生活必需品はタバコ株を買えば問題ないのか?

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生活必需品はアメリカの強い分野で、長年にわたって配当金を出している会社も多いです。その中でもタバコ株は、喫煙者の減少と訴訟リスクが常に取り沙汰され、いつでも悲観的な印象があります。ただし配当利回りが高く、長期的に見ても高リターン銘柄です。果たして、生活必需品の中ではタバコ株が鉄板なのでしょうか? 配当金をテーマに、生活必需品に分類される企業を調べてみます

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時価総額200億ドル以上の企業の配当利回りは?

以下がおもな時価総額200億ドル以上の巨大企業です。全部で23社ほどあります。ディアジオ【DEO】はイギリスの酒造メーカーで、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】もイギリスのタバコメーカーで、どちらもADR銘柄です。時価総額の上位は日本人にも馴染みのある企業がほとんどですね。ちなみにウォルグリーン・ブーツ・アライアンス【WBA】はブーツを売っている会社ではなく、ドラッグストアです。

銘柄 ティッカー 配当利回り 時価総額(100万ドル)
ウォルマート WMT 1.79% 336480
プロクター・アンド・ギャンブル PG 2.41% 330550
コカ・コーラ KO 2.93% 232570
ペプシコ PEP 2.72% 189760
ディアジオ DEO 2.10% 139723
コストコ・ホールセール COST 0.89% 126770
フィリップモリス PM 5.98% 117140
クラフト・フーヅ MDLZ 2.04% 80310
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ BTI 7.60% 75633
アリトリアグループ MO 8.07% 75960
エスティ・ローダー EL 0.88% 70470
コルゲート・パルモリーブ CL 2.40% 62960
キンバリークラーク KMB 2.91% 48900
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス WBA 3.45% 48840
シスコ SYY 2.00% 40440
コンステレーション・ブランズ STZ 1.55% 39300
ハーシー HSY 1.96% 32330
ゼネラル・ミルズ GIS 3.62% 33005
タイソン・フーズ TSN 1.82% 31530
ブラウン・フォーマン BF.B 1.06% 29460
ホーメルフーズ HRL 1.92% 23250
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド ADM 3.52% 22760
ケロッグ K 3.63% 21870

 

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いま生活必需品関連の株を買ったら、5年後YOCはどうなるか?

下の図は過去1、3、5の増配率をもとにした5年後の予想YOCと現在の配当利回りです。つまり今株を買うと、5年後に元本配当利回り(YOC)が何%になるかの予測です。

アリトリアグループ【MO】は現在の配当利回りが8%と最も高く、5年後のYOCは13~18%を予定しており、申し分ありません。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】は現在の配当利回りが7.6%で、5年後YOC予測は7~10%です。フィリップ・モリス【PM】は現在5.9%の配当利回りが、5年後のYOC7.1~7.6%になる予定です。タバコ銘柄は現在の配当利回りが高いので、少し増配するだけでYOCが高くなります。

またタイソン・フーズ【TSN】は食品加工会社で2012年に増配を開始しました。最近増配を始めた会社は0からのスタートですので、増配率とYOC予想が高くなる傾向にあります。

 

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10年もアリトリアグループ【MO】で安泰か?

次に過去1、3、5の増配率をもとにした10年後の予想YOCと現在の配当利回りです。今株を買うと、10年後に元本配当利回り(YOC)が何%になるかの予測です。

ここでもアリトリアグループ【MO】タイソン・フーズ【TSN】の伸び率が群を抜いています。どちらも10年後YOCが最高で40%に到達すると出ていますが、さすがにそこまでは上昇しないと思います。もっとも悲観的な数字、アリトリアグループ【MO】は22%、タイソン・フーズ【TSN】は16%になれば上々だと思います。

人気銘柄のプロクター&ギャンブル【PG】は近年、株価が上がりすぎ、増配率は鈍化しており、現在の配当利回りは2.4%、10年後のYOC予想は3.2~3.6%と今ひとつです。コンステレーション・ブランズ 【STZ】は2015年から配当を払い始めたばかりなので、過去3年の増配率を元にしたYOCが高くなってます。

タバコ以外ではアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド【ADM】、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス【WBA】、ペプシコ【PEP】、コカ・コーラ【KO】などが、現在の配当利回りと将来のYOCのバランスがいいですね。