バンガード・米国連続増配ETF【VIG】の2023年9月分配金は0.7705ドル。前年同期から7.8%増

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バンガード社のバンガード・米国連続増配ETF【VIG】が2023年9月27日に分配金を発表しました。0.7705ドルです。1年前の同期は0.7150ドルでしたので、1年前の同期から7.8%増です。

分配金利回りを過去1年間の分配金から算出すると、2023年10月17日の終値は157.55ドル、過去1年の分配金額は3.1612ドルなので、分配金利回りは2.01%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

■このページの概要■
前半は【VIG】の基本情報やコンセプトについて紹介
中盤は、分配金データや株価、増配率などをグラフで説明
後半は、【VIG】の組み入れ銘柄やセクター比率など

 

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【VIG】はどんなETF?

【VIG】は10年以上連続して増配の実績がある銘柄を、時価総額加重平均方式で組み入れています。利回りの上位25%とREITは除外されます。個別銘柄の加重の上限は4%です。

ベンチマークは、S&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックス。2021年9月に変更されました。それまではNASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスでした。

VIGとは
・10年以上連続して増配実績のある銘柄を集めたETF
・利回り上位25%とREIT(不動産)は除く
・時価総額加重平均方式で組み込む
・個別銘柄の上限は4%
・年に1回、3月に銘柄の入れ替えを行う。リバランスは3、6、9、12月

 

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【VIG】の過去の分配金と増配率は?

【VIG】が設定されたのは2006年4月です。

今回の【VIG】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の「分配金」の今回と前年同期の比較です。今回が0.7705ドル、前年の同期が0.7150ドル。「分配金の対前年同期増減率」7.8%増になります。

また、「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。今回が3.1612ドル、前年の同期が2.8763ドル。「過去1年分配金の対前年同期増減率」9.9%増となります。

 

分配金の推移は?

「分配金」を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。2011年以降は着実に伸びています。2022年の分配金は2.9725ドルで前年2021年と比較して11.7%増と、かなり伸びました。

今回の2023年9月の分配金0.7705ドルは、9月の分配金としては過去最高額です。

 

分配金と株価の関係は?

「分配金」を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。分配金は期によって少し差がありますが、順調に増えています。6月と12月の分配金が多い傾向ですね。

 

過去1年分配金の傾向は?

「過去1年分配金」を期ごとに棒グラフにして、株価と比較しました。

過去1年分配金の伸びと株価の動きは、結構連動しています。株価は2022年以降は少し伸び悩んでいます。

 

年間分配金と株価の関係は?

「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。どちらも順調に伸びています。2021年は株価が少し上がりすぎたようにも見えます。

株価と分配金の伸びを見ると、できるだけ早く投資したいETFと言えますね。リーマン・ショック後の2010年以降は、1年単位で見るとほぼ毎年前年の分配金額を上回っています。

2022年の年間分配金を、10年前の2012年と比較すると約2.1倍です。

 

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年間増配率は?

ここからは増配率について見ていきましょう。まずは【VIG】の年間増配率です。最初に分配金が支払われたのが2006年の6月なので、データは2008年からです。

リーマン・ショックの影響で2009年はマイナスでした。2010年以降は好調ですが、2013年はマイナスでした。その前年の2012年は20%とかなり増配だったので、反動のようにも見えます。

 

長期の増配率をチェック!

年間増配率だとざっくりしすぎていて、若干イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。下のグラフは3年と5年増配率の推移です。

米国の高配当ETFは、最近の3年や5年増配率は以前よりも下がっているケースが多いですが、【VIG】は上昇しています。今後も期待できそうです。

 

分配金を前年同期と比較する

「分配金の対前年同期増減率」、「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。

ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。赤い★の部分です。

それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」がプラスで推移しているかが重要です。紫色の階段面の部分です。ほぼプラスが続いており、長期で増配傾向にあるといえます。2008年9月のリーマン・ショックの直後を除くと、かなり安定していると言えます。2020年3月のコロナ・ショックの頃でもマイナスがわずかでした。

 

増配率はどのように変化したか?

直近7回の分配金決定後の増配率を比較しました。

ETFの場合、分配金額は期によってバラバラです。そのため、増配率も分配金が決定するたびに、多少は変化します。ただし、【VIG】は時価総額加重平均で組み入れられているため分配金が安定しており、増配率の変化はあまりないですね。

一番右が現在の増配率です。どの期間でも増配率は7.8%以上と高水準です。8~10%ぐらいが目安ですね。

 

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2020年以降の分配金利回りは?

2020年以降の【VIG】の株価と分配金利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が分配金利回り(右軸)です。

2020年の年初の分配金利回りは1.7%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には分配金利回りが約2.4%まで上昇しました。その株価はコロナ・ショック以前を上回りましたが、増配もされたので、2023年10月17日の分配金利回りは2.01%です。

 

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現在の【VIG】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じの場合、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.1612ドルが続いたときの、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VIG】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

分配金利回り1.5%は株価210.7ドル、分配金利回り2.0%は株価158.1ドル、分配金利回り2.5%は株価126.4ドル、分配金利回り3.0%は株価105.4ドルです。

 

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【VIG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VIG】を買った場合、取得価額に対する利回り(YOC/Yield On Cost)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、分配金利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2023年10月17日の終値は157.55ドル、過去1年の分配金額は3.1612ドルなので、現在の分配金利回りは2.01%です。過去10年の平均利回りは約1.9%なので、今は平均的です。

分配金利回りはあまり変動がなく、レンジは1.5~2.4%です。2.0%を超えたら買いと言えそうです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価額に対する利回り(YOC)です。この線は株価と逆の動きをします。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。なので【VIG】はかなり好調ですね。

過去10年で株価は上昇して増配率も高かったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。10年前の2013年10月に買っていたら、現在YOCは約4.4%になっています。また、5年前の2018年10月に買っていた場合は、現在YOCは約3.1%です。

 

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【VIG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VIG】の組込上位20銘柄です。上位10銘柄で全体の28.8%、上位20銘柄では43.1を占めており、それなりに集中投資と言えそうです。構成銘柄数は全部で314です。

上位組込銘柄のセクターはバラエティに富んでおり、なかなかバランスがいいですね。セクターの背景色をGICSによる分類で色分けしています。カラフルですね。上位組込銘柄のセクターは情報技術、生活必需品、ヘルスケアがやや多いですね。

【VIG】は連続増配年数は10年以上が対象です。

組込順位や構成比は2023年9月末日、時価総額や配当利回りは10月17日のデータ

 

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上位組込銘柄の推移は?

2020年4月以降の組込上位20銘柄の推移です。

2023年3月に銘柄変更が行われ、上位銘柄では2位のアップル【AAPL】、3位のエクソン・モービル【XOM】が新加入となりました。アップル【APPL】は連続増配が10年に到達、エクソン・モービル【XOM】は配当利回りが上位25%ではなくなったためです。

※毎年3月に銘柄の切れ替えをしますので、太い線を入れました。2021年9月にはベンチマークが変更されたので、ここも太線を入れています

 

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【VIG】のセクター比率は?

【VIG】組入銘柄のセクター比率はどうでしょうか。GICSによる分類です。

トップが情報技術で22.1%。金融が18.3%、ヘルスケア、資本財、生活必需品と続いています。なかなかバランスがいいですね。

 

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VIGの将来YOCはどうなるか

それでは、いま【VIG】を購入したら、将来の利回りYOCがどのくらいになるのかをシミュレーションします。現在の利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。

増配率は3、5、7、10年の4パターンを使います。増配率は3年が12.33%、5年が9.52%、7年が9.05%、10年が7.83%でした。2023年10月17日現在の利回りは2.01%です。

まずは「再投資しない。税引き前」という設定にします。

もっとも成績が良かったのは3年増配率(12.33%)です。10年目のYOCは5.7%、20年目のYOCは18.3%です。

もっとも成績が悪かったのは10年増配率(7.83%)です。10年目のYOCは4.0%、20年目のYOCは8.4%です。

【VIG】は3年増配率のペースで進めば、将来YOCはかなり期待できます。

 

再投資するとどうなるか(税引後)

つぎは「再投資する。税引き後」という設定にします。国内と外国の税金計28%を引いた72%で計算します。株価は変化しなかったという設定です。

もっとも成績が良かったのは3年増配率(12.33%)です。10年目のYOCは5.1%、20年目のYOCは32.9%です。

もっとも成績が悪かったのは10年増配率(7.83%)です。10年目のYOCは3.4%、20年目のYOCは10.8%です。

最初の「再投資しない。税引き前」と、2つ目の「再投資する。税引き後」の比較では、10年目くらいまではほぼ同じでしたが、20年目に近づくと「再投資する。税引き後」の数値が一気に上がります。税金は引かれても、複利効果が勝るというわけですね。

 

2023年9月分配金決定後に、【VIG】とライバルの米国増配系ETF、SDY、DGRW、RDVYを様々なデータで徹底比較しました。上位組入銘柄、セクター比率、分配金利回り推移、過去に買っていた場合のYOC、増配率、トータルリターン、増配率を使用した将来YOC予想など
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まとめ

【VIG】の2023年9月の分配金は0.7705ドルで、前年同期と比較して7.8%増でした。過去1年分配金額は過去最高額を更新しました。好調です。

利回りは高配当ETFと比較すると高くありませんが、増配率は8~10%ぐらいと高水準です。株価上昇はもちろん、長期保有で高いYOCが狙えるETFと言えます。

3月の銘柄入れ替えではアップル【AAPL】とエクソン・モービル【XOM】が新加入となりました。

組込上位銘柄は安定した大型優良株がほとんどなので、個別銘柄を買うより、このETFに集約させてしまうのも一つの手かもしれません。