11/21に上場するグローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】はどんなETFか?

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2024年11月21日に、グローバルXから2本の東証上場ETFが登場です。

グローバル X 半導体・トップ 10-日本株式 ETF【282A】と、グローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】です。

その中から、今回はグローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】を紹介。

米国の情報技術セクターとテクノロジー関連企業の中から、おもに7年以上連続増配銘柄が対象のETFです。

ETFの中身の紹介はもちろん、ライバルETFとの比較データ満載でお送りします。情報技術ETF【VGT】、S&P500連続増配銘柄【NOBL】、ナスダック100ETF【QQQ】、S&P500ETF【VOO】、連続増配ETF【VIG】【DGRW】らと比べます。

 

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  1. グローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】の基本情報
  2. 283Aのコンセプト、対象指数、銘柄選定方法は?
  3. 283AとTDVの基本データ比較
  4. TDVの上位銘柄やセクター比率は?
      1. TDVにはどんな銘柄が入っているのか?
      2. セクター比率を比較しよう
  5. TDVの分配金を確認しよう
      1. TDVの分配金の傾向は?
      2. TDVの分配金と価格の比較
  6. TDVとライバルETFの基本データ比較
      1. TDVの分配金と価格の比較
  7. TDVとライバルETFの基本データ比較
      1. VGTの上位20銘柄に、TDV組入れ銘柄はどのくらい入っているか?
      2. セクターを比較
      3. 重複率を確認
      4. 保有銘柄の規模を比較
  8. プライスリターンとトータルリターンを比較
      1. トータルリターンを比較
      2. 期限を分けてリターンを比較
  9. リターン、リスク、シャープレシオ、ドローダウンを比較
      1. 設定来(4年11カ月)の成績は?
      2. 下落耐性はあるか?
  10. 分配金利回り推移を確認
  11. 過去に購入した場合の、現在YOC、分配金額は?
      1. これまでの分配金の合計は?
  12. 過去の増配率は?
      1. 1年、2年増配率をグラフ化
      2. 3年、4年年増配率をグラフ化
  13. 増配率、分配金利回り、トータルリターンを比較しよう
      1. 4年11カ月データを比較する
  14. 2、3、4年増配率を使った将来YOC予想
      1. 3年増配率から将来YOCを予想する
      2. 4年増配率から将来YOCを予想する
  15. それぞれの項目をランク分け
      1. ランキングの数をまとめる
  16. まとめ

グローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】の基本情報

✅正式名称は「グローバル X US テック・配当貴族 ETF」、銘柄コードは【283A】

✅ベンチマークは、S&Pテクノロジー配当貴族指数 (TTM 円建て、トータルリターン)

✅米国のテック関連銘柄のうち、7年以上連続で増配を実施している銘柄によって構成される株式インデックス。全部で35銘柄ほど

✅上場予定日は2024年11月24日

✅経費率は0.3025%

✅分配金利回りは1.2%ぐらい

✅分配金は2、5、8、11月の年4回。10日が決算日

✅最初の分配金は2025年2月10日の予定

 

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283Aのコンセプト、対象指数、銘柄選定方法は?

【283A】のコンセプトや対象指数についてです。

 

 

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283AとTDVの基本データ比較

グローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】は、ベンチマークが同じ米国上場ETFがあります。プロシェアーズ社の【TDV】です。なので、【TDV】のデータを見ることで、【283A】がどんなETFなのかがわかります。

下の表は【283A】と【TDV】の比較です。左がグローバルX社が東証に上場する【283A】で、右がプロシェアーズ社の【TDV】です。

※クリックで拡大します

違いとしては、経費率が【283A】は0.3025%に対して、【TDV】は0.45%です。【283A】のが低いですね。

【TDV】は米国上場ETFですが、国内主要ネット証券では購入できません。なので今回、【283A】が東証に上場されたのはうれしいですね。

【TDV】は2019年11月に設定なので、5年弱ぐらいです。運用総額は400億円なので、今ひとつ。分配金利回りは1.2%ほどですね。

 

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TDVの上位銘柄やセクター比率は?

ここからは【283A】とベンチマークが同じ米国上場ETF【TDV】のデータを見ていきます。【283A】の参考になるはずです。

まずは【TDV】のコンセプトについて。米国のテック関連銘柄のうち、7年以上連続で増配を実施している企業が対象です。

テック関連銘柄の内訳は、情報技術セクターはすべてです。

それ以外に、コミュニケーション・サービス、資本財、金融セクターの一部のテック関連も対象となります。

 

TDVにはどんな銘柄が入っているのか?

こちらが【TDV】の全35銘柄です。均等加重なので、順番はあまり意識する必要はありません。

※クリックで拡大します

銘柄が赤字のところは、規模の大きなものです。マイクロソフト【MSFT】、アップル【AAPL】、ブロードコム【AVGO】などがあります。

ビザ【V】やマスターカード【MA】は、2023年に情報技術セクターから金融セクターに移されました。

資本財セクターから3銘柄入っています。コミュニケーション・サービス・セクターからはゼロです。

詳しい傾向は、後ほど、情報技術ETF【VGT】との比較で紹介します。

 

セクター比率を比較しよう

【TDV】のセクター比率です。GICSによる分類です。

情報技術セクターが約80%で大半を占めます。金融が11.7%。資本財が8.3%です。

コミュニケーション・サービスはゼロですが、今後入る可能性はあります。

基本的に情報技術セクターが中心のETFです。

 

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TDVの分配金を確認しよう

ここからは【TDV】の分配金について見ていきます。

左から4列目が分配金。長期で見ると徐々に増えています。

右から4列目が、分配金の対前年同期増減率。1年前の分配金との比較です。背景赤色がマイナスです。2023年はすべてマイナスですが、それ以外はプラスですね。

 

TDVの分配金の傾向は?

分配金を棒グラフにして、1年単位で重ねました。

2022年までは順調に増えましたが、2023年は減りました。前年と比べて12.9%減です。

2024年はまだ3回で、あと1回ありますが、2022年をわずかに上回るペースです。最後の1回がどうなるでしょうか。

増配率は1年が5.4%、2年が3.3%、3年が9.6%、4年が18.1%です。

4年は18.1%とかなり高いですが、これは、最初の2019年12月がかなり少なく、ここが比較対象だったためです。なので、あまり参考にはならないですね。

 

TDVの分配金と価格の比較

分配金と取引所価格の比較です。

価格と分配金はどちらもデコボコですが、長期では右肩上がりですね。

価格上昇と増配のどちらも期待できると言えます。

 

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TDVとライバルETFの基本データ比較

ここからは【TDV】とライバルETFを比較していきます。

【TDV】は米国のテック関連銘柄のうち、7年以上連続で増配を実施している企業が対象です。

なので、情報技術セクターETFの【VGT】、情報技術セクターの多いナスダック100対象ETF【QQQ】は比較対象です。

連続増配ETFとしては、S&P500の連続増配ETFである【NOBL】、さらに【VIG】【DGRW】も比較対象と言えます。

そしてS&P500の【VOO】は、米国の基本となるETFなので、比較対象とします。

 

TDVの分配金と価格の比較

7つのETFの基本データを確認しましょう。数値が赤色は、他のETFよりも秀でているという意味です。

※クリックで拡大します

左から【TDV】【VGT】【NOBL】【VIG】【DGRW】【QQQ】【VOO】の順に並んでいます。今回のコンテンツのデータは基本的にこの順番で並びます。

【TDV】は均等加重ですね。【NOBL】も同じく均等加重ですが、ほかは時価総額加重が多いです。

【TDV】の組入れ銘柄数は35と少ないです。ほかは100以上がほとんどです。

【TDV】の経費率は0.45%と少し高いですね。そのためか、運用総額は約400億円とあまり芳しくありません。

【TDV】の分配金利回りは1.19%。【VGT】【QQQ】は0.6%前後なので、これらよりは高いです。

ただし、【NOBL】【VIG】【DGRW】などの連続増配系は1.5%以上あるので、これらよりは低いです。

【TDV】の分配金利回りは、ハイテク系よりは高いですが、連続増配系よりは低いと言えます。

 

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TDVとライバルETFの基本データ比較

ここからは7つのETFを比較していきます。

まずは【TDV】の全銘柄が、情報技術ETF【VGT】にどのくらい入っているか。

※クリックで拡大します

【TDV】の情報技術セクター銘柄は、【VGT】にはすべて入っています。

ただし、【TDV】は均等組み入れなので、ほとんどの銘柄の比率が3%弱です。

それに対して、【VGT】は時価総額加重なので、アップル【AAPL】やマイクロソフト【MSFT】などの上位銘柄の比率は10数%と高いです。なので、【TDV】はハイテクの巨大企業の比率が相対的にあまり高くないとも言えます。

 

VGTの上位20銘柄に、TDV組入れ銘柄はどのくらい入っているか?

次に、【VGT】上位20銘柄に、【TDV】銘柄がどのくらい入っているかです。

この表は【VGT】の上位20銘柄です。時価総額の大きな順です。右端が【TDV】の順位と比率です。

背景灰色は配当を出していない銘柄。【TDV】にも入っていません。

背景黄色が連続増配年数の短い銘柄。【AMAT】は今年で7年目に突入という意味です。

【TDV】に入っていないのは、背景灰色の無配銘柄と、背景黄色の連続増配年数の短い銘柄というわけです。

【VGT】の上位銘柄アップル【AAPL】、マイクロソフト【MSFT】、ブロードコム【AVGO】、オラクル【ORCL】などは連続増配年数が10年以上と長いですね。

 

セクターを比較

7つのETFでセクター比率を比較します。

【TDV】は情報技術が80%と多いです。情報技術セクターETF【VGT】は100%、【QQQ】は50%と多いですね。残りのETFも情報技術は30%前後です。

【NOBL】だけが3.1%と少ないです。【NOBL】は25年連続増配と条件が厳しいため、情報技術セクターはそこまで古い企業が少ないからです。

なので【TDV】と組み合わせるなら、【NOBL】は選択肢になりそうです。

 

重複率を確認

重複率を見ていきます。

【TDV】は他のETFと比べて比較的重複率が低いですね。【VGT】【VIG】【DGRW】が20%台で、【QQQ】【VOO】【DGRO】は10%台です。

【NOBL】とは3%なので、ほとんど重複していないでです。先ほどのセクターと同じ傾向ですね。組み合わせると良いかもしれません。

 

保有銘柄の規模を比較

保有銘柄の規模を比較します。

【TDV】は超大型銘柄16.9%、大型銘柄が31.3%、合わせて50%弱です。

【VGT】【VIG】【DGRW】【QQQ】【VOO】はこの2つで75%を超えているので、【TDV】はそれほど規模は大きくないと言えます。

【NOBL】と似た感じです。TDVやNOBLはメジャーなETFのサテライトとして少し保有するのが良いかもしれません。

 

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プライスリターンとトータルリターンを比較

プライスリターンとトータルリターンを比較します。

まずはプライスリターンです。

【TDV】の設定が2019年11月なので、2019年12月から2024年10月の過去4年11カ月で比較します。

4年11カ月前に1万ドルを投資した場合、2024年10月末には【TDV】は1万8457ドルになっていました。この中では3番手です。

【VGT】は2万4600ドルほど、【QQQ】は2万3500ドルほどなので、結構差がついています。ただし、【VOO】【DGRW】【VIG】などよりは良いです。

 

トータルリターンを比較

続いてトータルリターン。こちらも4年11カ月です。

4年11カ月前に1万ドルを投資した場合、2024年10月末に【TDV】は1万9701ドルになっていました。こちらでも、この中では3番手です。

【VGT】【QQQ】には差をつけられましたが、わずかに【VOO】を上回りました。

 

期限を分けてリターンを比較

リターンを年率で比較します。1年、3年、4年11カ月です。

【TDV】の1年リターンは26.8%。この中では6番手と今ひとつです。

【TDV】の3年リターンは7.7%。この中では5番手です。【VIG】とほぼ同じです。

【TDV】の4年11カ月リターンは14.8%。この中では3番手です。先ほどのリターングラフと同じです。

【TDV】はハイテクがメインの【VGT】【QQQ】と比べると劣りますが、それ以外の増配系や【VOO】との比較では、なかなかです。

 

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リターン、リスク、シャープレシオ、ドローダウンを比較

リターン、リスク、シャープレシオを比較します。縦軸がリターン、横軸がリスク、円のサイズと近くの数値はです。

シャープレシオは投資効率の良さを示したものです。リターンが高く、リスクが低いと、シャープレシオは高くなります。

表の左上がローリスク・ハイリターンで理想です。右下がハイリスク・ローリターンで良くないです。

まずは3年です。

【TDV】はリターンが7.7%、リスクが20.0%、シャープレシオは0.28です。

リターンは【VIG】とほぼ同じですが、リスクが大きいため、シャープレシオでは劣ります。

【VGT】【QQQ】との比較では、リスクは低いですが、リターンやシャープレシオは劣っています。

 

設定来(4年11カ月)の成績は?

続いて4年11カ月です。

【TDV】はリターンが14.8%、リスクが20.0%、シャープレシオは0.67です。

【VGT】【QQQ】と比べると、ここでもリスクは低いですが、リターンやシャープレシオは劣っています。

【VIG】との比較では、リスクは大きいですが、リターンやシャープレシオは上回っています。

【TDV】の3年の成績は今ひとつでしたが、4年11カ月は悪くないですね

 

下落耐性はあるか?

最大ドローダウン(下落率)をチェックしましょう。

【TDV】は1年はマイナス3.9%、3年や4年11カ月はマイナス23.6%です。

【VGT】【QQQ】はマイナス32.5%とマイナスが大きいので、それと比べると【TDV】は安定しています。

【TDV】はハイテク関連の中では攻撃力はイマイチですが、ディフェンス力が強いETFと言えそうです。

 

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分配金利回り推移を確認

それでは分配金利回りの推移を比較しましょう。2020年9月以降です。

【TDV】はオレンジ色です。現在の分配金利回りは1.19%過去の分配金利回りの平均は1.24%です。

【VGT】【QQQ】の分配金利回りは0.6%ぐらいなので、それと比べると0.6%ほど高いです。

ただし、【NOBL】【VIG】【DGRW】の増配系との比較では0.6%以上低いです。

【TDV】ハイテクの中では高いですが、増配系としては低いということですね。

 

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過去に購入した場合の、現在YOC、分配金額は?

過去にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているかというグラフです。

いわゆる自分利回りというやつです。グラフが左肩上がりなら、増配しており、価格も好調というイメージです。

一番右端の数値が現在の分配金利回りです。【TDV】は1.19%です。

3年前に購入していたら、現在YOCは1.42%になっていました。

設定当初の4年11カ月前に購入していたら、現在YOCは2.16%になっています。

【VGT】【QQQ】よりは成績が良いですね。

 

これまでの分配金の合計は?

4年11カ月前に1万ドル購入して、分配金を再投資した場合の毎年貰える分配金額の推移です。

【TDV】の合計は954ドルです。

【NOBL】【DGRW】【VIG】の増配系は1200ドル以上なので、それよりは劣っています。

S&500の【VOO】が1063ドルなので、これと近いです。

【VGT】【QQQ】のハイテク系は600ドル前後なので、このあたりよりは多いです。

 

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過去の増配率は?

増配率を見ていきましょう。表の上段は1年ごとの過去1年分配金と、前年からの増配率です。背景ピンク色はマイナスです。

※クリックで拡大します

表の下段は現在を起点とした1、2、3、4年増配率。年平均をCAGR(Compound Annual Growth Rate/年平均成長率)で計算します。背景のオレンジ色が濃いほど、増配率が高いという意味です。

 

1年、2年増配率をグラフ化

まずは1年と2年の増配率です。

【TDV】の1年増配率は5.4%です。この中では6番目ですね。

【TDV】の2年増配率は3.3%です。こちらもこの中では6番目ですね。

1年と2年増配率はあまり高くないですね。

 

3年、4年年増配率をグラフ化

続いて3年と4年増配率です。

【TDV】の3年増配率は9.6%です。この中では4番目です。

【QQQ】が16.9%と断トツで、2番手グループが【VGT】【VIG】で10.2%なので、差のない4番手です。

【TDV】の4年増配率は18.1%です。この中では圧倒的に首位です。

分配金のところでも説明しましたが、4年増配率は、最初の2019年12月がかなり少なく、ここが比較対象だったため成績が良いです。なのであまり参考にはならないですね。

【TDV】の増配率は1年と2年はイマイチですが、3年以上はなかなかなので、今後が期待できそうです。

 

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増配率、分配金利回り、トータルリターンを比較しよう

増配率、分配金利回り、リターンをバブルチャートで比較します。

縦軸が増配率、横軸が分配金利回り、バブルの大きさがリターンです。バブルの近くの数値もリターンです。右上が素晴らしく、さらにバブルの大きいと申し分ないという意味です。

まずは3年です。

【TDV】増配率が9.6%、分配金利回りが1.3%、リターンは7.7%です。

この中では増配率は2番手グループ、分配金利回りは5番手、リターンは5番手グループです。

 

4年11カ月データを比較する

続いて4年11カ月です。増配率は4年、分配金利回りは4年1カ月平均です。

【TDV】増配率が18.1%、分配金利回りが1.2%、リターンは14.8%です。

この中では増配率はトップ、分配金利回りは5番手、リターンは3番手です。

全体的に見ると、【TDV】ハイテク系と連続増配系の中間ぐらいに位置しているETFと言えるかもしれないですね。

 

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2、3、4年増配率を使った将来YOC予想

それでは、いまETFを購入したら、将来、取得価額に対する利回り(YOC/Yield On Cost)がどのくらいになるのかをシミュレーションします。

現在の分配金利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。2年、3年、4年の増配率を使用します。「分配金は再投資しない。税引き前」という設定にします。

現在の分配金利回りは【TDV】は1.19%で、5番手です。

まずは2年増配率を使った将来YOC予想です。

【TDV】の2年増配率は3.27%で、あまり高くないです。

そのため、20年目のYOC予想は、2.2%とそれほど上がらないですね。

 

3年増配率から将来YOCを予想する

続いて3年増配率を使った将来YOC予想です。

【TDV】の3年増配率は9.63%で、4番目に高いです。

20年目のYOC予想は6.8%です。【NOBL】【VOO】とほぼ同じで、3番目に良いです。

 

4年増配率から将来YOCを予想する

最後は4年増配率を使った将来YOC予想です。

【TDV】の4年増配率は18.13%で、一番高いです。

20年目のYOC予想は28.2%です。この調子なら素晴らしいですが、4年増配率は設定当初の分配金との比較なので高く出ており、あまり参考にはならないです。

全体的に見ると【TDV】は増配率は不安定なので、将来については未知数です。

ただ、3年増配率はなかなか高いので、長期の増配率も結構期待できそうです。

 

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それぞれの項目をランク分け

これまで取り扱ったデータをランクづけしました。「A」が最高でB、C、Dの順です。相対比較で、やや強引に差をつけました。参考程度にしてください。

【TDV】はBが多いですね。将来YOC予想はなかなか良かったです。【VGT】【QQQ】と比べて安定感はありますが、爆発力は低いですかね。

リターンや増配率はまずまずです。経費率が高く、純資産が少ないのが気になりました。

 

ランキングの数をまとめる

ABCDの数値をまとめたデータです。

【TDV】Bの数が9個と最多でしたが、Aは2個でやや少なかったです。Dが3個あるのも気になります。

【NOBL】以外の比較対象は、超優良ETFなので仕方ないかもしれません。

 

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まとめ

✅グローバル X US テック・配当貴族 ETF【283A】2024年11月21日に東証に上場

米国のテック関連銘柄のうち、基本的に7年以上連続増配銘柄で構成

経費率は0.3025%、分配金利回りは1.2%ぐらい

【283A】は米国上場ETF【TDV】とベンチマークが同じ

【TDV】価格上昇と増配のどちらも期待できるETF

【TDV】は大型銘柄が少なめなので、サテライト向き

【TDV】の分配金利回りは、ハイテク系よりは高いが、連続増配系よりは低い

【TDV】のリターンはハイテクがメインの【VGT】【QQQ】と比べると劣るが、増配系【VIG】【DGRW】【VOO】とはいい勝負

【TDV】はハイテク関連の中では攻撃力はイマイチだが、ディフェンス力はある

【283A】ハイテクを保有しつつ、分配金や増配も期待したい人向き