SP&500連動ETF【VOO】の2020年7月末データが更新されたので分析した

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年7月末のデータが更新されましたので、バンガード・S&P500 ETF【VOO】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VOO】のセクター比率はどう変化したか?

【VOO】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されているものが多いですが、【VOO】はGICS(Global Industry Classification Standard)で表示されています。

この3カ月では、セクター比率の変化はほとんどありません。先月に引き続き、情報技術セクターが27.5%と最多です。ヘルスケアが14.6%、一般消費財、通信サービス、金融が10%前後を占めています。

 

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【VOO】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VOO】の保有銘柄数は509銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率0.5%以上の銘柄が41銘柄あり、全体の約50.5%を占めています。ほぼ半分ですね。組込比率0.5%未満は468銘柄で全体の約49.5%、円グラフの白い部分です。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはS&P500指数です。ランク上位銘柄は配当を支払っていないIT系が占めています。データは2020年7月末日のものです。

 

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過去4カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近4カ月間の組込比率0.5%以上の銘柄の比較です。ITが好調ですね。1位はマイクロソフト【MSFT】が続いていましたが、7月末にアップル【AAPL】になりました。エヌビディア【NVDA】ペイパル【PYPL】アドビ【ADBE】は、ここ数カ月で比率を上げています。

逆にエクソン・モービル【XOM】シェブロン【CVX】などのエネルギーは毎月比率を下げています。ITではインテル【INTC】が苦戦しています。

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【VOO】上位41銘柄は主要7ETFには組み込まれているのか?

【VOO】の組込比率1%以上の41銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左からS&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ナスダック100【QQQ】、ダウ30平均【DIA】、連続増配【VIG】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年7月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik配利VOOVTIQQQDIAVIGVYMHDVSPYD
AAPL0.81111
MSFT1.022341
AMZN332
FB444
GOOGL555
GOOG666
JNJ2.87710413
BRK.B88
PG2.4991232
V0.6101065
JPM3.71114183
UNH1.7121127
HD2.3131236
MA0.51413
NVDA0.215158
VZ4.316162324
PYPL17179
ADBE181910
PFE4.01920305527
NFLX201811
DIS2122
T7.022236134
MRK3.023242077
INTC2.8242512248
CSCO3.12531152799
CMCSA2.2262613910
BAC2.9272711
PEP3.0282814101210
WMT1.7292913214
KO3.530302513
ABT1.4313212
XOM8.332332815268
CRM3335
ABBV5.034341646
TMO0.23536
CVX8.3363720666
MCD2.6373851318
AMGN2.63839181912
COST0.939401614
ACN1.4404115
NEE2.041421620

【VOO】と【VTI】の上位銘柄はほとんど同じです。S&P500に採用されていないテスラ【TSLA】が【VOO】には入っていません。

【QQQ】の上位6銘柄と【VTI】【VOO】の上位6銘柄は同じですね。いわゆるGAFAMです。

最多の6ETFに組み込まれているのが【JNJ】【PFE】【CSCO】【PEP】【XOM】です。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VOO】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.8%台で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前の値を更新して、配当利回りは1.67%です。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 【VOO】が設定されたのは2010年9月なので、現在から9年前の2011年まで、1年ごと遡って【VOO】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。

2020年8月27日の終値は320.07ドル、過去1年の配当金額は5.3412ドルなので、現在の配当利回りは約1.67%です。

【VOO】の株価は設定以来ほぼ右肩上がりで、増配率もまずまずでした。そのため、早い時期に買っていれば、YOCは上がります。9年前に買っていたら、現在YOCは4.96%になっていました。9年前に買っていれば、株価、YOCともに約3.0倍になっていました。

 

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【VOO】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(5.3412ドル)と1、3、5、9年前の同時期の過去1年配当金額(5.3367ドル、4.187ドル、3.788ドル、2.19ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2020年8月27日の終値320.07ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年が0.1%、過去3年が8.5%、過去5年が7.1%、過去9年が10.4%でした。現在の配当利回りは1.67%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは1.7%、20年後のYOCは1.7%になります。もっとも増配率が高い過去9年の増配と同じだと10年後のYOCは4.5%、20年後のYOCは12.1%になります。最近1年の増配率だとさっぱりですが、それ以外の年の増配パターンでいけば、将来のYOCはそれなりに見込めそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 【VOO】の株価は、コロナ・ショック前の過去最高値を超えました。

【VOO】は米国を代表する500企業の指数であるS&P500をベンチマークしているETFなので、アメリカの繁栄が続くならば、問題なく株価が上がっていくはずです。

また、現在の配当利回りはそれほど高くないですが、長期保有で株価の値上がり益と配当の両方が期待できます。

 

 

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