バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF【VXUS】が2021年9月の分配金を発表。0.3565ドル。対前年同期5.3%増

バンガード社のバンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF【VXUS】が、2021年9月16日に分配金を発表しました。0.3565ドルです。1年前の同期は0.3385ドルでしたので、1年前の同期との比較では5.3%増です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年9月24日の終値は64.73ドル、過去1年の分配金額は1.6169ドルなので、利回りは2.50%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します

 

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基本情報を確認しよう

【VXUS】のベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスです。米国を除く世界の市場の約98%が対象で、このETF1本で米国以外のほとんどの地域をカバーしています。

同じ米国以外の世界が対象の【VEU】は、小型株を含まないため、組込銘柄数が3500ほどです。【VXUS】は約7600なので、だいぶ違いますね。

全米を除く先進国【VEA】、ヨーロッパ【VGK】、新興国【VWO】とも比べてみましょう。すべてバンガード社なので、経費率は低いですね。

運用総額は【VEA】が11.8兆円、【VWO】が9.1兆円、それ以外も2兆円以上なので、いずれも規模は大きいですね。利回りは2.5%前後です。

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【VXUS】のセクター別の構成比率は?

左の円グラフが【VXUS】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)による分類です。金融の割合が最も多く、資本財、情報技術、一般消費財と続いています。2021年8月末現在のfidelityのデータです。

右側の全米ETF【VTI】との比較では、金融や資本財セクターが【VT】の方が多く、情報技術やヘルスケア、通信サービスが【VTI】に多く組み込まれています。【VXUS】は少し古い時代に強かったセクターが多いと言えるかもしれません。

 

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【VXUS】の市場別の構成比率は?

地域別では、ヨーロッパが最多の40%で、アジア太平洋が27%、新興国が25%です。この3つのエリアがほとんどを占めています。

市場別は日本が最多で約16%。以下、英国、中国、カナダ、フランス、スイス、ドイツと続きます。上位10カ国で全体の約72%を占めています。世界全体の株式市場は米国の比率が圧倒的に多いですが、米国以外のエリアとなると、各国や各地域で飛び抜けたところがなく、バランスが取れています。

 

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【VXUS】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VXUS】の組込銘柄数は約7600銘柄です。ベンチマークは、米国を除く世界の市場の98%をカバーする、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス。上位20銘柄の組込比率の合計は約13.7%と少なく、世界中に分散されています。

国別でトップのシェアだった日本は、ランクインしているのはトヨタ自動車ソニーです。上位は情報技術、一般消費財、ヘルスケア、金融が多いですね。

 

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2020年3月以降の上位20銘柄の推移

組込比率上位20銘柄の推移です。1年半前と比べて台湾セミコンダクター・ マニュファクチャリング(TSMC)【TSM】、ASMK【ASML】などの比率が上がりました。ここ数カ月でアリババ【BABA】の比率と順位が大きく下がっています。

 

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【VXUS】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VXUS】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 米国以外【VXUS】【VEU】、米国以外先進国【VEA】、欧州【VGK】、新興国【VWO】、世界【VT】への組込比率(%)をまとめました。

【VXUS】と【VEU】はほぼ同じです。組込銘柄数の少ない【VEU】のが若干個別銘柄の組込比率が高くなっています。米国除く先進国【VEA】と新興国【VWO】はまったく重複していません。【VEA】+【VWO】=【VXUS】or【VEU】にほぼなります。

※組込比率は2021年8月末のデータをもとにしています

 

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【VXUS】の過去の分配金と増配率は?

【VXUS】が設定されたのは2011年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.3565ドル、前年の同期が0.3385ドルなので5.3%増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.6169ドル、前年の同期が1.3245ドルなので、22.1%増配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VXUS】の期別分配金は?

2021年9月の分配金0.3565ドルは、前年や前年の同期よりも多いです。2021年の分配金は、過去最高だった2019年とほぼ同じペースです。

【VXUS】の年間分配金額と年間増配率は?

【VXUS】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は前年から24.5%減りました。年によって分配金額は結構異なります。右肩上がりとは言えないですね。

【VXUS】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金額を株価と比較しました。6月と12月の分配金が多いので、1回おきに棒グラフが伸びています。

【VXUS】の過去1年分配金を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金と株価の比較です。だいぶマイルドになります。過去1年分配金は、株価とある程度は連動しています。2020年6月以降は分配金が停滞し、株価は上昇する傾向でした。今回ようやく分配金も伸びています。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【VXUS】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが3.0%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月18日には利回りが4.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは約2.50%です。

 

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現在の【VXUS】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.6169ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.6169ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VXUS】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【VXUS】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VXUS】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2020年9月24日の終値は64.73ドル、過去1年の分配金額は1.6169ドルなので、現在の利回りは2.50%です。過去8年の平均利回りは約2.8%です。

過去8年で株価はやや右肩上がりなので、早い時期に買うとYOCが上がります。2016年1月に買っていたらYOCは約3.9%になっていました。また、2020年3月のコロナ・ショックの頃に買っていても、YOCは3.9%前後でした。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VXUS】と米国以外の世界の広範囲をターゲットにしているETFとの過去10年トータル・リターンを比較します。対象は、全米を除く先進国【VEA】、ヨーロッパ【VGK】、新興国【VWO】。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年9月から2021年8月までの10年間を比べます。

2011年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年8月には【VGK】が2万1600ドル、【VEA】が2万1100ドル、【VXUS】が1万9300ドル、【VWO】が1万5500ドルになっていました。【VWO】のリターンがあまりよくないですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3年や5年のリターンは、ほとんど差がないです。

過去10年の年平均リターンは【VGK】が8.0%、【VEA】が7.8%、【VXUS】が6.8%、【VWO】が4.5%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

米国が入っていないこの4ETFは、シャープレシオ、ソルティノレシオともに冴えないですね。とくに新興国【VWO】は、この10年苦戦しているのが現れています。

過去10年の分配金はどのくらいか?

過去10年の分配金を比較します。下のグラフは、10年前に1万ドルを投資した場合の、年間分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

どのETFも分配金額は伸び悩んでいます。とくに2020年はコロナ・ショックの影響でどの銘柄も減りました。

10年間の分配金の合計は【VGK】が4900ドル、【VEA】が4200ドル、【VXUS】が3800ドル、【VWO】が2800ドルでした。

 

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【VXUS】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(1.6169ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年分配金額(1.3245ドル、1.5426ドル、1.301ドル、1.703ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VXUS】株を2021年9月24日の終値64.73ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

増配率は過去1年が22.1%、過去3年が1.6%、過去5年が4.4%、過去7年がマイナス0.6%でした。現在の利回りは2.50%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの2.50%です。

もっとも増配率の低い過去7年の増配率(-0.6%)ペースだと5年目のYOCは2.42%、10年目のYOCは2.34%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(22.1%)が続く可能性は低そうです。2番目に増配率の高い過去5年の増配率(4.4%)で推移すると5年目のYOCは3.10%、10年目のYOCは3.86%になります。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去7年の増配率(-0.6%)ペースだと5年目のYOCは2.72%、10年目のYOCは2.95%になります。2番目に増配率の高い過去5年の増配率(4.4%)で推移すると5年目のYOCは3.54%、10年目のYOCは5.17%になります。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。スタート年のYOCは2.50%ではなく、税引き後の1.80%になります。

もっとも増配率の低い過去7年の増配率(-0.6%)ペースだと5年目のYOCは1.90%、10年目のYOCは1.99%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(22.1%)が続く可能性は低そうです。2番目に増配率の高い過去5年の増配率(4.4%)で推移すると5年目のYOCは2.46%、10年目のYOCは3.43%になります。

 

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まとめ

【VXUS】の2021年9月の分配金はまずまずでした。米国以外の地域は、長いこと米国に後れを取っていましたので、そろそろ巻き返すかもしれません。

なお、次回の分配金の権利落ちは12月20日なので、その前日までに購入すれば分配金がもらえます。

 

 

 

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