超高配当ETF【JEPI】の2022年10月分配金は0.48084ドルで、先月より14%減

JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカムETF【JEPI】が2022年9月30日に分配金を発表しました。は0.4808(厳密には0.48084ドル)でした。

1年前の同期は0.3434ドルだったので、1年前の同期との比較では40.0%増です。前回2022年9月の分配金は0.5589ドルなので、先月との比較では14.0%減です。

2022年9月30日の終値は51.23ドル、過去1年の分配金は5.7798ドルなので、利回りは11.28%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【JEPI】の過去の分配金と増配率は?

【JEPI】が設定されたのは2020年5月です。下の表は過去の配当金の一覧です。期間が短いので何とも言えませんが、2021年2月に分配金が一気に減り、徐々に回復し、2022年は好調です。

※背景がになっているのが対象月と比べてマイナスです

【JEPI】の毎月の分配金は?

期別の分配金を重ねて1年ごとにしました。権利落ちは毎月1日ごろです。毎月の分配金は、2020年は0.4ドル台後半が多く、2021年は0.3ドル台に低迷しましたが、2022年は回復して0.5ドル前後が多いです。年間分配金額は、2022年9月の段階で、2021年の年間を上回りました。

【JEPI】の分配金と株価の関係は?

【JEPI】は毎月1日頃が権利落ちです。そこで、先月末の株価と分配金を比較します。株価は50~64ドルの間で推移しています。分配金は結構バラつきがあり、0.25~0.62ドルです。最近は株価は下がっており、分配金も2022年7月をピークに減少していますが、まだ高水準です。株価と分配金の関係は何とも言えませんね。

 

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設定来の株価と利回りは?

株価と利回りの比較しましょう。株価が青い線です。緩やかながら上昇しています。2020年5月が50.09ドル。2022年9月末が51.23ドル。現在株価が急落して、設定当初と同じぐらいまで下がってきました。

利回りを過去12カ月の分配金から算出した「12カ月利回り」が、赤い線です。分配金を支払いはじめてから1年後から登場します。2021年5月は8.1%、現在の2022年9月30日は11.28%ですね。

現在の分配金を12倍して利回りを計算する方法もあります。これが黄色い線です。毎月分配金が異なりますのでデコボコです。10月は先月より分配金が減ったので、直近の利回りは11.26%です。

2022年は最近は分配金が多かったので、直近利回りが高かったですが、10月はほぼ同じになりました。

【JEPI】のように月々の分配金の差が激しい場合は、この2つの利回りを見比べて、現在どのくらいなのかをイメージするといいかもしれません。

 

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ライバルETFとの比較

【JEPI】のライバルといわれるカバードコールETFの【XYLD】、そして【QYLD】【RYLD】【DJIA】と主要データを比べましょう。

【XYLD】はS&P500をカバードコール戦略するETFなので、【JEPI】との類似性があります。【QYLD】の対象はナスダック100指数、【RYLD】はラッセル2000という全米の小型株、【DJIA】はニューヨーク・ダウが対象です。

運用総額は【JEPI】が最も多く約1.7兆円で、【QYLD】が約1兆円です。【XYLD】は約2700億円なので、少し差がついています。【JEPI】は設定が2020年5月と最近ですが、売れ行きはかなり好調です。

過去1年分配金から算出した利回りは、通常は【QYLD】【RYLD】が高く、【XYLD】が3番目で、【JEPI】はやや劣ります。【DJIA】は設定から間もないので何とも言えませんが、【XYLD】と同じかやや低いぐらいでしょうか。

【QYLD】と【RYLD】は、2021年12月の分配金にキャピタルゲイン分配金が出ました。そのため、現在これらのETFの「分配金利回り(12カ月)」は通常より高い状態です。表内の背景がオレンジ色のところです。赤字は優れているデータです。

分配金利回り(12カ月)は過去1年の分配金から算出したものです。

分配金利回り(直近)は直近の分配金が今後1年続いたものとして算出しました

 

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カバードコール系ETFの利回り推移

カバードコール系ETF【RYLD】【QYLD】【XYLD】【DJIA】【JEPI】の利回りの変化を見てみましょう。利回りは直近の分配金を1年換算したものから算出しました。株価は月末のものです。

※2021年12月に【RYLD】【QYLD】はキャピタルゲイン分配金を出しました。これを含めて計算するとイメージしづらくなるので、2021年12月分配金は【RYLD】【QYLD】はNAVの上限1%で計算しました

カバードコール系ETFの利回りを過去1年分配金から算出

先ほどのグラフだと、月によって分配金の変動があるため少しイメージしづらいかもしれません。過去1年の分配金から利回りを算出しました。

現在、株価が低迷しているので、利回りは高くなっています。実際は、【RYLD】【QYLD】11~12%、【XYLD】9~11%。【DJIA】は設定間もないので何とも言えませんが10%前後【JEPI】7~9%ぐらいが目安でしょうか。

※このグラフも前項同様に、2021年12月分配金は【RYLD】【QYLD】はNAVの上限1%で計算しました

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【JEPI】はどんなETFか?

JPモルガン・エクイティ・プレミアム・インカムETF【JEPI】は、オプションの販売と米国大型株(主にS&P500)への投資を組み合わせ、オプション・プレミアムと株式配当から毎月の収益を得ることを目指します。

【JEPI】の約80%が、S&P500採用銘柄を中心とした低ボラティリティ銘柄。この部分で株価の値上がり益を狙います。

20%を上限に、エクイティ・リンク・ノート(ELN)が組み込まれています。これは、株式に連動してインカムを狙う仕組債の一種です。

エクイティ・リンク・ノート(ELN)はS&P500のコール・オプションを売るデリバティブで、S&P500でカバードコール戦略を行う【XYLD】と少し似ています。

【JEPI】はELNでインカムを狙い、大型株の部分でキャピタルゲインを狙う、いいところどりのETFとも言えます。

 

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エクイティ・リンク・ノート【ELN】とはどんな商品か?

【ELN】は、S&P500指数を参照するノックイン型の仕組債です。

参考までに、日経平均リンク債を例に挙げます。以下のようなルールです。

期間、クーポン(利率)、ノックインレベルを設定し、ノックアウト(早期償還)判定を定期的に行います。発行体はオプションの売りのポジションを取るので、オプション料がクーポンとしてもらえますね。

(1) (2):保有期間中にノックアウトを上回った場合は、額面価格(行使価格)で早期償還となります。

(3):償還時までノックインとノックアウトの間で推移すれば、高いクーポンをもらえます。このケースを目標としています。

(5):保有期間中にノックインを下回った場合は、償還時の価格で支払いとなるので、マイナスになるケースが多いです。(4):一度ノックインを下回った後、償還時の価格が額面価格以上になった場合は、額面価格(行使価格)での償還となります。

 

 

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【JEPI】のセクター比率は?

【JEPI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。ヘルスケア、資本財、金融、生活必需品、情報技術が約11~12%前後と均等に組み込まれています。ELN(Equity Linked Note)は17.1%です。

【JEPI】は米国大型株(主にS&P500)の中から低ボラティリティ銘柄を組み込みます。右の円グラフ、S&P500ETF【SPY】と比較すると、【JEPI】は情報技術セクターの比率が少なく、資本財と生活必需品セクターが多いです。

情報技術セクターはボラティリティの激しい銘柄が多く、資本財や生活必需品、公益事業セクターは株価の安定した連続増配銘柄が多いので、このようなセクター比率になったと言えそうです。

セクター比率は変化したのか?

【JEPI】の現在のセクター比率と、約11カ月半前の比較です。あまり変化はないですね。公益事業と生活必需品が少し増え、一般消費財と通信サービス・セクターが減りました。

 

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【JEPI】の上位組込銘柄は?

【JEPI】に組み込まれているエクイティ・リンク・ノート(ELN)です。S&P500に連動した仕組債で、全部で15銘柄あり、合計比率は16.9%です。1つ前の右側の円グラフの黒い部分です。

 

株式の上位組込銘柄は?

下の表は【JEPI】に組み込まれている株式の上位10銘柄です。有名な銘柄と地味な銘柄が入り混じっている感じですね。全組込銘柄数が122で、上位10銘柄の比率は14.9%なので、まずまず分散されています。

プログレッシブ【PGR】は保険会社。日本ではあまり馴染みのない銘柄ですね。

 

上位組込銘柄はどう変化したのか?

【JEPI】の上位組込銘柄の推移です。ELNなどは含まず、株式のみです。2021年10月は情報技術、一般消費財セクターが上位で目立っていましたが、最近はヘルスケア、生活必需品が多いです。

 

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ELNとは利率(クーポンレート)はどのくらいか?

下の表はJPモルガンアセットマネジメントの公式資料に記載されている内容です。

【ELN】の発行体はトロント・ドミニオン銀行、カナダ・ロイヤル銀行、BNPパリバ、UBS、シティグループ、バークレイズ、クレジット・スイスなど世界的な金融機関ばかりです。償還日が1週ずつずれています。

左上が2021年6月末、右上が2021年12月末、左下が2022年3月末、右下2022年6月末です。下の表の赤線を引いたところが、ELNのクーポンレート(いわゆる利率)です。2021年6月末は30%台後半で、2021年12月末は平均が40%台後半、2022年6月末はすべて60%台以上です。利率の高いときは、分配金額も多いですね。ちなみに、ELNの占める割合は、JEPIの中で最大で20%と定められています。

 

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分配金とボラティリティの関係

S&P500の近い将来の不確実性を示す指数【VIX】と【JEPI】の関係を見てみましょう。

完全に連動しているとは言えませんが、【VIX】の値が高かった2020年は、分配金額も好調でした。そして2021年の前半から中盤にかけては【VIX】の値が低く、分配金も減りました。2021年の終盤以降は【VIX】の値が高くなり、分配金額も増えました。

【JEPI】の分配金額は、S&P500のボラティリティにある程度連動していると言えます。

 

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運用総額の変化は?

【JEPI】とグローバルX社のカバードコールETFの中で最も売れている【QYLD】の運用総額の変化を比較しました。

過去2年のデータです。1ドル140円で計算すると、【JEPI】は約2.0兆円(14.44ビリオン$)増えています。【QYLD】は約1.0兆円(7.31ビリオン$)増えています。【JEPI】の売れ行きや株価が好調と言えます。

 

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ライバルETFとデータを比較する

【JEPIとライバルETFのトータルリターンを比較します。S&P500カバードコールETF【XYLD】、ナスダック100カバードコールETF【QYLD】、ラッセル2000カバードコールETF【RYLD】と比べました。さらに高配当ETFの代表格【VYM】、S&P500ETF【VOO】とも比較します。

【JEPI】が設定されたのが2020年5月なので、2020年10月から2022年9月末までの2年間を比べます。PORTFOLIO VISUALIZERを使用します。

 

株価推移を比較

2年間で株価は【VYM】が1.17倍になっており、【VOO】が1.07倍で続き、【JEPI】は0.96倍で3番目の成績でした。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2年間のトータルリターンは、【VYM】が1.25倍でもっともよく、【JEPI】は1.15倍で2番目、【RYLD】は1.14倍で続きます。【VOO】は分配金が少ないため、トータルリターンでは少し順位が落ちます。

 

過去のトータルリターン

過去2年のトータルリターンは【VYM】が11.6%と素晴らしく、【JEPI】は7.1%と2番目でした。過去1年では【VYM】と【JEPI】はマイナス5.4%でほぼ同じです。

【QYLD】はいずれの期間も冴えないですね。

 

ETFの安定度などを比べよう

ETFの安定度を比べてみましょう。最大下落率は、マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

2022年に入って、とくにハイテクが軟調のため、ハイテクを多く含む【VOO】、ナスダック100をカバードコールする【QYLD】の最大下落率が冴えません。

シャープレシオやソルティノレシオは【VYM】【JEPI】【RYLD】の順に成績が良いです。【JEPI】は最大下落率が安定しており、ボラティリティも小さいですね。

ただし、過去2年と短い期間のデータなので、それほど重要ではないとも言えます。

 

2年前に購入した場合の年間分配金は?

2020年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

2年間の分配金の合計は【RYLD】が3000ドル、【QYLD】が2700ドル、【XYLD】が2400ドル、【JEPI】が2000ドルでした。現在の利回りとだいたい同じです。

 

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【JEPI】の今後のYOC予想は?

【JEPI】株を2022年9月30日の終値51.236ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるか予測します。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。

通常将来YOCは、過去3年増配率や過去5年増配率などを当てはめて計算しますが、カバードコールETFの性質上、過去の増配率の通りに増配する可能性は低いです。そこで、増配率4%、増配率2%、分配金が変化しない、増配率マイナス2%、増配率マイナス4%という5つのケースで検証します。

過去1年の分配金から算出した利回りは11.28%です。

「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する(税引き後)」の2パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。スタート年のYOCは現在の利回り11.28%から、28%の税金を引いた8.12%になります。

増配率4%の場合は10年後YOC12.0%、20年後YOC17.8%。増配率2%だと10年後YOC9.9%、20年後YOC12.1%。分配金に変化なしだと10年後YOC、20年後YOCともに8.12%のままです。

増配率マイナス2%は、10年後YOC6.6%、20年後YOCは5.4%。増配率マイナス4%だと10年後YOC5.4%、20年後YOC3.6%になります。

再投資をしないパターンなので、増配率がマイナスだとYOCは年々減っていきます。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。スタート年のYOCは11.28%ではなく8.12%になります。

増配率4%の場合は、10年後YOC30.5%、20年後YOC173.6%。増配率2%だと10年後YOC23.2%、20年後YOC79.2%。分配金に変化なしだと10年後YOC17.7%、20年後YOC38.7%になります。

増配率マイナス2%は10年後YOC13.6%、20年後YOC20.0%。増配率マイナス4%だと10年後YOC10.4%、20年後YOC10.8%になります。

増配率がマイナス2%ぐらいでも、再投資していけば将来的にYOCはかなり上がります。

 

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まとめ

【JEPI】の2022年10月分配金は0.48084ドルで、先月より14%減でした。分配金は2021年の前半は少なかったですが、2022年4月以降は好調です。

ライバルは、S&P500をカバードコールする【XYLD】ですか。利回りは【XYLD】のが高いですが、株価推移やトータルリターンは【JEPI】が上回っています。

【RYLD】や【QYLD】と比較しても、トータルリターンは【JEPI】が優れていました。

経費率が0.35%と低いですね。【QYLD】【XYLD】などグローバルX社のカバードコールETFは0.6%なので、良心的です。これが売れている理由とも言えそうです。

 

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