SPDRダウ工業株平均ETF【DIA】が2022年5月19日に分配金を発表しました。0.7451ドルです。1年前の同期は0.7031ドルでしたので、1年前の同期との比較では6.0%増です。
利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2022年5月20日の終値は312.42ドル、過去1年の分配金額は5.9477ドルなので、利回りは1.90%になります。
※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。
【DIA】の過去の分配金と増配率は?
【DIA】が設定されたのは1998年1月です。下の表は2009年以降の分配金の一覧です。【DIA】は毎月分配金が支払われます。
今回の【DIA】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の(1)「期別分配金」の今回と前年同期の比較です。その結果が、(2)「期別分配金の対前年同期増減率」です。今回が0.7451ドル、前年の同期が0.7031ドルなので6.0%増になります。
また、(3)「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。表の(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」は今回が5.9477ドル、前年の同期が5.8059ドルなので、2.4%増となります。
色と番号をつけた箇所のデータをグラフにして解説していきます。
期別分配金で1年ごとの分配金イメージをつかもう
(1)「期別分配金」を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。金額はバラバラです。【DIA】に組み込まれている銘柄の分配金支払い月が異なるからです。とくに1、4、7、10月が少ないです。
1年単位で見ると、最も多かった年は2019年で5.951ドルです。2020年や2021年は、5.7ドル台と少し伸び悩みました。2022年はこれまでのところ、過去最高ペースです。
期別分配金を1つずつ並べて比べよう
(1)「期別分配金」を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。期ごとの分配金はかなりバラバラですが、長期で見ると順調に増えています。
年間分配金と株価の関係は?
(3)「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。どちらも順調に伸びています。2021年は株価の方が年間分配金よりも上の位置にあります。これは最近は株価が上がりすぎて、利回りが少し下がっていることを意味しています。そのため、2022年に入って株価は調整中という見方もできます。
過去1年分配金額を1つずつ並べて確認しよう
(3)「過去1年分配金」を期ごとに棒グラフにして、株価と比較しました。過去1年分配金額の伸びと株価の動きは、結構程度連動しています。2020年の後半以降は、株価の伸びが素晴らしかったですが、2022年に入ってかなり調整しています。
期別と過去1年分配金を、前年同期と比較しよう
(2)「期別分配金の対前年同期増減率」、(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。
ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。
それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」がプラスで推移しているかが重要です。2012年以降はほぼプラスが続いており、長期で増配していました。ただし、2021年以降はマイナスが増えています。
年間増配率は?
(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」の1年ごとのデータを見てみましょう。いわゆる年間増配率です。最初に分配金が支払われたのが1998年の4月からなので、データは2000年からです。リーマン・ショックの影響で2009、10年はマイナスでした。2011年以降は好調でしたが、コロナ・ショックの影響か2020年はマイナス3.7%になりました。
長期の増配率をチェック!
年間増配率だとざっくりしすぎていて、若干イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。下のグラフは過去3年と過去5年の増配率の推移です。
過去5年増配率は3%以上で推移しており、なかなかのレベルを維持しています。今後も期待できそうです。
基本情報を確認しよう
【DIA】のベンチマークは、ダウ・ジョーンズ工業株平均です。この指数は1896年5月に算出を開始し、米国株式市場の動きを表しています。輸送と公益事業セクターを除くすべての産業をカバーしており、米国を代表する30社で構成されています。「NYダウ」「ダウ平均」「ニューヨーク平均株価」などとも言われています。
ダウ・ジョーンズ工業株平均は、株価をベースとした「株価平均型」を採用しており、採用30銘柄の中でも株価の値が高い銘柄の影響を大きく受けることになります。また、アマゾン【AMZN】、グーグルの親会社アルファベット【GOOGL】【GOOG】、メタ(フェイスブック)【FB】、テスラ【TSLA】などは株価の数値が高すぎるために入っていません。
下の表は米国の全体を対象としたETFです。【VOO】は米国を代表する約500の企業、S&P500が組み込まれています。【VTI】は全米の上場企業約4000社がまるっと入っています。【VIG】は連続増配ETFですが、リターンが似ており、人気もあるのでピックアップしました。
【DIA】のセクター別の比率は?
【DIA】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。最も比率の高いのはヘルスケアと情報技術で、約20%で競っています。以下、金融、資本財、一般消費財と続いています。
米国の主要指数のS&P500【VOO】との比較では、情報技術と通信サービスは【VOO】の方が多く、ヘルスケア、金融、資本財などは【DIA】の方が比率が高いです。
【DIA】の上位組込銘柄はどんな会社か?
【DIA】の全30銘柄の主要データです。2022年5月19日のものです。【DIA】のベンチマークであるダウ・ジョーンズ工業株平均は、修正単純平均を用いており、計算方法は30銘柄の株価を単純に足して、除数で割るだけです。つまり、株価の高い銘柄が組込比率が高くなります。
配当を支払っていない無配銘柄が3つありますね。そのうちの2つ、組込19位のボーイング【BA】と同23位のウォルト・ディズニー【DIS】は、コロナ・ショックの影響で2020年に配当の支払いを停止しました。
2020年6月以降の組込比率の推移は?
2020年6月以降の組込比率の推移です。2020年8月末に3銘柄が変更され、アップル【AAPL】の株が4分割されたので、太い線を引きました。
その時新たに加わったのは、セールスフォース・ドットコム【CRM】、アムジェン【AMGN】、ハネウェル・インターナショナル【HON】。除外されたのは、エクソン・モービル【XOM】、ファイザー【PFE】、レイセオン・テクノロジーズ【RTX】です。
直近では、組込1位のユナイテッドヘルス・グループ【UNH】の比率が10%を超えています。
【DIA】組込銘柄は主要ETFにどのくらい入っているか?
【DIA】の組込全30銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、連続増配【VIG】、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】の主要6ETFへの組込比率(%)をまとめました。
【DIA】以外のETFは時価総額加重平均の順で組み込まれているため、修正単純平均を用いている【DIA】の組込比較順に並べると、他のETFへの組込順位はバラバラに見えます。
【DIA】と【VIG】の組込銘柄は財務が健全という意味で共通していますので、組込銘柄が似ています。ウェイトの重複では【VIG】が最も多く32%でした。また、【DIA】の上位10銘柄のうち9銘柄が【VIG】にも組み込まれています。
2番目に重複率が高かったのは【VYM】で27%。【VOO】や【VTI】は【DIA】組込30銘柄はすべて入っていますが、ウェイトの重複率はそれほど高くありません。
※組込比率は、バンガード社のETFは2022年4月末、その他のETFは5月20日頃のデータをもとにしています。主要ETFのティッカー・コードの下の数字も5月20日の利回り(%)です。
【DIA】組込銘柄を時価総額の大きい順に並べてみる
今度は、【DIA】の組込全30銘柄を時価総額の大きい順に並び替えてみます。全米のほぼすべての上場企業を時価総額順に組み込んでいる【VTI】の並び順にします。ちなみに【VOO】の並び順も【VTI】とほぼ同じです。
表の【DIA】の組込比率と順位は、時価総額の大きさとまったく関係ないですね。
【DIA】に入っていない主な銘柄は?
【VTI】の上位50位で、【DIA】に入っていない銘柄を抜き出してみました。【VTI】の組込比率順に並んでいます。全部で31銘柄あります。【DIA】の全30銘柄は、【VTI】の50位以内が19銘柄、51位以下は11銘柄です。
アマゾン【AMZN】、テスラ【TSLA】、アルファベット(グーグル)【GOOGL】【GOOG】など世界的なテック企業があります。これらが入っていないのがもったいないと考えるかは、人それぞれですね。
セクター別ではヘルスケアが最多の8銘柄、情報技術が7銘柄と多く、通信サービスが4銘柄です。
2020年以降の利回りは?
2020年以降の【DIA】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初の利回りは2.0%ぐらいでしたが、コロナ・ショックで株価が下がったため、3月23日には利回りが約3.3%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック前ぐらいの水準で、利回りは1.90%です。
現在の【DIA】の株価と利回りの関係は?
年間分配金額が現在と同じだったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ5.9477ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【DIA】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。
【DIA】を過去に買っていた場合のYOCは?
過去に【DIA】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。
下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。
2022年5月20日の終値は312.42ドル、過去1年の分配金額は5.9477ドルなので、現在の利回りは1.90%です。過去10年の平均利回りは約2.1%なので、現在の株価は少し割高ですね。
利回りはあまり変動がなく、レンジは1.9~2.4%です。2.0%を超えたら買いと言えそうです。
過去10年で株価は右肩上がりで、増配率もまずまずなので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2012年6月に買っていたら、現在YOCは約4.6%になっていました。
ライバルETFとトータルリターンを比較する
主要指数連動型ETFを比較します。SPDRダウ工業株平均 ETF【DIA】、S&P500【VOO】、全米ETF【VTI】、連続増配ETF【VIG】とでトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2012年5月から2022年4月までの10年間を比べます。
2012年5月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2022年4月には【VOO】は3万5900ドル、【VTI】が3万4700ドル、【VIG】は3万2300ドル、【DIA】が3万1700ドルになっていました。
【DIA】は【VOO】や【VTI】と似たようなチャートで推移していましたが、コロナ・ショック後の2020年3月以降は明暗が分かれ、【DIA】は少し離されました。
ライバルETFと株価推移を比較する
今度は株価推移を比較します。
2012年5月に1万ドル投資して分配金を再投資しない場合、2022年4月には【VOO】が2万9600ドル、【VTI】が2万880ドル、【VIG】は2万6400ドル、【DIA】は2万5000ドルになっていました。こちらも【DIA】は今ひとつです。
2022年のトータルリターンを比較する
2022年に入り、米国市場は大幅な調整局面を迎えています。年初来のトータルリターンを見てみましょう。ETFreplayのデータです。【DIA】はこの中では下落幅が最も少なく、マイナス13.4%とまずまずです。【VIG】よりも成績がいいです。ナスダック100ETF【QQQ】はマイナス27.4%と苦しんでいます。ちなみにここにありませんが、高配当ETF【VYM】はマイナス5.1%と優秀です。
過去の分配金はどのくらいか?
2012年5月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。
10年間の分配金の合計は【DIA】が4000ドル、【VOO】が3800ドル、【VIG】が3700ドル、【VTI】が3600ドルでした。ここでは【DIA】がわずかに上回っていました。毎月分配金がもらえて、その額もなかなか多いのはいいですね。
主要ETFとのトータルリターン比較
ここからは、インデックス【DIA】【VOO】【VTI】、連続増配【VIG】に加え、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】のメジャーETFも比較対象にしていきます。
まずは過去1、3、5、10年のトータルリターンを比べました。現在の利回りは紫の★です。
過去3年以上では【QQQ】の強さが目立ちます。【DIA】の過去3年以上のリターンは【VYM】と似ています。【VOO】【VTI】【VIG】よりは劣っています。
最近1年では【VYM】が堅調で、【QQQ】が悪く、【VTI】もあまりよくないです。
危険度はどのくらいか?
ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。
シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。
ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。
差はわずかですが、【DIA】はいずれの値もこの中では最も悪い、もしくは下から2番目です。組込銘柄数が少ないので、安定度は今ひとつと言えるかもしれません。
主要ETFと増配率を比較する
インデックス【DIA】【VOO】【VTI】、連続増配【VIG】、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】の過去1、3、5、10年の増配率を比較しました。
【DIA】は最近の増配率は今ひとつです。過去5年以上は5%以上なので、まずまずです。
【VOO】と【VTI】は過去10年は素晴らしいですが、過去3年は良くないですね。こちらも近年の増配率が今ひとつと言えます。
【VIG】は過去3、5、10年すべてで10%弱の増配率で高いレベルで安定しています。
過去3年増配率を使った今後のYOC予想は?
現在の過去1年分配金額と3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。
YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。それぞれのETFを2022年4月14
日の終値で買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。
「分配金を再投資しない、税金は考えない」「分配金を再投資する、税引き後」の2つで検証します。過去3年、過去5年、過去10年増配率とこの2つを組み合わせるので、計6つとなります。
比べるETFはインデックス【DIA】【VOO】【VTI】、連続増配【VIG】、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】にします。
現在の利回りは【VOO】1.55%、【VTI】1.52%、【DIA】1.90%、【VIG】1.95%、【QQQ】0.60%、 【VYM】2.93%です。
分配金を再投資しない・税金も考えない場合
まずは過去3年増配率で検証します。分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。
過去3年の年間増配率は【DIA】が3.5%、【VOO】が2.8%、【VTI】が1.8%、【VIG】が9.7%、【QQQ】が6.1%、【VYM】が4.8%でした。
表の一番左の「スタート」が、それぞれのETFの現在の利回りです。過去1年の分配金から計算しています。
分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。
もっとも成績が良かったのは【VIG】。10年後YOCは4.9%、20年後YOCは12.5%まで伸びました。【DIA】は3番手で、で10年後YOCは2.7%、20年後YOCは3.8%。
分配金を再投資する・税金を考える場合
次に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。再投資する分配金額は、3年間の株価の年平均成長率(CAGR)を計算し、それを使って調整します。
もっとも成績が良かったのは【VIG】。10年後YOCは4.3%、20年後YOCは17.9%まで伸びました。【DIA】は3番手で10年後YOCは2.2%、20年後YOCは3.9%でした。
過去5年増配率を使った今後のYOC予想は?
次に過去5年増配率で検証します。
分配金を再投資しない・税金も考えない場合
過去5年の年間増配率は【DIA】が5.3%、【VOO】が6.1%、【VTI】が5.4%、【VIG】が9.1%、【QQQ】が7.5%、【VYM】が6.3%でした。
まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。
もっとも成績が良かったのは【VIG】。10年後YOCは4.6%、20年後YOCは11.0%まで伸びました。【DIA】は3番手で、10年後YOCは3.2%、20年後YOCは5.3%でした。
分配金を再投資する・税金を考える場合
次に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。再投資する分配金額は、5年間の株価の年平均成長率(CAGR)を計算し、それを使って調整します。
もっとも成績が良かったのは【VIG】で10年後YOCは4.1%、20年後YOCは15.2%。【DIA】は3番手で10年後YOCは2.7%、20年後YOCは5.9%でした。
ここまでは【VIG】【VYM】の成績が良いですね。
過去10年増配率を使った今後のYOC予想は?
最後に過去10年増配率で検証します。
分配金を再投資しない・税金も考えない場合
過去10年の年間増配率は【DIA】が6.7%、【VOO】が8.7%、【VTI】が9.0%、【VIG】が9.3%、【QQQ】が13.3%、【VYM】が8.7%でした。
まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。
もっとも成績が良かったのは【VYM】。10年後YOCは6.7%、20年後YOCは15.6%まで伸びました。【DIA】は6番手で10年後YOCは3.7%、20年後YOCは7.0%でした。
分配金を再投資する・税金を考える場合
次に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。再投資する分配金額は、10年間の株価の年平均成長率(CAGR)を計算し、それを使って調整します。
もっとも成績が良かったのは【VYM】。10年後YOCは6.5%、20年後YOCは28.6%まで伸びました。【DIA】は5番手で10年後YOCは3.1%、20年後YOCは8.2%でした。
過去3、5、10年増配率で推移した場合のYOC予想一覧
これまでの過去3、5、10年増配率を使用した将来YOC予想をまとめました。背景のオレンジ色が濃いほど数値が高いです。増配率は背景の青色の濃さで大小を現わしています。
【DIA】は【VOO】や【VTI】と似たような結果になりました。長期保有すれば、それなりにYOCは上がりそうです。
【VIG】は現在の利回りはそれほど高くないですが、いずれの期間でも増配率が高いので、このままの増配率が続けば20年後YOC予想は素晴らしいです。
【VYM】は高配当ETFだけあって、安定した将来YOCが期待できそうです。
まとめ
SPDRダウ工業株平均 ETF【DIA】は、同じく米国の主要指数であるS&P500連動型ETF【VOO】と比べると、組込銘柄数が少なく、経費率が高く、トータルリターンもやや劣っています。
ただ、【VOO】や【VTI】よりもハイテクの割合が少ないのは、今後の相場を考えると良さそうです。2022年の年初来の成績は、現在のところ【VIG】【VOO】【VTI】よりも優秀です。
毎月分配型で、しかも利回りや過去の分配金額はインデックス系ETFの中では高いので、インカム狙いとして面白いかもしれません。