高配当を中心に米国上場108ETFを分類&ランク付け、超分散投資でFIREをする方法を考える

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皆さんはFIREを目指していますか?

「FIRE」とはFinancial Independence Retire Earlyの頭文字のことで、日本語に直すと「経済的自立と早期リタイア」です。

どんなFIREを目指しているかは、人それぞれです。今回は最終的に5000万円を投資してFIREを実現する方法を考えます。

まず最初は、日本の大手ネット証券の外貨建て口座で購入可能な米国上場ETFを分類します。SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入可能な米国上場ETFは、現在350銘柄ほどです。その中から高配当を中心とした108のETFを抽出して、16のカテゴリに分類。それぞれのETFをランク付けします。三つ星(★★★)、二つ星(★)、一つ星(★)、無印の4段階評価し、星のついた銘柄でポートフォリオを組みます。

 

■このページの概要■
まずは108のETFを16のカテゴリに分類します
前半は、米国株が対象ETFを分類、比較、ランク付け
中盤は、米国の債券が対象のETFを分類、比較、ランク付け
後半は、米国以外が対象のETFを分類、比較、ランク付け
最後に、とっておきFIREポートフォリオを考察

 

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108のETFを16カテゴリに分類

まず最初に、今回取り上げる108のETFを16のカテゴリに分類します。選んだ判断基準は純資産総額が大きいこと、利回りが高いことです。基本的には分配金狙いのポートフォリオです。

また、同じベンチマークのETFで競合している場合は、1社にしました。さらにセクターETF、米国以外の個別国は取り上げません。中・小型株も利回りの高いケース以外は登場しません。

カテゴリは上から米国の株、債券、カバードコール、そして不動産、マルチアセット、さらに新興国・先進国・世界の株、新興国・世界の債券に分けました。

ETFはティッカー・コードです。運用会社ごとに背景色を異なるようにしました。

バンガードはあずき色、ブラックロックは黒みたいな感じです。それではカテゴリごとに見ていきましょう。

 

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米国株高配当(利回り3%以上)

まずは米国株の高配当ETFです。利回り3%以上が目安です。

表の見方の説明をします。基本的には左から利回りの高い順に並んでいます。上から2段目の背景色が黄色の場合は、毎月分配型です。表の真ん中より下のデータ、経費率、純資産総額、利回り、5年増配率、3年トータルリターンはSeeking Alphaのデータを中心に使用しました。背景色のオレンジ色が濃いほど、他よりも優れていることを意味します。欄外の上の赤い◎は私が保有しているという意味です。これは必要ないデータかもしれませんね。

一番上のオススメ度は三つ星(★★★)、二つ星(★★)、一つ星(★)、無印の4つに分けました。ランク分けの基準は純資産総額と利回りにかなり比重を置いています。

インカム投資の場合、利回りの高いETFを分散投資し、規模の大きい人気銘柄を買うのがセオリーです。利回りの高いETFは分配金が大きいので、再投資額も増えます。ただし利回りだけに注目すると危険なので、規模の大きいETFで安心を買い、さらに超分散させてリスク軽減を狙うというわけです。

経費率、増配率、トータルリターンはリタイア直前の場合は、それほどこだわる必要はありません。20年後ぐらいのリタリアを目指すのなら、これらの値は重要になりますが。

★の数は主観が含まれていますので、参考程度にしてください。あくまで個人の意見です

利回り3%以上の米国株高配当ETFは、どれもなかなか優秀です。いずれかのETFを中心にポートフォリオを組んでいる人も多いはずです。純資産総額で考えると【VYM】【DVY】ですかね。利回りが少し低いですが、三つ星(★★★)にしました。ほかのETFもどれもオススメです。このカテゴリはやや強引に評価を分けました。

【DIV】は規模はそれほど大きくないですが、利回りが高くてオススメです。ただし、このカテゴリは他のETFが優秀すぎるので、1つぐらいは無印にする必要があったため苦渋の決断です。

 

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米国株中配当(利回り2%台)

続いて米国株の中配当ETFです。8つあります。利回り2%台ぐらいが目安です。ウィズダムツリー社が4つで最多、いずれも毎月分配型です。バランスのよいETFが顔を揃えましたので、評価が難しいです。

純資産総額と経費率なら圧倒的に【VTV】、純資産総額をはじめ全数値のバランスなら【SDY】ですね。この3つを二つ星(★★)にしました。

【QDIV】は設定から日が浅くあまり売れていませんが、利回りが高く、コンセプトがいいので一つ星(★)にしました。毎月分配型というのもうれしいですね。

 

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米国株低配当&インデックス(利回り2%以下)

米国株の低配当ETFとインデックスです。利回り2%以下ぐらいが目安です。最近は株価が軟調なため、2%を少し超えているETFもあります。左の4つが低配当増配系、右の3つが市場全体インデックスです。

低配当の中では【VIG】が純資産総額が大きく、経費率も0.06%とかなり低く、三つ星(★★★)です。

【DGRW】は最近人気ですが、純資産総額が【VIG】と比べると劣るので二つ星(★★)

【RDVY】は経費率0.5%とやや高いですが、増配率やトータルリターンが素晴らしいので、こちらも二つ星(★★)。直近の分配金が良かっただけとも言えますが。

インデックスの3つはいずれも優秀です。S&P500に連動している【VOO】と、全米が対象の【VTI】はもっとも有名なETFです。純資産総額は世界トップクラスです。通常なら文句なしで三つ星ですが、今回は利回りを重視しますので、二つ星(★★)にしました。

 

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米国ハイイールド社債

ここからは米国の債券について見てみましょう。債券は基本的に毎月分配型です。定期的なインカムが得られるので、FIREに向いています。

まずは米国ハイイールド社債です。格付けの低い投資不適格の社債を組み込むことで、高利回りを実現しています。ジャンク債とも言います。

代表格はステートストリート社の【JNK】とブラックロック社の【HYG】です。純資産総額が100億ドルを超えており、かなり大きいです。利回りも約5%と高く、二つ星(★★)です。

【HYLS】はファーストトラスト社のアクティブ型のハイイールド債。利回りは7%と抜きんでています。社債以外にもシニアローンや転換社債なども組み込まれており、ショート・ポジションもあります。そのため経費率は1.13%とかなり高いです。こちらも二つ星(★★)です。

 

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米国長期債券(投資適格)

米国の長期の債券はどうでしょうか。

【BLV】は長期総合債券。【VCLT】は長期の社債。どちらも利回りが約4%となかなか高く、運用総額は50億ドルほど、日本円で6000億円ぐらいなので、なかなかの規模です。どちらも二つ星(★★)です。

【TLT】はブラックロック社のETF。残存期間が20年を超える米国の国債が対象です。純資産総額は310億ドルとかなり大きいです。利回りは2.5%ぐらいと少し劣るので一つ星(★)。利回りは国債よりも社債が高いですね。

 

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米国投資適格債券

米国の投資適格債券はどうでしょうか。主な格付け会社では「トリプルB以上」を投資適格としており、安全度は高いですが、利回りは低いです。

左の3つが米国の総合債券です。【BND】【AGG】は米国上場の債券ETFでもっとも純資産総額の大きいツートップです。経費率も0.03%とかなり低いです。ただ利回りがやや劣ります。債券ETFは利回りの高いものが多くあるので、それらを組み合わせて分散させた方がFIRE向きかもしれません。

真ん中の2つ【LQD】【USIG】は投資適格社債。こちらは利回りが3%ぐらい。安定感はありますが、2つ前に取り上げたハイイールド社債の【JNK】【HYG】の方が利回りは2%ほど高いですね。

右側の3つはアクティブ運用の投資適格債券ETF。クセがあり難易度が高いですが、利回りが高いので興味深いです。【JPST】はJPモルガン・アセット・マネジメントのETF。アクティブ運用にもかかわらず、経費率が0.17%と低く設定されています。純資産総額は250億ドルと大きいです。【TOTL】は利回りが4.6%と高水準です。【FIXD】はファーストトラスト社のETF。基本的に投資適格債券が中心ですが、35%を上限に適格未満も組み入れます。いずれも一つ星(★)。少し保有するのはアリかなと思います。

 

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米国優先証券&米国シニアローン

左の4つは優先証券です。株式と債券の性質を併せ持つハイブリッド証券です。なかなか利回りが高いです。ブラックロック社の【PFF】が規模が大きく、有名です。二つ星(★★)です。

グローバルX社の【PFFD】は設定が2017年と後発ですが、経費率を0.23%と低く抑えています。利回りも約6%と高く、なかなかオススメです。三つ星(★★★)にしました。

ファーストトラスト社の【FPE】はアクティブ型で経費率が0.85%と少し高いのが気になります。優先証券以外にも、ハイイールド社債や転換証券なども組み入れており、米国以外にも投資しています。一つ星(★)です。

右の2つはシニアローンです。バンクローン市場の中でも投資適格未満の信用力が低い企業、いわゆるレバレッジ・ローンが対象です。格付けはハイイールド社債と比べると低いですが、担保があるため支払いの優先度が高く、それなりに安全です。利回りはハイイールド社債と同じくらいで約5%。変動金利のため、金利が上昇している現在、利回りは高くなっています。アクティブ運用のため、経費率は高いです。トータルリターンも今ひとつです。【SRLN】【FTSL】どちらも最近数カ月、分配金がかなり増えています。

債券関連のETFなら、ハイイールド社債、優先証券、シニアローンの利回りが高いので、これらを分散させるのがいいかもしれませんね。いずれも利回りは高い時で6%弱、低い時は4%台、トータルリターンはトントンですね。

 

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米国転換証券、モーゲージ、物価連動

その他の債券についても見ていきましょう。このエリアは難しいですね。

左の2つは転換証券が対象のETF。株式に転換して売却することが可能な債券を集めたETFです。難易度が高めですので、見送りが賢明ですかね。

真ん中の2つはモーゲージです。住宅ローン債権を証券化したものです。こちらは利回りが今ひとつで、分配金は不安定です。

右の2つ【TIP】【VTIP】物価連動型のETF。インフレになって物価が上がると、分配金が増えて利回りが上がります。そのため現在の利回りは6%とかなり高いです。今後どうなるのか未知数なのと、分配金はかなり波があります。少し保有してみるのもいいかもしれませんが、上級者向けですね。一つ星(★)にしました。

 

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カバードコール

カバードコールは特定の資産(原資産)を保有しつつ、保有している資産のコール・オプションを売却する投資戦略です。オプションを売却することによって獲得したプレミアムを、分配金として支払われます。この金額が大きく毎月最大1%、年利12%ほどになります。

左の4つは100%カバードコール戦略を行います。ラッセル2000が対象の【RYLD】、ナスダック100が対象の【QYLD】、S&P500が対象の【XYLD】は設定からある程度経過しており、実績はあります。二つ星(★★)です。【DJIA】は少し利回りが見劣ります。

真ん中の【JEPI】【JEPQ】低ボラティの大型株を約8割保持して、残りの2割の仕組債でカバードコール戦略を行います。この2つはJPモルガン・アセット・マネジメント社のETFで、残りはグローバルX社です。【JEPI】は売れ行きが好調で、トータルリターンもまずまずです。三つ星(★★★)です。【JEPQ】は設定から1年が経っていませんが、まずまずです。二つ星(★★)です。

右側の【XYLG】【QYLG】は50%カバードコール戦略、右端の【XRMI】【QRMI】はカバードコール戦略に加えて、プロテクティブ・プットという保険のようなものをかけます。ただし、右端の4つはあまり売れていません。

 

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不動産(リート)

不動産を見ていきましょう。左側の3つが米国が対象の不動産です。

【XLRE】S&P500採用銘柄の不動産セクターが対象なので、組込銘柄数は30ほどと少ないです。経費率が0.1%と安く、純資産総額も大きく、利回りもなかなか高いです。二つ星(★★)です。

【RWR】【IYR】全米の不動産が対象。利回りと経費率は【RWR】に軍配が上がり、純資産は【IYR】が大きいです。どちらも一つ星(★)です。

右側の3つは世界など広範囲が対象の不動産ETFです。

【SRET】世界の高配当が対象。利回りは7%台と高いですが、株価や分配金は苦戦傾向です。今後上昇するかは微妙ですが、利回りの高さは特筆すべきものがあります。一つ星(★)です。

【RWX】米国を除く世界が対象、【IFGL】米国を除く先進国が対象。米国以外を対象としている不動産ETFは、トータルリターンは苦戦傾向です。

 

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マルチアセットほか

左の5つはマルチアセットが対象。複数の異なる資産を組み入れています。オススメ度の背景が灰色は分配金が年2回以下、もしくは不定期という意味です。

【YYY】はクローズド・エンド・ファンド45銘柄に投資。ハイイールド債券が中心です。利回りは高いですが、経費率が2.26%と激高です。通常の経費率0.5%に加え、ファンドを組み入れる費用が1.76%も掛かってしまうためです。分配金はやや減少傾向です。やや甘めに採点して、二つ星(★★)です。

【ALTY】はグローバルX社のETF。MLP、不動産、優先証券、新興国債券、カバードコールが対象。自社のETFを中心に組み込んでいます。【SRET】【PFFD】【EMBD】【QYLD】などです。

【GAL】【RLY】【INKM】はステートストリート社のETFで、こちらも自社のETFを中心に組み入れています。【GAL】米国以外とキャピタルゲインを重視しますが、現在利回りが高くなっています。【RLY】物価連動債、不動産、コモディティ、天然資源など、ややマイナーなジャンルが対象。【INKM】株と債券でインカムゲインを狙います。

【ALTY】【GAL】【RLY】【INKM】に組み込まれているETFは、個別に買えるものが多いので、自分で選ぶ方法もあります。いずれも一つ星(★)にしました。

右側の3つはその他です。【MLPA】はMLPが対象のETF。利回りが高く、売れ行きもまずまずです。貴重なので二つ星です。【FTGC】はコモディティ、【SLX】は鉄鋼が対象。分配金は不安定ですが、現在の利回りは高いです。

 

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新興国株

ここからは米国以外の株をご紹介。まずは新興国株

ウィズダムツリー社は新興国の株と債券に力を入れています。

【DEM】新興国の高配当株が対象のETF。利回りが7.8%とかなり高いです。純資産総額は約20億ドルで、規模も大きいです。二つ星(★★)です。

【DGS】は配当を出している新興国の小型株が対象。こちらも利回りが5%と高く、規模も大きいですね。一つ星。

【VWO】はバンガード社のETF。時価総額加重平均方式を採用しているオーソドックスな新興国ETFです。純資産総額は750億ドルで、新興国株の中では最大規模です。利回りが3.7%とまずまずなので、これ1つあれば新興国株はOKという考え方もできます。

ここには記載していませんが、ほかにオーソドックスな新興国ETFでは【IEMG】【EEM】などが規模が大きいです。

 

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先進国株

続いて先進国株を見ていきましょう。

左の3つは先進国【FGD】はファーストトラスト社のETFです。高配当銘柄が対象で、利回り加重のため、利回りが5%以上と高いです。二つ星(★★)にしました。

【TOK】は日本を除く先進国が対象のETF。ベンチマークはMSCI KOKUSAIインデックス。日本の投資信託で先進国が対象のものは、このベンチマークを使用することが多いです。

真ん中の2つは米国を除く先進国です。【VEA】は純資産総額が1000億ドルとかなりの規模の王道ETFです。一つ星(★)

右の3つは欧州株です。【VGK】はヨーロッパの株を時価総額加重平均で組み込んでいます。【DFE】は規模はそれほどではないですが、利回りが5%と高いです。欧州小型株が対象です。

 

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世界株

世界などが対象の株を見ていきましょう。

左の5つは世界が対象。【SDIV】はグローバルX社のETFです。時価総額が大きく、配当の見通しの明るい世界の利回り上位100銘柄を均等に組み込みます。利回りは13%ほどでかなり高いです。ただし、増配や株価は期待できません。やや甘いですが、二つ星(★★)にしました。

【DEW】はウィズダムツリー社のETF。各地域の配当利回り上位30%の大型株が組み込まれます。米国が6割ほどを占めており、利回りも3%台と落ち着いています。一つ星(★)

【VT】はほぼ全世界の株式をフォローしています。これ一本のみ投資している人もいますね。一つ星(★)

右の2つは米国を除く全世界が対象。【VXUS】は純資産総額550億ドルほどで、かなりの規模です。利回りは3%弱とまずまず。米国人が購入しているイメージですね。一つ星(★)

 

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新興国債券

ここからは米国以外の債券をご紹介。まずは新興国債券

新興国債券はドル建てと現地通貨建てがあります。新興国の通貨は不安定なので、ドル建てが無難です。背景が水色が現地通貨建てです。

ドル建ての新興国債券ETFはブラックロック社の【EMB】とバンガード社の【VWOB】です。利回りは同じくらいで、規模が大きさは【EMB】に分があります。二つ星(★★)にしました。経費率は【VWOB】が低いです。一つ星(★)です。

【HYEM】だけは国債ではなく社債がメインです。利回りが6%なので、【EMB】や【VWOB】よりも1%ほど高いです。二つ星(★★)にします。

 

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世界債券

最後は世界の債券。数は少ないです。

【IHY】は米国以外の高利回り債券。社債が中心で、利回りは約5%と高いです。一つ星(★)にしました。

残りは利回りが低いです。【BNDX】は米国以外の国債が中心。毎月分配型で、12月の分配金が火を噴くときと、そうでないときの落差が激しいです。2022年12月は少なかったので、現在の利回りは1.5%と低くなっています。

 

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ランク付けの結果一覧

これまで108のETFを16のカテゴリに分けて、三つ星(★★★)、二つ星(★)、一つ星(★)、無印の4段階に評価しました。下の表は、星印のついたETFの一覧です。

三つ星(★★★)が5個、二つ星(★★)が28個、一つ星(★)が34個、そして無印は41個です。星のついた67のETFをどのような金額で購入するか考えます。

 

購入方法は?

トータルで5000万円分購入すると仮定します。

三つ星(★★★)の5ETFは、1つのETFに対して100万円投資します。合計は500万円になります。

二つ星(★★)の28ETFも、1つのETFに対して100万円投資します。合計は2800万円になります。

一つ星(★)の34ETFは、1つのETFに対して50万円投資します。金額は半分です。合計は1700万円です。この3つを合わせると、5000万円になるわけです。

 

三つ星(★★★)二つ星(★★)は、5000万円に対して100万円なので、比率は2%です。一つ星(★)1%です。これぐらいの比率なら、ちょっと危険な超高配当ETFを組み込んでもたぶん大丈夫です。

 

利回りはどのくらいか?

平均利回りを見てみましょう。三つ星(★★★)が5.16%、二つ星(★★)が6.12%、一つ星(★)が4.33%なので、5000万円投資した場合の加重平均利回りは5.38%です。もらえる分配金は額面で269万円。28%の税金を引くと194万円ほど、200万円弱ですね。

 

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購入方法の考え方

ETFの購入方法について考えます。この表は★を獲得したETFの利回りの高い順です。左から三つ星(★★★)、二つ星(★★)、一つ星(★)です。

さて、5000万円分購入すると言っても、今手元に5000万円ある人はあまりいないはずです。最初に用意できるお金が1000万円ぐらいのケースを想定してみましょう。

資金が少ない場合、印のついた67のETFを均等に購入するのはあまりオススメできません。入ってくる分配金の小銭がごちゃごちゃとなってしまいます。

そういうときは、利回りの高い順に限度額まで買うという選択肢があります。限度額は三つ星(★★★)二つ星(★★)なら100万円、一つ星(★)なら50万円分です。

たとえば初期資金が1000万円の場合は、三つ星(★★★)は利回りの高い【JEPI】【PFFD】、二つ星(★★)は【JEPQ】から【DEM】までの7ETF、一つ星(★)は【DJIA】【SRET】のようにします。

こんな感じです。そうすると、加重平均利回りは5.38%から11.0%まで跳ね上がります。利回りの高いETFを最初に買うことで、再投資する分配金を多く獲得できます。また、たくさん分配金が貰えると精神的に安心します。

低利回りで増配率の高いETFを買った方がいいという意見もありますが、あれは数十年後を見据えたものです。低配当ETFを追加投資した場合、株価が上がってしまうのでYOCがなかなか上がらないです。

近い将来のインカム狙いなら、高配当ETFに分散投資して、早い段階で分配金をたくさん獲得して、再投資するのが一番です。

なおこの場合、三つ星(★★★)二つ星(★★)のETFは、全体の投資額に対する比率が10%と高い状態です。少し危険ですね。最終的には5000万投資に対して、2%まで下げます。

超高配当ETFは分配金の多さが魅力的なので、分散させるという当初の予定を無視して、ついついカバードコールETFなどの比率をどんどん上げてしまう可能性があります。それは剣呑なので、他の高配当ETFの候補もたくさん用意しておくことが重要です。

超高配当ばかりではなく、利回り低めの【VIG】【DGRW】やインデックスの【VTI】【VOO】などを最初に買っておくと、精神的に落ち着くかもしれません。

 

自分保有ETFはこちら

ちなみに、自分の保有している銘柄と比率です。「自分比率」の背景ピンク色の数値が、自分保有銘柄の保有比率です。

三つ星(★★★)はすべて持っており、二つ星(★★)の利回り上位もほとんどありますね。自分が作成したランキングなので、そうなりますよね。

一つ星(★)の中で利回りの高いETFは持っていないですね。ポイントは利回りの低い下のETFをいくつか所有していることですかね。さすがに超高配当ETFだらけだと不安です。

 

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まとめ

の数の基準は、純資産総額と利回りに比重を置きましたが、主観がかなり含まれていますので、参考程度にしてください。あくまで個人の意見です。投資方法についても同じで、こんな考え方があるんだな程度に思っていただければ幸いです。

超高配当ETFは分散させたほうがいいです。ETFと言えども集中投資は危険です。超高配当ETFばかり集めると、再投資額が増えてうれしいので、悩ましいところです。

【VIG】【DGRW】など連続増配系の低利回りETFは、安定感があるので、多少は購入するのもいいかもしれません。

カバードコールETFは利回りの高さが魅力的なため、ついつい買いすぎてしまうことがあります。限度額を決めるなど、自分なりのルールを作ったほうがよさそうです。

何を買おうか迷った場合のために、比較的安全度の高い【VYM】などの無難な高配当ETFをあらかじめ決めておくといいでしょう。

ウィズダムツリー社の小型株ETFはスパイスになりそうです。ウィズダムツリー社のETFは毎月分配型が多くうれしいですが、超分散投資した場合は、管理が面倒になる可能性もあります。

ファーストトラスト社の債券ETFは経費率が高いですが、アクティブ運用で利回りを上げる努力をしているようです。ETF内の8割は普通に組み込んで、残り2割でハイリスクなヤンチャ運用にチャレンジする傾向があるようです。

シニアローンや米国以外の債券ETFなども候補に入れると面白いかもしれません。

 


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