iシェアーズ好配当株式ETF【DVY】の2023年3月の分配金は1.0052ドル。前年同期から13.2%増

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ブラックロック社のiシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が、2023年3月23日に分配金を発表しました。1.0052ドル(厳密には1.005242ドル)です。前年の同期は0.8884ドルでしたので、1年前の同期との比較では13.2%増です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2023年3月23日の終値は110.68ドル、過去1年の分配金額は4.2582ドルなので、利回りは3.85%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します

 

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【DVY】はどんなETF?

【DVY】のベンチマークはダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックス。この指数はダウ・ジョーンズ U.S.インデックスのうち、配当利回りの高い100銘柄で構成されています(REITは除く)。

条件は、配当金が直近5年の平均以上、配当支払い余力がある、直近5年の配当の支払い実績、3カ月の平均取引量が20万株以上、過去12カ月赤字がないこと、時価総額が30億ドル以上(現在の構成銘柄は20億ドル以上)です。

これらの条件に合った銘柄から配当利回りの高い100銘柄が選ばれます。

つまり、財務が健全で、配当金支払い実績があり、利回りが高い、中規模以上の企業というわけです。名称は、iシェアーズ好配当株式ETF【DVY】。「高配当」ではなく、「好配当」というのがポイントですね。

年に1度、3月に銘柄の入れ替えを行い、年4回リバランスします。設定が2003年11月なので、ETFの中ではかなりの古株です。

 

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【DVY】の過去の分配金と増配率は?

【DVY】が設定されたのは2003年11月です。

今回の【DVY】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の「分配金」の今回と前年同期の比較です。今回が1.0052ドル、前年の同期が0.8884ドル。よって「分配金の対前年同期増減率」13.2%増になります。

また、「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。今回が4.2582ドル、前年の同期が3.7512ドルです。よって「過去1年分配金の対前年同期増減率」13.5%増となります。

色をつけた箇所のデータをグラフにして解説していきます。

 

分配金の推移は?

「分配金」を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。

リーマン・ショック後の2009年は大きく減らしましたが、その後は順調に伸びています。2022年は3月と6月がやや不調でしたが、9月と12月は前年の同期を大きく上回りました。2023年3月も好調です。

 

分配金と株価の関係は?

「分配金」を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。

ほとんどのETFは期によって分配金が増えたり減ったりしますが、【DVY】は比較的安定しています。直近3回は1ドルを上回っています。

 

過去1年分配金の傾向は

「過去1年分配金」を期ごとに棒グラフにして、株価と比較しました。1つ前のグラフと比べると、マイルドになります。

高配当ETFの分配金は期ごとで一喜一憂するのではなく、過去1年分などを比較して、伸びているかどうかをチェックするのが重要です。

過去1年分配金と株価は連動しています。2008年9月のリーマン・ショックのときは株価と分配金額が大幅に下がり回復まで時間がかかりましたが、2020年3月のコロナ・ショックは株価は急落してすぐに急上昇となりました。過去1年分配金は、あまり減らなかったですね。

現在、過去1年分配金は最高額を更新しています。

 

年間分配金と株価の関係は?

「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。株価は最新年を除いて年末のものです。【DVY】の分配金が最初に支払われたのは2013年12月です。直近の2023年は3月のみで、あと3回分配金があります。

株価と分配金の動きは、かなり連動しています。2022年の年間分配金を、10年前の2012年と比較すると約1.95倍です。

 

分配金を前年同期と比較しよう

「分配金の対前年同期増減率」、「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。

ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。赤い折れ線の部分です。

それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」の長期の傾向が重要です。紫色のところです。ほぼプラスが続いており、長期で増配傾向にあるといえます。2008年9月のリーマン・ショックの直後を除くと、かなり安定していると言えます。

 

年間増配率は?

「過去1年分配金の対前年同期増減率」の1年ごとのデータを見てみましょう。いわゆる年間増配率です。

最初に分配金が支払われたのが2003年の12月なので、データは2005年からです。大幅にマイナスだったのはリーマン・ショックの影響があった2009年です。それ以外の年はほとんどがプラスで、5%以上の場合が多いです。2020年はコロナ・ショックの影響でわずかにマイナスでした。

 

長期の増配率をチェック!

年間増配率だとざっくりしすぎていて、若干イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。3年と5年の増配率の推移です。

2015年以降はおおむね6~8%で推移しています。今後もリーマン・ショック級の暴落がなければ、5~7%ぐらいで推移しそうですね。

 

増配率はどのように変化したか?

2022年以降の1、3、5、7、10年増配率がどのように変化したかをチェックしましょう。右上の囲みが、現在(2023年3月分配金決定時)の1、3、5、7、10年増配率です。ちなみに増配率は過去1年分配金をベースにして、1年前や3年前の過去1年分配金と比較して計算します。

ETFの場合、分配金額は期によってバラバラです。そのため、増配率も分配金が決定するたびに、多少変化するということを頭の片隅に入れておくといいかもしれません。そして前回や前々回の増配率も考慮しながら、その銘柄の増配率の傾向を理解しましょう。

上の表をグラフにするとこんな感じです。

一番右が直近の分配金決定後の増配率です。【DVY】は分配金が比較的安定しているため、増配率はあまり変化がないです。5年以上の増配率は6~7%ぐらいが目安と言えそうです。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【DVY】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

2020年の年初の利回りは3.4%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約5.8%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前を少し上回り、増配もされたので、利回りは3.85%です。

 

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現在の【DVY】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じくで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。

下のグラフは年間分配金額が現在と同じ4.2582ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【DVY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

利回り3.0%は株価141.9ドル、利回り3.5%は株価121.7ドル、利回り4.0%は株価106.5ドルです。

 

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【DVY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DVY】を買った場合、取得価額に対する利回り(YOC/Yield On Cost)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価額に対する利回り(YOC)です。この線は株価と逆の動きをします。左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向になるため、早い時期に買うとYOCが上がります。【DVY】は長期的に見て、なかなか好調ですね。

2023年3月23日の終値は110.68ドル、過去1年の分配金額は4.2582ドルなので、現在の利回りは3.85%です。過去10年の平均利回りは約3.3%です。

10年前と比較して株価は上がっていて、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。約10年前の2013年3月に買っていたら、現在YOCは約6.7%になっていました。5年前の2018年3月に買っていたら、現在YOCは約4.5%でした。

また、株価が暴落したコロナ・ショック時の2020年3月に買っていればYOCは5.8%前後まで上がっています。

利回りは3.0~3.6%がレンジなので、3.6%以上で買いたいところです。

 

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【DVY】のセクター比率は?

ここからは【DVY】の中身について見てきます。

【DVY】のセクター比率を約2年前と比較します。現在の組込銘柄のセクター比率は、公益事業が28%でトップ、金融が22%で2番目に多く、この2セクターで約半分を占めています。

公益事業がこれだけ多いETFは珍しいです。2年前と比べても、あまり変化はないですね。エネルギーが少し減って、生活必需品がやや減りました。

 

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【DVY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DVY】の組込上位20銘柄です。2023年3月27日のデータです。利回り加重で組み込まれています。

時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業がベライゾン【VZ】、AT&T【T】など5銘柄と少なく、中規模クラスが多いですね。

上位10銘柄が占める割合は全体の約18%、上位20銘柄では約31%。組込銘柄数は約100なので、まずまず分散は利いています。

セクター別の比率ではバラバラです。生活必需品、素材、公益事業が多めです。

※ブラックロック社のデータです。時価総額と配当利回りは「market chameleon」のデータ、連続増配年数は「The Dividend Investing Resource Center」のデータをもとに作成しました

 

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2020年10月以降の上位銘柄は?

2020年10月以降の上位20銘柄の推移です。【DVY】は毎年3月に組み換えがあります。下の表では銘柄の入れ替えがあったところは、太い線を引いておきます。

【DVY】は年に1度、3月に銘柄入れ替えを行います。2023年3月の入れ替えでは3銘柄が除外、6銘柄が新規追加となりました。

新加入は、11位のフォード・モーターズ【F】、13位のTロウ・プライス・グループ【TROW】、20位のバイアコムCBS【PARA】などです。

除外されたのはキャタピラー【CAT】、イートン【ETN】、インテル【INTC】です。

 

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【DVY】とライバルETFの比較

ここからは、【DVY】とライバルの高配当ETF、【VYM】【HDV】【SPYD】の様々なデータを比較していきます。

赤い文字が他のETFと比べて素晴らしい数値、オレンジ色が優秀です。経費率は【VYM】【HDV】【SPYD】は0.1%を切っており優秀、【DVY】は0.38%と少し高いです。

運用総額は【VYM】が約6.3兆円と多く、【DVY】は2.8兆円とまずまず規模が大きいです。

利回りは【SPYD】が約4.8%と最も高く、【HDV】が4.0%、【DVY】が3.8%前後、【VYM】は約3.3%です。

組込銘柄数は【VYM】が440で分散が利いています。

 

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【DVY】とライバルETFのセクター比率は?

セクター比率を比べます。対象は高配当ETF4種類とS&P500ETF【VOO】。

【DVY】と【SPYD】は上位セクターが似ています。どちらも公益事業、金融、生活必需品が上位という点で共通しています。素材の割合も比較的多いですね。

高配当ETFはどれも金融が多く組み込まれています。例外は【HDV】ですね。

 

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【DVY】上位10銘柄はライバルETFに組み込まれているか?

【DVY】の組込比率上位10銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 3つの高配当ETFとS&P500ETF【VOO】への組込順位と比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【DVY】の上位10銘柄は、【VYM】【SPYD】【VOO】にも組み込まれています。

【DVY】との重複率は【SPYD】が37%と高いです。【VYM】は29%、【HDV】は23%です。

【DVY】上位10銘柄は、S&P500【VOO】の中では50位以降がほとんどです。【DVY】は利回り加重のため、あまり規模が大きくない銘柄が上位に入ります。

 

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株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【DVY】とライバルの高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】のデータ比較します。

 

株価推移を比較する

まずは7年間の株価推移を比べます。

2016年3月に1万ドル投資した場合、2023年2月末の株価は【VYM】が1万6300ドル、【DVY】が1万5800ドル、【HDV】が1万3500ドル、【SPYD】が1万3400ドルになっていました。

【VYM】【DVY】が優勢です。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2016年3月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2023年2月末には【VYM】が2万400ドル、【DVY】が2万100ドル、【SPYD】が1万8200ドル、【HDV】が1万7400ドルになっていました。

ここでも【VYM】【DVY】が優勢です。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、7、10年のトータルリターンをグラフにして、現在の利回りと比べました。

過去3年以上のトータルリターンは【VYM】【DVY】が優勢で、【SPYD】【HDV】は2%ぐらい劣っています。

【HDV】と【SPYD】のトータルリターンが他の高配当ETFと比べて冴えないのは、銘柄入れ替えを頻繁に行うことで、株価上昇を犠牲にしている可能性が考えられます。

 

ETFの安定度などは?

ETFの安定度などを比べてみましょう。「ボラティリティ」は株価の変動性です。「最大下落率」はマイナスの数値が小さいほど安定しています。どちらの値も0に近いほど安定していると言えます。

ボラティリティ、最大下落率ともに【VYM】の数値が低く、安定しています。【DVY】は少し不安定ですね。

 

シャープレシオは?

続いて、シャープレシオとソルティノレシオをチェックしましょう。シャープレシオは同じリスクを取った場合のリターンで、投資効率の良さを数値化したものです。ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際のデータで、下落局面での強さを示しています。

シャープレシオやソルティノレシオも【VYM】が素晴らしく、【DVY】が続いています。

 

過去の分配金はどのくらいか?

7年前の2016年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の、年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。

7年間の分配金の合計は【SPYD】が4300ドル、【DVY】が3500ドル、【HDV】が3400ドル、【VYM】が3300ドルでした。

【SPYD】が頭一つ抜けています。

 

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これまでの利回りは?

2017年以降の利回り推移をチェックしましょう。利回りは過去1年分配金から算出しました。株価は月に1度、月末のものです。

利回りは【SPYD】が最も高く、【HDV】が続き、そのあとが【DVY】、最も低いのは【VYM】です。

2017年以降の平均利回りは【SPYD】が4.55%、【HDV】が3.53%、【DVY】が3.36%、【VYM】が3.05%です。

【DVY】はこの4ETFの中では、3番目に利回りが高いです。

 

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増配率を比較する

現在の過去1年分配金額と3、5、7、10年前の同時期の過去1年分配金額を比較して、年間増配率を計算しました。1年で分配金がどのくらい増えるかという意味で、1年あたりの幾何平均「CAGR」(Compound Annual Growth Rate/年平均成長率)です。

直近2023年3月分配金決定後のデータです。【DVY】は【VYM】とほぼ同じで優勢。5年以上の増配率は安定して高いです。

 

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今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【DVY】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。「分配金を再投資しない(税引前)」で検証します。

増配率は3、5、7、10年の4パターンを使います。増配率は3年が5.02%、5年が7.00%、7年が7.17%、10年が6.94%でした。現在の利回りは3.85%です。

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は385ドルなので、利回り(YOC)は3.85%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価額に対する利回りのことです。

3年増配率(5.02%)で推移した場合は、10年目の分配金598ドル20年目の分配金は976ドルになります。YOCなら9.76%です。

5年増配率(7.00%)で推移した場合は、10年目の分配金は708ドル、20年目の分配金は1392ドルになります。YOCなら13.92%です。

7年増配率(7.17%)で推移した場合は、10年目の分配金は7.18ドル、20年目の分配金は1435ドルになります。YOCなら14.35%です。

10年増配率(6.94%)で推移した場合は、10年目の分配金は704ドル、20年目の分配金は1376ドルになります。YOCなら13.76%です。

【DVY】の増配率は3年を除くと7%前後でした。大不況などが無ければ、この通りに推移する可能性が高そうです。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「5年増配率(7.00%)で推移し、再投資しない場合の20年目の分配金(税引き前)」は13万9200円になります。その間、為替に変動がなかったという仮定ですが。

 

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まとめ

【DVY】の今回の分配金も前回同様に好調でした。これで3期続けて1ドルを上回りました。ただし、それ以前は3期続けて1ドルを下回っており、やや不安定です。

期ごとの分配金の差があまりなく安定度の高いETFです。高配当と連続増配のいいところ取りのような内容で、「中配当連続増配ETF」と言えるかもしれません。

公益事業と金融で約5割を占めているので、セクターの偏りはあります。セクターや組込銘柄は【SPYD】と似ていますが、安定度やトータルリターン、増配率は【DVY】に分があり、利回りは【SPYD】が高いです。

経費率が0.38%とやや高いのが難点です。

利回りの高い順に組み込んでいるので、上位銘柄はややクセがあり、マイナー銘柄も含まれています。【VYM】のような時価総額加重平均を採用している大型株が中心のETFと組み合わせると、ポートフォリオが分散されて面白いかもしれません。