米国高配当ETF【SPYD】の2022年6月分配金は0.40499ドル。前年同期から1.5%増!(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)

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ステート・ストリート社のSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF【SPYD】が、2022年6月16日に分配金を発表しました。0.40499ドルです。1年前の同期は0.3989ドルでしたので、1年前の同期から1.5%増です。

2022年6月16日の終値は39.30ドル、過去1年の分配金額は1.5718ドルなので、分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると利回りは4.00%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【SPYD】の過去の分配金と増配率は?

【SPYD】が設定されたのは2015年10月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【SPYD】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の(1)「期別分配金」の今回と前年同期の比較です。今回が0.4050ドル、前年の同期が0.3989ドル。(2)「期別分配金の対前年同期増減率」1.5%減になります。

また、(3)「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。今回が1.5718ドル、前年の同期が1.9053ドルです。(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」17.5%減となります。

色をつけた箇所のデータをグラフにして解説していきます。「期別分配金」と「過去1年分配金」のデータを様々な角度から比較することで、【SPYD】の分配金の傾向を探ります。

2017年12月は通常の分配金が0.399ドル、特別分配金(ショート・ターム・キャピタルゲインなど)が0.3133ドルでしたが、すべて含めて0.7123ドルにしました

期別分配金で1年ごとの分配金イメージをつかもう

(1)「期別分配金」を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

【SPYD】の分配金は多い時と少ない時の差が激しいですね。どの期が多いというような傾向はないですね。また、分配金が多かった前後は少ないように見え、長期で見ると横ばいで帳尻を合わせているようにも見えます。

今回は1年前の同期(6月)と比べて微増です。2022年の2回の分配金は前年と比べると、少し多いです。

期別分配金を1つずつ並べて比べよう

(1)「期別分配金」を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。期によってかなり差があり、不安定です。少ないときは、多いときの半分ぐらいですね。最近の分配金では、2020年12月と2021年3月、2022年3月が多いです。

年間分配金と株価の関係は?

(3)「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。株価は最新年を除いて年末のものです。【SPYD】の分配金が最初に支払われたのは2015年12月です。直近の2022年は3月と6月のみで、あと2回分配金があります。

2016年以降の分配金はほぼ横ばいです。株価はわずかに上昇しています。

過去1年分配金額を1つずつ並べて確認しよう

(3)「過去1年分配金」を期ごとに棒グラフにして、株価と比較しました。2つ前の期別分配金と比べると、マイルドになります。

過去1年分配金額は、株価と結構連動していました。ただし、最近3回は株価の上昇に分配金が追い付いていないですね。前々回2021年12月の分配金が大幅減だった影響です。

期別と過去1年分配金を、前年同期と比較しよう

(2)「期別分配金の対前年同期増減率」、(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。

ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。赤い折れ線の部分です。

それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」の長期の傾向が重要です。紫色のところです。【SPYD】はこの値は増えたり減ったりで横ばいです。

年間増配率は?

(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」の1年ごとのデータを見てみましょう。いわゆる年間増配率です。さらに過去3年の増配率の推移も確認しましょう。

最初に分配金が支払われたのが2015年の12月なので、データは2017年からと少ないです。年間増配率、最近3年増配率ともに、ここ2年は良くないですね。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【SPYD】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

2020年当初の利回りは4.5%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが8.5%まで上昇しました。その後の利回りは4.5~5.0%ぐらいでしたが、2021年12月の分配金が大幅に減ったために利回りは下がりました。最近は株価が下がっており、2022年6月16日現在の利回りは4.00%です。

 

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現在の【SPYD】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じだったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.5718ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、【SPYD】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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過去の利回り、株価、YOCは?

過去に【SPYD】を買った場合、取得価格あたりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価格あたりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年6月16日の終値は39.30ドル、過去1年の分配金額は1.5718ドルなので、現在の利回りは4.00%です。過去6年8カ月の平均利回りは約4.7%です。

利回りは安定しないですね。過去のデータからは、5%前後なら買いと言えそうです。

コロナ・ショックで大幅に株価が下がった2020年3月頃を除くと、長期的な株価は緩やかな右肩上がりで、分配金はほぼ同じなので、早くに買うとYOCは少し上がります。2016年1月頃に買っていればYOCは約5.4%でした。コロナ・ショック時の2020年3月頃に購入しているとYOCは6.4%前後まで上がっています。

ちなみに利回りは過去1年の分配金から算出しているので、設定から11カ月は出ません。そのため、上のグラフの左端の利回りはありません。

 

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基本情報を確認しよう

【SPYD】はS&P500の中から利回りの高い80銘柄を1月と7月の年2回均等に組み入れています。厳密には、利回りという点において、銘柄入れ替え時に既存銘柄をやや優遇しています。

【SPYD】と米国の高配当ETF【HDV】【DHS】【VYM】【DVY】を比較してみましょう。赤い文字が他のETFと比べて高水準、オレンジ色が優秀です。

【SPYD】の経費率は【VYM】や【HDV】とほぼ同じで0.1%を切っています。これが高配当御三家と言われる所以です。

利回りは、【SPYD】が約5%ほどで頭一つ抜けていましたが、2021年12月の分配金発表で下がってしまいましたが、それでも【SPYD】が最も高いです。運用総額や組込銘柄数は【VYM】が多いです。

 

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【SPYD】のセクター別の構成比は?

【SPYD】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率の推移です。GICS(Global Industry Classification Standard)による分類です。

最新の2022年6月と1年3カ月前を比較しました。銘柄入れ替えがありましたが、上位セクターは似たような面子ですね。公益事業、エネルギー、金融、不動産の4セクターが常に上位におり、60~70%ぐらいを占めています。

そのあとに続く生活必需品とヘルスケアは、1年3カ月前と比べて増えています。

【SPYD】とライバルETFのセクター比率は?

主なインカム系ETF、高配当【SPYD】【HDV】【DHS】、中配当【DVY】【VYM】【SDY】に組み込まれている銘柄のセクター比率を比べましょう。

【SPYD】は公益事業が多いです。【SPYD】とセクターが似ているのは【DVY】です。どちらも公益事業、金融、エネルギー、生活必需品が上位です。

また、【SPYD】は不動産が多いのが特徴です。高配当ETFの中には不動産を除外したり、ほとんど入っていないETFも多いので、なかなか貴重です。

【HDV】と【DHS】が結構似ています。上位5セクターがヘルスケア、エネルギー、生活必需品、金融、公益事業で、並び順も似ています。

 

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【SPYD】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【SPYD】の組込比率上位20銘柄です。上位10銘柄のセクターの中ではエネルギーが8銘柄でほとんどを占めています。年初来でエネルギー・セクターのみが株価が上がっており、他は下落しているため、エネルギー・セクター銘柄の割合が増えています。

【SPYD】は1月と7月に銘柄の入れ替えが行われ、利回りの上位80銘柄の均等組み入れとなります。その後、株価が上昇した銘柄が、構成比率が高くなります。そのため、現在の組込上位10銘柄で、配当利回りが3%前後の銘柄は、次回2022年7月の銘柄入れ替えで除外される可能性があります。

 

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過去の組込比率上位20銘柄の比較

上位順位20銘柄の推移です。【SPYD】は毎年1月と7月に銘柄の入れ替えがあります。下の表で銘柄の入れ替えのあったところは、黒い太線を引きました。半年に1回の均等組み入れなので、上位銘柄はコロコロ変わります。

2021年は金融と不動産が多かったですが、2022年はエネルギーと公益事業が目立ちます。銘柄入れ替え後に株価が上がると上位になるので、最近はエネルギー・セクターが好調というのが一目瞭然です。

ちなみに、2020年7月27日は銘柄入れ替えの直前ですが、上位組込銘柄の構成比が2%を超えており、かなり高いです。これは、コロナ・ショックの影響で、2020年5~7月にかけて19銘柄が配当を維持できなくなったために除外されたからです。全組込銘柄数が80銘柄から61銘柄に減ったため、1つの銘柄の比率が高くなったわけです。かなりのレアケースですね。

 

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【SPYD】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【SPYD】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか?  インカムETFを、高配当【SPYD】【HDV】【DHS】、中配当【DVY】【VYM】【SDY】、低配当【VTV】【DGRW】【VIG】の3つにやや強引に分類し、市場全体インデックス【DIA】【VOO】【VTI】も加えた主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【SPYD】は半年に1回、S&P500採用銘柄の上位80銘柄を機械的に組み入れるという、やや特殊なETFです。他の高配当ETFは時価総額や財務の健全性、連続増配年数などを考慮してます。そのため、【SPYD】の組込上位に他のETF採用銘柄はあまり入っていません。

重複比率では【DVY】が51%で最多、【DHS】が40%で続いています。

組込銘柄では、12ETFのうち10ETFに組み込まれているのがシェブロン【CVX】、メルク【MRK】です。9ETFに入っているのがエクソン・モービル【XOM】、アムジェン【AMGN】です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2022年5月末、その他のETFは6月7~14日頃データをもとにしています。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は6月15日の利回り(%)です。

一番下のETF同士の比率は「etfrc.com」のデータです。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【SPYD】とライバルの高配当ETF【HDV】【DHS】【VYM】とトータルリターンを比較します。【SPYD】が設定されたのが2015年10月なので、2015年11月から2022年5月までの6年7カ月間を比べます。PORTFOLIO VISUALIZERを使います。

2015年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2022年5月には【VYM】が2万100ドル、【SPYD】が1万9700ドル、【DHS】が1万8900ドル、【HDV】が1万8300ドルになっていました。【SPYD】はコロナ・ショック後に回復し始めたのは遅かったですが、その後の伸びはなかなかです。

最近のリターンは?

今度は、年初来リターンを見てみましょう。2022年1月1日から6月10日のETF replayのデータです。【SPYD】はプラス2.41%でまずまずです。S&P500ETF【VOO】はマイナス17.7%と散々です。エネルギーや公益事業が多く、情報技術が少ないETFが好成績ですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2015年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

6年7カ月間の分配金の合計は【SPYD】が3800ドル、【HDV】【DHS】が3000ドル、【VYM】が2800ドルでした。現在の利回りの高さと分配金額は、ほぼ比例しています。

 

主要ETFとのトータルリターン比較

インカムETF9種類と、市場全体インデックス3種類、計12ETFの過去1、3、5、6年7カ月のトータルリターンを比較しました。現在の利回りは★です。

2022年に入って利回りの高いETFの成績がいいため、過去1年では「高配当」の成績が良く、ハイテク&グロース系を多く含む「インデックス」の成績がマイナスです。

過去5年以上のリターンは、以前はインデックスが高配当系を圧倒的に上回っていましたが、だいぶ差が縮まってきています。

【SPYD】の過去5年以上のリターンは、【HDV】や【DHS】など高配当ETFをやや上回っています。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

【SPYD】は最大ドローダウンはよくないですね。シャープレシオやソルティノレシオもこの中では一番悪いです。

 

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主要ETFと増配率を比較する

過去の増配率を比較しました。最新2022年6月を基準としたデータです。DHS、DGRW、VTV、VOO、VTIは6月の分配金がまだなので、3月や5月の分配金データをもとにしています。【SPYD】【DHS】【DGRW】は過去10年増配率はありません。利回りは6月16日の終値から計算しました。

【SPYD】は過去3年増配率はマイナス2.5%、過去5年増配率は0.0%です。分配金はあまり変化していません。ちなみに、設定が2015年10月なので、過去7年以上の増配率はありません。

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主要ETFの今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額と3、5、7、10年前の同時期の過去1年分配金額を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。先ほどの増配率同様に、最新6月の分配金が基準のETFと3月や5月の分配金が基準のETFが混在しています。

YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。2022年6月16日の終値で買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

分配金を再投資しない、税金を考慮しないで検証します。

10年後のYOCはどうなっているか?

高配当・インデックスの主要12ETFを、過去3年、5年、7年、10年の増配率を当てはめて、10年後のYOCを予測します。【SDY】が好調です。ただし、【SDY】は2013~17年のキャピタルゲイン分配金を考えずに計算しましたので、過去5年や7年の成績は良く出すぎているという考え方もできます。

【VYM】はどの期間でも安定して高いです。【SPYD】は分配金にあまり変化がないので、将来YOCも今ひとつです。

20年後のYOCはどうなっているか?

続いて、20年後のYOCを予測します。今度は【DGRW】や【VIG】がなかなか好調です。これらの銘柄は利回りは低いですが、増配率が高いので、長期保有でYOCが上がることになります。

【SPYD】はこちらの予想も今ひとつです。

 

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まとめ

今回の分配金0.40499ドルは、前年同期とほぼ同じでした。前々回2021年12月がかなり少なかったですが、その後の2回は悪くないですね。

【SPYD】の分配金は長期で見るとだいたい横ばいの傾向です。

半年に1回銘柄を入れ替え、その際に均等に組み入れるため、リセットされます。そのため継続性のようなものはなくなり、今後も分配金額は不安定だと思いますが、あまり気にしなくてよさそうです。

最近米国株価が暴落気味なので、【SPYD】の利回りは4%に戻ってきました。

次回2022年7月の銘柄入れ替えにも注目です。組込上位にいるエネルギー・セクターが除外されるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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