シニアローンETF【SRLN】が2021年7月の分配金は0.17ドル。先月と変わらず

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SPDR ブラックストーン・シニアローンETF【SRLN】が2021年6月30日に分配金を発表しました。0.17ドルです。1年前の同期は0.19ドルでしたので、1年前の同期との比較では10.5%の減配です。先月は0.17ドルでしたので、変化なしです。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年6月9日の終値は46.09ドル、過去1年の分配金額は2.12ドルなので、利回りは4.60%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【SRLN】は米国のシニアローンに投資するETFです。ベンチマークは、Markit iBoxx米ドル建てリキッド・レバレッジド・ローン指数、S&P/LSTA米国レバレッジド・ローン100指数の2つです。

ブラックストーンのグループ会社が、ローン市場におけるアクティブ運用を行います。

シニア・ローンは優先債務という意味で、企業が破綻した際に優先的に弁済を受ける権利を与えられており、比較的安全と言われています。ただし、バンクローン市場の中でも投資適格未満の信用力が低い企業、いわゆるレバレッジ・ローンを対象としており、そのため利回りは高いです。

下の表は、主なハイイールド債券と優先株の代表的なETFです。通常は利回り5%以上ですが、最近はどの銘柄も4.5%ぐらいまで下がっています。

【SRLN】はアクティブ運用のため、経費率は0.7%と少し高いですね。

※利回りは過去1年の分配金から算出した「利回り(12カ月)」と、直近の分配金を1年分に換算した「利回り(直近)」の2つを出しました

 

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【SRLN】の格付けは?

【SRLN】と債券ETFの組み込まれている銘柄の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。債権ETFの代表格【BND】や【LQD】は、ほぼすべて「BBB」以上と安全なものばかりです。ただし【BND】や【LQD】の利回りは約2.5%とやや低いです。

【SRLN】は「B」が約75%、「B未満」が20%ぐらいです。【JNK】や【HYG】などのハイイールド債は「BB」が主力なので、それらに比べると格付けは低いですね。ただしシニアローンは担保がついているので、それほど格付けは気にする必要はないとも言えます。

※上のグラフはYahooファイナンスを元に作成しました

 

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【SRLN】の業種比率は?

【SRLN】に組み込まれている銘柄の業種比率です。上位10業種で49%。かなりたくさんの業種に投資しており、分散は利いています。

 

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ファンドの残存期間は?

ファンドの残存期間は2~5年が51%、5~7年が46%。この期間にほぼ収まっています。

 

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【SRLN】の過去の配当金と増配率は?

【SRLN】設定されたのは2013年4月です。下の表は過去の配当金の一覧です。あまり変化はありませんが、わずかに減っています。

※背景がになっているのが減配です

【SRLN】の期別配当は?

毎月の分配金を重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあります。2019年が最も多く、1回につき0.22ドルを支払っていました。2020年は0.19ドル、2021年は0.17ドルの月が多いです。

【SRLN】の年間配当額と年間増配率は?

【SRLN】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2019年が飛び抜けています。それ以外の年は、あまり差がないですね。

 

【SRLN】の年間配当額と株価の関係は?

【SRLN】の分配金と株価の関係です。株価はほとんど変化していません。分配金もまあ横ばいですかね。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【SRLN】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初の配当利回りは5.3%台でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約6.8%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前まで戻りましたが、分配金が減っているため、2021年7月9日の利回りは4.60%です。

 

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【SRLN】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【SRLN】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年7月9日の終値は46.09ドル、年間の予想配当金額は2.12ドルなので、現在の配当利回りは4.60%です。過去5年の平均配当利回りは約4.7%です。過去の株価はコロナ・ショックを除いてほとんど変わらず、分配金はわずかに減っているため、いつ買ってもYOCはそれほど変化はありません。コロナショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約5.3%になっていました。

 

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過去のトータルリターンはどうか?

【SRLN】が設定されて以降のトータルリターンはどうなっているでしょうか? ハイイールド社債ETF【JNK】、優先株ETF【PFF】、投資適格社債ETF【LQD】と比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2013年5月から2021年6月までの8年2カ月を比べます。

2013年5月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年6月には【PFF】が1万5300ドル、【LQD】が1万4300ドル、【JNK】が1万3900ドル、【SRLN】は1万3100ドルになっていました。

年次リターン

1年ごとのリターンを比較しました。【SRLN】の成績は地味ですね。大きくマイナスの年はありませんが、大幅プラスの年もあまりないです。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1年、3年、5年、8年2カ月の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3年以上では、【SRLN】のリターンはどの期間でも苦戦しています。過去5年のリターン(年平均)は、【JNK】が6.1%、【PFF】が5.2%、【LQD】は5.1%、【SRLN】は4.6%でした。

分配金はどのくらいか?

2016年7月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

5年間の分配金の合計は【JNK】が3100ドル、【PFF】が2800ドル、【SRLN】が2500ドル、【LQD】が1700ドルでした。

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【SRLN】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(2.12ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年分配金額(2.32ドル、2.005ドル、1.96ドル、1.411ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【SRLN】株を2021年7月9日の終値46.09ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年がマイナス8.6%、過去3年が1.9%、過去5年が1.6%、過去7年が6.0%でした。現在の利回りは4.60%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが5.10%なので、1年目の年間配当額は510ドルです。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は321ドル、10年目の分配金額は204ドルになります。最も成績の良い過去7年のペースを当てはめると5年目の分配金額は580ドル、10年目の分配金額は776ドルになりそうです。分配金額776ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.76%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は376ドル、10年目の分配金額は274ドルになります。最も成績の良い過去7年のペースを当てはめると5年目の分配金額は708ドル、10年目の分配金額は1304ドルになりそうです。分配金額1304ドルはYOC(購入額に対する利回り)13.04%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は460ドルではなく、税引き後の331ドルになります。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は259ドル、10年目の分配金額は182ドルになります。最も成績の良い過去7年のペースを当てはめると5年目の分配金額は483ドル、10年目の分配金額は814ドルになりそうです。分配金額814ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.14%です。

 

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まとめ

いかがでしたか? 【SRLN】はなかなか興味深いETFですね。投資対象がシニア・ローンというのが珍しいですね。BDC銘柄は投資対象の7割ほどがシニア・ローンですが、利回りが高すぎたり、個別銘柄のリスクを取りたくないと考える人もいるはずです。そういう場合は、この【SRLN】を買ってみるという方法もありですね。

 

 

 

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