ウィズダムツリー 新興国高配当ファンド【DEM】の2021年3月分配金は0.17511ドル

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ウィズダムツリー社の新興国高配当ファンド【DEM】が、2021年3月24日に分配金を発表しました。0.17511ドルです。1年前の同期は0.03247ドルでしたので、1年前の同期から439%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年4月8日の終値は44.44ドル、過去1年の分配金額は1.87282ドルなので、利回りは4.21%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【DEM】は新興国銘柄から時価総額がある程度大きく、配当利回り上位30%を集めたETFです。配当加重方式で組み込まれています。経費率は0.63%とやや高いです。

ウィズダムツリー社が取り扱う新興国ETFには【DGS】というのもあります。こちらは利回りの高い小型株がターゲットです。【VWO】はバンガード社のETFで、新興国の大型株を時価総額加重型で組み込んだもので、運用総額が8.6兆円と巨大です。グローバルX社の【SDEM】は新興国の利回りの高い50銘柄を集めた超高配当ETFですが、日本の証券会社では取り扱っていません。

 

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【DEM】の過去の分配金と増配率は?

【DEM】が設定されたのは2007年7月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【DEM】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.17511ドル、前年の同期が0.03247ドルなので、439%増配となります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.87282ドル、前年の同期が2.11761ドルなので、11.6%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【DEM】の年間分配金額と年間増配率は?

【DEM】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年によってバラつきがありますが、やや右肩下がりです。

【DEM】の期別分配金は?

期別の分配金です。9月が多く、3月は少ない傾向にあります。2015~18年の3月は分配金がゼロでした。

【DEM】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【DEM】の株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。どちらもパットしないですね。やや漸減傾向です。

【DEM】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金を株価と比較したものです。期によって分配金の差が激しいです。9月にいくら支払われるかがポイントですかね。

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【DEM】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが4.8%前後でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月18日には利回りは約7.5%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック前まで戻っていませんが、分配金が減ったため利回りは4.21%です。

 

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現在の【DEM】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.087282ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.087282ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【DEM】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【DEM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DEM】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年4月8日の終値は44.44ドル、過去1年の分配金額は1.87282ドルなので、現在の利回りは4.21%です。過去5年の平均利回りは約4.3%です。過去5年の株価は横ばいなので、早い時期に買ってもそれほどYOCは上がりません。2016年5月に買っていたら、現在YOCは約5.6%になっていました。コロナ・ショック時の2020年3月に購入していたらYOCは約5.8%でした。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

新興国高配当ETF【DGS】、新興国ETF【VWO】【EEM】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、過去10年を比較します。

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年3月には【VWO】が1万3800ドル、【DGS】が1万3600ドル、【EEM】が1万3500ドル、【DEM】は1万1100ドルになっていました。【DEM】だけリターンがよくないです。

年次リターン

1年ごとのリターンを比較しました。【DEM】は2014年と2020年のリターンが悪いですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。【DEM】は過去3カ月以外の期間すべてでリターンが最下位です。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

利回りの最も高い【DEM】の分配金が一番多いですね。【DGS】もまずまずです。【DEM】の2020年分配金は419ドルになっていました。

 

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【DEM】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.87282ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.19014ドル、1.66478ドル、1.64876ドル、1.94826ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【DEM】株を2021年4月8日の終値44.44ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス14.5%、過去3年が4.0%、過去5年が2.6%、過去10年がマイナス0.4%でした。現在の分配金利回りは4.21%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが4.21%なので、年間分配額は421ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は225ドル、10年目の分配金額は103ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は493ドル、10年目の分配金額は600ドルになりそうです。分配金額600ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.00%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は258ドル、10年目の分配金額は129ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は590ドル、10年目の分配金額は939ドルになりそうです。分配金額939ドルはYOC(購入額に対する利回り)9.39%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は386ドルではなく、税引き後の278ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は179ドル、10年目の分配金額は87ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は404ドル、10年目の分配金額は598ドルになりそうです。分配金額598ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.98%です。

 

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【DEM】のセクター別の構成比は?

【DEM】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。金融の割合が最も多く、素材、情報技術と続いています。この3セクターで全体の約2/3を占めています。素材が多いのは新興国らしいですね。

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【DEM】の市場別の比率は?

【DEM】に組み込まれている企業はどの国でしょうか? 台湾が28.4%と多く、中国が17.1%、ロシアが14.5%と続きます。上位10カ国で全体の96%ほどです。全部で19カ国です。

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【DEM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

2021年4月7日の【DEM】の組込比率上位10銘柄です。世界の企業マニアの方なら知っている銘柄ばかりかもしれません。銀行、素材(資源)、エネルギーが多いですね。

 

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まとめ

【DEM】は新興国の高配当という珍しいETFです。利回りは高いですが、トータルリターンは今ひとつです。新興国なら大型株よりも、小型株を集めた【DGS】の方がいいかもしれません。

 

 

 

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