株式の代替となる4つのジャンルをまとめた超高配当ETF【ALTY】(グローバルX スーパーディビィデンド オルタナティブズ ETF)はどんなETFか?

グローバルX社のインカムETFは斬新な内容なものが多く、個人投資家に注目されています。今回は、謎のベールに包まれたグローバルX スーパーディビィデンド オルタナティブズ ETF【ALTY】の実態に迫っていきます。

 

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基本情報を確認しよう

オルタナティブスとは代替と言う意味です。つまり、伝統的な投資手法である「株式」に替わる非伝統的なものを集めたETFです。【ALTY】は高利回りで低ボラティリティを柱に、4つのカテゴリーの金融商品で構成されています。

対象は不動産、MLP及びインフラ、プライベート・エクイティおよびBDC、債券&デリバティブ戦略です。

経費率が2.95%とかなり高いのが気になります。ただしこれはファンドが保有する原資産であるCEFやBDCのパススルー費用を反映しており、実際の運用報酬は、類似ファンドと比較してもまずまずのようです。運用総額は23億円と少なく、あまり売れていません。

配当利回りは過去1年の分配金の合計から算出しました。【ALTY】の2021年3月5日終値は12.34ドル、過去1年の配当金額は1.0317ドルなので、現在の利回りは8.36%です。仮に直近の分配金と同じ額が継続すると考えると1年間で0.8952ドルなので、利回りは7.26%です。

 

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【ALTY】の業種内訳は?

【ALTY】の業種比率です。REITが最も多いです。2番目の「BDC」とはビジネス・ディベロップメント・カンパニーのことで、中小企業に投資することで高いリターンを得ています。ETFではエイリス・キャピタル【ARCC】が有名ですね。

3番目の「MLP」はマスター・リミテッド・パートナーシップの略で、エネルギー・インフラを対象とた共同投資事業形態です。REIT、BDC、MLPは利益のほとんどを配当に回すことで税制面が優遇されるため、高配当を実現できております。

 

 

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【ALTY】のセクター比率は?

【ALTY】のセクター比率です。金融、不動産、エネルギーの順に多く、この3セクターで50%を超えています。政府機関債、社債、証券化商品は債券で、合計すると20%ほどです。

 

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【ALTY】の国別比率は?

国別では米国が8割強と圧倒的です。それ以外では米国の周辺国、アセアン、南米などです。

 

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【ALTY】の上位組込銘柄は?

【ALTY】の組込上位10銘柄です。1位は同じグローバルX社のETF、グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF【SRET】。全体の18%を占めてします。上位はクローズドエンド型の運用投資会社がほとんどですね。そのため【ALTY】の経費率が高くなっています。MPLXはマラソン・ペトロリアムによって設立されたMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)です。

 

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【ALTY】の最近の分配金(配当金)は?

2019年以降の【ALTY】の分配金(配当金)です。コロナ・ショックから少し経過した2020年半ばから、少しずつ分配金が減っています。

※背景がになっているのが減配です

【ALTY】の年間分配金(配当額)と年間増配率は?

【ALTY】の分配金(配当金)を1年ごとにまとめてグラフ化しました。設定されたのが2015年7月で、分配金を支払い始めたのが2015年9月からです。コロナ・ショックのあった2020年は、少し減りました。

【ALTY】の期別分配金(配当金)は?

分配金を月別に重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあり、1月はありません。0.09ドル台が続いていましたが、コロナ・ショックの影響で、2020年の中盤に0.08ドル台、2020年後半に0.07ドル台に下がりました。今月(2021年3月)は先月の0.0776ドルから0.0746ドルに減りました。

 

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2020年以降の分配金利回りは?

2020年以降の【ALTY】の株価と分配金利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の分配金利回りは8.7%前後でしたが、2月半ば以降は株価が急落したため、3月18日には利回りが約17.9%まで上昇しました。その後株価はそれほど回復せず、減配が続いたため2021年3月5日の利回りは8.36%です。

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【ALTY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【ALTY】を買った場合、現在の購入単価当たりの分配利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から2016年8月までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年3月5日の終値は12.34ドル、過去1年の配当金額は1.032ドルなので、現在の利回りは8.36%です。過去5年の平均利回りは約8.66%です。2020年3月以降は分配金が減り、株価も下がったので、早い時期に買うとYOCは上がりません。コロナ・ショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約11.7%になっていました。

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

グローバルX社の超高配当ETF【SRET】【QYLD】【SDIV】とトータルリターンを比較します。もっとも後発の【ALTY】が設定されたのが2015年7月なので、2015年8月から2021年2月までの5年7カ月を比べます。

2015年8月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年2月には【QYLD】が1万6400ドル、【ALTY】が1万3200ドル、【SRET】が1万500ドル、【SDIV】が9300ドルになっていました。【ALTY】はまずまずですね。

 

過去3カ月、1、3、5、5年7カ月の年平均トータルリターンは以下の通りです。【ALTY】はそれなりに安定しています。

過去の分配金はどのくらいか?

2015年8月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

【ALTY】は2019年は1200ドルのインカムを得ていましたが、2020年に減配があったので1090ドルに減らしました。今後の回復が期待されます。

 

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【ALTY】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.0317ドル)と1、3、4年前の同時期の過去1年分配金額(1.2974ドル、1.1406ドル、1.206ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【ALTY】株を2021年3月5日の終値12.34ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス20.5%、過去3年がマイナス3.3%、過去4年がマイナス3.8%でした。現在の分配金利回りは8.36%です。

分配金を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが8.36%なので、年間分配額は836ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は334ドル、10年目の分配金額は106ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は731ドル、10年目の分配金額は619ドルになりそうです。分配金額619ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.19%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と4年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は427ドル、10年目の分配金額は152ドルになります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると5年目分配金額は1003ドル、10年目の分配金額は1195ドルになりそうです。分配金額1195ドルはYOC(購入額に対する利回り)11.95%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年は836ドルではなく、税引き後の602ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は287ドル、10年目の分配金額は99ドルになります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は663ドル、10年目の分配金額は719ドルになりそうです。分配金額719ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.19%です。

 

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まとめ

同じグローバルX社の超高配当ETF【SRET】【DIV】【SDIV】などと比べると、【ALTY】はコロナショック後の減配率は低めで、まずまずのリターンと言えます。

ただ、経費率が2.95%と高く、運用総額は23億円ほどと売れ行きは芳しくないです。

超高配当商品はリスクが高いため、分散して保有するのが投資のセオリーです。ところがこの【ALTY】は、逆に高リスクな超高配当商品を1つにまとめており、ユニークなETFといえます。発想の転換でしょうか。いずれにせよ難易度の高いETFですね。

BDC銘柄が組み込まれているのが、面白いところです。BDC銘柄は金融庁に届け出を出していないので、日本の証券会社では楽天証券しか購入できません。近い将来、楽天証券でも買えなくなる可能性もあります。そうなったときに、この【ALTY】が脚光を浴びるかもしれません。

 

 

 

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