S&P500連動ETF【VOO】の2020年10月末のデータが更新されたのでまとめてみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年10月末のデータが更新されましたので、バンガード・SP&500連動ETF【VOO】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。ちなみに経費率は年0.03%です。

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【VOO】のセクター別のファンド構成比は?

【VTI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではVOOだけGICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。情報技術の割合が最も多く、27.5%と全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、通信サービスと続いています。

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【VOO】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VOO】の保有銘柄数は508銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率0.5%以上の銘柄は43あり、全体の約51.5%を占めています。組込比率0.5%未満は465銘柄で全体の約48.5%、円グラフの白い部分です。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはS&P500。データの中身は2020年10月末時点のものです。

 

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過去7カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近7カ月間の組込比率0.5%以上の銘柄の比較です。先月との比較では、上位組込銘柄はあまり変化はありません。ダナハー【DHR】クアルコム【QCOM】などがランクインしています。

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【VOO】上位43銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VOO】の組込比率0.5%以上の43銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左からS&P500【VOO】、米国全体【VTI】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、連続増配【VIG】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】、情報技術【VGT】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年10月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik 配利 VOO VTI VYM HDV SPYD VIG DIA QQQ VGT
AAPL 0.8 1 1 19 1 1
MSFT 1.1 2 2 2 5 2 2
AMZN 3 3 3
FB 4 4 4
GOOGL 5 5 5
GOOG 6 6 6
BRK.B 7 7
JNJ 3.0 8 8 1 3 4 13
PG 2.3 9 9 2 3 15
NVDA 0.1 10 11 8 3
V 0.7 11 10 7 8 4
JPM 3.7 12 12 3 21
UNH 1.6 13 13 6 1
HD 2.3 14 15 5 2
MA 0.6 15 16 5
VZ 4.4 16 17 4 4 45 25
DIS 17 18 8 16
PYPL 18 19 11 8
ADBE 19 20 9 6
CRM 20 22 3 7
NFLX 21 21 12
PFE 4.3 22 23 5 6 56
WMT 1.6 23 24 6 1 14
CMCSA 2.2 24 26 8 9 10
T 7.7 25 25 7 1 62
MRK 3.2 26 27 9 10 24
INTC 3.0 27 28 10 28 14 9
TMO 0.2 28 29
ABT 1.4 29 31 10
KO 3.4 30 30 11 7 26
PEP 3.1 31 33 12 8 11 13
BAC 3.0 32 32 13
MCD 2.4 33 34 14 13 7
COST 0.8 34 35 14 16
CSCO 4.0 35 44 15 9 30 15 10
ABBV 6.1 36 36 16 55
NKE 0.8 37 37 15 18
DHR 0.3 38 38
NEE 1.9 39 39 17 16
AVGO 3.7 40 40 20 11 19 11
QCOM 2.1 41 41 18 17 17 13
ACN 1.6 42 43 18 12
XOM 10.7 43 420 19 2 78

【VOO】と【VTI】の上位銘柄はほとんど同じです。【QQQ】の上位6銘柄と【VOO】【VTI】の上位6銘柄は同じですね。いわゆるGAFAMです。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【SPYD】はS&P500採用銘柄から配当利回りの高い80銘柄を選ぶので、【VOO】に組み込まれる可能性は100%になります。【DIA】(ダウ平均)の30銘柄も【VOO】に100%収まります。【VTI】の中には【VOO】がほぼすべて入っています。

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【VOO】の配当はどう変化したか?

【VOO】は年4回配当が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は3月の配当が少なかったので、年間を通して2019年を上回るかは微妙です。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VOO】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.8%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが約2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは1.63%です。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年11月19日の終値は328.69ドル、過去1年の配当金額は5.3483ドルなので、現在の配当利回りは約1.63%です。過去5年の平均配当利回りは約1.92%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月に買っていたら、現在YOCは約3.02%になっていました。

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【VOO】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(5.3483ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年配当金額(5.4314ドル、4.48ドル、3.865ドル、3.134ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2020年11月19日の終値328.69ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年がマイナス1.5%、過去3年が6.1%、過去5年が6.7%、過去7年が7.9%でした。現在の配当利回りは1.63%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは1.4%、20年後のYOCは1.2%になります。もっとも増配率が高い過去7年の増配と同じだと10年後のYOCは3.5%、20年後のYOCは7.5%になります。最近1年は減配していますが、それ以外の期間と同じような増配率で推移すれば、まずまずのYOCになりそうです。

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まとめ

【VOO】は米国を代表する500企業の指数であるS&P500をベンチマークしているETFなので、良くも悪くもアメリカ次第です。

現在は株価が高いため、配当利回りはそれほど高くないです。いつ仕込むかは難しいところですが、定期的にコツコツ買い増すのがいいのかもしれません。