スリーエム【MMM】は多角的な企業です。本拠地はミネソタ州で、元々はMinnesota Mining & Manufacturing Co.(ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング)という社名でしたが、2002年に3M Company(スリーエム)に改称しました。産業、セキュリティ、ヘルスケア、電子・エネルギー、消費者向けという5つの分野に分かれています。連続増配年数は61年と長く、配当王として知られています。
スリーエム【MMM】の株価は?
(ヤフーファイナンスより)
株価は2012年頃から上昇しましたが、2018年の1月の259ドルを頂点に、2019年10月には150円まで下がりました。現在は持ち直して175円前後です。事業セグメントを減らして、収益率の高い分野に集中する計画の途上なので、産みの苦しみを味わっている最中ともいえます。
スリーエム【MMM】の売り上げと利益は?
売り上げは微増で、営業利益率は横ばいです。多角的な企業のため、これぞという競合他社はいませんが、営業利益率は20%をクリアしているので、まずまずです。グラフの右端の「TTM」とは「Trailing twelve months」の頭文字を取ったもので、直前の12カ月(過去1年)という意味です。
スリーエム【MMM】の配当と年間配当利回りは?
配当は右肩上がりです。配当利回りは2%台でしたが、2018年以降は株価が下がってきたので、3%台になりました。
スリーエム【MMM】の配当と増配率は?
増配率はなかなか高いです。過去1年の増配率は5.9%です。ちなみに決算は12月で、2019年の増配は2月5日に発表されました。
スリーエム【MMM】の配当と配当性向は?
配当性向は以前は低かったですが、ここ数年は70%ぐらいまで上がってきています。
スリーエム【MMM】の配当と自社株買いは?
自社株にも積極的です。発行済株式数は、ここ10年で約80%になりました。
スリーエム【MMM】の今後の配当予想は?
過去1、3、5年間の増配率をもとに、将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。増配率は過去1年が5.9%、過去3年が9.1%、過去5年が11%でした。現在の配当利回りは3.3%で、このままのペースで増配すると、10年後のYOC予想は5.8~9.3%です。過去5年の増配率11%を維持できれば、10年後YOCは9.3%と悪くないです。ただし、過去1年の増配率5.9%前後で推移するようだと、10年後YOCは5.8%で今ひとつですね。
スリーエム【MMM】のEPS、BPS、ROE、ROAは?
EPS(1株あたりの利益)は着実に伸びています。2009年の4.52が、2018には8.9になりました。ROA(総資産利益率)は15%弱で安定しています。
スリーエム【MMM】のキャッシュフローは?
営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローは安定しており、資金の潤沢さが伺えます。
まとめ
いかがでしたか? 配当利回りの3.3%は悪くないですが、ここ2年の株価の下がり方は少し気になります。配当性向は高くなってきていますが、配当を支払う余力はまだあります。