米国高配当ETF【HDV】の2022年12月分配金は1.1450ドル。前年同期から8.9%増(ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)

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ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】が、2022年12月12日に分配金を発表しました。1.1450ドル(厳密には1.144988ドル)です。1年前の同期は1.0515ドルでしたので、1年前の同期と比べて8.9%増です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2022年12月12日の終値は106.02ドル、過去1年の分配金額は3.7156ドルなので、利回りは3.50%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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【HDV】はどんなETFか?

【HDV】は財務が健全かつ持続的に平均以上の配当を支払うことのできる75銘柄を選び、支払った配当額の総額をベースに銘柄の加重を行います。そのため、配当利回りの高い米国の大企業が中心のETFになります。リートは対象外です。四半期に1度(3、6、9、12月)、銘柄の入れ替えがあります。

 

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【HDV】の過去の分配金と増配率は?

【HDV】が設定されたのは2011年3月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

2022年12月の【HDV】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、下の表の(1)「期別分配金」の今回と前年同期の比較です。今回が1.1450ドル、前年の同期が1.0515ドル。(2)「期別分配金の対前年同期増減率」8.9%増になります。

また、(3)「過去1年分配金」を1年前と比較するのも参考になります。今回が3.7156ドル、前年の同期が3.5080ドルです。(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」5.9%増となります。

色をつけた箇所のデータをグラフにして解説していきます。「期別分配金」と「過去1年分配金」のデータを様々な角度から比較することで、【HDV】の分配金の傾向を探ります。

 

期別分配金で1年ごとの分配金イメージをつかもう

(1)「期別分配金」を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。デコボコしていますが、長期で見ると着実に増えています。

2022年の3月と6月は前年同期よりも少なかったですが、9月と12月は1ドルを超えて大幅に増えました。年間トータルは3.7156ドルで、過去最高だった2020年を上回りました。

 

期別分配金を1つずつ並べて比べよう

(1)「期別分配金」を1つずつ棒グラフにして、株価と比較しました。最近は期によって少し差が出てきています。2022年6月は0.5697ドルとかなり少なかったですが、その反動からか、2022年9月は1.2312ドルで設定来最高額、さらに今回12月は1.1450ドルと好調で、二期続けて1ドルを上回りました。

【HDV】は四半期ごとに銘柄の入れ替えを行っており、上位銘柄も結構入れ替わります。そのため、組み入れ銘柄の分配金支払いのタイミングによって分配金に差がつく傾向にあります。

 

年間分配金と株価の関係は?

(3)「過去1年分配金」を1年ごとにまとめて年間分配金とし、株価と比較しました。株価は最新年を除いて年末のものです。【HDV】の分配金が最初に支払われたのは2011年6月です。

株価と分配金の伸びは似ていますね。これが似ているというのは、利回りがほぼ同じで推移していることを意味しています。2022年の株価は、他の高配当ETF同様にやや足踏み状態でしたが、終盤にかけて上昇しました。分配金も過去最高額となりました。

 

過去1年分配金額を1つずつ並べて確認しよう

(3)「過去1年分配金」を期ごとに棒グラフにして、株価と比較しました。2つ前の期別分配金と比べると、マイルドになります。

高配当ETFの分配金は期ごとで一喜一憂するのではなく、過去1年分などを比較して、伸びているかどうかをチェックするのが重要です。

過去1年分配金額は、株価とある程度連動しています。コロナ・ショックの2020年3月に株価は大幅に下がりましたが、過去1年分配金はほとんど減少がなかったです。株価は急回復しました。

 

期別と過去1年分配金を、前年同期と比較しよう

(2)「期別分配金の対前年同期増減率」、(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」をグラフにしました。

ETFの場合、「期別分配金の対前年同期増減率」で増配や減配を決めることが多いですが、大きく減ることも比較的あるので、あまり気にする必要はありません。赤い折れ線の部分です。

それよりも「過去1年分配金の対前年同期増減率」の長期の傾向が重要です。紫色の階段面のところです。【HDV】はこの値はほぼプラスで推移していましたが、最近はマイナスが多くなりました。ただし、直近の2022年9月や12月で挽回しました。

 

年間増配率は?

(4)「過去1年分配金の対前年同期増減率」の1年ごとのデータを見てみましょう。いわゆる年間増配率です。

2016年と2021年はマイナスですが、その前年が二桁プラスだったので、調整したと考えられます。2022年は前半は不調でしたが、9月と12月の分配金が多く、前年から5.9%のプラスとなりました。

 

長期の増配率をチェック!

年間増配率だとざっくりしすぎていて、若干イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。過去3年と過去5年の増配率の推移です。

過去5年増配率は4~7%で推移しています。今後も4~6%ぐらいで推移しそうですね。

 

増配率はどのように変化したか?

直近4回で過去1、3、5、7、10年増配率がどのように変化したかをチェックしましょう。右上の囲みが、現在(2022年12月分配金決定時)の過去1、3、5、7、10年増配率です。ちなみに増配率は過去1年分配金をベースにして、1年前や3年前の過去1年分配金と比較して出します。

3、6、9月の分配金決定時の増配率は、その左側に記しておきますので、比較すると面白いかもしれません。

ETFの場合、分配金額は期によってバラバラです。そのため、増配率も分配金が決定するたびに、多少変化するということを頭の片隅に入れておくといいかもしれません。そして前回や前々回の増配率も考慮しながら、その銘柄の増配率の傾向を理解しましょう。

 

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今回の分配金が好調だった理由は?

今回の分配金は1.1450ドルと好調でした。その理由は何でしょうか? 前回9月の銘柄入れ替えにヒントがあるかもしれません。

上の表は9月に新加入となった銘柄。全部で16銘柄あり、組込比率を加味した利回り、いわゆる加重平均利回りは5.04%です。

下の表は9月に除外された16銘柄。こちらの加重平均利回りは3.86%。新加入と除外を比較すると、1.18%ほどプラスになっています。このあたりが分配金が好調だった理由と言えるかもしれません。

ちなみに前々回6月の銘柄入れ替えは、新加入銘柄の加重平均利回りは5.79%、除外銘柄の加重平均利回りは3.31%でした。2.48%ほど増えています。前回9月の分配金も好調でしたので、納得がいきます。

 

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【HDV】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

利回りは2020年の年初は3.4%前後で推移していましたが、2月半ば以降に株価が急落し、3月23日には利回りが約5.2%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前をやや上回り、分配金が増えたので、利回りは3.50%です。

 

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現在の【HDV】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.7156ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【HDV】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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過去10年間の利回り、YOC、株価は?

過去に【HDV】を買った場合、取得価格当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、取得価格当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。なので【HDV】は長期で見ると、なかなか好調です。

2022年12月12日の終値は106.02ドル、過去1年の分配金は3.7156ドルなので、現在の利回りは3.50%です。過去10年の平均利回りは約3.5%です。

10年前と比較して株価は上がっており、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。10年前の2012年12月に買っていたら、現在YOCは約6.3%になっていました。また、5年前の2017年12月に買っていた場合は、現在YOCは約4.1%になっていました。

利回りは3.3~3.8%ぐらいがレンジなので、3.6%以上で買いたいところです。

 

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【HDV】のセクター比率は?

ここからは【HDV】の中身について見てきます。

【HDV】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率の推移です。GICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。

2022年12月と、1年前の2021年12月との比較です。エネルギーがかなり増え、情報技術セクターも少し増えています。生活必需品と通信サービスは減っていますね。エネルギー・セクター銘柄の比率が増えたことが、分配金が好調だったとも言えます。

 

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【HDV】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【HDV】の組込上位20銘柄です。ベンチマークは、モーニングスター配当フォーカス指数です。上位20銘柄で全体の約78%を占めており、かなりの集中投資といえます。上位10銘柄でも全体の55なので、上位銘柄の影響が大きく出るETFと言えます。

【HDV】は配当金の総支払額によって加重平均しています。いわゆる「配当加重平均指数」を採用しています。これは、時価総額と配当利回りを掛けた数値のほぼ大きい順になります。表の右から2列目の数値です。

【HDV】は財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国籍企業が対象です。そのため、連続増配年数が10年を超えている銘柄が多いですね。表の一番右側の列です。

首位のエクソン・モービル【XOM】と2位のシェブロン【CVX】で16.5%もあります。どちらもエネルギー・セクターです。

※ブラックロック社のデータです。時価総額と配当利回りは「market chameleon」、連続増配年数は「The Dividend Investing Resource Center」のデータです

 

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2020年5月以降の上位銘柄は?

上位組込銘柄の推移です。【HDV】は3、6、9、12月の中盤から後半にかけて銘柄の入れ替えがあります。下の表ではすべての期間で銘柄の入れ替えが行われています。

上位12銘柄の顔ぶれはあまり変化がなかったですが、直近2022年9月の銘柄入れ替えでは、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】ペプシコ【PEP】テキサス・インスツルメンツ【TXN】が除外となりました。

【HDV】は年4回銘柄を入れ替えていますが、コアの部分はある程度は常連で固められており、しかも比率が高いですね。

 

常に上位にいるのは、セクター別ではエネルギーのエクソン・モービル【XOM】、シェブロン【CVX】、ヘルスケアのメルク【MRK】、アムジェン【AMGN】、通信サービスのベライゾン【VZ】、生活必需品のコカ・コーラ【KO】、情報技術のシスコ・システムズ【CSCO】などですね。

 

 

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【HDV】とライバルETFの比較

ここからは、【HDV】とライバルのインカム系ETF(高配当系ETF)【VYM】【SPYD】【DHS】【FDL】【DVY】6つのETFの様々なデータを比較していきます。

赤い文字が他のETFと比べて素晴らしい、オレンジ色が優秀です。経費率は【HDV】【VYM】【SPYD】は0.1%を切っていますが、【DVY】【DHS】【FDL】は0.3%を超えており、少し高いです。

利回りは【SPYD】がもっとも高く約3.9%で、【HDV】は約3.5%となかなか高いです。

運用総額は【VYM】が約6.9兆円と規模が大きく、【DVY】が約3.1兆円、【HDV】は約1.7兆円とまずまずです。

 

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【HDV】とライバルETFのセクター比率は?

セクター比率を比べます。

【HDV】はエネルギーヘルスケアが多いですね。この2セクターで約50%と半分を占めており、少し偏っています。

【HDV】は高配当ETFには珍しく、金融セクターが少ないです。また、公益事業も少なく、不動産はありません。

【HDV】と似ているのは【DHS】【FDL】です。エネルギーが多く、ヘルスケア、生活必需品も多いのが共通しています。

【DVY】と【SPYD】は公益事業と金融が上位2位を占めているのが同じですね。

※データはETFの運用会社のもの。【VYM】のみfidelityのデータ

 

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【HDV】上位10銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【HDV】の組込比率上位10銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか?   5つのインカム系ETFへの組込順位と比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。【HDV】の比率部分は濃いオレンジ色なので、他のETFよりも集中投資なのがはっきりとわかりますね。

【HDV】の組込上位銘柄は、ほぼすべて【VYM】にも組み込まれています

【HDV】とのウェイトの重複は【DHS】【FDL】が6割前後で、かなり重複しています。【DHS】と【FDL】は上位銘柄の比率が高いという点でも、【HDV】と似ています。前項ではセクターも似ていましたね。【HDV】【DHS】【FDL】は、どれか1つ保有しておけばオーケーと言えそうです。

 

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株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【HDV】とライバルのインカム系ETF(高配当系ETF)【VYM】【SPYD】【DHS】【FDL】【DVY】のデータ比較します。

 

株価推移を比較する

まずは10年間の株価推移を比べます。【SPYD】は設定から約7年なので比較対象外です。

2012年12月に1万ドル投資した場合、2022年11月末の株価は【VYM】が2万2700ドル、【DVY】が2万1700ドル、【FDL】が2万200ドル、【DHS】が1万9300ドル、【HDV】が1万8000ドルになっていました。

【VYM】と【DVY】が優勢で、【HDV】はやや劣っていました。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2012年12月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2022年11月末は【VYM】が3万1000ドル、【DVY】が3万600ドル、【FDL】が2万9600ドル、【DHS】が2万7300ドル、【HDV】が2万5800ドルになっていました。

ここでも【VYM】と【DVY】が優勢で、【FDL】もまずまず、【HDV】は苦戦しています。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、7、10年のトータルリターンをグラフにして、現在の利回りと比べました。

過去3年以上のトータルリターンは【VYM】【DVY】【FDL】が4つの期間のうち、3つが10%を超えています。【DHS】【HDV】は少し劣っています。【SPYD】は過去10年はありませんが、それ以外の期間でも今ひとつです。

【HDV】と【SPYD】のトータルリターンが他の高配当ETFと比べて冴えないのは、銘柄入れ替えを頻繁に行っているのが理由の一つと考えられます。

 

安定度などを比べよう

安定度などを比べます。

ボラティリティ最大下落率は0に近いほど安定しています。【HDV】は最大下落率は-26.1%で、まずまず健闘しています。安定感が一番あるのは【VYM】ですね。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

シャープレシオやソルティノレシオの値は【VYM】がやや優勢、【DVY】【FDL】【DHS】がほぼ同じで続いています。【HDV】はそこから少しだけ劣っています。

 

過去の分配金はどのくらいか?

10年前の2012年12月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【FDL】が6800ドル、【DVY】が6400ドル、【DHS】が6100ドル、【HDV】が5900ドル、【VYM】が5800ドルでした。

【FDL】が頭一つ抜けています。

 

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これまでの利回りは?

過去10年の利回り推移をチェックしましょう。利回りは過去1年分配金から算出しました。株価は月に1度、月末のものです。

利回りは【SPYD】が最も高く、【FDL】が2番目で、【HDV】【DHS】が同じくらいで続き、そのあとが【DVY】、最も低いのは【VYM】です。

過去5年の平均利回りは【SPYD】が4.6%、【FDL】が3.9%、【DHS】【HDV】が3.6%、【DVY】が3.4%、【VYM】が3.1%です。

【HDV】はこの6ETFの中では、上から3~4番目に利回りが高いです。

 

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今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【HDV】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。「分配金を再投資しない(税引き後)」と「分配金を再投資する(税引き後)」2パターンで検証します。

増配率は過去3、5、7、10年の4パターンを使います。年間増配率は過去3年が5.0%、過去5年が4.7%、過去7年が3.7%、過去10年が5.9%でした。現在の利回りは3.50%です。

なお、再投資するケースは過去10年の株価騰落率(6.08%)で調整します。つまり、株価が年6.08%上がるので、分配金の再投資額はその分減らします。

 

過去3年増配率で推移した場合の分配金予想

まずは過去3年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は5.0%です。

分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。スタート時の利回りは3.50%なので、税金を引いた72%の2.52%になります。投資額が1万ドルなので、スタート年の分配金は252ドルになります。

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は252ドルなので、利回り(YOC)は2.52%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は411ドル、20年後の分配金は671ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は552ドル、20年後の分配金は1450ドルになります。YOCだと14.50%です。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「過去3年増配率で推移し、再投資する場合の20年後の分配金」は14万5000円になります。

 

過去5年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去5年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は4.7%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は401ドル、20年後の分配金は636ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は536ドル、20年後の分配金は1345ドルになります。YOCだと13.45%です。

 

 

過去7年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去7年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.7%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は363ドル、20年後の分配金は523ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は480ドル、20年後の分配金は1027ドルになります。YOCだと10.27%です。

 

過去10年増配率で推移した場合の分配金予想

最後に過去10年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は5.9%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は448ドル、20年後の分配金は795ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は609ドル、20年後の分配金は1852ドルになります。YOCだと18.52%です。

過去10年増配率(5.9%)がもっとも高く、もらえる分配金はなかなか多いです。

いずれのケースでも「再投資をしない」に比べて、「再投資する」場合の分配金の伸びが素晴らしいです。10年後はそれほど差がありませんが、20年後はかなり差がつきます。複利効果ですね。

 

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まとめ

2022年12月の分配金は、前年同期と比べて8.9%増でした。今年3月と6月の分配金はあまり多くなかったですが、9月と12月は1ドル超えてかなり多かったです。年間分配金は3.7156ドルで、前年から5.9%増です。なかなか好調です。

分配金が好調だった理由は前回9月や前々回6月の銘柄変更で、利回りの高い銘柄を多く組み入れて、利回りの低い銘柄を除外したからと言えそうです。

【HDV】はエネルギーとヘルスケアで約半分を占めており、セクターはやや偏っています。また、上位組込銘柄の比率も他の高配当ETFと比べると高いです。集中投資型ETFといえそうです。【HDV】と他の高配当ETFを組み合わせたポートフォリオを組むといいかもしれません。

トータルリターンや増配率は高配当ETFの中では、やや劣っています。コロナ・ショックのあった2020年の分配金が好調だったように、【HDV】は相場が軟調な際に強さを発揮する傾向にあります。

 

 

 

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