リーマン・ショック時にほとんど減配しなかったバンガード公益事業セクター【VPU】は狙い目か?

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ここ1カ月、大幅に下落した米国株ですが、持ち直しの兆しも見せており、先の読めない展開ですね。そんな中、安定感抜群のセクターと言われる、バンガード社のバンガード・公益事業セクターETF【VPU】が、2020年3月6日に配当金を発表しました。0.8749ドルです。前回は1.0223ドル、1年前の同時期は0.9454でしたので、どちらと比較しても減少しています。果たしてコロナ・ショックの影響でしょうか?

最近の【VPU】はどんな動きだったのでしょうか? 設定以来の【VPU】の配当金の傾向、値動きを調べ、それをもとに将来の展望を考えます。

 

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【VPU】の過去1カ月の成績は?

過去1カ月の主要指数とセクター別ETFの騰落率です。【VPU】はセクター比較では5番目に成績がよく、マイナス31.84%でした。S&P500がマイナス28.55%なので、今ひとつの結果といえます。

 

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【VPU】のファンド構成比は?

【VPU】に組み込まれているのは68銘柄です。ファンド構成比は、ほぼ時価総額の大きい順になっています。上位20銘柄で全体の78%を占めています。各項目のトップ3には、背景色をオレンジにしました。なお、下の表のファンド構成比は2020年2月29日現在です。それ以外の値は2020年3月25日のものです。過去1カ月の騰落率はあまり差はありませんが、コンソリーテッド・エジソン【ED】、ウィスコンシン・エナジー【WEC】、アメレン【AEE】が優秀でした。

 

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【VPU】の過去の配当金と増配率は?

【VPU】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法を説明します。年4回配当金を支払う個別銘柄の場合は、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

よって今回の【VPU】の配当が減配かどうかを調べるには、四半期ごとに過去1年分の配当金のデータを作成する必要があります。下の表の右から2番目が過去1年配当額です。今期の【VPU】の過去1年配当額は3.9668ドルで、前期は4.0373ドルなので、1.75%の減配といえるでしょう。ただし、この計算方法だと、減配かどうかの判断は今期と1年前の同時期の配当の比較によって決まります。

そんなわけで、個別銘柄の減配とETFの減配は、少し意味合いが異なります。ETFで多少減配されたとしても、それほど神経質にならなくてもいいかもしれません。

表の一番右の増配率は、前回との比較です。背景がになっているのが減配です。株価は右肩上がりが続いていましたが、定期的に減配しています。

 

【VPU】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VPU】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価と連動していますね。過去1年配当額はリーマン・ショック後は、ほとんど減っていません。ただ、翌2009年の後半から2010年の前半にかけては減配しています。公益事業セクターは、かなりディフェンシブと言えます。

 

【VPU】の配当額を棒グラフで確認しよう

今度は、配当額と株価と比較しました。多少デコボコです。リーマン・ショック直後は株価は下がりましたが、配当金額はわずかの減少にとどまっています。ただし、直近の配当金額が大きく減っているのは気になります。今回、コロナ・ショックを発端とした世界恐慌になると、リーマン・ショック時とは異なる展開になるかもしれません。

 

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リーマン・ショック前後の値動きはどうか?

リーマン・ショックが起きたのが2008年9月です。その時の株価は、S&P500が最大56%下落したのに対して、【VPU】は48%の下落にとどまりました。

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【VPU】を買うタイミングを考える

下のグラフは過去5年の【VPU】の株価、配当利回り、YOCです。現在の【VPU】の配当利回りは過去と比べて高い水準にあります。

過去5年の配当利回りの平均は3.16%です。ここ最近の配当利回りは2.6~3.7%に収まっていましたが、今回の暴落で2020年3月24日現在の終値が109.58ドルに下がりましたので、配当利回りは3.62%に上がりました。

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まとめ

公益事業セクター【VPU】は、リーマン・ショック時に株価は下がりましたが、配当金はほとんど減らなかったですね。今後、大暴落が続いたとしても、ある程度安心できると思います。

なお、例年通りだと、次回は6月19~26日頃に配当金額が決定し、配当落ちは6月21~28日頃になります。

 

 

 

 

VYMの減配について考えました

 

 

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