バンガード・米国トータル債券市場ETF【BND】の利回りを不定期のキャピタルゲインを含めるかどうかで比較する

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バンガード・米国トータル債券市場ETF【BND】が2021年3月30日に配当金を発表しました。0.19245ドルです。今回は通常の分配金0.13905ドルに加え、ロングターム・キャピタルゲイン(LTCG)が0.05ドル、ショートターム・キャピタルゲインが0.0034ドルあったので、合計0.19245ドルでした。2021年4月9日の終値は84.95ドル、過去1年配当額は2.01246ドルなので、利回りは2.37%になります。ただしこれは、通常分配金とキャピタルゲインも含めて出した数字です。

【BND】はロングターム・キャピタルゲインやとショートターム・キャピタルゲインを4月と12月に分配する傾向があります。ただし、毎年出しているわけではありません。これらを加えて利回りを計算するかどうかは判断の難しいとこです。

仮に、キャピタルゲインなしで計算すると、過去1年分配金額は1.81546ドルで、2021年4月9日の終値は84.95ドルなので、利回りは2.14%になります。

今回は、キャピタルゲインを加えて計算する場合と、そうしないケースの両面から、【BND】の分配金の流れを追っていきます。

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【BND】の過去の配当金と増配率は?

【BND】が設定されたのは2007年4月です。下の表は2014年以降の分配金の一覧です。背景が黄色の部分が、通常の配当とは別に、ロングターム・キャピタルゲインやショートターム・キャピタルゲインが出たもので、それらも含めて計算しています。

【BND】の通常の分配金は0.16~0.19ドルの間で安定していましたが、最近は0.15ドルを下回っています。

 

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【BND】の年間配当額と年間増配率は?

2014年以降の【BND】の配当と増配率を1年ごとにまとめてグラフ化しました。ほぼ横ばいが続いています。

キャピタルゲインなしの年間配当額と年間増配率は?

こちらはキャピタルゲインを含めず、通常の分配金のみ計算したものです。2019年が頂点に、2020年は14.3%減りました。

 

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【BND】の期別の配当は?

下のグラフは毎月の分配金を1年ごとに積み重ねたものです。12月は翌月の1月分が12月末に支払われるため、2回の支払いとなります。2014年と2020年は12月が多いですね。キャピタルゲインが含まれているからです。

 

キャピタルゲインを分けて考えてみよう

今度は毎月の分配金を、通常分配金とキャピタルゲイン(CP)に分けて表示します。キャピタルゲインは4月と12月に支払われています。そこで、4月のキャピタルゲインを、12月のキャピタルゲインを濃い灰色にして、棒グラフの一番上にもってきました。

キャピタルゲインを除いて考えると、分配金はほぼ一定だというのが一目瞭然ですね。ただし、2020年以降は減少傾向ですね。

 

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2015年以降の配当利回りは?

2015年以降の【BND】の株価と配当利回り、キャピタルゲインを入れないで計算した利回りを見てみましょう。利回りは過去1年の年間配当金額から算出しました。青線が株価(左軸)、赤線が利回り(右軸)、黄線がキャピタルゲインを入れない利回り(右軸)です。

利回りは2.4~2.8%前後で推移していましたが、2019年1月以降は株価が上昇していますので、最近は2.4%を切っています。キャピタルゲインを含めないで計算すると、現在の利回りは2.14%です。

 

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【BND】はどんな債券ETFなのか?

【BND】のベンチマークは、米国の投資適格債券市場を網羅する、バークレイズ米国総合浮動調整インデックスです。経費率は年0.035%。構成債権銘柄数は10074と広く分散されています。

 

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【BND】の格付け別の比率は?

【BND】の中身は信用格付けの高いものが多いです。ライバルの【AGG】や米国短期債券ETF【BSV】とほぼ同じです。信用格付けが低くなると利回りが上がる傾向ですね。Yahoo! financeのデータです。

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【BND】のリターンや値動きは?

【BND】は年平均リターンは5%で、ボラティリティも低いですね。【AGG】との差はほとんどありません。安定しており、長期保有しても安心できるETFといえそうです。ETFreplay.comのデータです。

 

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過去10年間の分配金はどのくらいか?

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の分配金の合計は【BLV】が6700ドル、【LQD】が4500ドル、【BND】が3100ドル、【AGG】が3000ドル、【BSV】が1800ドルでした。

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まとめ

【BND】の良さは、ポートフォリオをマイルドにするところです。所有していれば、大暴落が来たときに自分のポートフォリオのマイナスが軽減されるため、安心をもたらします。また、相場全体が高すぎる場合、現金代わりにとりあえず所有するという方法もありかもしれません。

不定期に支払われるキャピタルを加えて利回りを計算するかどうかは、額がそれほど大きくないので、どちらでもいいと思います。

 

 

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