iシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が2021年9月の分配金を発表。1.0323ドル。前年同期から9.1%増

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ブラックロック社のiシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が、2020年9月23日に分配金を発表しました。1.0323ドル(厳密には1.032306ドル)です。1年前の同期は0.9463ドルでしたので、1年前の同期との比較では9.1%増です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年9月24日の終値は115.97ドル、過去1年の分配金額は3.8162ドルなので、利回りは3.29%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【DVY】は5年間の安定した配当実績のある約100銘柄企業を選び、配当加重平均指数で構成比率を決めます。年に1度、銘柄の入れ替えがあります。設定が2003年11月なので、ETFの中ではかなりの古株です。

【DVY】と米国の高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】を比較しましょう。【DVY】は経費率が少し高いですね。運用総額では約2兆円で、【VYM】の4.3兆円に続いています。

 

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【DVY】のセクター比率は?

組込銘柄のセクター比率は、公益事業が26%でトップ、金融が23%で2番目に多く、この2セクターで約半分を占めています。以下、生活必需品、エネルギー、通信サービス、素材が続きます。公益事業がこれだけ多いETFは珍しいです。3月末以降、ほとんど変化はありません。

 

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【DVY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DVY】の組込上位20銘柄です。2021年9月23日のデータです。時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業が【T】【PM】【XOM】【PFE】【IBM】【CVX】【VZ】の7銘柄と少なく、中規模クラスが多いですね。ベンチマークのダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックスが配当加重平均指数のため、時価総額の大きい順というわけではありません。

 

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2020年10月以降の上位銘柄は?

2020年10月以降の上位20銘柄の推移です。【DVY】は毎年3月に組み換えがあります。下の表では銘柄の入れ替えがあったところは、太い線を引いておきます。これまでは上位銘柄は金融セクターが多かったですが、銘柄入れ替えあった2021年3月以降は、公益事業が増えています。

 

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【DVY】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【DVY】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【DVV】との重複率は【SPYD】が56%、【HDV】23%、【VYM】30%、【SDY】20%、【VIG】が8%、【DIA】は9%、【VOO】が12%、【VTI】10%、【VUG】1%、【QQQ】3%、【VGT】3%です。

【DVY】は配当利回りの高い銘柄の組込比率を高くしているので、上位組込銘柄は【SPYD】とほぼ重なっています。【VYM】とも似ています。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年8月末、【HDV】【DVY】は9月22、23日、その他のETFは9月14日頃のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は9月17日の利回り(%)です。

 

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【DVY】の過去の分配金と増配率は?

【DVY】が設定されたのは2003年11月です。下の表は2011年以降の分配金の一覧です。

今回の【DVY】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が1.0323ドル、前年の同期が0.9463ドルなので9.1%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が3.8162ドル、前年の同期が3.5841ドルなので、6.5%増配となります。

表の右端の過去1年分配金額の前年同期比増配率は、ほぼプラスが続いています。

※背景がになっているのが減配です

 

【DVY】の期別分配金は?

2021年の分配金は3月と6月に続き、9月も前年同期を上回りました。今年の分配金は、あと1回あります。過去最高の2019年を上回りそうな勢いです

【DVY】の年間分配金額と年間増配率は?

【DVY】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。リーマン・ショック後の2010年以降は増配を続けていましたが、2020年は前年からマイナス2.2%でした。

 

【DVY】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金と株価を比較したものです。かなり似たような動きですね。コロナ・ショックがあった2020年は不安定でしたが、あっという間に回復しました。

【DVY】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額と株価の比較です。過去1年分配金額も、株価と連動しています。2008年9月のリーマン・ショックのときは株価と分配金額が大幅に下がりましたが、今回のコロナ・ショックで株価は急落してすぐに急上昇となりました。過去1年分配金は、あまり減らなかったですね。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【DVY】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。利回りは2020年の年初は3.4%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが5.75%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは3.29%です。

 

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現在の【DVY】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.8162ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.8162ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【DVY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【DVY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DVY】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年9月24日の終値は115.97ドル、過去1年の分配金額は3.8162ドルなので、現在の利回りは3.29%です。過去10年の平均利回りは約3.3%です。

10年前と比較して株価は上がっていて、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。10年前の2011年10月に買っていたら、現在YOCは約7.3%になっていました。また、株価が暴落したコロナ・ショック時の2020年3月に買っていればYOCは5.2%前後まで上がっています。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【DVY】とライバルの高配当ETF【VYM】【SDY】、そして全米ETF【VTI】とトータル・リターンを比較します。もっとも後発の【VYM】が設定されたのが2006年11月なので、2007年9月から2021年8月までの14年間を比べます。PORTFOLIO VISUALIZERを使います。

2007年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年8月には【VTI】が4万1800ドル、【SDY】が3万5300ドル、【VYM】が3万1400ドル、【DVY】が2万8600ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10、14年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去14年のリターン(年平均)は、【VTI】が10.8%、【SDY】は9.4%、【VYM】は8.5%、【DVY】は7.8%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

【SDY】がなかなか長期で安定していると言えそうです。【DVY】はソルティノレシオの値があまりよくないので、相場の軟調時にやや苦戦しています。

過去の分配金はどのくらいか?

2007年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

14年間の配当金の合計は【SDY】が8400ドル、【DVY】が6500ドル、【VYM】が6300ドル、【VTI】が4000ドルでした。

【SDY】は2013~17年にキャピタルゲイン分配金があったため、分配金が多くなりました。【DVY】と【VYM】は似たような感じですね。

ちなみに【SPYD】【HDV】【VYM】【DVY】を過去5年リターンなどで比較したデータは【SPYD】の記事をご覧ください。

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【DVY】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(3.8162ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(3.5841ドル、3.2399ドル、2.6911ドル、1.8416ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【DVY】株を2021年9月24日の終値115.97ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が6.5%、過去3年が5.6%、過去5年が7.2%、過去10年が7.6%でした。現在の利回りは3.29%です。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの3.29%です。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.6%)で推移すると、5年後のYOCは4.32%、10年後のYOCは5.68%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.6%)で推移すると5年後のYOCは4.74%ドル、10年後のYOCは6.82%になりそうです。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.29%ではなく、税引き後の2.37%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.6%)で推移すると、5年後のYOCは3.11%、10年後のYOCは4.09%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.6%)で推移すると5年後のYOCは3.41%ドル、10年後のYOCは4.91%になりそうです。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.6%)で推移すると、5年後のYOCは5.10%、10年後のYOCは8.30%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.6%)で推移すると5年後のYOCは5.62%ドル、10年後のYOCは10.33%になりそうです。

 

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.29%ではなく、税引き後の2.37%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.6%)で推移すると、5年後のYOCは3.51%、10年後のYOCは5.38%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.6%)で推移すると5年後のYOCは3.86%ドル、10年後のYOCは6.63%になりそうです。

 

 

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まとめ

【DVY】の今回の分配金も前年の同期と比較して増えました。今年の分配金はいずれも前年同期を上回っています。

【DVY】は経費率が0.39%とやや高いですが、トータルリターンは経費率の低い【VYM】と比較しても遜色ありません。時価総額加重平均ではないので、上位組入れ銘柄はややクセがありますが、ポートフォリオを分散させるいう意味では面白いですね。

 

 

 

 

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