グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF【SDIV】の2022年3月分配金は0.1ドル。先月と変わらず

グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF【SDIV】が2022年3月2日に分配金を発表しました。0.1ドルです。先月と同じ額です。1年前の同期は0.795ドルでしたので、1年前の同期との比較では25.8%増です。

2022年3月4日の終値は10.70ドル、過去1年の分配金額は1.1437ドルなので、過去1年間の分配金額から利回りを算出すると、10.69%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【SDIV】はどんなETFか?

【SDIV】は世界の高配当を集めたETFです。

「時価総額5億ドル以上」「配当見通しが安定的」「3カ月間の1日平均売買高が100万米ドル以上」「クローズドエンドファンド、REIT、MLP、BDCは除く」などの条件で選別されます。

また、新規加入銘柄は利回りが6~20%、既存銘柄は利回りが3%以上などの条件もつきます。

これらをクリアした中から、配当利回り上位100銘柄が組込対象となります。組込銘柄は、均等にウェイトが割り当てられます。

ベンチマークは、ソラクティブ・グローバル・スーパーディビィデンド・インデックス。年1回、2月に銘柄入れ替えとリバランスを行います。さらに、年3回(5、8、11月)不適格銘柄入れ替えをします。

 

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ライバルETFと基本情報を比較しよう

下の表は、日本の証券会社(SBI、マネックス、楽天)で購入が可能な、米国以外の地域を含んだ高配当ETFです。

【SDIV】【DEW】は世界が対象の高配当ETFです。【FGD】は先進国の高配当ETFです。【DEM】は新興国が対象の高配当ETFです。

利回りは【SDIV】が10%前後と高いです。売れ行きは【DEM】が2000億以上とリードしています。経費率は米国以外の地域をフォローする必要があるため、0.6%前後とやや高いですね。

経費率は約0.6%で同じくらいです。運用しているのが米国の会社のため、米国以外が対象のETFの場合、少し高くなる傾向があります。

毎月分配金が支払われるのは【SDIV】のみです。【SDIV】は利回りの高さが際立っていますね。

利回り(過去1年)は過去1年の分配金から算出したものです。利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました

 

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【SDIV】の国別の比率は?

【SDIV】に組み込まれている国ごとの組込比率です。米国が最多で、中国、香港、英国と続いています。米国が30%、中国と香港が約15%ずつ、この3カ国で約60%を占めています。

同じく世界の高配当ETF【DEW】は米国比率が60%と高いです。

※2022年3月4日のデータ。【SDIV】のみは2022年1月31日のものです

 

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【SDIV】のセクター比率は?

【SDIV】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。金融が多く、約30%を占めています。不動産も26%と多く、この2セクターで56%になります。以下、エネルギー、通信サービス、素材と続いています。

いずれのETFも金融セクターがかなり多いですね。この中でセクターのバランスがとれているのは、世界の高配当ETF【DEW】ですね。米国の比率が高いとヘルスケアや情報技術などが増えるため、全体のバランスがよくなります。

逆に米国比率が低い高配当ETFは、金融、エネルギー、資源(素材)などが多くなります。

 

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【SDIV】の上位組込銘柄は?

【SDIV】の組込上位10銘柄です。2021年の3月、10月のものを比較してみましょう。

首位のトランスミッソーラ・アリアンサ・デ・エネルジアエレトリカ【TAEE11 BZ】はブラジルの電力会社です。

イエンチョウ・コール・マイニング【1171 HK】が2位で続いています。中国やオーストラリアで活動している炭鉱会社です。

3位のウイリアムズ・カンパニーズ【WMB】は天然ガスのパイプラインを所有・運営する米国のエネルギー・インフラ会社。

8位のブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BATS.LN】は米国株ではADR銘柄として購入可能なので、高配当投資家は保有している人が結構いますね。米国でのティッカー・コードは【BTI】です。

上位10銘柄で16%ほどなので、まずまず分散は利いていますね。【SDIV】のセクター比率は金融と不動産が多かったですが、組込上位にはあまりいません。

DEWとの違い

【SDIV】の組込銘柄は新興国の高配当が多く、あまり知られていないものばかりです。

一方、同じ世界が対象の高配当ETF【DEW】は米国比率が60%で、上位組込銘柄はアッヴィ【ABBV】、コカ・コーラ【KO】、フィリップモリス【PM】、ベライゾン【VZ】、ファイザー【PFE】、シスコ・システムズ【CSCO】、ペプシコ【PEP】、ブロードコム【AVGO】と続いています。米国株投資家にとってはおなじみの時価総額が大きく、高配当&連続増配銘柄です。

利回りは【SDIV】が約10%、【DEW】は約3.5%と3倍も差があります。ただし、安定感では【DEW】に軍配が上がりそうです。

 

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【SDIV】の最近の分配金は?

2016年以降の【SDIV】の分配金です。2021年に入って3月、4月、8月、12月と増えており、回復傾向です。

※背景がになっているのが減配です

 

【SDIV】の期別分配金は?

2016年以降の分配金を月別に重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあり、1月はありません。

コロナ・ショックの影響で2020年4月に0.1222ドルから0825ドルに大幅に減りました。2021年以降、少しずつ増えていますが、コロナ・ショック前の0.12ドル台には回復していません。

【SDIV】の年間分配金は?

株価と分配金の比較です。株価は2022年を除いて年末のものです。分配金は2020年に下がりましたが、株価はそれ以前から少しずつ下がっていますね。

分配金は回復傾向ですが、株価は下がったままです。そのため、利回りは上昇しています。

【FGD】の年間増配率は?

年間増配率をグラフにしました。設定以来横ばいでしたが、2020年に前年から34%減となり、2021年は7.5%増となりました。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【SDIV】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。

2020年1月当初の配当利回りは8.7%前後でしたが、2月半ば以降は株価が急落したため、3月23日には利回りが約18.8%まで上昇しました。現在株価はコロナ・ショック前まで戻っておらず、最近は下落傾向にあるため、2022年3月4日の利回りは10.69%です。

 

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【SDIV】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【SDIV】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年3月4日の終値は10.7ドル、過去1年の分配金額は1.1437ドルなので、現在の利回りは10.69%です。過去10年の平均利回りは約7.8%なので、現在はお買い得と言えます。

過去10年の株価は右肩下がり、分配金も減っているため、早い時期に買っていたらYOCは低いですね。コロナ・ショック時の2020年3月に買っていたら、現在YOCは約12.3%になっていました。

ちなみに利回りは過去1年の分配金から算出しているので、設定から1年間は出ません。【SDIV】の設定は2011年6月なので、上のグラフの左端の2カ月間の利回りはありません。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

世界【SDIV】【DEW】、先進国【FGD】、新興国【DEM】という高配当ETFでトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2012年3月から2022年2月までの10年間を比べます。

2012年3月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2022年2月には【FGD】が1万7800ドル、【DEW】が1万7700ドル、【DEM】が1万1800ドル、【SDIV】が1万700ドルになっていました。

【SDIV】のリターンは良くないですね。2020年3月のコロナ・ショック前までは【FGD】や【DEW】と互角でしたが、それ以降はかなり劣後しています。

過去のトータルリターン

世界高配当【SDIV】【DEW】、先進国高配当【FGD】、新興国高配当【DEM】、米国除く世界【VXUS】、米国高配当【VYM】という6つのETFのトータルリターンを比較します。

1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。【SDIV】はすべての期間で最もリターンが悪いです。利回りに特化しているETFと言えます。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

【SDIV】は最大ドローダウンが悪いですね。同じ世界が対象の高配当ETF【DEW】と比べると、すべての項目でかなり差をつけられました。

過去10年の分配金はどのくらいか?

2012年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【SDIV】が9000ドル、【FGD】が6500ドル、【VYM】が5800ドル、【DEW】が5000ドル、【DEM】は4000ドル、【VXUS】が3800ドルでした。【SDIV】が圧倒的に多いです。ただ、2020年以降は他のETFとの差があまりないですね。

 

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【SDIV】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(1.1437ドル)と1、3、5年前の同時期の過去1年分配金額(0.932ドル、1.6014ドル、1.4555ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【SDIV】株を2022年3月4日の終値10.7ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が22.7%、過去3年がマイナス10.6%、過去5年がマイナス4.7%でした。現在の利回りは10.69%です。さらに、分配金に変化がなかった場合のケースとも比べます。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの10.69%です。

過去1年増配率22.7%は高すぎで、過去3年増配率-10.6%は低すぎで、どちらも現実的ではありません。2番目に増配率の低い過去5年の増配率(-4.7%)で推移すると、5年後のYOCは8.40%、10年後のYOCは6.60%になります。分配金に変化がなく推移すると5年後のYOCは10.69%ドル、10年後のYOCは10.69%です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は毎回28%の税金を引いた72%が支払われる設定で計算します。スタート年のYOCは10.69%ではなく、税引き後の7.70%になります。

2番目に増配率の低い過去5年の増配率(-4.7%)で推移すると、5年後のYOCは6.05%、10年後のYOCは4.75%になります。分配金に変化がなく推移すると5年後のYOCは7.70%ドル、10年後のYOCは7.70%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と5年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

2番目に増配率の低い過去5年の増配率(-4.7%)で推移すると、5年後のYOCは13.78%、10年後のYOCは16.04%になります。分配金に変化がなく推移すると5年後のYOCは18.37%ドル、10年後のYOCは31.56%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は毎回28%の税金を引いた72%が支払われる設定で計算します。スタート年のYOCは7.47%ではなく、税引き後の5.38%になります。

2番目に増配率の低い過去5年の増配率(-4.7%)で推移すると、5年後のYOCは8.68%、10年後のYOCは9.08%になります。分配金に変化がなく推移すると5年後のYOCは11.43%ドル、10年後のYOCは16.98%です。

【SDIV】は期間によって増配率がバラバラです。現在の利回りが高いので、同じ分配金額が続けば、再投資効果はかなり期待できます。

 

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まとめ

世界の高配当株に投資するETFは珍しので、【SDIV】は貴重です。利回りは高いですが、トータルリターンはあまり芳しくありません。分配金は回復基調ですが、最近は株価が急落しています。

モーゲージを中心とした不動産セクターを多く入れることで、利回りを高めるというグローバルX社お得意の手法のような気がしますが、この戦略は【SRET】同様、あまりうまくいっていないですね。

サテライトとして少し保有するならいいかもしれません。