iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】の2023年6月分配金は0.7965ドル。前年同期から39.8%増

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ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】が、2023年6月7日に分配金を発表しました。0.7965ドル(厳密には0.79645ドル)です。1年前の同期は0.5697ドルでしたので、1年前の同期と比べて39.8%増です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2023年6月9日の終値は99.62ドル、過去1年の分配金額は4.2148ドルなので、利回りは4.23%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【HDV】の基本情報

まずはHDVの基本情報です。正式名称は「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」。ティッカー・コードは「HDV」です。

ベンチマークは「モーニングスター配当フォーカス指数」米国の上場企業の中から、財務状況が健全かつ比較的配当を多く支払う75銘柄で構成されています。

設定されたのは2011年3月。約12年が経過しており、なかなか実績があります。経費率は0.08%。ライバルの米国高配当ETF【VYM】【SPYD】とほぼ同じです。

分配金利回りは4.23%。高配当ETFの中ではなかなか高いです。分配金は3、6、9、12月の年4回

最新の分配金は0.79645ドル。対前年同期39.8%増でした。

今回の権利落ち日は6月7日。1営業日前に保有していれば分配金が貰えます。分配金の支払いは6月13日です。権利落ちから約1週間なので、あっと言う間です。

6月9日の終値は99.62ドル、1株から購入可能なので1万4000円ほど必要です。

 

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ベンチマークの「モーニングスター配当フォーカス指数」とは?

それでは【HDV】のコンセプトはどうでしょうか? このETFは「モーニングスター配当フォーカス指数」との連動を目指します。

この指数をざっくりとまとめると、米国の上場企業の中から、財務状況が健全かつ比較的配当を多く支払う75銘柄が対象です。

銘柄選定のルールにはどうでしょうか? まずは、米国株式市場の97%を占める「モーニングスターUSマーケットインデックス」を対象に、スクリーニングを行います。以下のすべてに当てはまることが条件です。

1)配当を支払っている企業
2)REITは対象外
3)ワイドモート・レイティング
4)デフォルトまでの距離

3)「ワイドモート」というのは、株式投資において使用される概念の一つです。ワイドモートは、ある企業が持つ競争上の優位性や経済的な堀り立てを指します。具体的には、その企業が他の競合他社と比較して、より長期間にわたって持続可能な利益を生み出し、市場シェアを維持できると考えられる特徴や要素を指します。【HDV】採用銘柄は、このワイドモートで選別した場合の上位に入っている必要があります。

一般的なワイドモート(Wide Moat)の要素としては、次のようなものがあると言われています。
・優れたブランド価値や顧客ロイヤルティ
・特許や独占的な技術、ノウハウの保有
・規模の経済効果や生産力の高さ
優れた流通チャネルやネットワークの構築
・高い資本要件や進入障壁
・政府の規制やライセンスの獲得

4)「デフォルトまでの距離」は倒産する可能性が低いかどうかです。

3)と4)で、他社に対して優位性のあるビジネスモデル、財務の健全性でスクリーニングをかけているわけです。

このスクリーニングで残った銘柄から、配当利回りの高い順に75銘柄を選びます。ただし、現在の構成銘柄については少し条件が緩く、配当利回り上位100位以内、かつ、前回の銘柄入れ替え時に配当利回り上位75位以内ならば残留します。

 

銘柄入れ替えのルールは?

ウェイト付け、いわゆる組入方式は配当加重型です。企業が投資家に支払った配当金の総額に応じて構成銘柄が加重される方式。ざっくりとしたイメージでは、時価総額と配当利回りを掛けた数の大きい順に組み入れます。

「モーニングスター配当フォーカス指数」は、年4回、3、6、9、12月の第3金曜日の営業終了後に銘柄入れ替えを行います。基準日はその前の月である2、5、7、11月の月末です。この日のデータをもとに、銘柄の入れ替えを決めます。

まとめると【HDV】は、財務状況が健全かつ他社に対して優位性のあるビジネスモデルを持つ企業から配当利回りの高い75社が対象で、規模が大きく、配当利回りの高い銘柄が上位に入るETFです。

 

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【HDV】の過去の分配金と増配率は?

【HDV】が設定されたのは2011年3月です。分配金は年4回支払われます。

2023年6月の【HDV】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の「分配金」の今回と前年同期の比較です。今回が0.7965ドル、前年の同期が0.5697ドル。「分配金の対前年同期増減率」39.8%増になります。

また、「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。今回が4.2148ドル、前年の同期が3.1550ドルです。「過去1年分配金の対前年同期増減率」33.6%増となります。

 

分配金の推移は?

【HDV】の期ごとの分配金を1年ごとに重ねました。多少デコボコしていますが、長期で見ると着実に増えています。

2022年9月から好調で、4回連続で対前年同期を上回っています。直近の2023年6月の分配金0.7965ドルで、前年同期から39.8%増です。

 

分配金と株価の関係は?

分配金を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。

最近は期によって結構差が出てきています。2022年6月はかなり少なかったですが、その反動からか、2022年9月以降は3期続けて1ドルを超えました。直近2023年6月は0.7965ドルなので、1ドルを切りました。その前の3回に比べると、今回はやや物足りないと言えますね。

 

過去1年分配金の傾向は?

過去1年分配金を棒グラフにして、株価と比較しました。1つ前の分配金と比べると、棒グラフがマイルドになります。

高配当ETFの分配金は期ごとに一喜一憂するのではなく、過去1年分が伸びているかどうかでチェックするといいでしょう。

株価と過去1年分配金は似たような伸びです。これは、分配金利回りがどのタイミングでも同じくらいという意味です。

 

年間分配金と株価の関係は?

「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。株価は最新年を除いて年末のものです。【HDV】の分配金が最初に支払われたのは2011年6月です。

2022年の株価は、他の高配当ETF同様にやや足踏み状態でしたが、終盤にかけて上昇しました。分配金も過去最高額となりました。

 

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年間増配率は?

ここからは増配率について見ていきましょう。まずは【HDV】の年間増配率です。

2016年と2021年はマイナスですが、その前年が二桁のプラスだったので、その影響かもしれません。

2022年は前半は不調でしたが、9月と12月の分配金が多く、前年から5.9%のプラスとなりました。2023年の年間データは確定していませんが、前年の同期と比べると3月が35%増、6月が39%増と順調です。

 

分配金を前年同期と比較する

「期別分配金の対前年同期増減率」、「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。

ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。赤い折れ線の部分です。

それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」の長期の傾向が重要です。紫色の階段面です。【HDV】はこの値はほぼプラスで推移しています。2021年後半から2022年前半はマイナスでしたが、2022年9月以降は大幅に増えています。最近好調というのがわかりますね。

 

長期の増配率をチェック!

複数年単位で増配率をチェックしましょう。3年増配率と5年増配率の推移です。

最近の3年増配率や5年増配率は4~6%の間ですね。今後もそれぐらいで推移しそうですね。

 

増配率はどのように変化したか?

直近6回の分配金決定後の増配率を比較しました。ETFの場合、分配金額は期によってバラバラです。そのため、増配率も分配金が決定するたびに、多少は変化するということを頭の片隅に入れておくといいかもしれません。

2022年9月以降は分配金が1ドルを超えたため、増配率が徐々に上がっています。増配率は5~6%ぐらいが目安と言えそうです。現在の増配率が右端です。数値を表示します。3年増配率が7.1%、5年が6.3%、7年が6.1%、10年が7.1%です。6~7%台ですね。

直近以前の3回の分配金が1ドルを超えて好調だったこともあり、直近の増配率は過去よりは高い数値になっています。

 

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2020年以降の利回りは?

ここからは株価や分配金利回り、過去YOCなどについて見ていきましょう。

2020年以降の【HDV】の株価と分配金利回りです。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

利回りは2020年の年初は3.4%前後で推移していましたが、コロナショックの影響で2月半ば以降に株価が急落し、3月23日には利回りが約5.2%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック前とほぼ同じですが、分配金は増えたので、利回りは約4.2%と高いです。

 

現在の【HDV】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく4.2148ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。このグラフは年間分配金額が現在と同じ場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【HDV】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

利回り3.5%は株価120.4ドル、利回り4.0%は株価105.4ドル、利回り4.5%は株価93.7ドル、利回り5.0%は株価84.3ドルです。

 

【HDV】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【HDV】を買った場合、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回です。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価額に対する利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。なので【HDV】は長期で見ると、なかなか好調です。

2023年6月9日の終値は99.62ドル、過去1年の分配金は4.2148ドルなので、現在の利回りは4.2%です。過去10年の平均利回りは約3.5%です。

10年前と比較して株価は上がっており、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。10年前の2013年6月に買っていたら、現在YOCは約6.4%になっていました。また、5年前の2018年6月に買っていた場合は、現在YOCは約5.0%になっていました。

利回りは3.3~4.0%ぐらいがレンジですね。現在はお買い得の状態かもしれません。

 

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【HDV】の上位構成銘柄は?

それでは【HDV】の中身について見ていきましょう。ベンチマークの説明で触れましたが、6月の第3金曜日終了後に銘柄入れ替えが行われるので、このデータを使用する期間は短いです。

【HDV】の組入上位20銘柄の6月6日のデータです。上位10銘柄で全体の約53%、20銘柄で約77%なので、上位銘柄の影響が大きく出るETFといえます。

【HDV】は配当金の総支払額によって加重平均する「配当加重平均指数」を採用しています。大まかにいうと「時価総額と配当利回り」を掛けた数値のほぼ大きい順になります。表の右から2列目の数値です。つまり規模が大きく配当利回りの高い銘柄が上位に入ります。

エクソン・モービル【XOM】、ジョン・エンド・ジョンソン【JNJ】、シェブロン【CVX】などが上位です。

【HDV】は財務の健全性が高く、他社に対して優位性のあるビジネスモデルを持つ米国の企業から、高配当銘柄を対象としています。そのため、連続増配年数が10年を超えている優良銘柄が多いですね。表の一番右側の列です。

 

【HDV】のセクター比率は?

【HDV】組入銘柄のセクター比率について、見ていきましょう。

トップがヘルスケアで26.6%エネルギーが24.8%。この2つのセクターで51.4%と半分を超えます。以下、情報技術が14.9%、通信サービスが8.7%、公益事業が8.6%です。

結構セクターが偏っていますね。特徴としては、金融が4.9%と少ないです。高配当ETFは金融が多いのが普通ですが、【HDV】は財務の健全性や他社に対して優位性のあるビジネスモデルを持つことが条件のため、金融はあまり入ってきません。

 

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HDVの将来YOCはどうなるか

それでは、いま【HDV】を購入したら、将来の利回りYOCがどのくらいになるのかをシミュレーションします。現在の利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。

増配率は3、5、7、10年の4パターンを使います。増配率は3年が7.11%、5年が6.32%、7年が6.05%、10年が7.11%でした。3年と10年の増配率が同じなので、3年増配率10年増配率に重なっており見えません。2023年6月6日現在の利回りは4.25%です。

まずは「再投資しない。税引き前」という設定にします。

もっとも成績が良かったのは3年増配率と10年増配率(7.11%)です。10年目のYOCは7.9%、20年目のYOCは15.7%です。

もっとも成績が悪かったのは7年増配率(6.05%)です。10年目のYOCは7.2%、20年目のYOCは13.0%です。

【HDV】は増配率の差があまりないので、これぐらいのペースで進む可能性が高そうです。

 

再投資するとどうなるか(税引後)

つぎは「再投資する。税引き後」という設定にします。国内と外国の税金計28%を引いた72%で計算します。株価は変化しなかったという設定です。

もっとも成績が良かったのは3年増配率と10年増配率(7.11%)です。10年目のYOCは8.1%、20年目のYOCは34.5%です。

もっとも成績が悪かったのは7年増配率(6.05%)です。10年目のYOCは7.3%、20年目のYOCは25.6%です。

最初の「再投資しない。税引き前」と、2つ目の「再投資する。税引き後」の比較では、10年目くらいまではほぼ同じでしたが、20年目に近づくと「再投資する。税引き後」の数値が一気に上がります。税金は引かれても、複利効果が勝るというわけですね。

 

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【HDV】とライバルETFの比較

ここからは後半戦。【HDV】とライバルの高配当ETF、計4つを比較します。バンガード社の【VYM】、ステートストリート社の【SPYD】、同じブラックロック社の【DVY】を比べます。

ただし【HDV】は6月第3金曜日の後に銘柄入れ替えが行われるので、今回の銘柄はじきに最新ではなくなります。また、【VYM】と【SPYD】の6月分配金も、6月第3週の終盤に発表されるで、こちらのデータもすぐに変更となります。

ETFの背景色は運用会社のコーポレートカラーにします。ブラックロックが黒色、バンガード社はあずき色、ステートストリート社は青色です。ただしブラックロック社は2つあるので、【DVY】は黄色にします。今後のグラフ内で使用するカラーをこれで統一します。

表内の数値が赤色は、他のETFよりも秀でているという意味です。オレンジ色は赤色に次ぐ2番手グループという意味です。

設定年は【DVY】が2003年ともっとも古く、【VYM】が2006年で2番目に古いです。

経費率は【HDV】【VYM】【SPYD】が0.1%を切っており、かなり安いです。高配当御三家ETFと言われる由縁です。

運用総額は【VYM】がトップで約6.6兆円、【DVY】が2番手で約2.8兆円です。

現在の利回りは【SPYD】が約4.6%と高く、【HDV】が4.2%、【DVY】は3.7%、【VYM】が3.2%です。

 

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HDVとライバルETFの上位銘柄とセクターの違いは?

それでは4つの高配当ETFの組入上位10銘柄を比較します。


※上の画像をクリックすると拡大します

【HDV】と少し似ているのは【VYM】ですね。1位のエクソン・モービル【XOM】、2位のジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】が同じです。

【HDV】は配当加重なので規模と利回りの大きな銘柄が上位に入り、【VYM】は時価総額加重なので規模の大きい順です。そのため、上位銘柄は少し似るわけです。

対して【SPYD】は均等加重なので、上位銘柄はマイナーなものが多いです。【DVY】は利回り加重なので、配当利回りの高い銘柄が上位に入ります。

上位10銘柄の比率は【HDV】が53%でかなり集中投資です。【VYM】は時価総額加重なので、上位銘柄の比率はやや大きくなります。均等加重の【SPYD】と利回り加重の【DVY】は上位銘柄の比率が低めです。

 

高配当ETFのセクターを比較しよう

セクター比率を見てみましょう。GICSによる分類です。参考までにS&P500を対象としたETF【VOO】も入れておきます。

【HDV】は赤色のヘルスケア黄土色のエネルギーが上位で、この2セクターで50%を占めています。他の高配当ETFとは似ていないですね。

高配当ETFは紫色の金融セクターが比較的多いですが、【HDV】は金融がかなり少なめです。金融危機などの暴落時には、高配当ETFの中では【HDV】は強さを見せそうです。

主な特徴としては【VYM】はバランスがよく、【SPYD】は不動産が多い、【DVY】は公益事業と金融が多くこの2セクターで50%もあります。

 

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これまでの利回りは?

それでは、過去10年の分配金利回りの推移を比較しましょう。利回りは過去1年分配金から算出しました。株価は月に1度、月末のものです。

利回りは【SPYD】が最も高く、【HDV】が続き、そのあとが【DVY】、最も低いのは【VYM】です。

過去5年の平均利回りは【SPYD】が4.6%、【HDV】が3.6%、【DVY】が3.5%、【VYM】が3.1%です。

【HDV】はこの4ETFの中では、2番目に分配金利回りが高いです。

 

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過去に購入した場合のYOCは?

過去にETFを購入していた場合、現在、取得価額に対する利回り(YOC)はどのくらいになっているでしょうか。いわゆる自分利回りというやつです。グラフが左肩上がりなら、株価が好調で増配しているという意味です。

一番右端の数値が現在の分配金利回りです。一番左端の数値は10年前に購入していた場合の現在のYOC。ただし【SPYD】だけは設定から10年が経過していないので、設定当初に購入していた場合のYOCです。

たとえば【HDV】の現在の利回りは4.2%ですが、10年前の2013年6月に購入していたら現在のYOCは6.4%になっています。

いずれのETFも好調です。しいて言うなら【SPYD】は増配率がそれほど高くないですね。
一番好調なのは、【DVY】でしょうか。現在の利回りが3.7%で10年前に購入していたらYOCは6.6%になっています。

 

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トータルリターンを比較

トータルリターンを比較します。トータルリターンとは分配金を再投資した株価リターンのことです。手数料や税金は考えません。2016年1月以降のデータです。

 

2016年1月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2023年5月末には【VYM】が1万9000ドル、【DVY】が1万8500ドル、【HDV】が1万7400ドル、【SPYD】が1万6500ドルになっていました。【VYM】と【DVY】がやや優勢です。

 

過去のトータルリターンを比較

1、3、5、7、10年のトータルリターンも見てみましょう。年率です。参考までに一番右にS&P500ETF【VOO】のデータも入れておきます。

過去3年以上のトータルリターンは【VOO】が優勢です。高配当ETFでは【VYM】【DVY】が同じくらいですね。【HDV】【SPYD】よりは長期成績が良いですが、【VYM】【DVY】にはやや劣ります。

 

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増配率を比較する

増配率を見ていきましょう。表の上段は1年ごとの過去1年分配金と、前年からの増配率です。背景ピンク色がマイナスです。

表の下段は現在を起点とした1、2、3、5、7、10年の増配率年平均をCAGRで計算します。背景のオレンジ色が濃いほど、増配率が高いという意味です。

ただし、【HDV】と【DVY】は最新の2023年6月分配金が出ましたが、【VYM】と【SPYD】はまだなので、3月のデータを基準にしました。

この部分をグラフにしてみます。

 

3、5、7、10年の増配率

3、5、7、10年増配率を見てみましょう。【SPYD】は設定から日が浅く、7年以上のデータはありません。

【HDV】【VYM】【DVY】はかなり似ていますね。【HDV】は6%台が2つに、7%台も2つ。【VYM】は6%台が3つで、7%台が1つ。【DVY】は6%台が3つで、5%台が1つ。この3つのETFはどの期間も安定して増配しているのがわかります。【SPYD】はあまりよくないですね。

増配率を使用した将来YOC予想は、全ての6月分配金が出揃ったら、コンテンツを作成しようかなと考えていますす。

 

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まとめ

【HDV】の2023年6月の分配金は0.7965ドル。対前年同期39.8%増でした。

【HDV】のコンセプトは財務状況が健全で、優位性のあるビジネスモデルを持つ75社が対象で、大規模で配当利回りの高い銘柄が上位に入ります。

4期続けて対前年同期を上回っており、最近の分配金は好調です。

【HDV】は上位10銘柄で50%なので、上位銘柄の影響が大きいです。組入れ銘柄はヘルスケアとエネルギーで約半数。金融が少なめの高配当ETFは珍しいです。

過去の分配金利回りは3.5%ぐらいが目安。4.2%の現在は狙い目かもしれません。

10年前に購入していたらYOC(購入価格あたりの分配金利回り)は6.4%ぐらいです。

最近の増配率は6~7%前後となかなか高いレベルで安定しています。

 

2023年6月のETF分配金の権利落ち日カレンダーです。【SPYD】と【VYM】は16日頃に分配金が決まります。また、【HDV】の銘柄入れ替えも16日の終了後に行われる予定です。なので、今回の使用したデータは、すぐに古くなってしまいますね。6月の4週目に入ったら、【VYM】【HDV】【SPYD】などの最新データについて分析しようかなと考えています。

 

2023年6月分配金決定後に、【HDV】とライバルの米国高配当ETF、VYM、SPYD、DVYを様々なデータで徹底比較しました。上位組入銘柄、セクター比率、分配金利回り推移、過去に買っていた場合のYOC、増配率、トータルリターン、増配率を使用した将来YOC予想など。
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