ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】が増配を決定。増配率は38.3%!

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石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】が、2021年7月28日に増配を発表しました。

これまで四半期ごとの配当が0.347ドルだったのが、0.48ドルに上がる予定です。年間配当は1.388ドルから1.92ドルになる予定です。増配率は38.3%です。2020年7月28日の終値は38.5ドル、配当利回りは4.99%です。

ロイヤル・ダッチ・シェルはイギリスとオランダに拠点を置く企業です。オランダに上場しているのがA株【RDS.a】イギリスに上場しているのがB株【RDS.b】。オランダは現地源泉税率が15%掛かるのに対して、イギリスは現地課税がかかりませんので、B株【RDS.b】について取り上げます。

 

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ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の過去の配当、年間増配率

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】は、2020月5月に権利落ちを迎える期に66%の大減配となりました。その後、2020年11月に4.1%増配、2021年5月に4.2%増配、そして今回38.3%の大幅増配となりました。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは8月12です。

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の期別の配当は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。減配後に3回増配しました。期ごとの配当は減配前が0.94ドル、今回は0.48ドルなので、約半分戻りました。

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の年間配当額と年間増配率は?

配当金と増配率を1年ごとにまとめてました。年間の増配率は2015年以降は横ばいが続いていましたが、2020年に大幅に減りました。

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の株価と配当の関係は?

下のグラフは株価と配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。株価は右肩下がりですが、ボチボチ上がり始めています。

 

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最近のロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約6.2%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月18日に約19%まで上がりました。4月末に大幅な減配を発表したため、利回りは4%まで落ちました。現在、株価は多少は戻りましたが、大減配があったため配当利回りは4.99%です。

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現在のロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.92ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2021年7月28日の終値は38.5ドル、年間の予想配当金額は1.92ドルなので、現在の配当利回りは4.99%です。過去5年の平均配当利回りは約5.8%です。過去5年で株価は右肩下がり、大幅な減配があったので、早い時期に買ってもYOCは上がりません。2020年10月頃に買っていたら、現在YOCは約8.0%になっていました。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】とライバルのエクソン・モービル【XOM】、シェブロン【CVX】、BP【BP】との過去10年トータル・リターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年7月から2021年6月までの10年を比べます。

2011年7月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年6月には【CVX】が1万5200ドル、【XOM】が1万1500ドル、【BP】が1万700ドル、【RDS.B】が8500ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去10年のリターン(年平均)は【CVX】が4.3%、【XOM】は1.4%、【BP】は0.7%、【RDS.b】はマイナス1.6%でした。ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の過去3年以上のパフォーマンスは悪いですね。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

石油銘柄はコロナショック時に大暴落したため、最大ドローダウン値は悲惨ですね。シャープレシオとソルティノレシオも良くないです。【CVX】が一番マシです。

 

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ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の今後の配当予想は?

現在の配当金額(0.48ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(0.32ドル、0.94ドル、0.94ドル、0.84ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【RDS.b】株を2021年7月28日の終値38.5ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が50.0%、過去3年がマイナス20.1%、過去5年がマイナス12.6%、過去10年がマイナス5.4%でした。現在の配当利回りは4.99%です。

1年前との比較では増配率が50%もあるため、この増配率が続くと仮定して計算すると、10年後のYOCがとんでもない数値になってしまいます。そこで、過去1年増配率は使用せず、配当金が同じだった場合で計算してみました。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが4.99%なので、年間配当額は499ドルです。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の配当額は204ドル、10年目の配当額は66ドルになります。配当額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の配当額は499ドル、10年目の配当額は499ドルになりそうです。配当額499ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.99%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の配当額は238ドル、10年目の配当額は84ドルになります。配当額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の配当額は616ドル、10年目の配当額は803ドルになりそうです。配当額803ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.03%です。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は388ドルではなく、税引き後の294ドルになります。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の配当額は164ドル、10年目の配当額は56ドルになります。配当額に変化がなかった場合を当てはめると5年目の配当額は419ドル、10年目の配当額は507ドルになりそうです。配当額507ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.07%です。

このデータの計算方法は、ある程度の方向性をもって増配している場合に使用すると、そこそこあてになります。ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】のように大減配があった後、さらに大幅増配になった場合で計算すると、数値が極端になってしまいます。今回のケースだと、配当額に変化がなかった場合の予想が、多少は参考になると思います。

 

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ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の財務データは?

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の財務データです。2020年は悪かったですが、2021年は少し回復しています。





 

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まとめ

ロイヤル・ダッチ・シェルB【RDS.b】の今回の増配は喜ばしいですね。ただし、配当金額はコロナショック前の約半分に戻ったまでで、完全に回復したわけではありません。さらに20億ドルの自社株買いも計画しており、株価の上昇も期待できそうです。

 

 

 

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