人気ETF【VIG】の2020年7月末データが更新されたので分析してみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年7月末のデータが更新されましたので、バンガード 米国増配株式ETF【VIG】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VIG】のセクター別のファンド構成比は?

【VIG】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますが、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。

情報技術が最も多く、生活必需品、ヘルスケア、資本財と続きます。なかなかバランスが良いですね。

 

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【VIG】のセクター比率はどう変化したか?

セクター別の組込比率を1カ月前と比較しました。ほとんど変化はありません。金融が1.1ポイント増えて、情報技術が0.5ポイント減りましたが、目立った変化というわけではありません。

 

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【VIG】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VIG】の保有銘柄数は212銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の銘柄が27銘柄あり、全体の約62.2%を占めています。組込比率1%未満は185銘柄で全体の約37.8%、円グラフの白い部分です。

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【VIG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VIG】の組込比率1%以上の銘柄です。10年以上連続の増配実績を持つ銘柄で構成される「NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス」がベンチマークです。

配当利回りで3%を超えているのはあまりありません。組込比率上位銘柄は財務が健全な人気銘柄が多いため、株価があまり下がらず、配当利回りは高くならない傾向にあります。データは2020年7月末日のものです。

8番目のウォルト・ディズニー【DIS】は、2020年5月に上半期の配当をカットすることを宣言しました。

 

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過去4カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近4カ月間の組込比率1%以上の銘柄の比較です。5月末、6月末、7月末は、ほとんど変化していないですね。

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【VIG】上位27銘柄は主要7ETFには組み込まれているのか?

【VIG】の組込比率1%以上の27銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左から連続増配【VIG】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年7月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

ティッカー 配当利回り VIG VYM HDV SPYD VOO VTI DIA QQQ
MSFT 1.0 1 2 2 4 3
WMT 1.7 2 14 29 29 13
PG 2.4 3 2 9 9 12
JNJ 2.8 4 1 3 7 7 10
V 0.6 5 10 10 6
HD 2.3 6 13 12 3
UNH 1.7 7 12 11 2
DIS 8 21 22 14
CMCSA 2.2 9 10 26 26 13
PEP 3.0 10 12 10 28 28 14
ORCL 1.7 11 54 55
ABT 1.4 12 31 32
MCD 2.6 13 18 37 38 5
COST 0.9 14 39 40 16
ACN 1.4 15 40 41
NEE 2.0 16 20 41 42
BMY 3.1 17 21 42 43
MDT 2.4 18 43 46
NKE 1.0 19 48 48 17
QCOM 2.5 20 26 50 51 22
UNP 2.2 21 51 52
TXN 2.8 22 27 13 52 53 20
LOW 1.5 23 55 56
LMT 2.5 24 31 60 63
BLK 2.5 25 39 20 65 73
RTX 3.4 26 36 92 68 22
SPGI 0.8 27 70 70

【VIG】全212銘柄と【SPYD】全80銘柄で重複している銘柄はありません。

【VIG】の組込順位2位にウォルマート【WMT】が入っています。【VOO】や【VTI】が29位、【VYM】が14位ですので、かなり高いですね。

このなかではジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】、ペプシコ【PEP】、テキサス・インスツルメンツ【TXN】が最多6ETFに組み込まれています。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VIG】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.4%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前と同じぐらいまで戻り、配当利回りは1.74%です。

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【VIG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VIG】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から、【VIG】が設定された14年前の2006年まで、1年ごと遡って【VIG】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。

2020年8月20日の終値は127.69ドル、過去1年の配当金額は2.2254ドルなので、現在の配当利回りは約1.7%です。

【VIG】の株価は11年前の2009年以降は右肩上がりで、増配率もなかなかでした。そのため、早い時期に買っていれば、YOCはかなり上がります。約10年前に買っていたら、現在YOCは約4.8%になっていました。10年前に買っていれば、株価やYOCは約2.8倍になっていました。

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【VIG】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.2254ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.0584ドル、1.913ドル、1.749ドル、0.947ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VIG】株を2020年8月20日の終値127.68ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


増配率は過去1年が8.1%、過去3年が5.2%、過去5年が4.9%、過去10年が8.9%でした。現在の配当利回りは1.74%です。もっとも増配率が低い過去5年のペースで増配が続くと10年後のYOCは2.8%、20年後のYOCは4.6%になります。もっとも増配率が高い過去10年の増配と同じだと10年後のYOCは4.1%、20年後のYOCは9.6%になります。現在の配当利回りは高くないですが、増配率はまずまずので、将来のYOCはそれなりに見込めそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 先月と比較して上位銘柄はあまり変化していなかったですね。

【VIG】は連続増配銘柄の中でも財務の健全な大型株を中心としているため、組み込まれている個別銘柄の人気が高く、配当利回りは低くなっています。増配率も抜群に高いというわけではないので、長期で保有しても、それほどYOCは上がりません。

ただし市場全体が悲観的なときでも下値が限られており、安定した値動きをします。また、長期保有で株価の値上がり益を期待できます。

配当金狙いだと多少期待外れになるかもしれませんが、買った後ほったらかしにするには最適なETFかもしれません。

 

 

 

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