SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF【SPYD】が2021年6月の分配金を発表。0.3989ドル。前年同期から9.1%の増配

ステート・ストリート社のSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF【SPYD】が、2021年6月17日に分配金を発表しました。0.3989(厳密には0.398912ドル)です。1年前の同期は0.3657ドルでしたので、1年前の同期から9.1%の増配です。

2021年6月17日の終値は40.74ドル、過去1年の分配金額は1.9053ドルなので、分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると利回りは4.68%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【SPYD】はS&P500の中から高配当80銘柄を1月と7月の年2回均等に組み入れています。株価が上がると、組込比率も高くなるので、上位組込銘柄は最近好調だということになります。

【SPYD】と米国の高配当ETF【VYM】【HDV】【DVY】を比較してみましょう。経費率は【DVY】が少し高いです。利回りは【SPYD】が高く、【VYM】がもっとも低いです。運用総額や組込銘柄数は【VYM】が多いです。

 

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【SPYD】のセクター別のファンド構成比は?

【SPYD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。金融の割合が最も多く、不動産、エネルギー、公益事業と続いています。金融と不動産の割合が多く、資本財がないのが特徴ですね。3カ月前との比較では、ほとんど変化はありません。

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【SPYD】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【SPYD】の組込比率上位20銘柄です。データの中身は2021年6月16日のものです。上位20銘柄のセクターは不動産、エネルギー、金融、通信サービスで19銘柄を占めています。時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業は、11位のエクソン・モービル【XOM】だけです。S&P500の中ではそれほど大きくない会社が組み込まれているのが特徴です。

 

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過去の組込比率上位20銘柄の比較

上位順位20銘柄の推移です。【SPYD】は毎年1月と7月に銘柄の入れ替えがあります。下の表で銘柄の入れ替えのあったところは、黒い太い線を引きました。3カ月前の2021年3月17日と比べると、上位には不動産セクターが増えており、最近好調なセクターといえそうです。

 

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【SPYD】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【SPYD】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。背景色のオレンジ色が濃いほど、比率が高いことを意味しています。

【SPYD】の組込上位銘柄は、かなり独特ですね。【VYM】とは相関関係がそれなりにありますが、【VYM】への組込比率は低いケースがほとんどですね。【SPYD】はS&P500が対象なので、【VTI】や【VOO】に必ず組み込まれていますが、割合が0.0%と下位に組み込まれているのが目立ちます。ちなみに割合が0.0%というのは0.05%未満のことです。

【SPYD】との重複率は【VYM】が22%、【HDV】が16%、【VIG】が1%です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年5月末、その他のETFは6月14日頃のデータをもとにしています。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

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【SPYD】の過去の分配金と増配率は?

【SPYD】が設定されたのは2015年10月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【SPYD】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.3989ドル、前年の同期が0.3657ドルなので9.1%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.9053ドル、前年の同期が1.7068ドルなので、11.6%の増配となります。

※背景がになっているのが減配です

2017年12月は通常の分配金が0.399ドル、特別分配金が0.3133ドルでしたが、すべて含めて0.7123ドルにしました

【SPYD】の期別分配金は?

コロナ・ショックのダメージを受けたのは、2020年6月と9月です。今回は、1年前と比べると増えていますが、2年前との比較では14%ほど減っています。

【SPYD】の年間分配金額と年間増配率は?

【SPYD】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2016~2020年はほぼ横ばいですね。

【SPYD】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。株価、過去1年分配金ともにコロナ・ショックの2020年の前半を除くと、ほぼ横ばいです。

【SPYD】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金を株価と比較したものです。過去2回は分配金が0.6ドル前後とかなり多かったですが、それと比べると今回はだいぶ減りました。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【SPYD】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年当初の利回りは4.5%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが8.5%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック前をやや上回り、利回りは4.68%です。

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現在の【SPYD】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.9053ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.9053ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、【SPYD】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【SPYD】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【SPYD】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から約4年9カ月前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年6月17日の終値は40.74ドル、過去1年の分配金額は1.9053ドルなので、現在の利回りは4.68%です。過去4年9カ月の平均利回りは約4.8%です。コロナ・ショックで大幅に株価が下がった最近1年以外は、株価はやや右肩上がりで、早い時期に買っていると多少YOCは上がります。2016年10月頃に買っていればYOCは約5.7%でした。コロナ・ショック時の2020年3月頃に購入しているとYOCは7.8%前後まで上がっています。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【SPYD】とライバルの高配当ETF【VYM】【HDV】【DVY】とトータル・リターンを比較します。【SPYD】は設定されたのが2015年10月と日が浅いので、PORTFOLIO VISUALIZERを使って、過去5年7カ月で比べます。

2015年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年5月には【DVY】が1万9100ドル、【VYM】が1万8700ドル、【SPYD】が1万8000ドル、【HDV】が1万5900ドルになっていました。

年次リターン

1年ごとでリターンを比較しました。【SPYD】は2020年はコロナ・ショックの影響でリターンは悪かったですが、翌2021年に急回復しました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5年、5年7カ月の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去5年のリターン(年平均)は、【VYM】が12.2%、【DVY】が11.7%、【SPYD】は10.3%、【HDV】は8.0%でした。3年以上のリターンでは【VYM】と【DVY】がやや優勢です。

過去の分配金はどのくらいか?

2015年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

5年7カ月の分配金の合計は【SPYD】が3400ドル、【DVY】と【HDV】が2500ドル、【VYM】が2200ドルでした。分配金では【SPYD】が他を引き離しました。

 

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【SPYD】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.9053ドル)と1、2、3、4年前の同時期の過去1年分配金額(1.7068ドル、1.6955ドル、1.8000ドル、1.5715ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【SPYD】株を2021年6月17日の終値40.74ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が11.6%、過去2年が6.0%、過去3年が1.9%、過去4年が4.9%でした。現在の利回りは4.68%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが4.68%なので、年間分配金額は468ドルです。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は505ドル、10年目の分配金額は555ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は726ドル、10年目の分配金額は1259ドルになりそうです。分配金額1259ドルはYOC(購入額に対する利回り)12.59%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を年1回再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は605ドル、10年目の分配金額は851ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は895ドル、10年目の分配金額は2366ドルになりそうです。分配金額2366ドルはYOC(購入額に対する利回り)23.66%です。

 

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は468ドルではなく、税引き後の337ドルになります。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は414ドル、10年目の分配金額は545ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は608ドル、10年目の分配金額は1434ドルになりそうです。分配金額1656ドルはYOC(購入額に対する利回り)14.34%です。

 

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まとめ

【SPYD】は2020年12月、2021年3月と2度続いて大幅に分配金が増えましたが、今回はそれほどでもなかったです。ただし、過去1年の分配金で考えると、コロナ・ショックのダメージがほとんどなくなりました。次回は1年前が大幅減だったので、どうなるか注目です。

なお、次回は9月17日が権利落ちで、その前日か当時に分配金の発表されそうです。

 

 

 

 

 

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