昇傾向です。

 

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2020年以降の分配金利回りは?

2020年以降の【QYLD】の株価と分配金利回りを見てみましょう。分配金利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が分配金利回り(右軸)です。

2020年の年初の分配金利回りは9%台後半で推移していましたが、2月半ば以降はコロナ・ショックで株価が下がったため、3月16日には分配金利回りが約13.1%まで上昇しました。その後、株価はコロナ・ショック前まで戻りつつありましたが、2022年以降はナスダック100が軟調のため株価は低迷しています。

2022年は、2021年12月にキャピタルゲイン分配金が出たこともあり、かなり高い分配金利回りで推移しました。

2023年1月の分配金利回りが一気に下がったのは、過去1年分配金の中からキャピタルゲインを出した2021年12月分がなくなったからです。2023年10月20日現在の分配金利回りは12.22%です。

 

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【QYLD】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【QYLD】を買った場合、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 設定以来の株価、分配金利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価額に対する利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2023年10月20日の終値は16.71ドル、過去1年の分配金額は2.0417ドルなので、現在の分配金利回りは12.22%です。過去の平均分配金利回りは約10.9%なので、現在は割安の状況です。

設定以来、分配金額はあまり変化はありませんが、株価は漸減傾向なので、今購入するとYOCが高くなります。ただし、株価の約1%が分配金の上限なので、株価低迷が続くと分配金も減ります。

 

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ライバルETFとの比較

【QYLD】と主なカバードコール系のETFの比較です。

【QYLD】の対象はナスダック100。【XYLD】はS&P500、【RYLD】はラッセル2000が対象です。

【JEPQ】はナスダック100の低ボラティリティ銘柄を約8割を保有。残りの2割弱でELNという仕組債を保有して、カバードコールと似たようなオプション取引を行います。【QYLD】のライバルという位置づけですね。【JEPI】は【JEPQ】のS&P500版です。

運用総額は【JEPI】が約4.3兆円と頭一つ抜け出しています。【QYLD】は約1.2兆円

過去1年分配金から算出した利回りは【RYLD】が高く、【QYLD】【JEPQ】が2番手、【XYLD】と続き、【JEPI】は少し劣っています。ラッセル2000、ナスダック100、S&P500の順ですね。

分配金利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです

分配金利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました。

表の中の数値が他のETFと比較して優れている場合は赤字にしました。次点はオレンジ色です。

 

ライバルETFとの関係

【QYLD】とライバルETFの比較です。4つのETFの関係や大まかな違いはこんな感じです。

一番左の列は対象がナスダック100です。【QYLD】のライバルになりそうなのが、同じナスダック100が対象の【JEPQ】です。

左から2列目の【JEPI】と【XYLD】は対象がS&P500です。

上段の【JEPQ】と【JEPI】はJPモルガン・アセットマネジメント社の商品で、80%が低ボラティリティ銘柄で、残りの20%がELNという仕組債で、コールオプションを売ります。

下段の【QYLD】と【XYLD】はグローバルX社のカバードコールETFです。原資産を保有しながら、コールオプションを売ります。

JPモルガンとグローバルX社のETFは似ていますよね。コール・オプションの売りにおける権利行使価格が原資産よりも高い「アウト・オブ・ザ・マネー」か、権利行使価格が原資産と同額の「アット・ザ・マネー」の違いはあります。

経費率はJPモルガン・アセット・マネジメント社の【JEPQ】【JEPI】が0.35%、グローバルX社の【QYLD】【XYLD】は0.60%なので少し差があります。

 

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カバードコール系ETFの分配金利回り推移

カバードコール系ETF【RYLD】【QYLD】【XYLD】【DJIA】【JEPI】【JEPQ】の分配金利回りの変化を見てみましょう。分配金利回りは直近の分配金を1年換算したものから算出しました。株価は月末のものです。

※2021年12月に【RYLD】【QYLD】はキャピタルゲイン分配金を出しました。これを含めて計算するとイメージしづらくなるので、【RYLD】【QYLD】の2021年12月分配金はNAVの上限1%で計算しました

 

カバードコール系ETFの分配金利回りを過去1年分配金から算出

先ほどのグラフだと、月によって分配金の変動があるため少しイメージしづらいかもしれません。過去1年の分配金から分配金利回りを算出しました。

【RYLD】が12%、【JEPQ】【QYLD】が11.5%、【XYLD】が11%、【JEPI】が10%、【DJIA】が8%ぐらいが目安でしょうか。

※このグラフも前項同様に、【RYLD】【QYLD】の2021年12月分配金はNAVの上限1%で計算しました

 

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獲得したオプション・プレミアムの比較

グローバルX社の6つのカバードコールETFの、獲得したオプション・プレミアムのデータです。

100%カバードコールETFの【RYLD】【QYLD】【XYLD】【DJIA】は獲得したオプションプレミアムが2%を超えると、分配金は基準価格の上限である1%が支払われます。50%カバードコールETFの【QYLG】【XYLG】は獲得したオプションプレミアムが1%を超えると、分配金は基準価格の上限である0.5%が支払われます。

50%カバードコール戦略ETFが設定された2020年9月以降の平均は、100%カバードコールETFは【RYLD】2.75%、【QYLD】2.70%、【XYLD】2.04%。【DJIA】は2022年3月以降と期間が短く1.61%。50%カバードコール戦略ETFは【QYLG】1.39%、【XYLG】1.00%です。

ラッセル2000を対象とした【RYLD】が2.75%で、プレミアムを一番獲得しています。ナスダック100対象の【QYLD】【QYLG】は分配金の支払い上限の2%や1%を大きく超えています。S&P500の【XYLD】【XYLG】は上限の2%や1%とほぼ同じです。

 

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【QYLD】はどんなETFか?

【QYLD】はオプション取引を行って利益を狙います。オプション取引というのは保険料みたいなものです。

オプションの中でも、カバード・コール戦略という方法を取ります。ナスダック100インデックスを保有しながら、ナスダック100インデックスを将来買う権利を売ります。ちなみにナスダック100インデックスというのは、ETFでいうところの【QQQ】のことです。

将来買う権利を売ることを、「コールオプションの売り」と言います。表の上から2番目の黄色の部分です。

オプションを売ったことで、プレミアムを受け取ることができます。そして獲得したプレミアムは、【QYLD】ホルダーに分配金として支払います。この分配金額が多額で、毎月、株価のほぼ1%が最大値です。年利に換算すると12%を目標としています。

ナスダック100インデックスという近年の米国を牽引してきた新興市場【QQQ】で超高配当を狙うというのが【QYLD】の人気の理由とも言えます。

ちなみに分配金に支払われた残りは【QYLD】に再投資され、株価の上昇に寄与します。

【QYLD】は2番目のコール・オプション(買う権利)を売るに該当します

プロセスは?

以下のような手順で行われます。

(1)ナスダック100インデックスを購入します。ETFの【QQQ】を買うようなイメージです。

(2)毎月第3金曜日に、1カ月後に満期を迎えるナスダック100インデックス・オプション(NDX)を販売します。

(3)コール・オプションの売りをアット・ザ・マネーで行います。今と同じ価格で1カ月後に買うことができる権利を売ります。満期は翌月の第3木曜日です。

(4)このオプションの販売と引き換えに、プレミアムを受け取ります。

(5)満期日が過ぎたら、オプションの一部を分配金として【QYLD】ホルダーに分配します。

(6)そして、翌月以降も、このプロセスが繰り返されます。

アット・ザ・マネーによるオプション販売を行うため、株価上昇における利益を捨てます。そのかわりに、オプション代はそれなりに高くなるという仕組みです。

ボラティリティが大きいとオプション代がより高くなる傾向です。分配金は最大で純資産価格の1%なので、年12%の利回りを目指すというのが基本的な考え方です。

 

プレミアムの価値は?

プレミアムの価格は、次の5つの要因によって決定されます。

(1)原資産価格
(2)オプションの権利行使価格
(3)オプション満期までの残り時間
(4)原資産のボラティリティ
(5)リスクフリーレート(金利)

 

オプションの権利行使価格は?

オプションの権利行使価格はATM(アット・ザ・マネー)です。原資産価格と権利行使価格が同じです。ナスダック100は近年好調だったので、1カ月後に同じ価格で買うことができるのは買い手に有利です。そのためプレミアムの代金はそれなりに高くなります。

権利行使日に価格が上がった場合は、実際の株をやり取りせずに、その差額を支払うことになります。これを差金決済と言います。

ただし、保有している原資産も値上がりしているので、その分をカバーできるという意味でカバード・コールと言います。

※権利を行使すれば利益が出る状態が「イン・ザ・マネー(ITM)」、損失が出る状態が「アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)」、同じ場合は「アット・ザ・マネー(ATM)」です

 

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参考サイト

カバードコール戦略については、ニッセイアセットマネジメント株式会社のサイトで分かりやすく説明しています。
よくわかる!カバードコール戦略|投資信託のニッセイアセットマネジメント
ディスクリプション

 

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【QYLD】のセクター比率は?

一番左が【QYLD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。ナスダック100の銘柄を保有しますので、【QQQ】とほぼ同じです。情報技術の割合が圧倒的に多くて約5割、通信サービスと一般消費財が続いています。素材、金融、不動産はありません。

【QYLD】は【XYLD】や【RYLD】と比べて、情報技術セクターの割合が多いです。広い意味でのハイテク企業が中心です。

 

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【QYLD】の上位組込銘柄は?

【QYLD】の組込上位20銘柄です。ベンチマークは、CBOE NASDAQ-100(R)・バイライト・V2・インデックスです。原資産としてナスダック100を保有するカバードコール戦略を行うので、中身はETFの【QQQ】とほぼ同じです。

組込上位10銘柄は全体の約49%を占めており、上位20銘柄だと全体の約65%です。

 

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運用総額の変化は?

運用総額の変化です。表の上に伸びている緑棒が資金が流入(売れた)、下に伸びている赤棒が資金流出(売られた)です。

過去3年間で82.9億ドル、1ドル149円で換算すると約1.2兆円増えています。

2021年に入ってからかなり売れていますね。コロナ・ショック後に株高が続いたため、高配当ETFの利回りが軒並み下がりました。そんな中、高い利回りをキープし続けている【QYLD】を購入する人が増えたと考えられます。

2022年はナスダック100が軟調のため、【QYLD】の株価もつられて下がり、売れ行きは以前に比べると厳しくなっています。2023年の5月頃から運用総額は増えましたが、ここ2カ月は軟調です。

 

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ライバルETFとデータを比較する

【QYLD】とライバルのカバードコール系ETFを比較します。S&P500カバードコールETF【XYLD】、JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF【JEPI】、ラッセル2000カバードコールETF【RYLD】と比べました。さらに高配当ETFの代表格【VYM】、ナスダック100ETF【QQQ】とも比較します。

PORTFOLIO VISUALIZERを使用します。

 

株価推移を比較

まずは過去9年の株価を比較します。【JEPI】【RYLD】は設定されたのが2020、2019年なので、このデータはありません。

2014年10月に1万ドルを投資した場合、2023年9月末の株価は【QQQ】が3万6200ドル、【VYM】が1万5500ドル、【XYLD】が8400ドル、【QYLD】は6700ドルでした。

株価リターンは【QQQ】が圧倒的ですね。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。こちらも【JEPI】と【RYLD】はありません。

2014年10月に1万ドルを投資して分配金を再投資した場合、2023年9月末の株価は【QQQ】が3万9000ドル、【VYM】が2万600ドル、【QYLD】は1万7400ドル、【XYLD】が1万6000ドルでした。

トータルリターンだと【QYLD】【XYLD】はプラスです。

 

過去のトータルリターン

過去1、3、5、9年のトータルリターンの比較です。1年あたりのリターンのことで、幾何平均(CAGR/Compound Annual Growth Rate・年平均成長率)で求めます。

過去3年のトータルリターンは、【VYM】が11.9%、【JEPI】【QQQ】が9%台で続き、【QYLD】は3.9%です

過去5年以上になると、【QQQ】が圧倒的に素晴らしいです。ただし、【QYLD】の9年リターンは6.4%なので、悪くはないです。

 

トータルリターン、シャープレシオ、ソルティノレシオを比較

ここからは、【QYLD】とライバルのカバードコール【XYLD】【JEPI】【RYLD】で比べます。過去3年のデータです。まずは、トータルリターン、シャープレシオ、ソルティノレシオを比較します。

トータルリターン(CAGR)は分配金を再投資した場合のリターンの年率(CAGR)です。

シャープレシオは、同じリスクを取った場合のリターンの大きさです。数値が大きいほど、リスクのわりにリターンが大きいことを意味し、投資効率の良さを示します。

シャープレシオ=(トータルリターン【CAGR】−リスクフリーレート)/リスク【Stdev・標準偏差】

ソルティノレシオは、シャープレシオのリスクの部分が、下落リスク(Downside Deviation)になります。下落リスクに対するリターンを評価します。一般的にこの数値が大きいほど、下落局面に強いことを示します。

ソルティノレシオ=(トータルリターン【CAGR】−リスクフリーレート)/下落リスク【Downside Deviation】

いずれの値も【JEPI】が抜きんでています。【QYLD】はどれも最下位です。

【XYLD】と【JEPI】はシャープレシオに比べてソルティノレシオが好調です。S&P500が対象のため、下落リスクに耐性があると言えそうです。

 

リスク、最大下落率はどうか?

続いて、リスク、最大下落率を比較します。どちらも0に近いほど安定していると言えます。

リスク(Stdev 【Standard Deviation】)は リターンの変動性を示します。標準偏差のことです。ボラティリティとも同義です。値が低いほどリスクが少ないことを示します。安定したリターンを提供するETFを選ぶために重要な指標です。1つ前のシャープレシオにも登場しましたね。

最大下落率(Max. Drawdown)は、過去の最高値から最も大きく下落した割合を示します。投資期間中にどれだけ資金が減少したかを示すので、リスク管理の観点から重要です。

リスク(Stdev)は【XYLD】が低く、【JEPI】が続いています。最大下落率は【JEPI】が0に近いです。やはりS&P500が対象なので安定していますね。【QYLD】はどちらも大きい値になっており、不安定と言えます。

トータルリターン、リスク、シャープレシオの関係を確認

トータルリターン(CAGR)、リスク(Stdev)、シャープレシオを比較します。高配当ETFの代表格【VYM】、ナスダック100ETF【QQQ】も加えます。

縦軸がトータルリターン、横軸がリスク、バブルの大きさと数値がシャープレシオです。

シャープレシオの計算式は「トータルリターン−リスクフリーレート)/リスク」なので、トータルリターンが高く、リスクが小さいほど、シャープレシオが高くなります。表の左上が最も良く、右下が最も悪いというイメージです。

【QYLD】【XYLD】【RYLD】は比較的似ています。やや【QYLD】が劣っています

【JEPI】はトータルリターンがまずまずで、リスクは低いので、シャープレシオは0.67とこの中で最も良いです。

【VYM】【QQQ】はトータルリターンは素晴らしいですが、リスクも大きいですね。

 

 

3年前に購入した場合の年間分配金は?

2020年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

3年間の分配金の合計は【RYLD】が4300ドル、【QYLD】が3900ドル、【XYLD】が3700ドル、【JEPI】が3300ドルでした。現在の分配金利回りの高さと分配金額は、だいたい比例しています。

 

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今後20年間でYOCはどのくらいになるのか?

最後に、今【QYLD】を購入したら、将来の利回り(YOC)がどのくらいになるかをシミュレーションします。

【QYLD】は増配銘柄ではありません。分配金額は不安定で予想するのが難しいです。そこで、分配金利回り12%、11%、10%、9%、8%の5パターンで検証します。いずれも分配金に変化がなかった場合で検証します。

「分配金は再投資する、税引き後(28%引かれる)、株価は変化しない」という設定にします。

分配金利回り12%が続き、再投資し続けると、20年目のYOCは41.7%になります。

分配金利回り11%が続き、再投資し続けると、20年目のYOCは33.7%になります。

分配金利回り10%が続き、再投資し続けると、20年目のYOCは27.0%になります。

分配金利回り9%が続き、再投資し続けると、20年目のYOCは21.4%になります。

分配金利回り8%が続き、再投資し続けると、20年目のYOCは16.7%になります。

もっとも分配金利回りの低い8%でも、再投資し続ければ、20年目のYOCは税引き後で16.7%と、なかなか高いですね。

カバードコール系ETFの将来は未知数ですが、似たような額の分配金が続き、再投資し続ければ、かなりの複利効果を得ることができそうです。

 

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まとめ

【QYLD】の2023年10月の分配金は0.1668ドルでした。

NAV(基準価額)から見た分配金比率は上限1%だったと考えられます。ボラティリティが大きいので、プレミアムは獲得できていると考えられます。

ボラティリティが大きいと分配金を多く獲得できるカバードコール戦略は、低ボラティリティの優良銘柄に対して、分散投資的な意味があります。ただし、価格が下がると分配金も減るので、注意したいところです。

【QYLD】など超高配当ETFは、ついつい買いすぎてしまうケースが目立ちます。自分のリスク許容度をしっかり把握して、ポートフォリオの数%ぐらいまでなど、ルールをしっかり決めたほうがいいかもしれません。

 


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