米国高配当ETF(VYM、HDV、SPYD)の増配率と配当利回りから将来の配当額を予想して比較する

米国株のETFを代表する3つの高配当ETF、バンガード・ 米国高配当株式ETF【VYM】、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】、SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF【SPYD】をご存じでしょうか? これらのETFの増配率、配当利回り、トータルリターン、将来YOCなどを徹底比較します。

なお、このページにおける色分けは、【VYM】が赤【HDV】が青【SPYD】が黄色で統一します。

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基本情報を確認しよう

3つのETFの基本情報です。運用会社はそれぞれ異なります。【SPYD】はS&P500の中から高配当80銘柄を年2回均等に組み入れるだけです。

※モーニングスターレーティングは2020年11月末のものです

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過去5年トータルリターンはどうか?

まずは【VYM】、【HDV】、【SPYD】の過去5年のトータルリターンを比較しましょう。

2016年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VYM】が1万6000ドル、【HDV】が1万4300ドル、【SPYD】が1万4300ドルになっていました。

過去5年のトータルリターンは、年平均で【VYM】が10.0%、【HDV】が7.5%、【SPYD】が7.4%でした。【HDV】と【SPYD】はほとんど変わりませんね。

過去5年の配当金はどのくらいか?

過去5年の配当金を比較します。下のグラフは、2016年1月に1万ドル投資した場合の配当金です。配当金は再投資します。

2016年当初は配当利回りの高い【SPYD】の配当額が多かったですが、直近の2020年はその差が詰まってきています。【SPYD】は【VYM】や【HDV】に比べて増配率が今ひとつだったからです。

 

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短期のトータルリターンはどうか?

それでは過去1年のトータルリターンを比較しましょう。

2020年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VYM】が1万100ドル、【HDV】が9300ドル、【SPYD】が8800ドルになっていました。

過去1年のトータルリターンは、年平均で【VTI】が1.1%、【HDV】がマイナス6.5%、【SPYD】がマイナス11.5%でした。【SPYD】が少し苦戦しています。

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長期のトータルリターンはどうか?

【HDV】が設定されたのが2011年3月なので、2011年4月以降、過去9年9カ月のトータルリターンを比較します。なお【SPYD】が設定されたのは2015年10月なので、【SPYD】はありません。

2011年4月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VYM】が2万8000ドル、【HDV】が2万4300ドルになっていました。

過去9年9カ月のトータルリターンは、年平均で【VYM】が11.2%、【HDV】が9.5%でした。当初は拮抗していましたが、2017年以降は【VYM】に分があるようです。

長期の配当金はどのくらいか?

過去9年9カ月の配当金を比較してみましょう。下のグラフは、2011年4月に1万ドル投資し、配当金を再投資した場合のもらえる配当金額です。税金は考慮しません。2020年には【HDV】の配当額が約960ドル、【VYM】は約870ドルになります。長期の増配率は似ていますので、配当利回りの高い【HDV】に軍配が上がったようです。

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配当利回りはどう変化したか?

下のグラフは2016年1年以降、過去5年の配当利回りの推移です。配当利回りは直近1年の配当金額を元に算出しました。3つのETFともに同じような動きをしています。

なかでも【SPYD】が配当利回りが高い傾向にあります。2020年12月末時点での配当利回りは【SPYD】が4.95%、【HDV】が4.07%、【VYM】が3.18%です。

 

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過去10年の配当額と増配率を確認しよう

今度は1年ごとの配当金を調べて、それを元に増配率を作りました。下の表組は過去10年配当額と増配率です。「過去10年増配率」というのは、過去10年の期間における1年あたりの増配率を意味します。

【SPYD】の2017年の配当額(1.7354ドル)は特別配当(0.244ドル、0.0692ドル)も含めています。

 

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1年ごとの増配率を比較する

先ほどの表の上のほうにあった「年間増配率」をグラフにして、1年ごとの増配率の変化を確認しましょう。【VYM】は毎年増配しており安定感がありますが、増配率は徐々に下がっています。【HDV】はマイナスになったのは1度だけで、直近2020年の増配率が高かったです。最も歴史の浅い【SPYD】は利回りは高いですが、増配率は不安定です。

 

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年間増配率を細かく分けて比較する

今度は過去1、2、3、4、5、7、10年の期間ごとに、増配率を比較します。【VYM】と【HDV】は結構似ています。【SPYD】はコロナショック時の減配のダメージが大きく、直近1年の配当額が少ないので、過去の配当額と比較すると苦戦しています。

 

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過去の増配率を使って将来YOCを予想して比較する

それでは、2021年1月現在にETFを購入して追加投資をしないと仮定した場合、買い値に対する将来の利回り(YOC)がどう変化するか、これまで計算した過去の増配率を用いて予測します。

過去1年の増配率は意外な結果に!?

最初は、過去1年増配率と同じように増配を続けた場合、将来のYOCがどうなるか計算しました。2020年末の配当利回りは【SPYD】が4.95%、【HDV】が4.07%、【VYM】が3.18%です。

過去1年増配率は【HDV】が11.19%、【VYM】が2.26%、【SPYD】がマイナス6.54%です。

この1年は【HDV】が好調でした。【HDV】は10年後に11.7%、20年後には33.9%までYOCが伸びます。

 

過去3年増配率を使って将来YOCを予想する

次は、過去3年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。

過去3年増配率は【VYM】が6.57%、【HDV】が6.56%、【SPYD】がマイナス2.02%です。

【VYM】と【HDV】の増配率はほぼ同じでした。そのため、現在の配当利回りの高い【HDV】のほうが将来YOCも高くなります。【HDV】の10年後は7.7%、20年後は14.5%まで伸びそうです。

 

過去4年増配率を使って将来YOCを予想する

次は、過去4年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。

過去4年増配率は【HDV】が7.22%、【VYM】が7.13%、【SPYD】が1.90%です。

ここでも【VYM】と【HDV】の増配率はほぼ同じでした。そのため、現在の配当利回りの高い【HDV】のほうが将来YOCも高くなります。【HDV】の10年後は8.2%、20年後は16.4%まで伸びそうです。

これまで不調だった【SPYD】は1.90%の増配でした。過去4年の増配率と同じなら、10年後の予想は6.0%、20年後は7.2%まで伸びます。

 

過去5年増配率から将来YOCを予想すると?

過去5年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。ここからは設定日の浅い【SPYD】がなくなり、【VYM】と【HDV】の比較になります。

過去5年増配率は【VYM】が6.22%、【HDV】が4.38%です。

この期間は【VYM】の成績がよかったです。10年後に5.8%、20年後には10.6%まで伸びます。

 

過去7年増配率から将来YOCを予想すると?

最後に過去7年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。

過去7年増配率は【VYM】が7.52%、【HDV】が6.94%です。

増配率は【VYM】のほうが高かったですが、現在の配当利回りが【HDV】が4.07%、【VYM】が3.18%と【HDV】が上回っていますので、将来YOCは【HDV】に軍配が上がりました。10年後に8.0%、20年後には15.6%まで伸びます。【VYM】は10年後に6.6%、20年後には13.6%でした。増配率も重要ですが、現時点での配当利回りは将来YOCにかなり影響します。

 

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まとめ

いかがでしたか? 2020年は【HDV】の増配率が高く、現時点での配当利回りも高いため、将来YOC予想は【HDV】にとって良い結果ばかりとなりました。ただし【HDV】の現在の配当利回りが高いのは、コロナ・ショック後の株価の戻りが【VYM】などに比べて遅いからという意味もあるので、手放しで喜ぶのは少し危険かもしれません。

中配当の大型株も含んでいる【VYM】は、現在の株高の影響を受けて、配当利回りが少し下がっています。これから相場全体が調整局面を迎えたところで、買いたいところです。

【SPYD】は2020年の6月と9月の配当が壊滅的でしたが、12月に持ち直しました。2020年トータルで考えると株価・増配率ともに悪かったため、過去1年の配当をベースにした検証では悪い結果が多かったです。ただし現在は回復傾向にあるので、今後に期待したいです。

将来YOC予想は直近の利回りと増配率の両方によって決まりますので、最近1年の結果が重要です。今回はこんな結果になりました。今後がどうなるかは、将来になってみないとわかりません。

 

 

 

 

 

 

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