バンガード・ヘルスケア・セクターETF【VHT】が2021年3月の分配金0.635ドルを発表。前年同期から42.7%の増配

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バンガード社のバンガード・ヘルスケア・セクターETF【VHT】が、2021年3月24日に配当金を発表しました。0.635ドルです。1年前の同時期は0.445ドルでしたので、1年前の同時期との比較では42.7%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2021年3月29日の終値は228.33ドル、過去1年の分配金額は2.9035ドルなので、利回りは1.27%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VHT】はGICS(Global Industry Classification Standard)による分類のヘルスケア・セクター銘柄が対象です。時価総額加重型によって組み込まれ、小型株もそれなりに含まれます。

下の表はバンガード社の代表的なセクターETF4つの基本情報です。生活必需品【VDC】と公益事業【VPU】は比較的利回りが高く、組込銘柄数が100以下と少ないです。逆にヘルスケア【VHT】と情報技術【VGT】は利回りは低いですが、組込銘柄数が多く、運用総額も1兆円を超えており人気のETFです。

 

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【VHT】の過去の分配金と増配率は?

【VHT】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【VHT】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.635ドル、前年の同期が0.445ドルなので42.7%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が2.9035ドル、前年の同期が2.9583ドルなので、1.9%の減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VHT】の年間分配金額と年間増配率は?

【VHT】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2019年の分配金が飛び抜けています。

【VHT】の期別分配金は?

今回2021年3月の分配金0.635ドルは前年同期の0.445ドルを上回りましたが、前々年2019年3月には及びませんでした。

【VHT】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VHT】の株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。過去1年分配金額で見ても、2019年の分配金額は突出していますね。

【VHT】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金を株価と比較したものです。2019年の最初の2期が突き抜けています。2020年は3月が悪かったですが、それ以降の期はまずまずです。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VHT】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが1.9%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが2.1%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大幅に上回り、利回りは1.27%です。

 

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現在の【VHT】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく2.9035ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ2.9035ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後、【VHT】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VHT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VHT】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年3月29日の終値は228.33ドル、過去1年の分配金額は2.9035ドルなので、現在の利回りは約1.27%です。過去5年の平均利回りは約1.44%です。過去5年で株価は右肩上がりで、2019年までは順調に増配していましたので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年10月に買っていたら、現在YOCは約2.4%になっていました。

 

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主要ETFとトータルリターンを比較する

【VHT】と主要ETFを比較します。全米【VTI】、ナスダック100【QQQ】、高配当【VYM】とトータルリターンを比較します。期間は2011年3月から2021年2月。

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年2月には【QQQ】が6万100ドル、【VHT】が4万4100ドル、【VTI】は3万5200ドル、【VYM】は2万9300ドルになっていました。【VHT】は【QQQ】には及びませんが、【VTI】はアウトパフォームしています。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。どの期間でも【QQQ】が圧倒的です。【VHT】は過去10年の成績は2番目にいいですが、それ以外の期間は【VTI】とどっこいどっこいです。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

やはり高配当ETFの【VYM】の成績がよいですね。【VHT】は【VTI】と似ています。【VHT】は2020年に529ドルになっていました。

 

 

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【VHT】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(2.9035ドル)と1、2、3、4年前の同時期の過去1年分配金額(2.9583ドル、2.9393ドル、1.9679ドル、1.891ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VHT】株を2021年3月29日の終値228.33ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年がマイナス1.9%、過去2年がマイナス0.6%、過去3年が13.8%、過去4年が11.3%でした。現在の分配金利回りは2.62%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.27%なので、年間分配額は127ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は118ドル、10年目の分配金額は107ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は214ドル、10年目の分配金額は408ドルになりそうです。分配金額408ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.08%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は123ドル、10年目の分配金額は117ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は226ドル、10年目の分配金額は478ドルになりそうです。分配金額478ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.78%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は127ドルではなく、税引き後の92ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は88ドル、10年目の分配金額は82ドルになります。もっとも成績の良い過去3年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は160ドル、10年目の分配金額は329ドルになりそうです。分配金額329ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.29%です。

 

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【VHT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VHT】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスです。構成比率と時価総額はジョンソン・エンド・ジョンソンが1番ですね。ヘルスケアセクターの特徴は、上位陣に【ABBV】【PFE】【MRK】などの高配当銘柄と、【TMO】【DHR】ら低配当銘柄が混在していることですね。組込順位や構成比は2021年2月末日、時価総額や配当利回りは3月29日のデータです。

 

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近7カ月間の組込順位上位20銘柄の推移です。先月との比較では、それほど大きな変動はありません。上位陣ではアッヴィ【ABBV】が比率を上げています。サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック【TMO】が比率を下げています。

 

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【VHT】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VHT】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

これといった傾向はないですが、上位組込銘柄は【VYM】と少し似ていますね。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、【SPYD】と【QQQ】は3月12日、【HDV】と【DIA】は3月23日頃のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

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まとめ

【VHT】の今回の分配金はなかなか良かったです。新型コロナウイルスのワクチン接種により、世界が以前のように戻るのが待ち遠しいですね。

なお、次回は6月24日が権利落ちの予定で、その前日までに所有していれば分配金がもらえます。

 

 

 

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