iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】が2023年3月に銘柄入れ替えを実施。ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】復帰、フィリップモリス【PM】除外

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ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】は、モーニングスター配当フォーカス指数に連動したETFです。財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国籍企業75銘柄前後で構成されています。

毎年3、6、9、12月の計4回、銘柄入れ替えがあります。直近では、2023年3月17日に銘柄の入れ替えを行いました。14銘柄が除外、14銘柄が追加となりました。前回の2022年12月の入れ替えでは14銘柄が新加入だったので、同じですね。

 

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新たに組み込まれた銘柄は?

新たに追加されたのは14銘柄です。セクター別では金融が5銘柄で最多、素材が3銘柄です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は世界的な医薬品メーカー。ベビーパウダー訴訟でのトラブルが嫌気されて、最近の株価は軟調です。

テキサス・インストゥルメンツ【TXN】は半導体製品の設計、開発、製造、販売、サービスを手掛けています。アナログ半導体、エンベデッド・プロセッシング(組み込み半導体)に強みがあります。

トゥルイスト・ファイナンシャル【TFC】は金融持ち株会社。米国の南東部および中部大西洋岸が地盤です。

新加入銘柄の組込比率を加味した加重平均平均利回りは3.64%。あまり高くないですね。新加入銘柄の全体に占める割合は15.06%でした。

 

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除外された銘柄は?

除外されたのも14銘柄です。セクター別の数では素材、公益事業、金融、一般消費財が2銘柄ずつです。

フィリップ・モリス・インターナショナル【PM】は米国以外の地域で、たばこ製品を販売しています。

メルク【MRK】は世界的な製薬企業で、処方薬、ワクチン、 生物学的治療法、動物用健康商品、コンシューマーケア製品などを販売しています。

除外された銘柄の組込比率を加味した加重平均平均利回りは4.76%。全体に占める割合は14.15%

先ほどの新加入銘柄の組込比率を加味した平均利回りは3.64%でした。新加入銘柄の方が利回りが低いので、ETFの利回りは少し下がるかもしれません。

 

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【HDV】全組込銘柄がどのように変化したのか?

下の表は【HDV】全組込銘柄を、組み換え前後の2023年3月13日と2023年3月17日で比較したものです。保有比率の大きい順に並べました。

左側(3月13日)の表の一番左側に背景が灰色で「除」と書かれているのが今回除外された銘柄です。右側(3月17日)の表の一番左側が背景ピンク色で「新」と書かれているのが、今回新たに組み込まれた銘柄です。

目立った新加入は、組込順位2位のジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】16位のテキサス・インストゥルメンツ【TXN】です。

除外された銘柄では、組込順位6位のフィリップ・モリス・インターナショナル【PM】、8位のメルク【MRK】、19位のデボン・エナジー【DVN】、23位のスリーエム【MMM】などがあります。

セクター別では、組込上位はエネルギー、ヘルスケア、情報技術が多いです。2番手集団に資本財生活必需品、公益事業が目立ち、中より下は金融、一般消費財が多いですね。

ちなみに、組込全銘柄の加重平均利回りは4.28%です。

 

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2020年以降の主な銘柄の入れ替えは?

【HDV】は75銘柄前後で構成されていて、4半期に1回銘柄の入れ替えが行われます。新加入や除外の組込比率1%以上の銘柄についてまとめました。他のETFに比べると、上位陣の入れ替わりが激しいのが特徴です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】テキサス・インストゥルメンツ【TXN】は2022年9月に除外され、今回2023年3月に復帰したことになります。

トゥルイスト・ファイナンシャル【TFC】は2022年3月に除外され、9月に復帰し、12月に除外され、今回2023年3月に復帰です。出たり入ったり忙しいですね。

ほかにも、ファイザー【PFE】ドミニオン・エナジー【D】アルトリア・グループ【MO】ペプシコ【PEP】、ロッキード・マーチン【LMT】なども出入りの激しい銘柄です。

利回りが2%台後半ぐらいの大型銘柄が、株価や増配によって頻繁に入れ替えが行われている傾向にあります。

※なお比率は、入れ替えの直前と直後のドンピシャのタイミングではなく、数日ずれている場合もあります

 

これまでの銘柄入れ替え数は?

2020年以降の銘柄入れ替え数です。上の棒が新加入、下の棒が除外です。今回の14銘柄の変更というのは、近年ではやや多いです。

2020年6月は入れ替え数がかなり多いです。これは2020年3月のコロナ・ショックで株価や業績予想に大幅な変化があったためです。

 

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セクター比率はどう変化したか?

【HDV】に組み込まれている銘柄のセクターの割合を、今回の入れ替え前後で比較してみました。あまり変動はないですね。

首位がエネルギーからヘルスケアに代わりました。ヘルスケアはジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】が組込2位に入ったこともあり、比率が少し上がりました。

3位の情報技術は12.1%から14.0%に増えました。テキサス・インストゥルメンツ【TXN】が新加入したためです。

生活必需品は10%から5.8%に下がりました。フィリップ・モリス・インターナショナル【PM】が除外された影響ですね。

 

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【HDV】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【HDV】の組込上位20銘柄の3月17日のデータです。ベンチマークは、モーニングスター配当フォーカス指数です。上位10銘柄で全体の約53%、20銘柄で約77%なので、上位銘柄の影響が大きく出るETFと言えます。

【HDV】の組込銘柄は配当金の総支払額によって加重平均しています。つまり、並び順は時価総額と配当利回りを掛けた数値のほぼ大きい順になります。下の表の右から2列目です。

【HDV】は財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国籍企業が対象です。そのため、上位組込銘柄の多くが連続増配年数10年を超えています。表の一番右側の列です。

※配当利回りと時価総額は「Market Chameleon」、連続増配年数は「The Dividend Investing Resource Center」のデータから作成しました。

 

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2020年5月以降の上位銘柄の推移

上位組込銘柄の推移です。【HDV】は毎年3、6、9、12月の中盤から後半にかけて銘柄の入れ替えがあります。下の表ではすべての期間で銘柄の入れ替えが行われています。

上位銘柄の顔ぶれはあまり変化はありません。生活必需品が以前は3~4銘柄が20位以内にいましたが、現在はコカ・コーラ【KO】のみと減っています。

【HDV】は年4回銘柄を入れ替えていますが、コアの部分は比較的同じメンバーで固められており、比率が高いのが特徴です。

 

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【HDV】の期別分配金は?

直近の分配金は、2022年12月12日に発表されました。1.1450ドルです。1年前の同期は1.0515ドルでしたので、1年前の同期と比べて8.9%増です。

【HDV】は2022年の分配金は3、6月は前年同期を下回りましたが、9、12月は上回り、2期続けて1ドルを超えています。

2023年の最初の分配金は3月23日(木)が権利落ち日なので、この日ぐらいに発表されそうです。

 

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まとめ

2023年3月は14銘柄が入れ替えとやや多かったです。

上位銘柄ではジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】テキサス・インストゥルメンツ【TXN】が復帰して、ィリップ・モリス・インターナショナル【PM】メルク【MRK】が除外となりました。

加重平均利回りは除外銘柄(約4.7%)よりも新加入銘柄(約3.6%)の方が低いです。

2022年3、6、9月の銘柄入れ替えでは新加入銘柄の方が利回りが高く、12月はほぼ同じでした。今回は新加入銘柄が低いパターンです。これが分配金にどう影響されるか注視したいですね。

ちなみに、組込全銘柄の加重平均利回りは4.28%です。

セクター別では、ヘルスケアとエネルギーが上位で、この2つのセクターで約半分を占めています。生活必需品の比率が下がっています。

2023年の最初の分配金は3月23日(木)が権利落ち日なので、この日ぐらいに発表されそうです。