iシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が2021年12月の分配金を発表。0.8373ドル。前年同期から0.9%増

ブラックロック社のiシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が、2020年12月10日に分配金を発表しました。0.8373ドル(厳密には0.837315ドル)です。1年前の同期は0.8297ドルでしたので、1年前の同期との比較では0.9%増です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年12月13日の終値は118.40ドル、過去1年の分配金額は3.8238ドルなので、利回りは3.23%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します

 

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基本情報を確認しよう

【DVY】は5年間の安定した配当実績のある約100銘柄企業を選び、配当加重平均指数で構成比率を決めます。年に1度、銘柄の入れ替えがあります。設定が2003年11月なので、ETFの中ではかなりの古株です。

【DVY】と米国の高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】を比較しましょう。【DVY】は経費率0.39%と少し高いですね。運用総額では約2.1兆円で、【VYM】の4.6兆円に続いています。

利回りは【SPYD】がもっとも高く5%前後で、【HDV】【DVY】【VYM】と続きます。

 

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【DVY】のセクター比率は?

組込銘柄のセクター比率は、公益事業が27%でトップ、金融が23%で2番目に多く、この2セクターで約半分を占めています。以下、エネルギー、生活必需品、素材、通信サービスと続きます。公益事業がこれだけ多いETFは珍しいです。3月末以降、比率の変化はあまりないですね。

 

【DVY】とライバルETFのセクター比率は?

【DVY】とライバルの高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】に組み込まれている銘柄のセクター比率を比べましょう。

【DVY】と【SPYD】は上位セクターが似ています。公益事業、金融、エネルギー、生活必需品が上位という点で共通しています。

【HDV】はヘルスケアが多く、【HDV】以外は金融が多いです。不動産がそれなりに組み込まれているのは【SPYD】だけです。

生活必需品、ヘルスケア、情報技術の3セクターは、近年は不景気に強い傾向があります。【HDV】【VYM】はこの3セクターが多く組み込まれており、【SPYD】【DVY】は少ないですね。

 

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【DVY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DVY】の組込上位20銘柄です。2021年12月9日のデータです。ベンチマークのダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックスが配当加重平均指数のため、時価総額の大きい順というわけではありません。

時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業が【PFE】【XOM】【PM】【T】【CVX】の5銘柄と少なく、中規模クラスが多いですね。組込11~20位は結構マイナーな銘柄が目立ちます。

 

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2020年10月以降の上位銘柄は?

2020年10月以降の上位20銘柄の推移です。【DVY】は毎年3月に組み換えがあります。下の表では銘柄の入れ替えがあったところは、太い線を引いておきます。これまでは上位銘柄は金融セクターが多かったですが、銘柄入れ替えあった2021年3月以降は、公益事業が増えています。

【DVY】の全組込銘柄数は約100。上位20銘柄で全体の1/3を占めており、残りの80銘柄が全体の2/3ぐらいですね。まずまず分散されていると言えます。

 

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【DVY】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【DVY】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【DVY】の上位組込銘柄は、【SPYD】や【VYM】にも組み込まれています。

【DVV】との重複率は【SPYD】が54%と極めて高いです。【VYM】29%、【HDV】23%で、同じ高配当ETFとの関連が強いです。連続増配の【SDY】も重複率が21%となかなか高いです。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年10月末、その他のETFは12月9日頃のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は12月9日の利回り(%)です。

一番下のETF同士の比率は「etfrc.com」のデータです。

 

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【DVY】の過去の分配金と増配率は?

【DVY】が設定されたのは2003年11月です。下の表は2011年以降の分配金の一覧です。

今回の【DVY】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.8373ドル、前年の同期が0.8297ドルなので0.9%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が3.8238ドル、前年の同期が3.5223ドルなので、8.6%増配となります。

表の右端の過去1年分配金額の前年同期比増配率は、ほぼプラスが続いており、長期で増配傾向にあるといえます。

※背景がになっているのが減配です

【DVY】の期別分配金は?

2021年の分配金はすべての期で前年を上回りました。年間分配金は、過去最高の2019年を上回って3.824ドルです。

【DVY】の年間分配金額と株価は?

【DVY】の年間分配金と株価の比較です。株価と分配金の動きは、ほぼ同じですね。2021年の年間分配金を、10年前の2011年と比較すると約2.1倍です。

【DVY】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金と株価を比較したものです。かなり似たような動きですね。コロナ・ショックがあった2020年は不安定でしたが、あっという間に回復しました。

【DVY】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額と株価の比較です。過去1年分配金額も、株価と連動しています。2008年9月のリーマン・ショックのときは株価と分配金額が大幅に下がりましたが、今回のコロナ・ショックで株価は急落してすぐに急上昇となりました。過去1年分配金は、あまり減らなかったですね。

 

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【DVY】の年間増配率は?

年間増配率はどうでしょうか? 最初に分配金が支払われたのが2003年の12月なので、データは2005年からです。大幅にマイナスだったのはリーマン・ショックの影響があった2009年です。それ以外の年はほとんどがプラスで、5%以上の場合が多いです。2020年はコロナ・ショックの影響で若干マイナスでした。

長期の増配率をチェック!

1年ごとの増配率は年によって差が激いので、イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。下のグラフは過去3年と過去5年の増配率の推移です。

2015年以降はおおむね6~8%で推移しています。今後もリーマン・ショック級の暴落がなければ、7%前後で推移しそうですね。

 

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【DVY】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

利回りは2020年の年初は3.4%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが5.75%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは3.23%です。

 

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現在の【DVY】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.8238ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.8238ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【DVY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【DVY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DVY】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。【DVY】は長期的に見て、なかなか好調ですね。

2021年12月134日の終値は118.40ドル、過去1年の分配金額は3.8235ドルなので、現在の利回りは3.23%です。過去10年の平均利回りは約3.3%です。

10年前と比較して株価は上がっていて、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。10年前の2012年1月に買っていたら、現在YOCは約7.1%になっていました。また、株価が暴落したコロナ・ショック時の2020年3月に買っていればYOCは5.2%前後まで上がっています。

利回りは3.0~3.5%がレンジなので、3.5%ぐらいなら買いと言えそうです。

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【DVY】とライバルの高配当ETF【VYM】【HDV】、連続増配ETF【SDY】とトータル・リターンを比較します。2011年12月から2021年11月までの10年間を比べます。PORTFOLIO VISUALIZERを使います。

2011年12月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年11月には【VYM】が3万2700ドル、【SDY】が3万2500ドル、【DVY】が3万700ドル、【HDV】が2万5000ドルになっていました。【DVY】は【VYM】や【SDY】より少し劣っていますが、【HDV】よりはリターンがいいですね。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

【DVY】は最大ドローダウン値があまりよくないですね。シャープレシオやソルティノレシオは【HDV】よりはいいです。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年12月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【SDY】が6900ドル、【DVY】が6500ドル、【HDV】が6200ドル、【VYM】が6100ドルでした。

【SDY】は2013~17年にキャピタルゲインがあったため、分配金が多くなりました。【DVY】【HDV】【VYM】は似たような感じですね。

過去のトータルリターン

高配当ETF【DVY】【HDV】【VYM】【SPYD】【DHS】、連続増配ETF【SDY】【VIG】、S&P500【VOO】とトータルリターンを比較しました。現在の利回りは紫の★です。

利回りの低いほど、リターンがいい傾向にあります。【DVY】の過去3年以上リターンは【VYM】にはやや劣っていますが、【HDV】や【SPYD】よりはいいですね。

 

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主要ETFと増配率を比較する

高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、インデックス【DIA】【VOO】【VTI】の過去の増配率を比較しました。

どの期間も素晴らしいのが【VIG】です。【SDY】は過去1年と3年が好調です。【VYM】【VOO】【VTI】は過去10年が8%以上といいですね。【DVY】はどの期間も安定しています。【SPYD】は直近の分配金が悪かった影響でよくないです。【HDV】は過去1年が冴えなかったので、このデータは今ひとつです。

 

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【DVY】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(3.8238ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(3.5223ドル、3.1966ドル、2.6953ドル、1.8483ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【DVY】株を2021年12月13日の終値118.40ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が8.6%、過去3年が6.2%、過去5年が7.2%、過去10年が7.5%でした。現在の利回りは3.23%です。

・分配金を再投資しない ・分配金を再投資しない(税引き後) ・分配金を再投資する ・分配金を再投資する(税引き後)4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの3.23%です。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(6.2%)で推移すると、5年後のYOCは4.35%、10年後のYOCは5.87%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(8.6%)で推移すると5年後のYOCは4.87%ドル、10年後のYOCは7.34%になりそうです。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.23%ではなく、税引き後の2.33%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(6.2%)で推移すると、5年後のYOCは3.13%、10年後のYOCは4.23%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(8.6%)で推移すると5年後のYOCは3.51%ドル、10年後のYOCは6.82%になりそうです。

 

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(6.2%)で推移すると、5年後のYOCは5.13%、10年後のYOCは8.63%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(8.6%)で推移すると5年後のYOCは5.79%ドル、10年後のYOCは11.30%になりそうです。

 

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.23%ではなく、税引き後の2.33%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(6.2%)で推移すると、5年後のYOCは3.53%、10年後のYOCは5.59%になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(8.6%)で推移すると5年後のYOCは3.97%ドル、10年後のYOCは7.22%になりそうです。

 

 

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まとめ

【DVY】の今回の分配金も前年の同期と比較して増えました。今年の分配金はいずれも前年同期を上回り、年間分配金は過去最高を記録しました。

分配金は年によってバラつきがなく、安定しています。

経費率が0.39%とやや高いですが、トータルリターンは経費率の低い【HDV】や【SPYD】を上回っています。

時価総額加重平均ではないので、上位組入れ銘柄はややクセがあり、マイナー銘柄も含まれています。ただしそれは、ポートフォリオを分散させるいう意味で面白いかもしれません。

 

 

 

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