米国ハイテク・グロース系ETF(QQQ、VUG、VGT)の増配率と配当利回りから将来の配当額を予想して比較する

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近年の米国株を牽引しているハイテク・グロースETFを比較します。対象はインベスコ QQQ 信託シリーズ1【QQQ】、バンガード・ 米国グロースETF 【VUG】、バンガード・ 米国情報技術セクターETF【VGT】。配当はあまり出さない銘柄で構成されていますが、近年の増配率、配当利回り、トータルリターン、将来YOCなどから比較します。

なお、このページにおける色分けは、【QQQ】が赤【VUG】が青【VGT】が黄色で統一します。

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基本情報を確認しよう

3つのETFの基本情報です。配当利回りはいずれも1%を切っております。運用会社は【QQQ】がインベスコで、【VUG】と【VGT】はバンガード社です。経費率は【QQQ】が少し高いですね。

※モーニングスターレーティングは2020年11月末のものです

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過去5年トータルリターンはどうか?

まずは【QQQ】、【VUG】、【VGT】と【VOO】の過去5年のトータルリターンを比較しましょう。

2016年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VGT】が3万460ドル、【QQQ】が2万9200ドル、【VUG】が2万5200ドル、【VOO】が2万200ドルになっていました。

過去5年のトータルリターンは、年平均で【VGT】が28.2%、【QQQ】が24.0%、【VUG】が20.3%、【VOO】が15.2%でした。【VGT】が最も優れています。【QQQ】や【VUG】も【VOO】を引き離しています。それにしても成績の入れ替わりがほとんどないですね。

長期のトータルリターンはどうか?

それでは過去10年のトータルリターンを比較しましょう。

2011年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【VGT】が6万4400ドル、【QQQ】が6万3700ドル、【VUG】が4万6600ドル、【VOO】が3万6400ドルになっていました。

過去10年のトータルリターンは、年平均で【VGT】が20.5%、【QQQ】が20.4%、【VUG】が16.7%、【VOO】が13.8%でした。10年だと【VGT】【QQQ】は拮抗しています。【VUG】はやや劣っていますが、【VOO】よりは成績が良いです。

短期のトータルリターンはどうか?

2020年以降、過去1年のトータルリターンを比較しましょう。

2020年1月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2020年12月末には【QQQ】が1万4700ドル、【VGT】が1万4400ドル、【VUG】が1万3900ドル、【VOO】が1万1600ドルになっていました。

過去1年のトータルリターンは、年平均で【QQQ】が47.6%、【VGT】が44.5%、【VUG】が39.1%、【VOO】が16.2%でした。今度は【QQQ】の成績が最もよかったです。年平均リターンがほぼ40%超えとは、3つのETFともに素晴らしいですね。

 

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配当利回りはどう変化したか?

下のグラフは2016年1年以降、過去5年の配当利回りの推移です。配当利回りは直近1年の配当金額を元に算出しました。3つのETFともに動きが似ています。

【VGT】と【VUG】は配当利回りが1%を超える時期がありましたが、最近の株価高騰で現在は1%を下回っています。【QQQ】は伝統的に配当利回りが低いです。無配銘柄の占める割合が多いからです。2020年12月末時点での配当利回りは【VGT】が0.82%、【VUG】が0.66%、【QQQ】が0.55%です。

 

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過去10年の配当額と増配率を確認しよう

今度は1年ごとの配当金を調べて、それを元に増配率を作りました。下の表組は過去10年配当額と増配率です。「過去10年増配率」というのは、過去10年の期間における1年あたりの増配率を意味します。

いずれのETFも年間増配率が二桁パーセントの年が目立ちますね。とくに【VGT】の増配率は凄まじいものがあります。これほど増配しても利回りが低いままというのは、ハイテク・グロース系銘柄の株価がハイペースで伸びていることが伺えますね。

 

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1年ごとの増配率を比較する

先ほどの表の上のほうにあった「年間増配率」をグラフにして、1年ごとの増配率の変化を確認しましょう。最近2年は【VUG】が前年を下回っています。10%を超えればかなりの増配といえますが、【VGT】は大幅に上回っている年がいくつもあります。

 

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過去1、3、5、7、10年の年間増配率を比較する

今度は過去1、3、5、7、10年の期間ごとに、増配率を比較します。【QQQ】はどの期間でも10%前後と安定しています。【VUG】は近年の増配率が今ひとつです。

 

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過去の増配率を使って将来YOCを予想して比較する

それでは、2021年1月現在にETFを購入して追加投資をしないと仮定した場合、買い値に対する将来の利回り(YOC)がどう変化するか、これまで計算した過去の増配率を用いて予測します。

過去1年の増配率は意外な結果に!?

最初は、過去1年増配率と同じように増配を続けた場合、将来のYOCがどうなるか計算しました。2020年末の配当利回りは【VGT】が0.82%、【VUG】が0.66%、【QQQ】が0.55%です。

過去1年増配率は【QQQ】が9.79%、【VGT】が7.08%、【VUG】がマイナス3.09%です。

もっとも増配率が高かった【QQQ】は10年後に1.4%、20年後には3.6%までYOCが伸びます。現在の配当利回りが低いので、増配率が高くてもそれほどYOCは伸びません。

 

過去3年増配率を使って将来YOCを予想する

次は、過去3年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。

過去3年増配率は【VGT】が21.47%、【QQQ】が10.09%、【VUG】が1.59%です。

【VGT】の増配率が抜群に高いので、将来YOCも高くなりました。10年後は5.8%、20年後は40.3%です。

配当利回りが低い銘柄の場合、増配率が10%ぐらいだとそれほど伸びませんが、20%になると10年目を過ぎたあたりから一気に伸び始めます。指数関数的というやつですね。

過去5年増配率から将来YOCを予想すると?

では、過去5年増配率を当てはめて、将来のYOCがどうなるかを計算します。

過去5年増配率は【VGT】が15.98%、【QQQ】が9.47%、【VUG】が3.94%です。

ここでも【VGT】の増配率がトップです。10年後に3.6%、20年後には16.0まで伸びます。

 

過去10年増配率を使った将来YOCは、予想通りか?

最後に過去10年増配率を当てはめて、将来のYOCを計算します。

過去10年増配率は【VGT】が23.19%、【QQQ】が17.02%、【VUG】が9.18%です。今回も【VGT】が素晴らしかったです。10年後は6.6%、20年後には53.3%になりそうです。

増配率が17.02%の【QQQ】は10年後は2.7%、20年後には12.8%まで伸びそうです。

 

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まとめ

いかがでしたか? 人気のハイテクETFだけあって、トータルリターンはいずれの期間でも素晴らしかったです。【QQQ】や【VGT】と比較すると、【VUG】は見劣るケースがありましたが、比較対象が悪すぎる気がします。【VOO】との比較ではリターンは申し分ないです。

いずれのETFも配当目当てで買うものではありませんが、【VGT】の増配率は素晴らしいですね。2020年の配当は以前ほど増えませんでしたが、過去のペースで伸び続けると、将来のYOCは期待できそうです。

【QQQ】【VGT】を握って寝ていれば、将来は安泰のような気もしますが、このままずっとハイテク株の伸びが続くかどうかは、わかりません。