SPDR S&P米国高配当株式 ETF【SDY】が2021年9月の分配金を発表。0.8495ドル。対前年同期23.9%増

ステートストリート社のSPDR S&P米国高配当株式 ETF【SDY】が、2021年9月17日に分配金を発表しました。0.8495ドル(厳密には0.84945)です。1年前の同期は0.6858ドルでしたので、1年前の同期から23.9%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年9月20日の終値は117.64ドル、過去1年の分配金額は3.4084ドルなので、利回りは2.90%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【SDY】20年以上増配実績のある銘柄を選び、配当加重平均指数で構成比率を決めます。年に1度1月に銘柄の入れ替えを行い、年4回リバランスします。

下の表は米国のおもな増配ETFと高配当ETFの基本情報です。【SDY】は同じ増配ETFの【VIG】と比較すると、利回りが約1%高いです。運用総額は2.2兆円です。経費率が0.35%とやや高めなのがネックです。

 

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【SDY】のセクター比率は?

【SDY】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。金融の割合が最も多く、生活必需品、資本財、公益事業と続いており、この4セクターが他を引き離しています。2カ月前との比較では、生活必需品セクターがやや増えました。

 

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【SDY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【SDY】の組込比率上位20銘柄です。ベンチマークは、S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツTM指数。上位20銘柄で全体の約34%を占めています。

20年以上の連続増配実績のある銘柄から、配当利回りの高い順に組み込んでいます。上位10銘柄すべてが利回り4%以上ですね。規模の小さなマイナー銘柄が比較的上位に含まれているのが特徴です。

 

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上位組込銘柄の推移は?

2021年3月以降の組込比率1%以上銘柄の推移です。2021年7月末のリバランスではAT&T【T】、シェブロン【CVX】、ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル【PBCT】、コンソリデーテッド・エジソン【ED】などの比率が上がりました。

※毎年1月に銘柄の入れ替えが行われ、1、4、7、10月の最終営業日の終了後、四半期ごとにリバランスをします。リバランスしたところに太い線を入れておきました

 

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【SDY】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【SDY】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

高配当の【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】とは上位組込銘柄が重複することが多いです。

【SDY】との重複率は【SPYD】が19%、【HDV】16%、【DVY】20%【VYM】25%、【VIG】24%、【DIA】11%、【VOO】14%、【VTI】12%、【VUG】5%、【QQQ】3%、【VGT】2%です。

【SDY】上位組込銘柄が、同じ連続増配の【VIG】にはあまり組み込まれていません。ただし、【VIG】組込銘柄の中で利回りの低い銘柄は、【SDY】の下位に比較的組み込まれています。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年8月末、【HDV】は9月20日、その他のETFは9月14日頃のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は9月17日の利回り(%)です。

 

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【SDY】の過去の分配金と増配率は?

【SDY】が設定されたのは2005年11月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【SDY】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.8495ドル、前年の同期が0.6858ドルなので23.9%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が3.4084ドル、前年の同期が2.8268ドルなので、20.6%増配となります。

2013~17年の背景が黄色の部分はキャピタルゲイン分配金(ファンドが保有する株式を売却して得た利益)がありました。通常分配金とキャピタルゲイン分配金を合わせて計算しました。

※背景がになっているのが減配です

【SDY】の期別分配金は?

期別の分配金です。特別分配金を通常の分配金と分けました。キャピタルゲイン分配金(濃い灰色の部分)を除いて考えると、前年より少なくなった年はありますが、緩やかな右肩上がりです。2021年は前年を大きく上回りそうです。

【SDY】の年間分配金額と年間増配率は?

【SDY】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2013~17年はキャピタルゲイン分配金があったため、かなり多いです。

キャピタルゲイン分配金を考えない場合は?

キャピタルゲイン分配金を入れない場合の年間分配金額のグラフです。2013、2017年はマイナスですが、それ以外の年は10%前後の増配ですね。

【SDY】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、の株価と比較しました。特別分配金があるため、デコボコです。

【SDY】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金を株価と比較したものです。2013~17年の12月、合計5本飛び抜けていますね。特別分配金も含まれているからです。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【SDY】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが2.4%台でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りは約4.1%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック以前を上回りましたが、かなり増配したので利回りは2.90%です。

 

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現在の【SDY】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.4084ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.4084ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【SDY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【SDY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【SDY】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年9月20日の終値は117.64ドル、過去1年の分配金額は3.4084.ドルなので、現在の利回りは2.90%です。過去5年の平均利回りは約3.3%です。過去5年の株価は右肩上がりで、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年10月に買っていたら、現在YOCは約4.2%になっていました。コロナ・ショック時の2020年3月に買った場合は、YOCは約4.3%になっています。

ちなみに、2017年12月まで特別分配金が出ていたため、2018年末までの過去1年の分配金をもとに算出した利回りは安定していません。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

ライバルETFとトータルリターンを比較します。連続増配ETF【VIG】、配当成長ETF【DGRW】、高配当ETF【VYM】とトータルリターンを比較します。【DGRW】が設定されたのが2013年5月なので、2013年9月からから2021年8月までの8年間を比べます。PORTFOLIO VISUALIZERを使います。

2013年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年8月には【DGRW】は3万ドル、【VIG】が2万8300ドル、【SDY】が2万5400ドル、【VYM】は2万4400ドルになっていました。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、8年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去5年のリターン(年平均)は【DGRW】が16.4%、【VIG】は16.0%、【VYM】は11.5%、【SDY】は11.3%でした。過去3年以上では【VIG】と【DGRW】がやや優勢ですね。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【SDY】の3つの値は【VYM】とほぼ同じですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2013年9月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

8年間の分配金の合計は【SDY】が4600ドル、【VYM】が3900ドル、【DGRW】が2900ドル、【VIG】が2500ドルでした。

【SDY】は2013~2017年までキャピタルゲイン分配金を出していたので、この時期のインカムは多いですね。2018年以降は【VYM】に逆転されています。

 

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【SDY】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(3.4084ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.8268ドル、4.7317ドル、4.6285ドル、1.73ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【SDY】株を2021年9月20日の終値117.64ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年が20.6%、過去3年がマイナス10.4%、過去5年がマイナス5.9%、過去10年が7.0%でした。現在の分配金利回りは2.90%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが2.90%なので、年間分配額は290ドルです。(ちなみに棒グラフの線の色と、テキストの下線の色は一致しています)

もっとも増配率の低い過去3年のペース(マイナス10.4%)だと5年目の分配金額は187ドル、10年目の分配金額は108ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(20.6%)はあまり現実的ではなさそうなので、過去10年の増配率(7.0%)を当てはめると5年目の分配金額は380ドル、10年目の分配金額は533ドルになりそうです。分配金額533ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.33%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去3年のペース(マイナス10.4%)だと5年目の分配金額は187ドル、10年目の分配金額は108ドルになります。過去10年の増配率(7.0%)を当てはめると5年目の分配金額は426ドル、10年目の分配金額は727ドルになりそうです。分配金額727ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.27%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は290ドルではなく、税引き後の209ドルになります。

もっとも増配率の低い過去3年のペース(マイナス10.4%)だと5年目の分配金額は187ドル、10年目の分配金額は108ドルになります。過去10年の増配率(7.0%)を当てはめると5年目の分配金額は297ドル、10年目の分配金額は480ドルになりそうです。分配金額480ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.80%です。

過去3年と過去5年の増配率は大幅マイナスでしたが、これは2013~2017年にキャピタルゲイン分配金があったためです。過去1年は増配率20.6%と成績がよすぎるため、長期で考えると過去10年(増配率7.0%)ぐらいで推移しそうですね。

 

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まとめ

【SDY】の今回の分配金はかなり多く、好調が続いています。同じ連続増配の【VIG】と比較すると、トータルリターンは少し劣っています。利回りが高いので、分配金を多くもらいたい人向けですね。

高配当ETFの代表格【VYM】との比較では、似たような結果が多かったです。経費率【SDY】0.35%、【VYM】0.06%を考えると、なかなかの好成績といえます。

【SDY】は小型銘柄がある程度含まれており、セクター比率もマイナーなものが多いですね。時価総額加重平均で組み込まれているメジャーなETFを補完する意味で保有するという考え方もできます。

なお、次回は12月17日が権利落ちの予定なので、その前日までに購入すれば分配金がもらえます。

 

 

 

 

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