米国の配当利回り上位50銘柄を集めたETF【DIV】(グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータETF)は低迷を抜け出したのか?

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グローバルX社は興味深いテーマETFを扱っており、米国株投資家に注目されています。今回は、米国の高配当50銘柄を集めたグローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF【DIV】についてまとめます。

 

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基本情報を確認しよう

【DIV】は米国の配当利回り上位50銘柄を集めたものです。ベンチマークは、Indxx・スーパーディビィデンド®・U.S.・ロウ・ボラティリティ・インデックス。過去2年間にわたって配当金を支払っており、ボラティリティが低いと考えられている高配当50企業を対象としています。MLPとREITが含まれており、税制面の有利さを利用した高配当戦略ともいえます。四半期ごとにリバランスを行い、年に1回銘柄の入れ替えをします。

下の表は、グローバルX社のおもな高配当ETFです。経費率は0.5%前後と全体的にやや高めです。

※配当利回りは過去1年の分配金の合計から算出しました。2021年3月5日の終値は18.54ドル、過去1年の配当金額は1.2285ドルなので、現在の利回りは6.63%です。仮に直近の分配金と同じ額が継続すると考えると1年間で1.11ドルなので、利回りは5.99%です。

 

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【DIV】のセクター比率は?

【DIV】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。生活必需品が最多で、エネルギー、不動産(REIT)、資本財、金融と続いています。情報技術とヘルスケアはありません。安定感のある生活必需品がトップなのは、ボラティリティの低い銘柄選定を行っているからと考えられそうです。

 

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【DIV】の上位組込銘柄は?

【DIV】にはどんな銘柄が組み込まれているのでしょうか? 下の表は組込上位10銘柄です。なじみの薄い銘柄が多いですね。

アイアン・マウンテン【IRM】が時価総額がもっとも大きいですね。それでも100億ドルぐらいなので、超巨大企業ではないですね。ちなみに【SPYD】にも組み込まれているので、ご存じの方も多いはずです。セクターはリート(不動産)ですが、金融や保険、ITなど、さまざまな事業を世界中で手掛けています。

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【DIV】の最近の分配金(配当金)は?

2019年以降の【DIV】の分配金(配当金)です。2020年の4月以降、5回も減少をしています。

※背景がになっているのが減配です

【DIV】の年間分配金(配当額)と年間増配率は?

【DIV】の分配金(配当金)を1年ごとにまとめてグラフ化しました。設定されたのが2013年3月です。年によって差がありますね。2020年はコロナ・ショックの影響で少し減りました。

【DIV】の期別分配金(配当金)は?

2017年以降の分配金を月別に重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあり、1月はありません。コロナ・ショックの影響で、2020年4月にかなり減っているのがわかります。今月(2021年3月)は先月の0.0995ドルから0.0925ドルに減配となりました。

 

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2020年以降の配当利回りは?

2020年以降の【DIV】の株価と分配金利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の配当利回りは7.7%前後でしたが、2月半ば以降は株価が急落したため、3月23日には利回りが約16.6%まで上昇しました。その後株価はコロナ・ショック前まで戻らず、減配となりましたので2021年3月5日の利回りは6.63%です。

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【DIV】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DIV】を買った場合、現在の購入単価当たりの分配利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年3月5日の終値は18.54ドル、過去1年の配当金額は1.2285ドルなので、現在の利回りは6.63%です。過去5年の平均利回りは約7.48%です。2020年3月以降は分配金が減り、株価は右肩下がりなので、早い時期に買うとYOCは上がりません。コロナ・ショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約9.5%になっていました。

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

米国の高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】とトータルリターンを比較します。もっとも後発の【SPYD】が設定されたのが2015年10月なので、2015年11月から2021年2月までの5年4カ月を比べます。

2015年11月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年2月には【VYM】が1万6500ドル、【SPYD】が1万5700ドル、【HDV】が1万4400ドル、【DIV】が1万600ドルになっていました。【DIV】にとっては厳しい結果ですね。

 

過去3カ月、1、3、5、5年4カ月の年平均トータルリターンは以下の通りです。【DIV】は最近3カ月はいいですが、それ以外の期間は芳しくありません。

過去の分配金はどのくらいか?

2015年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

【DIV】は2019年まではよかったのですが、2020年に減配がありましたので、2020年は他のETFと同じぐらいになっています。今後2019年より前のペースに戻るのなら、インカム狙いで保有するという選択肢はありかもしれません。

 

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【DIV】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.2285ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年分配金額(1.8521ドル、1.4933ドル、1.986ドル、1.6477ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【DIV】株を2021年3月5日の終値18.54ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス33.7%、過去3年がマイナス6.3%、過去5年がマイナス9.2%、過去7年がマイナス4.1%でした。現在の配当利回りは6.63%です。

分配金を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが6.63%なので、年間分配額は663ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は128ドル、10年目の分配金額は16ドルになります。もっとも成績の良い過去7年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は560ドル、10年目の分配金額は454ドルになりそうです。分配金額454ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.54%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と7年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は150ドル、10年目の分配金額は20ドルになります。もっとも成績の良い過去7年の増配率を当てはめると5年目分配金額は718ドル、10年目の分配金額は755ドルになりそうです。分配金額755ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.55%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年は663ドルではなく、税引き後の477ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は104ドル、10年目の分配金額は14ドルになります。もっとも成績の良い過去7年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は483ドル、10年目の分配金額は473ドルになりそうです。分配金額473ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.73%です。

 

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まとめ

【DIV】の分配金はこの1年で大幅に減ったので、過去のデータをもとにすると悪い結果になりました。ただ、高配当ETFは低迷しているときに買うのがセオリーなので、狙い時かもしれません。現在の利回り6.6%はコロナ・ショック前とほぼ同水準です。

ただ、分配金が今月減りましたので、気になるところです。また、トータルリターンでは【SPYD】などにもかなり劣っています。

 

 

 

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