iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF【HYG】の2021年9月の分配金は0.2751ドル

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iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF【HYG】が2021年8月31日に分配金を発表しました。0.2751ドルです。1年前の同期は0.341ドルでしたので、1年前の同期との比較では19.3%減です。先月は0.2829ドルでしたので2.8%減です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年9月9日の終値は87.95ドル、過去1年の分配金額は3.77ドルなので、利回りは4.29%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【HYG】は米国のハイイールド社債(ジャンク社債)をまとめたETFです。加重平均残存期間は3.78年。ベンチマークは、iBoxx リキッド・ハイイールド社債・インデックス。

ライバルはステートストリート社の【JNK】ですね。運用総額は【JNK】が1.1兆なのに対して、【HYG】は2.2兆円です。

下の表は、日本の証券会社で購入可能な米国ハイイールド社債の代表的ETFです。以前はどの銘柄も利回り5%以上ありましたが、最近は12カ月利回りで4.5%を切っており、直近を1年換算した利回りでは4%前後まで下がっています。

そんななか、【HYLS】は利回りは5%を超えており高水準を保っています。ただし、アクティブ運用のため、経費率は1.01%と割高です。これをどう考えるかですね。

利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

利回り(直近)は直近の分配金が今度1年続いたものとして算出しました

 

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【HYG】の格付けは?

【HYG】と債券ETFの組み込まれている銘柄の格付けを比較します。通常「BBB以上」が投資適格と言われ、「BB」以下は投資不適格(ジャンク債・ハイイールド債)と言われます。

【HYG】は「BB」が約57%、「B」が31%、この2つで88%を占めています。ライバルの【JNK】や【SJNK】も似たような比率です。

※上のグラフはYahooファイナンスをもとに作成しました

 

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【HYG】の業種比率は?

【HYG】に組み込まれている銘柄の業種比率です。各セクターのバランスがいいですね。IT関連がやや少ないかもしれません。

 

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【HYG】の過去の分配金と増配率は?

【HYG】設定されたのは2007年4月です。背景がの部分が対象月と比較してマイナスという意味です。赤が多く、分配金が減少傾向なのが一目瞭然ですね

※背景がになっているのが減配です

【HYG】の期別配当は?

分配金を月別に重ねて棒グラフにしました。12月は2回配当落ちがあり、1月はありません。漸減傾向で推移しており、2021年に入ってからさらに減りました。0.3ドルを切っており、過去最低のペースです。

【HYG】の年間配当額と年間増配率は?

【HYG】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。初年度の2007年を除いて、前年比でプラスになったのが2回しかないです。

 

【HYG】の年間分配金額と株価の関係は?

【HYG】の分配金と株価の関係です。分配金は減っていますが、株価はほぼ横ばいをキープしています。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【HYG】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の利回りは5%前後でしたが、2月半ば以降はコロナ・ショック株価が下がったため、3月23日には利回りが約6.4%まで上昇しました。その後株価はコロナ・ショック前まで戻りましたが、分配金が減ったため2021年9月9日の利回りは4.29%です。

 

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【HYG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【HYG】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年9月9日の終値は87.96ドル、過去1年分配金額は2.751ドルなので、現在の利回りは4.29%です。過去5年の平均配当利回りは約5.1%です。過去の株価はコロナ・ショックを除いてあまり変化がないので、早い時期に買ってもYOCは変わりません。コロナ・ショック時の2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約4.9%になっていました。

 

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過去のトータルリターンはどうか?

【HYG】のトータルリターンはどうでしょうか? ハイイールド社債ETF【JNK】【SJNK】【HYLS】とのリターンを、PORTFOLIO VISUALIZERを使って比較します。もっとも後発の【HYLS】が設定されたのが2013年2月のため、区切りのいいところで、2013年9月から2021年8月までの8年間を比べます。

2013年9月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年8月には【HYLS】が1万4900ドル、【HYG】が1万4600ドル、【JNK】が1万4500ドル、【SJNK】は1万3900ドルになっていました。どれも似たようなリターンですが、やや【HYLS】が優勢です。

 

過去のトータルリターン

過去3カ月、1年、3年、5年、8年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去5年のリターン(年平均)は【JNK】が5.6%、【SJNK】と【HYG】が5.5%、【HYLS】は5.4%でした。ほとんど差はないです。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

いずれの値も似ていますね。【HYG】はライバルの【JNK】と比較して、すべての数値がわずかに上回っています。

分配金はどのくらいか?

2013年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

8年間の分配金の合計は【HYLS】が5300ドル、【JNK】が5200ドル、【HYG】と【SJNK】が4900ドルでした。

コロナショック後のハイイールド社債の分配金は漸減傾向ですが、【HYLS】だけは増やしています。2021年の緑色の棒グラフは目立っていますね。アクティブ・ファンドの面目躍如ってところですかね。

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【HYG】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(3.770ドル)と1、3、5年前の同時期の過去1年分配金額(4.211ドル、4.387ドル、4.738ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【HYG】株を2021年9月9日の終値87.96ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。さらに、年間分配金額が同じだった場合も計算します。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年がマイナス10.5%、過去3年がマイナス4.9%、過去5年がマイナス4.5%でした。現在の利回りは4.29%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが4.29%なので、1年目の年間分配金額は429ドルです。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は275ドル、10年目の分配金額は158ドルになります。分配金に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は429ドル、10年目の分配金額は429ドルになりそうです。分配金額429ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.29%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は318ドル、10年目の分配金額は204ドルになります。分配金に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は507ドル、10年目の分配金額は625ドルになりそうです。分配金額625ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.25%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は429ドルではなく、税引き後の309ドルになります。

最も増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は220ドル、10年目の分配金額は137ドルになります。分配金に変化がなかった場合を当てはめると5年目の分配金額は348ドル、10年目の分配金額は406ドルになりそうです。分配金額406ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.06%です。

 

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まとめ

【HYG】はこの1年でかなり分配金が減りました。利回りも下がっていますし、社債市場は厳しいですね。

 

 

 

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