高配当ETF【HDV】が大幅に組込銘柄を変更

ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】は、モーニングスターの配当フォーカス指数に連動したETFです。財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国籍企業75銘柄前後で構成されています。

毎年3、6、9、12月の計4回組み換えがあります。2020年6月20日頃に大幅入れ替えを行いました。24銘柄が削除され、新たに23銘柄追加されました。前回の3月は12銘柄削除、13銘柄追加だったので、ずいぶん入れ替わりが増えました。

【HDV】全組込銘柄がどのように変化したのか？

下の表は【HDV】全組込銘柄を2020年6月16日と2020年6月23日で比較したものです。保有比率の大きい順に並べました。左側（6月16日）の銘柄のティッカーの背景が灰色になっているのが、今回除外された銘柄です。右側（6月23日）の銘柄のティッカーの背景が薄い黄色なのが、今回新たに組み込まれた銘柄です。75％減配になったシュルンベルジェ【SLB】が残っているのが不思議ですね。

組込比率1%以上を円グラフで比較する

それでは、上位組込銘柄の変化を円グラフで確認しましょう。上位11銘柄は順位が多少入れ替わっただけで同じ顔ぶれです。12番目以降は、エネルギーと金融が減って、資本財が増えているのが見て取れますね。現在の組込比率1%以上は23銘柄あり、全体の81％を占めています。

新たに追加された銘柄は？

今回、新たに追加されたのは23銘柄です。ギリアド・サイエンシズ【GILD】、スリーエム【MMM】、ユナイテッド・パーセル・サービス【UPS】の3銘柄は保有比率が2％を超えており、組込順位は10番台です。セクター別の数では、金融が8、公益事業が5、資本財が4と多いですね。ちなみに、ギリアド・サイエンシズ【GILD】、スリーエム【MMM】は3月に除外されたばかりで、すぐに復帰したことになります。

除外された銘柄は？

除外されたのは24銘柄あります。セクター別の数では公益事業が7、金融が6、エネルギーが5、一般消費財が4とです。配当の停止を発表したラスベガス・サンズ【LVS】、配当が75％減になったハリバートン【HAL】などが除外されました。

セクター比率はどう変化したか？

【HDV】に組み込まれている銘柄のセクターの占める割合を、6月16日と6月23日で比較しました。割合が大きく増えたセクターは、ヘルスケアで18.9%から21.3%になりました。エネルギーは28.2%から21.4%に減少しまし、この2セクターがほぼ同じ割合で最大勢力です。それ以外では資本財が3.4%から8.1%に増えました。

組込比率上位銘柄を並び替えてチェックしよう！

【HDV】の組込比率1％以上の23銘柄を比較してみましょう。セクター、配当利回り、時価総額などの基本情報でまとめたのが下の表です。一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「組込比率」は%、「配利」は配当利回り、「時価総額」の単位は1億ドル。配当利回りは2020年6月24日の終値から算出しました

まとめ

いかがでしたか？　ずいぶん銘柄が入れ替わりましたね。ただし、上位11銘柄は前回と同じ顔ぶれで全体の61％を占めています。高配当銘柄を検討している人は、この11銘柄の中から選んで個別銘柄を買うという方法もいいかもしれませんね。

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2020.06.16