ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は1867年にジョンソン三兄弟が創業しました。現在は、世界最大級のヘルスケア総合メーカーです。消費者健康製品、医療機器、医薬品という3つの分野でいずれも世界トップクラスのシェアを誇っています。そのため、この銘柄を買うだけである種の分散投資になるので、人気銘柄として定着しています。連続増配年数は57年にも及び、配当王としても知られています。株主還元にも積極的です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の株価は?
(ヤフーファイナンスより)
株価は2013年頃から上昇しましたが、2018年の1月や11月の148ドルを頂点に、最近は芳しくありません。麻薬性鎮痛薬オピオイド中毒による制裁金、ベビーパウダーにアスベストが混入したことによる訴訟など、難しい状況に直面しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の売り上げと利益は?
売り上げは微増で、営業利益率は横ばいです。営業利益率は同業他社と比較してもまずまずです。ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は3つの分野で優れているため、厳密なライバル社は存在しないとも言えます。グラフの右端の「TTM」とは「Trailing twelve months」の頭文字を取ったもので、直前の12カ月(過去1年)という意味です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の配当と年間配当利回りは?
配当は着実に伸びています。ここ数年の配当利回りは2.5~3%のレンジにほぼ収まっています。現在の配当利回りは2.9%なので、買い場かもしれませんね。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の配当と増配率は?
増配率は若干下がり気味ですが、6%前後で安定しています。過去1年の増配率は5.9%です。ちなみに決算は12月で、2019年の増配は4月25日に発表されました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の配当と配当性向は?
配当性向は60%以下がほとんどで、かなり余裕があります。2018年の589.8%というのは、前年のアメリカの税制改革による一時的なものなので、気にする必要はありません。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の配当と自社株買いは?
自社株買いも多少は行っていますが、配当の支払いに重点を置いているようです。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の今後の配当予想は?
過去1、3、5年間の増配率をもとに、将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。増配率は過去1年が5.9%、過去3年が5.9%、過去5年が6.3%でした。現在の配当利回りは2.9%で、このままのペースで増配すると、10年後のYOC予想は5.1~5.3%です。増配率が毎年ほぼ同じなので安定しているとも言えますし、やや物足りないという見方もできます。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】のEPS、BPS、ROE、ROAは?
EPS(1株あたりの利益)はまずまずです。BPS(1株当たりの資本)もそれなりに伸びています。2017年のEPSが低いのは、税制改革の影響なので気にする必要はありません。ROA(総資産利益率)は10%前後です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】のキャッシュフローは?
営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローは安定しています。投資キャッシュフローが多いのは、膨大な開発費がかかるためです。
まとめ
いかがでしたか? いくつかの訴訟リスクが顕在化したことにより、2018年以降の株価は不安定な状況です。通常の企業なら一気に下落するでしょうが、踏みとどまっているところにジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の人気や実績が伺えます。配当利回りが3%近くあるので、長期的な観点からみると仕込み時といえます。