一般消費財はマクドナルド【MCD】が一番か?

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一般消費財セクターに含まれるのは、インターネット販売、レストラン、住宅、衣料、ホテル、自動車、アパレル、レジャーなどです。ここ100年以内に誕生したものが多く、富裕層向けのものもあります。なくても生活できるけど、あればとっても便利なものが多いですね。そして、景気に対してかなり敏感です。そんな一般消費財の代表銘柄といえば、マクドナルド【MCD】が挙げられます。同セクターの他銘柄と比べた場合、どのようなものでしょうか。そこで、配当金と増配率をテーマに、一般消費財セクターの企業を比較してみましょう。

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時価総額140億ドル以上の企業の配当利回りは?

以下がおもな時価総額140億ドル以上の巨大企業です。もっとも時価総額が多いのはアマゾン・ドット・コム【AMZN】で無配です。ユニリーバ【UL】はADR銘柄です。イギリスとオランダに上場していますので、配当の現地課税がないイギリスの【UL】を買いましょう。

銘柄 ティッカー 配当利回り 時価総額(100万ドル)
アマゾン・ドット・コム AMZN なし 884187
ホーム・デポ HD 2.31% 251660
マクドナルド MCD 2.41% 162390
ユニリーバ UL 3.13% 156430
ナイキ NKE 0.93% 144420
スターバックス SBUX 1.67% 107490
ブッキング・ホールディングス BKNG 0.00% 86236
ロウズ・カンパニーズ LOW 1.96% 85450
TJXカンパニー TJX 1.52% 66760
ターゲット TGT 2.33% 54310
ゼネラル・モーターズ GM 4.20% 51669
テスラ TSLA なし 46925
ラスベガス・サンズ LVS 5.37% 43020
ダラー・ジェネラル DG 0.78% 41250
マリオット・インターナショナル MAR 1.59% 40070
ロス・ストアーズ ROST 0.90% 39010
フォード・モーター F 6.58% 35702
VF VFC 1.87% 35070
ヤム・ブランズ YUM 1.52% 33584
イーベイ EBAY 1.43% 32787
オライリー・オートモーティブ ORLY 0.00% 31153
ダラー・ツリー DLTR なし 27772
ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス HLT 0.65% 26448
ロイヤル・カリビアン・クルーズ RCL 2.85% 22410
エクスぺディア EXPE 0.98% 19470
DR ホートン DHI 1.12% 19380
レストラン・ブランズ・インターナショナル QSR 2.88% 17880
ベスト・バイ BBY 2.86% 17650
マグナ・インターナショナル MGA 2.73% 16330
ハズブロ HAS 2.22% 14820
ジェニュイン・パーツ GPC 3.08% 14230

 

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一般消費財セクターの増配率と連続増配年数を比較

下のグラフは過去1、3、5の増配率と連続増配当年数です。全部で26社あります。なお、増配率がマイナスの部分は表示していません。

ジェニュイン・パーツ【GPC】は自動車用品などを扱っている会社です。連続増配年数の63年は全米でもトップクラスです。ロウズ・カンパニーズ【LOW】は57年、ターゲット【TGT】は52年など、このセクターは連続増配年数の長い企業が多いですね。

レストラン・ブランズ・インターナショナル【QSR】は世界中でレストランを運営しています。バーガーキングなどが有名ですね。増配率が45~54%と高いのは、配当の支払い開始が2015年と最近だからです。配当の支払い始めたばかりの場合は、0からのスタートですので、最初の数年は増配率が極めて高くなります。

 

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いま一般消費財の銘柄を買ったら、5年後YOCはどうなるか?

下の図は過去1、3、5の増配率をもとにした5年後の予想YOCと現在の配当利回りです。つまり今株を買うと、5年後に元本配当利回り(YOC)が何%になるかの予測です。

増配率が抜群に高かったレストラン・ブランズ・インターナショナル【QSR】は、5年後のYOC予想、10年後のYOC予想ともに群を抜いていますね。

フォード・モ-ター【F】は全米ビッグ3の自動車メーカーです。現在の配当利回りは6.5%と高水準ですが、株価は10ドルを切って危険水域です。今後の売り上げ予測も芳しくありません。

ラスベガス・サンズ【LVS】はカジノを中心とした総合リゾート運営を行っている会社です。今後、日本にも進出する可能性がありそうです。現在の配当利回りが5.3%と高く、5年後のYOC予想は6~9%とまずまずですが、業績見通しは今一つです。

 

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一般消費財セクターの10年後YOCは?

次に過去1、3、5の増配率をもとにした10年後の予想YOCと現在の配当利回りです。今株を買うと、10年後に元本配当利回り(YOC)が何%になるかの予測です。

ホーム・デポ【HD】はホームセンターの世界最王手。現在の配当利回りは2.3%と平均的ですが、ここ10年の増配率は毎年10%以上と高水準。10年後YOCが18~27%まで伸びそうです。

ロウズ・カンパニー【LOW】はホームセンターの2番手。現在の配当利回りは1.9%ですが、57年にわたって増配を続けています。近年の増配率も高く、10年後YOCが8~13%まで伸びそうです。

住宅建設会社のDR ホートン【DHI】の10年後YOCは1~24%と幅広いです。減配が多いので、やや不安定です。

ベスト・バイ【BBY】は世界最大規模の家電量販店。10年後YOC予想は7~32%。業績見通しはまずまずです。

ターゲット【TGT】は大手ディスカウントストアで連続増配年数は52年。業績も申し分ないのですが、株価が上がりすぎているのが玉に瑕。下がったところで狙いたいですね。

マクドナルド【MCD】は配当利回りが2.5%、10年後YOC予想は5~10%とやや地味です。連続増配年数は43年と長く、長年にわたって株価が上がり続け、株主に対しても還元を強化する方針なので安心できる銘柄ですね。