バンガード・公益事業セクターETF【VPU】の2021年6月分配金は1.014ドル。前年同期から19.4%減

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バンガード社のバンガード・公益事業セクターETF【VPU】が、2021年6月17日に分配金を発表しました。1.0410ドルです。1年前の同期は1.2578ドルでしたので、1年前の同期との比較では19.4%減です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年7月6日の終値は141.02ドル、過去1年の分配金額は4.1882ドルなので、利回りは2.97%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VPU】はGICS(Global Industry Classification Standard)による分類の公益事業セクターが対象です。時価総額加重型によって組み込まれています。

下の表は日本で購入できるバンガード社のセクターETF10銘柄の基本情報です。利回りの高い順に並んでいます。いずれも経費率は0.1%、2004年に設定されました。公益事業セクターETF【VPU】は利回りは2番目に高いですね。

上の表のセクターの背景に色をつけました。このカラーは当サイト内で共通のものとして使用しております

※バンガード社には不動産(REIT)ETF【VNQ】というのもありますが、これは日本の証券会社では購入できません

 

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【VPU】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VPU】の組込上位20銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスです。公益事業というセクターだけあって、構成銘柄数は全部で65と少なめです。配当利回りは3%前後で、どの銘柄も似ていますね。組込順位や構成比は2021年5月末日、時価総額や配当利回りは7月5日のデータです。

 

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2020年5月以降の組込比率上位銘柄の推移

2020年5月以降の組込順位上位20銘柄の推移です。順位の変動がほとんどないですね。公益事業だけあって、安定しています。上位20銘柄で8割弱を占めており、比較的集中投資です。

 

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【VPU】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VPU】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

【VPU】上位銘柄は【VYM】にほとんど組み込まれています。【HDV】【SPYD】【VIG】にも多く組み込まれています。ただ、比率は低いですね。【DIA】は公益事業セクターが対象外です。

【VPU】との重複率は【VYM】が7%【HDV】が8%【SPYD】が13%、【VIG】が3%、【VOO】が2%、【VTI】が2%、【DIA】は0%、【QQQ】が1%、【VGT】が0%です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年5月末、その他のETFは6月14日、【HDV】は6月18日のデータをもとにしています。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません

 

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【VPU】の過去の分配金と増配率は?

【VPU】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【VPU】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が1.0140ドル、前年の同期が1.2578ドルなので19.4%の減配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が4.1882ドル、前年の同期が4.2435ドルなので、1.3%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VPU】の期別分配金は?

今回の1.014ドルは、前年の同期より少ないですね。

【VPU】の年間分配金額と年間増配率は?

【VPU】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。分配金は着実に増えています。増配率もほとんどの年がプラスです。

 

【VPU】の分配金を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金を株価と比較しました。2020年6月と12月の分配金が、他の期よりもかなり多いですね。

 

【VPU】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額と株価を比較しました。株価が下がる局面でも、過去1年分配金額はほとんど下がらなかったです。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VPU】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初の利回りは2.8%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが4.0%まで上昇しました。現在はコロナ・ショック以前まで株価がほぼ戻り、利回りは2.97%です。

 

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現在の【VPU】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく4.1882ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ4.1882ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VPU】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VPU】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VPU】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年7月6日の終値は141.02ドル、過去1年の分配金額は4.1882ドルなので、現在の利回りは2.97%です。過去5年の平均利回りは約3.1%です。過去5年の株価は一応右肩上がりで増配傾向だったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年11月に買っていたら、現在YOCは約4.1%になっていました。

 

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主要ETFとトータルリターンを比較する

バンガードETFの中で通好みのセクターETFを比較します。対象は公益事業セクターETF【VPU】、素材セクターETF【VAW】、資本財セクターETF【VIS】、そしてS&P500ETF【VOO】。2011年7月から2021年6月の10年間でトータルリターンを比べます。

2011年7月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年6月には【VOO】が3万970ドル、【VIS】が3万3800ドル、【VPU】は2万6900ドル、【VAWは2万5600ドルになっていました。

※【VPU】と【VDC】【VDE】などバンガード社の利回りの高いETFとトータルリターンを比較したページはこちら

年次リターン

1年ごとでリターンを比較しました。【VPU】は動きが少ないですね。2020年以降のリターンは、ほぼプラマイ0です。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去10年のリターン(年平均)は、【VOO】が14.8%、【VIS】は13.0%、【VPU】が10.4%、【VAW】は9.9%でした。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年7月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の分配金の合計は【VPU】が5900ドル、【VOO】が3800ドル、【VIS】が3200ドル、【VAW】が2800ドルでした。インカムは【VPU】が圧倒的に多いですね。

 

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【VPU】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(4.1882ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(4.2435ドル、3.7529ドル、3.304ドル、2.639ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VPU】株を2021年7月6日の終値141.02ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス1.3%、過去3年が3.7%、過去5年が4.9%、過去10年が4.7%でした。現在の分配金利回りは2.97%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが2.97%なので、年間分配額は297ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は282ドル、10年目の分配金額は264ドルになります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は359ドル、10年目の分配金額は455ドルになりそうです。分配金額455ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.55%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は314ドル、10年目の分配金額は333ドルになります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は404ドル、10年目の分配金額は613ドルになりそうです。分配金額613ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.13%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は297ドルではなく、税引き後の214ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は219ドル、10年目の分配金額は225ドルになります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は281ドル、10年目の分配金額は406ドルになりそうです。分配金額406ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.06%です。

 

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まとめ

今回の分配金は前年同期を下回りました。公益事業の分配金は期によるブレがあまりなく、着実に積み上げているので、それほど気にする必要はなさそうです。

なお、次回は9月29日が権利落ちの予定なので、その前日までに購入すれば分配金が貰えます。

 

 

 

 

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