バンガード・公益事業セクターETF【VPU】が2021年3月の分配金0.9581ドルを発表。前年同期から9.5%の増配

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バンガード社のバンガード・公益事業セクターETF【VPU】が、2021年3月24日に分配金を発表しました。0.9581ドルです。1年前の同期は0.8749ドルでしたので、1年前の同期との比較では9.5%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年3月30日の終値は139.43ドル、過去1年の分配金額は4.432ドルなので、利回りは3.18%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VPU】はGICS(Global Industry Classification Standard)による分類の公益事業セクター銘柄が対象です。時価総額加重型によって組み込まれ、小型株もそれなりに含まれます。

下の表はバンガード社の代表的なセクターETF4つの基本情報です。公益事業【VPU】と生活必需品【VDC】は比較的利回りが高く、組込銘柄数が100以下と少ないです。逆にヘルスケア【VHT】と情報技術【VGT】は利回りは低いですが、組込銘柄数が多く、運用総額も1兆円を超えており人気のETFです。

 

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【VPU】の過去の分配金と増配率は?

【VPU】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【VPU】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.9581ドル、前年の同期が0.8749ドルなので9.5%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が4.432ドル、前年の同期が3.9668ドルなので、11.7%増配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VPU】の年間分配金額と年間増配率は?

【VPU】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。分配金は着実に増えています。増配率もほとんどの年がプラスです。

【VPU】の期別分配金は?

今回の0.958ドルは、3月の分配金の中では過去最高です。

【VPU】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VPU】の株価と比較しました。株価が下がる局面でも、過去1年分配金額はほとんど下がらなかったです。

【VPU】の分配金を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金を株価と比較したものです。2020年6月と12月の分配金が他の期を引き離しています。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VPU】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初の利回りは2.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが4.0%まで上昇しました。現在はコロナ・ショック以前まで株価が戻っておらず、利回りは3.18%です。

 

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現在の【VPU】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく4.432ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ4.432ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VPU】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VPU】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VPU】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年3月30日の終値は139.43ドル、過去1年の分配金額は4.432ドルなので、現在の利回りは3.18%です。過去5年の平均利回りは約3.09%です。過去5年の株価は一応右肩上がりで増配傾向だったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年11月に買っていたら、現在YOCは約4.3%になっていました。

 

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主要ETFとトータルリターンを比較する

【VPU】と主要ETFを比較します。全米【VTI】、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】とトータルリターンを比較します。期間は2011年3月から2021年2月。

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年2月には【QQQ】が6万100ドル、【VTI】は3万5200ドル、【VYM】は2万9300ドル、【VPU】は2万6000ドルになっていました。【VPU】は【VYM】とチャートの動きが似ていますね。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。どの期間でも【QQQ】が圧倒的です。【VPU】は過去3、5、10年リターンは8~10%なので悪くないのですが、他のETFの成績が良すぎますね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

インカムは【VPU】と高配当ETF【VYM】が同じくらいですね。【VPU】は2020年に867ドルになっていました。

 

 

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【VPU】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(4.432ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(3.9668ドル、3.6133ドル、3.308ドル、2.591ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VPU】株を2021年3月30日の終値139.53ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年が11.7%、過去3年が7.0%、過去5年が6.0%、過去10年が5.5%でした。現在の分配金利回りは3.18%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが3.18%なので、年間分配額は318ドルです。

もっとも増配率の低い過去10年のペースだと5年目の分配金額は394ドル、10年目の分配金額は515ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は495ドル、10年目の分配金額は862ドルになりそうです。分配金額862ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.62%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去10年のペースだと5年目の分配金額は448ドル、10年目の分配金額は710ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は569ドル、10年目の分配金額は1302ドルになりそうです。分配金額1302ドルはYOC(購入額に対する利回り)13.02%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は318ドルではなく、税引き後の229ドルになります。

もっとも増配率の低い過去10年のペースだと5年目の分配金額は311ドル、10年目の分配金額は468ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は394ドル、10年目の分配金額は837ドルになりそうです。分配金額837ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.37%です。

 

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【VPU】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VPU】の組込上位20銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスです。構成銘柄数は全部で66銘柄です。組込順位や構成比は2021年2月末日、時価総額や配当利回りは3月29日のデータです。

 

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2020年5月以降の組込比率上位銘柄の推移

2020年5月以降の組込順位上位20銘柄の推移です。順位の変動がほとんどないですね。公益事業だけあって、安定しています。上位20銘柄で8割弱を占めています。

 

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【VPU】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VPU】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

【VPU】上位銘柄は【VYM】にほとんど組み込まれています。【HDV】【SPYD】【VIG】にも多く組み込まれています。【DIA】は公益事業セクターが対象外です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、【SPYD】と【QQQ】は3月12日、【HDV】と【DIA】は3月23日頃のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

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まとめ

今回の分配金は前年同期を上回りました。公益事業の分配金は期によるブレがほとんどなく、着実に積み上げています。

なお、次回は6月21日が権利落ちの予定なので、その前日までに購入すれば分配金が貰えると思います。

 

 

 

 

 

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