1698(上場インデックスファンド 日本高配当) 【東証配当フォーカス100】を徹底分析!

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今回は、東証に上場している日本株高配当ETFの中から、歴史と実績のある【1698】(上場インデックスファンド 日本高配当【東証配当フォーカス100】)を徹底分析します。

 

■このページの概要■
序盤はETFの分配金について
前半は、ETFのコンセプト、全銘柄紹介、業種比率、最新の分配金情報など
後半は
ライバルの高配当ETFと組入銘柄や業種の違い、分配金利回り、増配率、トータルリターン、過去に買った場合のYOC、将来YOC予想などを比較

 

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1698の分配金を確認しよう

まずは分配金について見ていきます。

まずは【1698】のこれまでの分配金です。左から3列目が分配金です。年4回支払われます。比較的金額の差が少ないです。

小数点第一位まであるのは、最少購入単位が10口だからですね。

 

【1698】の分配金の推移は?

分配金の推移です。日本株は3月決算が多く、配当は3月と9月の年2回で、高配当ETFはその翌月である4月と10月に分配金が多い傾向です。【1698】は3月決算と12月決算の比率を同じくらいにすることによって、年4回の分配金の均一化を狙っています。実際の分配金を見ても、差があまりないですね。

2022年は分配金がかなり好調でした。年間単位では前年の2021年よりも38.2%増。2023年は前年より10.2%増で好調を維持しています。

直近2024年10月の分配金は25.6円で、前年同期と比べて33.3%増でした。年間分配金は95.9円で、前年より18.0%増です。

 

【1489】の分配金との比較

ちなみに、下のグラフは日本株高配当ETFの代表格とも言える【1489】の分配金推移です。黄色の4月と赤色の10月がかなり多く青色の1月と緑色の7月は少ないですね。決算月に制限を設けないと、このように分配金に差が出ます。

 

【1698】の分配金と取引所価格の関係

過去1年分配金と取引所価格の比較です。設定から10年以上経過しています。どちらも順調に伸びています

分配金は2020年後半から2021年後半にかけて停滞しましたが、その後、一気に伸びました。株価もコロナショックの2020年半ばごろは軟調でしたが、現在は高いですね。

 

【1698】を過去に買った場合は?

取引所価格、分配金利回り、YOCです。赤い線が利回りで、分配金利回りのことです。過去1年分配金を株価で除して計算しました。

黄色の線がYOCです。Yield on Costのことで、過去にこの銘柄を買った場合、現在の取得価額に対する利回りのことです。この黄色の線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2012年5月頃に購入していれば、現在YOCは11.7%ほどになっていました。長期で見ると、かなり分配金が増えているということです。

平均分配金利回りは2.8%ぐらいなので、現在の分配金利回りは平均よりも少し高いです。

 

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1698(上場インデックスファンド 日本高配当【東証配当フォーカス100】)の基本情報

1698の基本情報です。正式名称は「上場インデックスファンド 日本高配当」です。略称は「上場高配当」

東証上場銘柄のうち、時価総額および予想配当利回りに着目して選定された100銘柄の値動きを表す「東証配当フォーカス100指数」との連動を目指すETF。そのため「東証配当フォーカス100」と呼ばれることもあります。

設定されたのは2010年5月で、かなりの古株。経費率は0.308%。他の国内高配当ETFと比べて平均的ですね。

分配金は1、4、7、10月の年4回。決算日(権利確定日)は8日。その2営業日前に保有していれば分配金が貰えます。平日の場合は6日ですね。休日などが入る場合は、前にずれます。分配金の支払いは決算日の40日後ぐらい。2024年4月分は5月17日です。

2024年4月8日の終値は2998円。10株から購入可能なので、3万円ほど必要ですね。

 

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ベンチマークの東証配当フォーカス100指数とは?

それでは1698のコンセプトについて、見ていきましょう。このETFは「東証配当フォーカス100指数」との連動を目指します。

「東証配当フォーカス100指数」は、年2回、1月と7月に銘柄の入れ替えを行います。基本的に配当利回りと時価総額の大きい100銘柄が対象です。TOPIX1000から90銘柄、東証REIT指数から10銘柄の計100銘柄です。株90銘柄、REIT10銘柄というわけですね。

ただし、銘柄選定には細かいルールがあります。基準日は1月と7月の第1水曜日、銘柄の入れ替えは1月と7月の最終営業日です。

1) 株の3月決算、9月決算を「ポートフォリオ1」、6月決算、12月決算を「ポートフォリオ2」、REITの3月決算、9月決算を「ポートフォリオ3」、6月決算、12月決算を「ポートフォリオ4」、計4つのポートフォリオに分類します
2) REITは時価総額でスクリーニングして上位5銘柄ずつ選びます
3) 4つのポートフォリオの中の銘柄を配当利回りの高い順に並べ、時価総額の累計上位1/3を「Aグループ」、次の時価総額累計1/3を「Bグループ」のようにわけます
4) ポートフォリオ1と2の株式は、「Aグループ」から時価総額の大きい順に45銘柄ずつ。ポートフォリオ3と4のREITは、時価総額の大きい順に5銘柄ずつ選びます。これで100銘柄です。
5) 45銘柄や5銘柄に達しない場合は、「Bグループ」から時価総額の大きい順に達するまで選びます。

結構難解ですね。ざっくりまとめると以下のような感じです。

 

組入比率のルール

配当利回りの高い銘柄を抽出して、そこから時価総額の大きい順に選んでいます。
組入方式は、基本的には時価総額加重平均方式のようです。

ただし、決算月によってETFの中身を2つのグループに分けています。そのため組入比率も決算月で分類した「ポートフォリオ」ごとに決めているようです。

決算月を分けて考えるのは、【1698】が支払う年4回の分配金に偏りがないようにするためと考えられます。

日本株は3月決算が多く、年2回の配当を3月と9月に支払う銘柄がほとんどです。なので年4回分配金を出す高配当ETFは3月と9月の翌月にあたる4月と10月は分配金が多く、1月と7月は少ない傾向です。

ちなみに日本株は3月決算が全体の約70%、12月決算が15%ぐらいです。

そこで【1698】は1、4、7、10月の分配金に差が出ないような設計にしたようです。後ほどの分配金のところで解説します。FIREを目指している人、ETFの分配金を老後の生活費と考えている人にとっては、この制度設計はありがたいと言えそうです。

 

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1698はどんな銘柄で構成されているのか?

それでは1698の組入銘柄について、見ていきましょう。

まずは上位20銘柄。三菱UFJ、三井住友、みずほの三大メガバンクが入っています。商社は三菱商事、三井物産、伊藤忠商事がランクイン。このあたりは日本株高配当ETFではおなじみですね。

食料品の日本たばこ産業が1位、キリンホールディングスが5位に入っています。電子機器はキヤノンが3位、東京エレクトロンが13位です。

上位10銘柄で42.7%、20銘柄で63.3%を占めており、結構集中投資です。上位3銘柄の比率は7.5%、6.8%、6.8%と結構大きいです。日本たばこ産業、ブリヂストン、キヤノンの占める割合が大きいということです。

組入方式は基本的には時価総額加重のようですが、右から3列目は時価総額順に並んでいないですね。ポイントは一番右列の決算月です。

 

【1698】上位銘柄を決算ごとに分ける

こちらは上位20銘柄を「3月決算、9月決算のグループ」「6月決算、12月決算のグループ」に分けたものです。

3月と9月の決算、6月と12月の決算に分けるというのは、先ほど「東証配当フォーカス指数」のコンセプトで説明しました。実際は3月決算か12月決算かの2択のような状態です。

決算ごとのグループに分けると、右から3列目の時価総額のほぼ大きい順に並びますね。

日本株は3月決算が全体の70%弱、12月決算が15%ぐらいです。3月決算が多いので、時価総額もこちらが大きいです。対して12月決算は数が少ないため、時価総額の上位も3月決算と比べるとそれほど大きくないです。

なので【1698】の特徴としては、12月決算の時価総額がそれほど大きくない銘柄が、組入上位に入っていることです。ヤマハ発動機、AGC、電通グループあたりですかね。

ちなみに、3月決算と9月決算は上位20銘柄で12銘柄、比率は30.1%6月決算と12月決算は上位20銘柄で8銘柄、比率は33.2%。組入比率はほぼ同じですね。

 

【1698】の全組入銘柄をチェック!

全100銘柄についても見ていきましょう。

右から1列目の業種は東証33業種です。業種ごとに色をつけています。かなりカラフルですね。業種による偏りは少なく、満遍なく入っていると言えます。

 

【1698】とTOPIXの関係

それではTOPIX(東証株価指数)との違いについて見ていきましょう。TOPIXは東証に上場している日本株をほぼ時価総額加重平均で組み入れているため、企業の規模の大きな順ですね。

表の右側にTOPIXの組入順位と比率、【1698】の組入順位と比率があります。

TOPIX上位50銘柄中、21銘柄が【1698】に入っています。結構たくさん入っています。

【1698】は配当利回りをベースに、時価総額加重平均で選んでいるので、米国の高配当ETFには例えづらいですが【DHS】か【HDV】が近いかもしれません。TOPIXの上位銘柄が結構含まれていると考えると、【VYM】っぽさもあります。

 

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1698の業種組入比率をチェックしよう

それでは【1698】の組入銘柄の業種について、見ていきましょう。

トップが食料品で11.8%。電気機器が10.8%。銀行業が10.1%、卸売業が10%、ゴム製品が8.3%この5業種で半分強を占めています。以下、輸送用機器、情報・通信業、機械、保険業、化学と続いています。

食料品、ゴム製品、情報・通信業が上位におり、高配当ETFのわりに、上位は景気敏感セクターが少なめといえそうです。

 

業種ごとの組入銘柄をチェックしよう

業種別に、全100組入銘柄について見ていきましょう。東証33業種中27業種プラスREITがあります。ほとんどの業種が入っていると言えます。

トップの食料品は3銘柄と数は少ないですが、日本たばこ産業、キリンホールディングスの比率が高いですね。

【1698】は株式90銘柄、REIT10銘柄で構成されていますが、REITの比率は1.8%しかありません。不動産が2.1%ありますが、この2つ合計は4%ほどですね。なのでREITや不動産はそれほど重視されていないという考え方もできます。

 

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8つの日本株高配当ETFの純資産総額をチェック

2月の後半に、東証に上場している日本株高配当ETF8つを比較したコンテンツを公開しました。
たくさんの方にご覧いただき、ありがとうございます。

そのときに公開した、日本株高配当ETFの1月末の純資産総額と、5月17日の純資産総額を比較します。

1月末の時点では、野村アセットマネジメントの【1577】が730億円ほどで、もっとも規模が大きかったです。現在は、同じ野村アセットマネジメントの【1489】が約885億円で、最大規模となりました。1位と2位が逆転したわけですね。

グローバルX社の【2564】と、大和アセットマネジメントの【1651】も最近の売れ行きが好調です。

日興アセットマネジメントの【1698】(上場インデックスファンド日本高配当)は180億円から233億円へと伸ばしました。

 

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日本株高配当ETFの基本データを比較

ここからは【1698】とライバルの日本株高配当ETFを比較します。対象は【1698】と純資産総額の多い4つ、計5つ。

日興アセットマネジメントの【1698】、野村アセットマネジメントの【1489】【1577】、グローバルX社の【2564】、ブラックロック社の【1478】を比べます。

ETFの背景色は運用会社のコーポレートカラーにします。日興は青緑色、野村があずき色、ブラックロックが黒色、グローバルXがオレンジ色という感じです。ただし野村は2つあるので、【1577】は紫色にします。今後のグラフ内で使用するカラーをこれで統一します。

表内の数値が赤色は、他のETFよりも秀でているという意味です。オレンジ色は赤色に次ぐ2番手グループという意味です。

設定年は【1698】が2010年ともっとも古いです。経費率は【1478】が0.209%と一番低いですね。純資産総額は【1489】がトップです。分配金の支払いは基本的に年4回ですが、【1478】だけ年2回です。

現在の利回りは【2564】が約5.5%と高く、【1489】が4.7%、【1577】が3.9%、【1698】が3.5%、【1478】が3.0%。結構バラバラです。

全てのETFが高配当銘柄が対象ですが、【1478】がもっとも財務体質を重視しているために、分配金利回りが低いです。逆に【2564】は高配当に特化しているため、利回りは高いです。そのかわり、安定感に欠ける銘柄が含まれています。

 

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業種と上位銘柄を比較する

それでは組入銘柄の上位10業種を比較します。※なお、【1577】は上位5業種、【2564】は上位9業種です

【1698】と似ているのは【1478】ですね。どちらも食料品、電気機器、輸送用機器、情報・通信が上位に入っています。

この2つのETFは、高配当ETFの中では比較的不況に強い業種が多いですね。そのかわり、分配金利回りは低めです。

銀行業卸売業(商社)業は上位に入っているETFが多いですね。【2564】だけはわが道を行くタイプのように見えます。

 

上位組入銘柄を比較しよう

組入上位10銘柄を比較します。

【1577】【2564】は均等加重のため、銘柄の順位はあまり意識する必要はありません。上位にややマイナーな銘柄が入っていますね。【1489】は利回り加重&流動性を重視、【1698】【1478】は時価総額加重のため、上位銘柄は大型企業が目立ちます。

上位10銘柄の合計比率は【1577】が16.2%と低く、分散されています。【1478】は全38銘柄、【2564】は全25銘柄と少ないため、上位10銘柄で5割近くになっています。【1698】は全銘柄が100と多いのに、上位10銘柄が42.7%と高い比率です。

 

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利回り推移を確認しよう

それでは2014年以降の分配金利回りの推移を比較しましょう。利回りは過去1年分配金から算出しました。株価は月に1度、月末のものです。

分配金を支払い始めてから1年後から利回りが出ますので、古株の【1698】【1577】以外は、途中からの登場です。

現在の利回りは【2564】が5.5%で一番高く、【1489】は4.7%ほどです。どちらも2022年や2023年にかなり増配したため、利回りが上がっています。【1698】は3.4%です。

平均利回りも【2564】がもっとも高く4.5%、【1489】が3.9%、【1577】が3.0%、【1478】【1698】は2.8%ほどです。

 

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トータルリターンを比較する

トータルリターンを比較します。トータルリターンとは分配金を再投資した株価リターンのことです。手数料や税金は考えません。2023年5月19日基準のデータです。年平均(CAGR)で計算します。

一番左の【1698】と、一番右のTOPIX【1306】を比較してみてください。すべての期間で【1698】が上回っています

1年、3年リターンは【1489】がともに26%台で圧倒的です。【1698】はどちらも2番手ですね。

5年リターンは【1489】が8%、【1698】が7.3%で2番手。

10年リターンは【1698】が8.5%、トピックス【1306】が7.9%です。

全体的に日本の高配当ETFは成績がよいですね。

 

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過去に買った場合の取得価額に対する利回り(YOC)は?

過去にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているかというグラフです。いわゆる自分利回りというやつです。グラフが左肩上がりなら、株価が好調で増配しているという意味です。

一番右端の数値が現在の利回りです。それぞれのETFの一番左端の数値が、設定されたときに購入していた場合の現在のYOCです。

たとえば青緑色の【1698】の現在の利回りは3.5%ですが、2010年5月に購入していたら現在のYOCは8.0%になっています。また、2012年5月に購入していれば、現在YOCは9.7%になっていました。

いずれのETFも好調です。赤色の【1489】とオレンジ色の【2564】は似たような曲線ですね。
青緑色の【1698】と紫色の【1577】も重なっている部分が多いです。
黒色の【1478】だけは、少し低く推移しています。

 

【1698】はVYMを上回っている!?

それでは、米国高配当ETFの代表格であるバンガード・米国高配当株式ETF【VYM】とYOCを比較してみましょう。青緑色が【1698】【灰色が【VYM】です。

なかなかいい勝負です。【1698】が上回っている時期が多いですね。【1698】は2012年の前半ごろだと、現在YOCは9%を超えており、【VYM】にかなり差をつけています。

【1698】が設定された2010年5月の比較では、【1698】8.0%に対して、【VYM】が8.9%です。

 

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増配率を確認しよう

増配率を見ていきましょう。表の上段は1年ごとの過去1年分配金と、前年からの増配率です。背景がピンク色がマイナスです。

表の下段は現在を起点とした1~9年の増配率。年平均をCAGRで計算します。背景のオレンジ色が濃いほど、増配率が高いという意味です。この部分をグラフで見てみましょう。

 

1年増配率をグラフにして比較する

左軸が1年増配率で、右軸が現在の分配金利回りです。

この1年は分配金が好調のため、いずれのETFも増配率が高いですね。【1478】は42.9%、【2564】は34.8%です。

 

3年以上の増配率をグラフにして比較する

3、5、7、9年増配率を見てみましょう。【2564】は設定から日が浅いのでデータがありません。【1489】と【1478】は7年以上のデータはありません。

3年と5年増配率は【1489】が19.2%、13.7%とぶっちぎりです。かなり高い数値ですね。3年増配率は【1698】が12.3%で2番手、5年増配率は【1478】12.2%で2番手です。

7年と9年増配率は【1698】【1577】、この2つのETFしかありません。7年増配率は【1577】が11.0%で優勢、9年増配率は11%台で互角です。

3年と5年増配率は【1489】が素晴らしいですが、残りのETFも悪くありません。いずれの期間も10%前後なので、高水準です。最近の日本株は増配傾向なので、高配当ETFにも反映されていますね。

 

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増配率を使った将来YOCを予想する

3、5、7、9年増配率を使用した将来YOC予想をまとめました。表の下の部分です。背景の青色が濃いほど、数値が高いです。上が20年後YOC予想、下が10年後YOC予想です。

現在の過去1年分配金額と3、5、7、9年前の同時期の過去1年分配金額を比較して、幾何平均で年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予測します。

YOCとはYield on Costのことで、取得価額に対する利回りのことです。2023年5月19日の終値でETFを買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。「分配金は再投資しない、税金や手数料は考慮しない」で検証します。

 

3年、5年増配率を使用した将来YOC予想は?

3年と5年の増配率を使ったYOC予想をグラフにします。【2564】はデータがないので、省きます。

【1489】は現在の利回りが約4.7%で、3年増配率19.2%、5年増配率13.7%と高いので、このままのペースで増配していくと、すさまじいYOCになります。20年後YOCは3年増配率だと157%、5年増配率では62%となります。ただし、このペースの増配率が続く可能性は低いと思います。

【1698】は20年後YOCが3年増配率だと35%、5年増配率のペースなら24%です。これもかなりポジティブなシナリオに思えます。

いずれにせよ、日本の高配当株ETFはここ1、2年の増配率が素晴らしいので、このような結果になりました。現実はもう少し、成績は悪くなるだろうと考えられます。

 

7年、9年増配率を使用した将来YOC予想は?

7年と9年の増配率を使ったYOC予想のグラフです。データがあるのは【1698】と【1577】のみです。

20年後YOCは【1698】は20%台【1577】は30%台と好結果。日本企業の成長と高分配が続くようだと、これぐらいになりそうですが、どうでしょうか。

 

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まとめ

【1698】年4回の分配金が同じぐらいになるように設計されていました。3月決算銘柄と12月決算銘柄を違うポートフォリオに入れて、上限をほぼ同じにすることで、分配金の均一化を狙っているようです。

食料品や情報通信など、不況に強い業種がそれなりに入っており、高配当ETFの中では安定度は高いです。そのかわり、利回りは若干低いかもしれません。

トータルリターンは長期でもTOPIXを上回っていました

増配率は10%前後と高いレベルで安定、過去に購入していたらの検証では、米国の高配当ETF【VYM】とほぼ互角でした。

コンセプトは米国高配当ETFなら【VYM】【HDV】【DHS】の中間ぐらいでしょうか。

売れ行きは絶好調とは言えませんが、分配金額の安定度や長期実績、組入れ銘柄など、なかなか高いレベルでした。FIREと相性がよさそうです。