✅S&P500に投資しながら、不安定な相場でも安心できるETFが新登場!
✅【379A】グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)が6月24日に上場予定
✅カバードコールETFの基本、ETFの特徴、指数の仕組み、S&P500と過去パフォーマンスの比較、
✅ライバルのカバードコールETF、JEPI、XYLDと比較

【379A】グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)の基本情報
「グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)【354A】の基本情報です。
✅略称はGXSPXプロテクト。運用会社はグローバルX
✅対象指数は「S&P 500 Dynamic Covered Call Index(配当込み、円換算ベース)」
・基本的にはS&P500指数に投資するが、短期的なS&P500指数の値動きが激しいと判断した場合、S&P500指数を対象とするコール・オプションの売却を組み合わせたカバード・コール戦略を構築。指数の設定は2011年5月
✅上場は2025年6月24日
✅信託報酬は年0.11%(税込)。高配当ETFやカバードコールETFと比べるとかなり低い
✅分配金利回りは不明。2.5~5%ぐらいになりそう
✅分配金は1、4、7、10月の年4回。初回分配金は10月。決算日(権利確定日)は10日
✅1口から購入可能。1000円か2000円からスタートになりそう
✅カバードコールETFは、デリバティブ取引なので、NISAの対象外
カバードコールETFとは?
それでは、まずカバードコール戦略の基本から確認しておきましょう。グローバルX社の資料をもとに説明します。
カバードコール戦略とは、株式を保有しながら、同じ株価指数のコール・オプションを売却する手法です。
コール・オプションとは「ある価格で将来、株式を購入する権利」であり、買い手は株価上昇時に利益を得られます。
ETF側はこのオプションを売ることで、オプション・プレミアム(権利料)を受け取ります。このプレミアムが、ETFの分配金原資になります。
カバードコール戦略の損益構造
こちらが、戦略の損益構造を示した図です。右側に注目してください。
オレンジの点線は通常の株式投資(S&P500のロング)。株価が上昇すればその分だけ利益が出ます。
一方、緑の実線はカバード・コール戦略で、株価の上昇がある水準を超えると、それ以上の利益は得られません。上限があります。だから途中から右に曲がっているわけです。
ただし、プレミアム分の収入が加わることで、一定の株価水準では株式保有よりも有利になることがあります。
ざっくり言うと、「大きな上昇益はあきらめる代わりに、安定的にインカムが得られる戦略」です。
カバードコールはボラが重要
カバードコール戦略の強みは、ボラティリティが高い局面でプレミアムが増えることです。
ボラティリティが高い、つまり相場が不安定・下落基調という場面でこそ、高いプレミアム収入によって損失を一部補えるのです。
【379A】では、相場が荒れてきたと判断される場合にのみ、オプション売却を行います。
そのため、通常時はコールを売らずに上昇トレンドを阻害せず、下落相場では積極的にプレミアムを獲得という「メリハリの効いた」設計となっています。
QYLDやXYLDとどう違うのか?
カバードコールETFといえば、QYLDやXYLDが代表的です。
これらは毎月コールオプションを売却するため、安定したインカム収入が得られる一方、上昇相場では、株価の値上がり益を取り逃がしがちです。
一方、【379A】は、常にコールを売るわけではなく、相場が「不安定」と判断された時にのみカバードコールを実施します。
これにより、上昇相場の恩恵もある程度享受できる仕組みとなっており、上昇相場ではQYLDやXYLDよりもリターンが良くなる可能性が高いです。
【379A】グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)はどんなETFか?
【379A】グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)はどんなETFでしょうか。
このETFは、S&P 500 ダイナミック・カバードコール・インデックス(配当込み、円換算)への連動を目指します。
対象指数は、基本的にはS&P500のロングポジションを取って、株価の上昇を享受しながら、相場が荒れそうなときのみ、週次でコールオプションを売るという仕組みです。
この「相場が荒れそうか」の判断基準は、S&P500の直近10日間のボラティリティが、20日・100日・200日すべてのボラティリティより高くなった場合です。
売るオプションは「3%アウト・オブ・ザ・マネーの週次コールオプション」です。
このETFの特長は、上昇相場では基本的にコールを売らず、S&P500と同様のリターンが狙えます。
下落や不安定な相場ではプレミアム収入を得て、インカムで損失を一部補う設計です。
カバードコール戦略を「常時」ではなく「必要な時のみ」行うため、柔軟でバランスの取れた設計といえます。
分配金利回りはJEPIやXYLDと比べてやや控えめと見られ、おおむね年2.5〜5%程度が想定されます。
ただし、上昇相場でのリターンは、通常のカバードコールETFよりも期待できそうです。
なぜ週次3%で3%ATMなのか?
週次でコールオプションを売る理由については、以下のようなことが考えられます。
オプションの時間的価値を効率的に活用し、プレミアムを細かく積み上げられる。
ボラティリティの変化に柔軟に対応でき、プレミアムを獲得が可能。
週次で売ることで、分配金の平準化にも貢献するなどです。
また、「3%アウト・オブ・ザマネー」の理由は、3%という一定の株価上昇余地を確保することで、急激な上昇相場でも、ある程度の恩恵が受けられます。
一方、それなりの水準のプレミアムも獲得できるという、リターンと保護のバランスが取れた戦略といえそうです。
アット・ザ・マネーの場合、プレミアムは増えますが、上昇益はほぼ放棄します。アウト・オブ・ザ・マネーがすぎるとプレミアムが減ります。その中間の3%にした設計です。
379Aの対象指数の過去のリターンは?
379Aの対象指数であるS&P500 Dynamic Covered Call Index(配当込み、円換算ベース)のバックテスト・パフォーマンスを確認してみましょう。
この指数は、2011年5月から約14年間のデータが公開されています。
オレンジ色がS&P500 Dynamic Covered Call Indexで、紺色がS&P500指数です。
チャートを見るとほぼ同じですね。
リターンは17.2%と16.8%で、対象指数が優勢。
リスクは19.9%と20.5%で、対象指数のが低いですね。
リスクに対するリターンは、0.86と0.82で、対象指数が優勢。
最大下落率はマイナス30.3%とマイナス34.4%で、対象指数が優勢。
すべての指標で対象指数のS&P500 Dynamic Covered Call Indexが優勢でした。
特に注目したいのは、最大下落率です。S&P500がマイナス34.4%だったのに対し、対象指数はマイナス30.3%と、約4ポイントほど優勢でした。
これは、相場が不安定になった際に発動するコールオプション売却によるプレミアム収入が、下落局面での損失を一部補ってくれたと考えられます。
ただし、これは指数ベースのバックテスト(過去シミュレーション)であり、将来の成績を保証するものではありません。特にカバードコール戦略は、実際の市場環境や出来高、執行コストによってリターンが変動しやすいため、参考指標として慎重に見る必要があります。
379AとライバルETFを比較
今回は、S&P500をベースにした代表的なカバードコールETFである、【379A】、【JEPI】、【XYLD】の3本を比較していきます。
まずは、ベースの投資対象。
【379A】は、基本的にS&P500インデックスに連動するロングポジションを持ちます。【JEPI】は、S&P500に近い米国の大型株を厳選しつつ、ELN(株価連動債)を組み込んだ構成です。【XYLD】は、S&P500に直接連動しつつ、コールオプションを常時売却する戦略です。
続いて、コールオプションの売却戦略についてです。
【379A】は、相場が不安定と判断された場合のみ、週次で3%アウト・オブ・ザ・マネーのコールオプションを売却します。売却するかどうかは、市場のボラティリティ次第です。【JEPI】は、ELNという仕組債を通じて約10〜20%程度のコールオプションのエクスポージャーを持っています。こちらは比較的安定的にプレミアムを狙う設計です。【XYLD】は、S&P500の株式を保有しながら、毎月アットザマネーのコールを100%売却します。インカム重視の戦略です。
リターンの性格、キャピタルとインカムについてを確認しましょう。
【379A】は、相場が安定していればSP500と同じように値上がり益を狙えるため、キャピタルゲイン重視寄りです。【JEPI】は、キャピタルとインカムのバランス型。特にキャッシュフローを求める投資家に適しています。【XYLD】は、インカム特化型。上昇相場では一部の利益を取り逃す代わりに、高い分配金を安定的に出すことが特徴です。
想定される分配金利回りをチェックします。
【379A】は、コール売却の頻度が抑えられているため、分配利回りは約2.5〜5%程度と推定されます。【JEPI】は、約7〜9%の分配金利回りを維持しています。【XYLD】は、約8〜11%と、カバードコールETFの中でもトップクラスの利回りです。
リスク耐性を見ていきましょう。
【379A】は、コールを売るかどうかを市況で判断するため、下落相場では守りが効きやすい設計です。【JEPI】は、ELNの仕組みによって、ある程度の価格下落リスクを抑制できる特徴があります。【XYLD】は、常にコールを売るため、株価上昇時の利益を犠牲にする傾向があり、下落相場ではやや脆弱です。
どんな投資家に向いているかですが、【379A】は株価上昇も狙いたいけど、相場が荒れた時の守りも意識したい人です。【JEPI】は安定的なキャッシュフローも欲しいけど、成長余地もある程度残したい人に向いています。【XYLD】はとにかく毎月の高分配を重視するインカム投資家です。
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ちなみに今回ご紹介した14のETFは、どちらの証券会社でも購入できます。
まとめ
✅【379A】グローバルX S&P500 ETF(ダイナミック・プロテクション)が2025年6月24日に上場予定
✅分配金は年4回(1月・4月・7月・10月)、信託報酬は年0.11%(税込)➡低い!
✅分配金利回りは2.5~5%ぐらい
✅S&P500に連動する株式ポートフォリオを保有しつつ、相場が不安定な時に限り、3%アウト・オブ・ザ・マネーの週次コール・オプションを売却。株価が少し上昇しても利益を享受できるように、上昇余地を残した設計。週次で機動的に対応し、荒れた相場でのプレミアム獲得機会を逃しにくい
✅上昇相場ではS&P500と同等のリターンを狙いながら、下落相場ではプレミアム収入で下支えが可能
✅指数のバックテストでは、S&P500よりもリスク指標(最大ドローダウンなど)が良好
✅成長も守りも重視したい投資家に適した、新しいタイプの戦略ETF
✅たかにんは分配金を何回か確認してから、少し買ってみようかな
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