S&P500連動ETF【VOO】の2020年9月末のデータが更新されたので検証してみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年9月末のデータが更新されましたので、バンガード・SP&500連動ETF【VOO】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VOO】のセクター別のファンド構成比は?

【VTI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではVOOだけGICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。情報技術の割合が最も多く、28.2%と全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、通信サービスと続いています。

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【VOO】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VOO】の保有銘柄数は508銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率0.5%以上の銘柄は42あり、全体の約51.4%を占めています。組込比率0.5%未満は466銘柄で全体の約48.6%、円グラフの白い部分です。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはS&P500。データの中身は2020年9月末時点のものです。

 

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近6カ月間の組込比率0.5%以上の銘柄の比較です。先月との比較では、あまり変化はありません。5カ月前の4月30日の時点で0.72%で28番目にいたシェブロン【CVX】がついに0.5%未満のランク外になってしまいました。エクソンモービル【XOM】も毎月比率を下げてます。

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【VOO】上位42銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VOO】の組込比率0.5%以上の42銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左からS&P500【VOO】、米国全体【VTI】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、連続増配【VIG】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】、情報技術【VGT】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年9月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik 配利 VOO VTI VYM HDV SPYD VIG DIA QQQ VGT
AAPL 0.7 1 1 20 1 1
MSFT 1.1 2 2 2 6 2 2
AMZN 3 3 3
FB 4 4 4
GOOGL 5 5 5
GOOG 6 6 6
BRK.B 7 7
JNJ 2.7 8 8 1 3 4 13
PG 2.3 9 9 2 3 15
V 0.6 10 10 5 8 4
NVDA 0.1 11 12 8 3
HD 2.2 12 14 6 2
MA 0.5 13 13 5
UNH 1.6 14 15 7 1
JPM 3.7 15 16 3 22
VZ 4.2 16 17 4 4 48 25
ADBE 17 18 10 6
PYPL 18 19 9 8
CRM 19 23 3 7
DIS 20 20 8 17
INTC 2.6 21 22 5 26 13 9
NFLX 22 21 11
CMCSA 2.0 23 24 6 9 12
MRK 2.9 24 25 7 10 23
PFE 4.1 25 26 8 6 51
T 7.3 26 27 9 1 60
WMT 1.5 27 28 10 1 14
ABT 1.3 28 29 11
PEP 3.0 29 30 11 9 10 14
KO 3.3 30 31 12 7 27
BAC 3.0 31 32 13
TMO 0.2 32 33
CSCO 3.7 33 38 14 8 29 16 10
MCD 2.3 34 34 15 13 4
COST 0.8 35 35 14 15
NKE 0.8 36 36 15 16
ABBV 5.4 37 37 16 72
AMGN 2.5 38 39 17 13 5 21
AVGO 3.6 39 40 19 9 17 11
XOM 10.1 40 41 18 2 75
ACN 1.6 41 42 16 12
MDT 2.2 42 43 17

【VOO】と【VTI】の上位銘柄はほとんど同じです。S&P500に採用されていないテスラ【TSLA】が【VOO】には入っていません。

【QQQ】の上位6銘柄と【VTI】【VOO】の上位6銘柄は同じですね。いわゆるGAFAMです。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。以下のようになりました。【SPYD】はS&P500採用銘柄から配当利回りの高い80銘柄を選ぶので、【VOO】に組み込まれる可能性は100%になります。【DIA】(ダウ平均)の30銘柄も【VOO】に100%収まりますが、逆に【DIA】から見ると、【VOO】銘柄は5.9%しか入っていません。【VOO】と最も遠い位置にいるのは【VGT】ですかね。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VOO】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.8%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは1.68%です。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年10月23日の終値は317.65ドル、過去1年の配当金額は5.3483ドルなので、現在の配当利回りは約1.68%です。過去5年の平均配当利回りは約1.92%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月に買っていたら、現在YOCは約3.02%になっていました。

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【VOO】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(5.3483ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年配当金額(5.4314ドル、4.48ドル、3.865ドル、3.134ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2020年10月23日の終値317.65ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年がマイナス1.5%、過去3年が6.1%、過去5年が6.7%、過去7年が7.9%でした。現在の配当利回りは1.68%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは1.4%、20年後のYOCは1.2%になります。もっとも増配率が高い過去7年の増配と同じだと10年後のYOCは3.6%、20年後のYOCは7.8%になります。最近1年は減配していますが、それ以外の期間と同じような増配になれば、まずまずのYOCになりそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 【VOO】の株価は、コロナ・ショック前の過去最高値を超えました。

【VOO】は米国を代表する500企業の指数であるS&P500をベンチマークしているETFなので、良くも悪くもアメリカ次第です。

また、現在の配当利回りはそれほど高くないですが、長期保有で株価の値上がり益と配当の両方が期待できます。

 

 

 

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